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じくじくとしたむず痒さに目が覚めた。
いつのまにか、腰を揺らすのが止められない。そればかりか、腰あたりに甘いだるさがあって、ペニスは硬く勃ちあがっていた。
ジュンの家に来てから、こんなことばかりだ。発情しつづけてるみたいな自分が浅ましくて恥ずかしい。
「っっ、ふっ、うぅ……」
意識がはっきりしていくのにつれて、快感が明確に形を帯びていく。やがて、それは強い疼きに変わり、もどかしさに涙が溜まった。こんなこと認めたくないのに、そんなわけないのに、あそこが、お尻の穴がかゆい、かゆい、かゆい。早く触りたい。掻きたい。なのに両手首を固定され、痒みを誤魔化すために、ただ腰を揺らすしかなかった。
「ふひっ、うぅ、んっ……はぁ…」
あれからしばらく経っても、痒みは治るどころか強くなっていくばかりだった。この部屋には時計がないからどれほど経ったのかもわからない。でも、揺らし続けたせいで、腹が引き攣っていた。
ジュンはまだこないの。この状況を救うことができるのは、ジュンしかいない。
ジュン、ジュン。頭の中はお尻の穴とジュンでいっぱいだった。
どうしようもない痒みに意識が朦朧としてきたころ、誰かが部屋をノックした。
「……かわいい。そんなに涙を溜めて、どうしたの?千佳ちゃん」
光悦とした表情のジュンの姿があった。
普段どおりのジュンと対照に、長らく痒みに侵されている僕は息も絶え絶えで、目がしっかりと開けられない。でも、やっと現れた人物に、期待で胸が高まった。ジュンならなんとかしてくれるはずだ。早く、早くこの痒みから解放して…。
はぁ、はぁと浅い息を繰り返しながらも、期待のこもった眼差しで、ベッド横の椅子に座ったジュンを見つめる。
でも、ジュンはぴたりとも動かない。
「俺は、どうしたの?って聞いたんだけどな」
はあ、と長いため息をついたきり、何も話さない。ジュンが、僕の言葉を待っているのは見え見えだった。
言わなきゃ何もしてもらえない。言わなくちゃ、掻いてほしいって言わなくちゃ。ますます勢いを増す痒みに、僕はもう何も考えられなかった。
「…か、掻いて。かゆい、かゆいんだよ……」
震える声で懇願する。
「うん、いいよ。どこが痒いの?」
優しく聞き返される。ジュンのねっとりとした視線が、全部見抜いているようで怖い。
お尻の…と言おうとしたところで、わずかに残っている理性に阻まれる。言ってどうする。言って、ジュンにお尻の穴を掻いてもらうの?まさか、そんな恥ずかしいこと、お願いできない…。じゃあ、どうすれば…。
「?、千佳ちゃん?」
「あっ、て、手錠、外して。お願い」
「手が痒いの?うーん、ここらへん?」
椅子から立ち上がったジュンがベットに身を乗り出して、僕の手首の血管をすうっとなぞる。
「ひぅっ、ち、ちが、そうじゃなぃ。自分で掻くから、だから、手錠はずして」
あまりのくすぐったさに声が上擦る。それでも、なんとか自分の意思を伝えられたと思っていると、手首に触れたまま、またジュンが動かなくなってしまった。
「必死に耐えてる千佳ちゃんも可愛いけど、今はそういうのいらないかなあ。俺は、痒いところを教えてって、言ったんだよ。それに、約束したよね?千佳ちゃんのお世話は、これからぜーんぶ、俺がやるって」
そう言って、ジュンが体ごとベッドに乗り込んできた。そして、仰向けで固定されている僕の頭を両手で抱えるように包むと、僕の両脇に膝立ちし、四つん這いのような体勢で僕に覆い被さった。
「ねえ、教えて?どこが痒いの?」
言うまで離さない、とでもいうような体勢に、逃げられないんだとわからされているようで、震えが止まらない。でも、それだけじゃなくて、つもりに積もった痒みにお尻の穴が痙攣していた。
「…ぉ、おしり……」
「お尻が痒いの?」
ジュンがより一層強く、僕の頭を抱きしめる。普段感じることのない部分への圧迫感に息がつまる。
「ち、ちが…。おしり…の、穴が、」
「うん?おしりの穴?アナルって言おうか、千佳ちゃん」
「ふぇっ…、あ、、、あな……る、が、かゆい…。ぅ、うぅ、ひっく」
「あぁ、泣かないで。言えてえらいね、えらいよ、すごくいい子。…そっか、アナルが痒いんだね。うん、わかったよ」
いい子、いい子、と、僕の頭をそっと離し、髪を優しく撫でた。ずっと感じていた圧迫感からの解放に、さっきよりも頭がふわふわする。
僕の足元に移動したジュンは、すでにシミをつくっている僕のパンツを脱がせた。
「千佳ちゃん。足、開ける?M字にさ」
「ぃ、いや…」
「じゃあ、もうこの足、ベッドにくくりつけちゃおうか?この前みたいな短い鎖にしてさ」
「っ、ひ、ひらくからぁ…」
もう素直に従うしかない。気だるい足に力を入れて、足を曲げ開いた。
ジュンが僕の腰の下に枕を差し込み、まるで僕は、アナルを差し出すようなかたちになる。
「赤いね。あかくてひくひくしてる。そっか、かゆいんだ」
「ひぅっ‼︎」
冷たい液体がアナルを伝った。突然の感覚に気を取られていると、すぐさま、冷たい何かがアナルの中に入ってきた。
「うっ、うぁ…」
圧迫感にうめき声が漏れる。可能な範囲で頭を起こして足元をみると、ジュンが指を入れていた。
「あ、あう、ぅ…」
「あったかいね。あったかくて、きもちい」
指をゆっくりと抜き差ししながら、親指でアナルの縁をなぞる。
「かゆいの、治ってきた?」
「ぅ、まだ、かゆいぃ…」
「そっか」
すると、今度は強く、アナルの縁を擦った。
「うぁぁぁ!ひっ、うっ、」
じくじくとしたかゆみはだんだんと緩やかになり、圧迫感も薄まってきた。
「ん~、ここらへん?」
と、不意にジュンが指を曲げた。その瞬間、じわっとした快感が広がる。
「へ?あ、なに…」
息つく暇もなく、とんとん、と規則的にそこを押され、快感がどんどん積もっていく。
「ひっ!う、ぁ、ふぅ!ぅっ!」
ひっきりなしに与えられる快感に声が止まらない。かゆみは全て、快感に塗りつぶされていた。
「はは、かわいい。気持ちいね」
差し込んでないほうの手が、ぴくぴくと震える僕のペニスに触れる。そして、そのまましゅこしゅこと上下に擦られた。
「ぁ、ぁ、も、やめ……」
少しも我慢できずに、ペニスから精液が溢れ出る。それでも、ジュンの手は止まらず、ペニスを擦られながら、とんとん、とアナルの中を押される。
「あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎ゔぁ、も、やめで、やめでえ‼︎‼︎」
いくら制止の声をあげても、ジュンの手は止まらない。そのまま、みっともない声を上げながら、僕は2度目の射精を迎えた。
「っ……‼︎‼︎‼︎」
声も出せずに果て、そこで意識はぷつりと途切れた。開いた口から、涎が伝った。
いつのまにか、腰を揺らすのが止められない。そればかりか、腰あたりに甘いだるさがあって、ペニスは硬く勃ちあがっていた。
ジュンの家に来てから、こんなことばかりだ。発情しつづけてるみたいな自分が浅ましくて恥ずかしい。
「っっ、ふっ、うぅ……」
意識がはっきりしていくのにつれて、快感が明確に形を帯びていく。やがて、それは強い疼きに変わり、もどかしさに涙が溜まった。こんなこと認めたくないのに、そんなわけないのに、あそこが、お尻の穴がかゆい、かゆい、かゆい。早く触りたい。掻きたい。なのに両手首を固定され、痒みを誤魔化すために、ただ腰を揺らすしかなかった。
「ふひっ、うぅ、んっ……はぁ…」
あれからしばらく経っても、痒みは治るどころか強くなっていくばかりだった。この部屋には時計がないからどれほど経ったのかもわからない。でも、揺らし続けたせいで、腹が引き攣っていた。
ジュンはまだこないの。この状況を救うことができるのは、ジュンしかいない。
ジュン、ジュン。頭の中はお尻の穴とジュンでいっぱいだった。
どうしようもない痒みに意識が朦朧としてきたころ、誰かが部屋をノックした。
「……かわいい。そんなに涙を溜めて、どうしたの?千佳ちゃん」
光悦とした表情のジュンの姿があった。
普段どおりのジュンと対照に、長らく痒みに侵されている僕は息も絶え絶えで、目がしっかりと開けられない。でも、やっと現れた人物に、期待で胸が高まった。ジュンならなんとかしてくれるはずだ。早く、早くこの痒みから解放して…。
はぁ、はぁと浅い息を繰り返しながらも、期待のこもった眼差しで、ベッド横の椅子に座ったジュンを見つめる。
でも、ジュンはぴたりとも動かない。
「俺は、どうしたの?って聞いたんだけどな」
はあ、と長いため息をついたきり、何も話さない。ジュンが、僕の言葉を待っているのは見え見えだった。
言わなきゃ何もしてもらえない。言わなくちゃ、掻いてほしいって言わなくちゃ。ますます勢いを増す痒みに、僕はもう何も考えられなかった。
「…か、掻いて。かゆい、かゆいんだよ……」
震える声で懇願する。
「うん、いいよ。どこが痒いの?」
優しく聞き返される。ジュンのねっとりとした視線が、全部見抜いているようで怖い。
お尻の…と言おうとしたところで、わずかに残っている理性に阻まれる。言ってどうする。言って、ジュンにお尻の穴を掻いてもらうの?まさか、そんな恥ずかしいこと、お願いできない…。じゃあ、どうすれば…。
「?、千佳ちゃん?」
「あっ、て、手錠、外して。お願い」
「手が痒いの?うーん、ここらへん?」
椅子から立ち上がったジュンがベットに身を乗り出して、僕の手首の血管をすうっとなぞる。
「ひぅっ、ち、ちが、そうじゃなぃ。自分で掻くから、だから、手錠はずして」
あまりのくすぐったさに声が上擦る。それでも、なんとか自分の意思を伝えられたと思っていると、手首に触れたまま、またジュンが動かなくなってしまった。
「必死に耐えてる千佳ちゃんも可愛いけど、今はそういうのいらないかなあ。俺は、痒いところを教えてって、言ったんだよ。それに、約束したよね?千佳ちゃんのお世話は、これからぜーんぶ、俺がやるって」
そう言って、ジュンが体ごとベッドに乗り込んできた。そして、仰向けで固定されている僕の頭を両手で抱えるように包むと、僕の両脇に膝立ちし、四つん這いのような体勢で僕に覆い被さった。
「ねえ、教えて?どこが痒いの?」
言うまで離さない、とでもいうような体勢に、逃げられないんだとわからされているようで、震えが止まらない。でも、それだけじゃなくて、つもりに積もった痒みにお尻の穴が痙攣していた。
「…ぉ、おしり……」
「お尻が痒いの?」
ジュンがより一層強く、僕の頭を抱きしめる。普段感じることのない部分への圧迫感に息がつまる。
「ち、ちが…。おしり…の、穴が、」
「うん?おしりの穴?アナルって言おうか、千佳ちゃん」
「ふぇっ…、あ、、、あな……る、が、かゆい…。ぅ、うぅ、ひっく」
「あぁ、泣かないで。言えてえらいね、えらいよ、すごくいい子。…そっか、アナルが痒いんだね。うん、わかったよ」
いい子、いい子、と、僕の頭をそっと離し、髪を優しく撫でた。ずっと感じていた圧迫感からの解放に、さっきよりも頭がふわふわする。
僕の足元に移動したジュンは、すでにシミをつくっている僕のパンツを脱がせた。
「千佳ちゃん。足、開ける?M字にさ」
「ぃ、いや…」
「じゃあ、もうこの足、ベッドにくくりつけちゃおうか?この前みたいな短い鎖にしてさ」
「っ、ひ、ひらくからぁ…」
もう素直に従うしかない。気だるい足に力を入れて、足を曲げ開いた。
ジュンが僕の腰の下に枕を差し込み、まるで僕は、アナルを差し出すようなかたちになる。
「赤いね。あかくてひくひくしてる。そっか、かゆいんだ」
「ひぅっ‼︎」
冷たい液体がアナルを伝った。突然の感覚に気を取られていると、すぐさま、冷たい何かがアナルの中に入ってきた。
「うっ、うぁ…」
圧迫感にうめき声が漏れる。可能な範囲で頭を起こして足元をみると、ジュンが指を入れていた。
「あ、あう、ぅ…」
「あったかいね。あったかくて、きもちい」
指をゆっくりと抜き差ししながら、親指でアナルの縁をなぞる。
「かゆいの、治ってきた?」
「ぅ、まだ、かゆいぃ…」
「そっか」
すると、今度は強く、アナルの縁を擦った。
「うぁぁぁ!ひっ、うっ、」
じくじくとしたかゆみはだんだんと緩やかになり、圧迫感も薄まってきた。
「ん~、ここらへん?」
と、不意にジュンが指を曲げた。その瞬間、じわっとした快感が広がる。
「へ?あ、なに…」
息つく暇もなく、とんとん、と規則的にそこを押され、快感がどんどん積もっていく。
「ひっ!う、ぁ、ふぅ!ぅっ!」
ひっきりなしに与えられる快感に声が止まらない。かゆみは全て、快感に塗りつぶされていた。
「はは、かわいい。気持ちいね」
差し込んでないほうの手が、ぴくぴくと震える僕のペニスに触れる。そして、そのまましゅこしゅこと上下に擦られた。
「ぁ、ぁ、も、やめ……」
少しも我慢できずに、ペニスから精液が溢れ出る。それでも、ジュンの手は止まらず、ペニスを擦られながら、とんとん、とアナルの中を押される。
「あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎ゔぁ、も、やめで、やめでえ‼︎‼︎」
いくら制止の声をあげても、ジュンの手は止まらない。そのまま、みっともない声を上げながら、僕は2度目の射精を迎えた。
「っ……‼︎‼︎‼︎」
声も出せずに果て、そこで意識はぷつりと途切れた。開いた口から、涎が伝った。
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