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鳴動の章

鮮血の航海

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 この艦の操舵室的なとこにまず行って、いや、まずはエンジンをかけて来なきゃいけないのかな。
「ヒルデさんお待たせしました」
 ちょうどいいところに、美麗がやって来た。あとはクリオスだけだが、あの子何やってるのかしら。
「ねえ、美麗。この艦どうやって動かすの」
「ええっ、ええと、とりあえずブリッジで電力を入れたほうがいいんじゃないでしょうか」
 ブリッジとは・・・・・全くわからないけど、確かに入り口でじっとしていても仕方ないし、今はそのブリッジと呼ばれる場所に行こう。
 しかし、最近の船は全て鉄で出来ているのね。
「パイプ剥き出し。大丈夫なのかしら。やっぱり帆船とかにすれば良かったかも」
 私がそう呟くと二人は気まずそうに私から視線を外す。何かまずいことでも言ったかな私。
「で、でも戦艦を選ぶなんてさすがですね姉様」
「えっ、これ戦艦だったの」
 コイオスの一言に私は驚く、でもこれ武装の一つもないのだけれど、どういうことだろうか。
「多分展示品なんじゃないでしょうか。けど結構新しいので最近この場所にやってきたのだと思います。だからエンジンも生きているのでしょうね」
 美麗は落ち着いて考察する。なるほどそうだとすれば理屈は通る。ガイアが兵器を破壊して回ってる中、無事なことにも話しがつく。
「頑丈なのには変わりありません。敵地に乗り込むだけなら武装はいりません、それに大砲やミサイルはガイアには通用しませんから」
「それもそうね。早速だけど行きましょうか沖からクリオスを探しましょ」
 あとは美麗とコイオスに任せよう。よくわからないし、変にいじって沈没でもしたら大変だものね。
「じゃあ行きますよ。微速前進、発進します」
「進路クリア、周辺に敵影無し、警戒レベル常に高」
 手慣れてるなぁ二人とも、まあ二人は委員長気質ではあるけれど、頼りになるわね。
「レーダー、ソナー、サーモグラフィー、全て異常無し。後方より急速接近する影有り、姉様、ネプトゥヌス様とクリオスです」
「私が出てみてくるわ。二人は操舵に専念して」
 二人は軽く頷く。それを見届けると私はブリッジ脇の階段から後方のデッキに向かった。
 潮風がとても気持ちよく、髪が風になびく。敵がいないのは少し気が緩みそうだ。鉄柵から身を乗り出し二人を探すと見慣れた影が海中から飛び出した。
 ザバァ。
「きゅー」
「レックス」
 レックスと会うのは久しぶりだが、宙返りをして海中に戻ると、尻尾をパタパタして帰っていく。私は手を振りお返しをすると。ボテっと変な音が後ろから聞こえた。
「よう、嬢ちゃんたちの気配がしたんで寄ってみたが正解だったな。よくこんなもん手に入れたな」
「ネプトゥヌス、クリオスは」
「おうっウプッ。よ、酔うのですぅ」
 あー。グロッキーというやつね。
「上で別れて以来だったが元気そうで何よりだ。なんか懐かしさがあるが」
 ネプトゥヌスの言わんとすることはなんとなくわかる。きっと過去の私の気配も感じ取っているからだろう。
「久しいな兄上、その遊び人のような面構えは変わらないようだが」
「お、お前」
「フフッ、そう驚くこともなかろう、この体は元は私のものだからな、今はアレの方が染み込んでいるが、こうして私が表に出ることもあるというわけだ」
「勘弁して欲しいぜ、お前とは特に話すこともなかろうよ」
「連れぬ奴よ」
 おっと。戻ってきた。変わるなら変わるといって欲しいものだ。いきなりやられると結構驚くし何より疲れる。
「もう最近雑なんだから」
「へぇー、嬢ちゃん面白いことになってんのな」
「他人事だと思って楽しまないでよね。結構疲れるんだから、これ」
「わりぃわりぃ、それでこいつはどこ向かってんだ」
「太平洋の巨大樹の根元がある島よ」
 あの木はどれよりも大きい、そして魔剣カイキの気配もあるから、ガイアはきっとそこにいると踏んで向かっている。
 だけれど移動には四、五日要するだろう。その間は気楽にいくしかない。休めるのは今のうちだろうから。
 ゼロの扉で行くのも手だが、そもそもあちらの島にドアがない以上ドアは機能しない。またドアがあったとしても待ち伏せされて包囲される可能性もあるなら、船のような移動拠点を確保して侵入路を切り開きながら攻めるのがいいだろう。
「ここがブリッジよ。基本的にここと居住エリアしか使わないと思うわ」
 私ももう少し船内を見学したいところだ。暇があったらの話だけど。
「方角は言うまでもなく、目標は目視できます」
「けれど、あの木が大きいだけでかなりの距離があると思われます」
 操縦を任せているコイオスと美麗が状況を教えてくれる。
 となると実物はかなりのデカブツで切り倒すなんてもってのほか、最短の勝利条件は変わらずガイアを倒し、魔剣カイキを破壊もしくは封印するというわけか。
 一抹の不安は残るがやるしかない。ここまできてしまったし、地球はガイアによってリセットされましたなんて笑えない話である。
 また不安要素というのは美麗だ。彼女の現地での身の振り方が未だ謎のままなので、なんとかこの航海の間にはっきりさせたいところなのだが、彼女は話してくれるのだろうか。
 そして私はここでやることはないのでブリッジを出て後方の甲板の柵に肘をつく。
「風が気持ちいい」
「確かに気持ちいいな」
「なんだ来てたんだ」
「俺がいては不満か」
「全然。ネプトゥヌスには会ってあげないの」
「奴には必要ないさ」
 私の隣で柵に腰かけているのは、クロノスである。一体どこからやってきたのやら。我が父ながら気ままな父だ。
「なるほど、お前が少しは変わったかと見にきたが、前のお前もどうやら無事らしい」
「父さんあのさ・・・」
 と言いかけたところでクロノスを見るが彼の姿はもうそこにはない。
「って、もういないし。そそっかしいなあ」
 ため息を一つ肺の奥底から吐き出し再び風に吹かれる。今だけは落ち着いてもいいのかもしれない。
 太陽が傾き欠ける頃、鉄の擦れる音が聞こえて振り返ると美麗が扉を開けてやってくる。
 バタン。重い鉄の扉が何もない空間によく響く。
「どうしたの、何かあった」
「いえ、私も前に進もうと思ってここに来ました」
 美麗それだけを言うと、槍を構える。矛先は熱を帯び燃え盛っていた。
 そういうことか。
 私は一人納得する。美麗も私と同じ気持ちだったようだ。私の身の振り方を窺っていた。しかし、いや、だからこそこの行動は正しいのだろう。
 剣を以って剣を知る。力を以って力を識る。つまりはそいうこと。
 彼女の考えがそこに落ち着いたというのなら、私も従おう。今はただ流れに任せるのみだ。
「行きます」
「・・・・・」
 見事な踏み込みで槍をこちらに向け突貫してくる。私はハーキーを切り上げるように振り槍先を打ち上げる。そして屈み込んだ状態で、美麗の脛目掛け回し蹴る。しかしこれは外れ。美麗は左手をついてこちらに向き直り体勢を整える。
 私と彼女の距離は彼女の間合い、槍の一足分。これを機と見た美麗の槍は怒涛の突きを繰り出す。
「クッ」
 私は当たりそうなものだけを払いのける。ジュピトリアにしなくてよかったとこの時思った。あれは少し重いので動作が大きくなってしまう。
「ハーキー、光を放て」
 一瞬だが、ハーキーに埋め込まれた宝石が熱を帯び光。
 目くらまし程度にはなっただろう。私はすかさず美麗から距離を取る。こうなれば仕方あるまい。
「ジュピトリアアローフォーム、ホールドアウト」
 光の矢に指先を掛けて強く引く。そして蔓が弾ききれないところまでいっぱいになると優しくやから手を離す。すると、自動的に矢が前方に放たれる。
 矢は美麗の直前で煙を立てて霧散する。仕込み矢に驚く美麗をよそに私は間髪を入れず、次なる矢を撃ち込む。
「ミラージュシュート」
 そう呟くと陣を通過した矢は無数に分裂し彼女に襲いかかる。
 煙が晴れ美麗が姿を現わす。
「流石ね、あれを殆ど凌ぐなんて。やっぱりあなた人間じゃないんじゃない」
「ええ、私はもう人間ではありません。一度人間をやめましたから」
 皮肉混じりの言葉も彼女は気にせず戯けてみせる。もしくは開き直っているのか。
「ヒルデさんもうちょっと加減しないとこの船沈みますよ」
 確かによく見ると焦げ跡がそこかしこに・・・。
「そ、そんなことないもん。私だって手加減くらい・・・して、なっ」
 美麗は私の言葉を遮り上から槍を振り下ろす。
「ずるいッ」
 不意をつかれた私から出た言葉は、子供じみた反論だった。
 片膝をつき頭の上で弓を構え槍を受け止める。
「ふふふ。私は先程のお返しをしただけです」
 美麗はさらに体重を槍先にかけ、私を抑えつけようとする。それを私は必死に押し返そうと腰に力を入れた。
 肘の力を抜き、フェイントをかけて私は美麗の槍を弾き飛ばした。
「まだです。ていっ」
 体勢の崩れた美麗はその状態をうまく反動に変えワン、ツーのテンポで私の弓を蹴り上げた。
 お互いに武器がない状況。ここで終わりにするのも手ではある。けれどそうはならない。なぜならば、二人して負けず嫌いだったからだ。
「武器がなくても」
「殴るだけ」
 私の右ストレートは美麗の小さな顔の頬に直撃するが、同じく彼女の右フックが私の脇腹をメリメリと音を立てて侵食してくる。
「クハッ」
「プッ」
 おそらくだが、第三者が私たちの様子を見ていたならきっと、見るに堪えない滑稽な泥仕合いであることは想像に難くない。
 それでも確かに、私たちには譲れないものがあった。確かめたいことがあった。「私たちは敵同士なのか」ということを。
 何発殴ったかわからない。何回蹴られたのかもわからない。
「いい加減、立ってこないでください」
「そっちこそ、そろそろ、疲れてきたでしょうに」
 腕を振り上げて、最早殴ろうとしているのか、叩きつけようとしているのか定かではない、弱々しい攻撃を繰り出そうとした。美麗の振り下ろされた腕を引き寄せて、おでこに一発人差し指の衝撃をお見舞いした。
 ドサッと、私たちは二人して倒れこむ。
「ウヘッ」
 私は美麗の下敷きになる形で倒れた。
「ふう、もう夜ね。私たち何やってるんだろうね」
「・・・・・」
「星が綺麗だよ美麗。それとちょっと重い」
「もうっ、せっかくどさくさに紛れてヒルデさんの体温を感じていたのに台無しです」
 少し頬が火照る。この娘何言ってるの。
「ヒルデさん・・・・・」
 私の顔の横に手をついて、美麗は私の目を真っ直ぐに見つめる。彼女が今何を考えているのか全くわからない。
「・・・みれ・・・・・い」
 私の顔と彼女の顔は紙一枚ほどの距離で保たれる。彼女の呼気が生々しく感じとれる。私は息を呑む。
「姉様にお触りは」
「厳禁なのですよ」
 コイオスとクリオスが甲板上にやってきた。「ザーンねん」と美麗は小さく呟く。
「えっ、えっ」
 私は彼女の意図が分からず、戸惑うばかりである。美麗はサッと立ち上がり、槍を取りに行く私は訳がわからずただ空を見上げている。
「お疲れ様でした。姉様、美麗様」
「ドッカン、ドッカンっいってて、何事かと思ったのです」
「ごめんなさい、ちょっとヒルデさんにお稽古をつけてもらっていたんです」
 稽古ねぇ。かなり目が本気だった気がするけど、言わぬが花か。
「内容は私とヒルデさんの秘密です。ね」
「う、うん。まあ、そう・・・なのかな」
 秘密にするほどのことはしていないが、彼女が敵ではないということは少なからず手合わせをしてはっきりした。
 でもまだ本心とはいえないような気がする。
「ふーん」
 彼女が何を考えて私の前に立ちはだかったのだろうか。それはまだまだ謎なのである。
「時として姉様、夕食はどなたがご用意してくださるのでしょうか」
 そういえば考えてなかったな。真里亜ほどではないが、一応簡単なものなら私も用意できるが、食料はそもそも積み込まれているのかが問題だ。
「食料なんてあるのかしら」
「魚ならあるぜ」
 ネプトゥヌスが一匹の魚を掲げてのこちらにやってきた。
「塩焼きでいいなら俺が裁いてやるよ」
「じゃあ、任せちゃおっかな」
「おうよ。さっき釣ったからな。人数分より少し多目に確保しておいたぜ。それに生きがいい、身が締まってて最高なんだ」
 一汗かいたし、シャワーでも浴びてこようかな。ヒラリと踵を返して鉄ドアの大きなノブを回して、少し引っ張った時だった。大きな波とともに船体がグラリと揺れる。
 何が起こったのか、岩肌に乗り上げてしまったのか。
「座礁したの」
「そんなはずはありません」
「コイツは敵襲だ」
 ネプトゥヌスは我先にと海に飛び込んだ。
「待って、まだ敵が何かわからないからー」
 と叫んだのは彼の足が少し鉄柵の隙間に見えた頃だった。
 あー、行っちゃったか。
「ともかくみんなブリッジへ」
「「はい」」
 艦内ではうるさいほど警報器が鳴り響き、天井や壁に備え付けられた赤色灯とオレンジ灯のランプが点滅している。
 美麗とコイオスは配置につく。
「わわわ、どこに行けばいいのでしょうか姉様」
「クリオスは・・・」
「見張り台をおねがいしてもいいですか」
 ナイス美麗。
「姉様、船体は擦った程度の損傷です。先程の揺れはどうやら結界に穴が生じた故の振動かと」
「わかったわ。結果修復にかかる時間は」
「十分程度です」
「急いで頂戴。ソナー、熱源の方は」
「熱源、二。一つはネプトゥヌスさんで、もう一つは敵と見ていいでしょう」
「単体特攻といったところかしらね」
「その可能性もありますが、敵の偵察やもしれません。みすみすここで逃すこともないでしょう」
 仲間を呼ばれる前に叩くのは賛成だけど、何か腑に落ちないというか引っかかる部分が・・・敵は一人もしくは一匹。
 こんな何にもない場所にいたのか。そもそも一人ならこちらに仕掛けるのに勝率は低いはず。
 ・・・・・腕利きということなのかしら。
「姉様・・・」
「コイオス、穴の開いた結界はどこなの」
「はい、右舷側の後方です」
「美麗、進行方向は」
「えっ、あ、戦闘を避けて左へと迂回中です」
「マズイわッ。面舵いっぱい、緊急回避。これは罠よあの敵はただの陽動、網を貼られたんだわ」
「ハイッ、面舵いっぱい、緊急回避します」
 美麗が舵を勢いよく回すが時すでに遅し、船体がグラグラと何かにぶつかり立っていられない。
 こうなれば仕方ない。一度船を止めて外の敵を払うしかないだろう。
「動体反応あり、急速に浮上してくる模様、数二十。姉様これは」
「そうね、何もないと思ってたけど、こうなったら出るしかないわ。コイオスとクリオスは結界の修復に専念して、悪いけど美麗は私と一緒に外の敵を追い払いましょう」
「わかりました」
 私と美麗は、ブリッジ横の戸を開けて、それぞれ右側と左側の敵を追い払う。
「悪いけど私の矢は水中だろうと何だろうと避けなきゃ当たるわよ」
 夜の海は真っ暗だが、それが敵にとって仇となる。彼らの目は赤く光る。つまりそこは急所というわけだ。
 お生憎様だが落とさせてもらう。
「沈んでそのまま上がってくんな」
 溜めきった右腕の力を一気に抜くと光は闇の中を進み敵の頭を貫いた。
 今の一撃であたりにいた敵の影も確認できた。すぐさま三本の矢を一度に弾く。すると海面から銛が飛んできたが、それを側転の要領でくるりと回避しながら矢を打ち出す。
 いうまでもなくそれらは真っ直ぐと吸い寄せられるかのようにことごとくを貫いていった。
「ふう、こんなものか美麗は」
 私は美麗が守備を固める方へと移動する。そこには見事にバラバラになった敵の残骸が浮かんでいた。血の海とはこのことだろうか。
「はあ、私の槍ではやっぱり水と相性が悪いですね」
「お疲れさま、戻りましょ」
「はい」
 美麗は器用に水上を滑る。どういう原理でと考えるのは野暮なことか。
 空は薄く赤みを帯び出していた。

 
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