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夢幻都市
ドーム型防壁装甲”カサ”
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時折吹き付ける砂嵐をテントの中で感じつつ目を覚ます。詩姫音は静かな寝息を立てて眠っている。
バイクにはカバーをかけてあるけれど、砂の除去は必要だろうな。海の近くにでも行ければ、いろいろと助かるのだがここは、だだっ広い平原で一面砂だらけの砂漠。稀にある岩陰やら、洞穴などを利用してやりくりすること三日目、今日は生憎の空模様次のドームまでは、あと少しなのだがこの有り様では一歩も進めまい。
「今日はだらだらするかな」
「計画の確認を推奨します。お嬢様」
「そうは言ってもなぁ」
「砂嵐はヒトヒトマルキュウ時に晴れる模様。風速五メートル毎秒、風向き西南西の風、降水確率ゼロパーセント、最高気温二十九度、最低気温マイナス三度、現在の気温は二十一度です」
あと四時間ほどで砂嵐は晴れる。いいことだけどそれまで何してるかな。
晴れたらバイクの整備をして移動してそれだけで、五時間くらいはかかる。まぁ、詩姫音はまだ寝かせておくとしても、私はどうしようか。
「端末さん周辺の地図をお願い」
「かしこまりました」
時間もそこそこあることだし、この時間はこの後のルートでも決めておくとしよう。と言っても殆ど何もないので真っ直ぐ突き進むだけなのだが。
「この辺りは、迂回した方がいいものとかあるの」
「検索します。・・・周辺にディザートバグの群生地があります。危険度B -。群れで行動するため、危険度は二段階上がりB +です」
ディザートバグ。きっと昨日のやつだな。
触手を口にたくさん生やした気味の悪いモンスター。アレが群れでいるなんて、想像しただけで寒気がする。
「どうしよか、オアシスをぐるっと回って行くとかどう」
「流石ですね。お嬢様、最適解はそのルートが最も安全と私も想定します」
「あっさり決まっちゃったわね。そうね、何か今のうちにやっておくこととかあるかしら」
「私から一つ提案が、敵の情報を私は少なからず所持しています。またこの世界についてお嬢様によく知っていただくのが良いかと」
端末さんからの提案は願ってもないもので、私としても敵が何者なのかこの世界はどういう仕組みで成り立っているのかを知りたいと思っていたところだ。
端末の画面が変わり、端末さんが説明を始める。
世界は現在、急激な気温上昇に伴い、人類の約半数が死滅した世界で、昼と夜の気温差に耐えられない人が続出し、免疫機能が正常に作動しない。そこで人々は耐熱外殻ドーム型防壁、通称カサと呼ばれる半円状の外壁を建設した。この事業の中で突出した貢献を見せ、急成長を遂げた企業が、TPNコンツェルンだ。
Technical、Primary、Networkが略されているらしい。そしてこの子会社が東峰第九製薬会社なのだ。しかし私が一番驚いたことは、このTPNコンツェルンの旧名がドーリアカンパニーだったことだ。そういえば製薬会社の建物の雰囲気はどことなくドーリアカンパニーのビルに似ていた造りをしていた。特にあの吹き抜けのメインフロアがそれをものがたっている。
またTPNコンツェルンは、工学部門では他の企業の追随を許さないほどの技術力を保持しており、先の簡易人型無人活動機『鋼騎』を先駆けとしたその他作業機材を軍事転用し、近年では軍事部門においても、一目置かれる存在として認知されている。鋼騎には数種類のバリエーションが存在し、ドーム外の作業用を筆頭に、航続距離に特化したフライト型、高機動近接戦に特化したファイター型、遠距離支援砲撃に特化したキャノン型がある。
これらの鋼騎は、編成の自由度や整備の利便性がよくそれぞれのタイプのパーツにも互換性があるため、簡単な換装作業でほぼ完全な修繕が可能である。
「兵器の話されても、よくわからないわ」
「これは失礼。ではこちらはどうでしょう」
端末さんは画面を切り替える。映し出されたのはなにかのテレビCMである。
「これひとつで三日は凌げる」
缶詰の広告。なんの味がするかさっぱりわからないが、出てる人は美味しそうに食べていた。それでこのCMが一体なんだというのだろうか。
「これは」
「はい。聞いて驚いてはいけません。これはディザートバグをふんだんに使用した携行保存食なのです」
私はあの虫を思い出し、何やら喉のあたりがムカムカしてきた。
「そ、それで。ただ、見せたいからってだけじゃないんでしょ。このCMを私に見せたのは」
「はい、気分を害されない程度に言いますと、ここ数日食事された、食事のうちその約七割がこのディザートバグの肉使った物であるということをお伝えしたく・・・」
ひとつ言えることがある。私はその話を聞かなかったことにした。受け入れるとは意味合いが違うが強いて言うなら諦めたが正しいだろう。受け入れてしまうと、胃の底から中身が漏れ出てしまおそうだった。しかし、もう一度喉を通り舌に肉の感触が戻ってくるよりかは、素直に観念した方が耐えられると思う。ただ私は小さく呟く
「原物見てから言われたくなかったわ」
原料となる虫そのものを見てしまった後からどう言われようとも、あのルックスで美味しいだの、高価だの言われても何も響かない。けれども、ここで持ってきたしまったディザートバグの缶詰を全て捨てることはできない。何故なら私と詩姫音にとっては貴重なタンパク源なのだから。
乾パンだけじゃこの先、もたないだろう。そんなこんなで虫だろうと、我慢して食べるしかないのが現状なのである。
私は「話戻して」と端末さんに言うと、端末さんは淡々とTPNコンツェルンの話に切り替える。その後は、TPNコンツェルンの内情や製薬会社の製造品の話をされたが、どれもピンと来る話題ではない。
「余談ですが・・・」
端末さんが話題を切り替えようとした時、詩姫音がむくりと起き上がり、寝ぼけ眼を擦る。
「お姉ちゃん、早いね」
「おはよう詩姫音、起こしちゃったかしら」
詩姫音はあくびをする。
私は詩姫音あくびが終わる頃に気がつく。砂嵐が止んでいたのだ。存外私は端末さんの話に夢中になっていたのかもしれない。新しい情報は頭を使うから、きっとそのせいだろう。
「端末さん、話の続きはまたあとでね。詩姫音も起きたし、朝ごはん食べて移動しなくちゃね」
「ディザートバグですか」
「それは言わんでいい」
「私としたことが失敬」
いや、絶対狙っていただろう。
ため息まじりに缶詰めを開けて肉を焼く。加工されていると不快感も違和感もないただの肉なのだが、これから私はこの肉を食べるたびに奴を想像するのだろう。世の中には知らない方がいいこともあるということが、身に染みる。
詩姫音はそんな私の苦労などつゆ知らず、ディザートバグの肉を美味しそうに食べている。おそらく詩姫音に教えても、反応は薄いだろう。そもそもディザートバグを虫として捉えるかどうかも怪しい。
これは価値観の相違だが、彼女は外の世界をあまり見たことがないと言っていた。そのため、虫=気味が悪いではなく、食料=ディザートバグという風な解釈をするはずだから、この肉が虫の肉だといくら私が騒ごうが、詩姫音が虫というものを理解していない限り、コレは紛れもなく肉という食料でしかないだろう。
「ご馳走さま、お姉ちゃんどうしたの」
私の皿には半分以上のディザートバグの肉が残っていた。
「詩姫音、お腹空いてるならコレあげるわ」
「選り好みはいけません。お嬢様」
端末さんが突然会話に割り込んできた。選り好みと言われればそうかもしれない。だけど、もとを正せば端末さんの一言で私の食欲が出ないとも言える。
「元はといえば、端末さんのせいなんだからね」
「私はこの世界の特産品をご紹介しただけですので」
半ばあきらめ気味に半分ほどの肉をさらに半分にして、片方を自分の口へ、もう片方を詩姫音の口へ肉を移動させる。
ディザートバグの見た目がもう少しマシだったらよかったのに。と私はどうしようもないことを考えながら肉を喉に流し込んだ。
砂嵐はすっかり晴れ辺りは昨日同様、空と砂がテントから見える。そして薄らとドームが見えている。私たちが来た方角から南西側に見えているドームが次の目的地である。
「さあ、行くわよ。準備はいい」
「大丈夫だよ」
テントを手早く片付けて、私と詩姫音はバイクに乗り、今日も砂の海を走り出した。
バイクにはカバーをかけてあるけれど、砂の除去は必要だろうな。海の近くにでも行ければ、いろいろと助かるのだがここは、だだっ広い平原で一面砂だらけの砂漠。稀にある岩陰やら、洞穴などを利用してやりくりすること三日目、今日は生憎の空模様次のドームまでは、あと少しなのだがこの有り様では一歩も進めまい。
「今日はだらだらするかな」
「計画の確認を推奨します。お嬢様」
「そうは言ってもなぁ」
「砂嵐はヒトヒトマルキュウ時に晴れる模様。風速五メートル毎秒、風向き西南西の風、降水確率ゼロパーセント、最高気温二十九度、最低気温マイナス三度、現在の気温は二十一度です」
あと四時間ほどで砂嵐は晴れる。いいことだけどそれまで何してるかな。
晴れたらバイクの整備をして移動してそれだけで、五時間くらいはかかる。まぁ、詩姫音はまだ寝かせておくとしても、私はどうしようか。
「端末さん周辺の地図をお願い」
「かしこまりました」
時間もそこそこあることだし、この時間はこの後のルートでも決めておくとしよう。と言っても殆ど何もないので真っ直ぐ突き進むだけなのだが。
「この辺りは、迂回した方がいいものとかあるの」
「検索します。・・・周辺にディザートバグの群生地があります。危険度B -。群れで行動するため、危険度は二段階上がりB +です」
ディザートバグ。きっと昨日のやつだな。
触手を口にたくさん生やした気味の悪いモンスター。アレが群れでいるなんて、想像しただけで寒気がする。
「どうしよか、オアシスをぐるっと回って行くとかどう」
「流石ですね。お嬢様、最適解はそのルートが最も安全と私も想定します」
「あっさり決まっちゃったわね。そうね、何か今のうちにやっておくこととかあるかしら」
「私から一つ提案が、敵の情報を私は少なからず所持しています。またこの世界についてお嬢様によく知っていただくのが良いかと」
端末さんからの提案は願ってもないもので、私としても敵が何者なのかこの世界はどういう仕組みで成り立っているのかを知りたいと思っていたところだ。
端末の画面が変わり、端末さんが説明を始める。
世界は現在、急激な気温上昇に伴い、人類の約半数が死滅した世界で、昼と夜の気温差に耐えられない人が続出し、免疫機能が正常に作動しない。そこで人々は耐熱外殻ドーム型防壁、通称カサと呼ばれる半円状の外壁を建設した。この事業の中で突出した貢献を見せ、急成長を遂げた企業が、TPNコンツェルンだ。
Technical、Primary、Networkが略されているらしい。そしてこの子会社が東峰第九製薬会社なのだ。しかし私が一番驚いたことは、このTPNコンツェルンの旧名がドーリアカンパニーだったことだ。そういえば製薬会社の建物の雰囲気はどことなくドーリアカンパニーのビルに似ていた造りをしていた。特にあの吹き抜けのメインフロアがそれをものがたっている。
またTPNコンツェルンは、工学部門では他の企業の追随を許さないほどの技術力を保持しており、先の簡易人型無人活動機『鋼騎』を先駆けとしたその他作業機材を軍事転用し、近年では軍事部門においても、一目置かれる存在として認知されている。鋼騎には数種類のバリエーションが存在し、ドーム外の作業用を筆頭に、航続距離に特化したフライト型、高機動近接戦に特化したファイター型、遠距離支援砲撃に特化したキャノン型がある。
これらの鋼騎は、編成の自由度や整備の利便性がよくそれぞれのタイプのパーツにも互換性があるため、簡単な換装作業でほぼ完全な修繕が可能である。
「兵器の話されても、よくわからないわ」
「これは失礼。ではこちらはどうでしょう」
端末さんは画面を切り替える。映し出されたのはなにかのテレビCMである。
「これひとつで三日は凌げる」
缶詰の広告。なんの味がするかさっぱりわからないが、出てる人は美味しそうに食べていた。それでこのCMが一体なんだというのだろうか。
「これは」
「はい。聞いて驚いてはいけません。これはディザートバグをふんだんに使用した携行保存食なのです」
私はあの虫を思い出し、何やら喉のあたりがムカムカしてきた。
「そ、それで。ただ、見せたいからってだけじゃないんでしょ。このCMを私に見せたのは」
「はい、気分を害されない程度に言いますと、ここ数日食事された、食事のうちその約七割がこのディザートバグの肉使った物であるということをお伝えしたく・・・」
ひとつ言えることがある。私はその話を聞かなかったことにした。受け入れるとは意味合いが違うが強いて言うなら諦めたが正しいだろう。受け入れてしまうと、胃の底から中身が漏れ出てしまおそうだった。しかし、もう一度喉を通り舌に肉の感触が戻ってくるよりかは、素直に観念した方が耐えられると思う。ただ私は小さく呟く
「原物見てから言われたくなかったわ」
原料となる虫そのものを見てしまった後からどう言われようとも、あのルックスで美味しいだの、高価だの言われても何も響かない。けれども、ここで持ってきたしまったディザートバグの缶詰を全て捨てることはできない。何故なら私と詩姫音にとっては貴重なタンパク源なのだから。
乾パンだけじゃこの先、もたないだろう。そんなこんなで虫だろうと、我慢して食べるしかないのが現状なのである。
私は「話戻して」と端末さんに言うと、端末さんは淡々とTPNコンツェルンの話に切り替える。その後は、TPNコンツェルンの内情や製薬会社の製造品の話をされたが、どれもピンと来る話題ではない。
「余談ですが・・・」
端末さんが話題を切り替えようとした時、詩姫音がむくりと起き上がり、寝ぼけ眼を擦る。
「お姉ちゃん、早いね」
「おはよう詩姫音、起こしちゃったかしら」
詩姫音はあくびをする。
私は詩姫音あくびが終わる頃に気がつく。砂嵐が止んでいたのだ。存外私は端末さんの話に夢中になっていたのかもしれない。新しい情報は頭を使うから、きっとそのせいだろう。
「端末さん、話の続きはまたあとでね。詩姫音も起きたし、朝ごはん食べて移動しなくちゃね」
「ディザートバグですか」
「それは言わんでいい」
「私としたことが失敬」
いや、絶対狙っていただろう。
ため息まじりに缶詰めを開けて肉を焼く。加工されていると不快感も違和感もないただの肉なのだが、これから私はこの肉を食べるたびに奴を想像するのだろう。世の中には知らない方がいいこともあるということが、身に染みる。
詩姫音はそんな私の苦労などつゆ知らず、ディザートバグの肉を美味しそうに食べている。おそらく詩姫音に教えても、反応は薄いだろう。そもそもディザートバグを虫として捉えるかどうかも怪しい。
これは価値観の相違だが、彼女は外の世界をあまり見たことがないと言っていた。そのため、虫=気味が悪いではなく、食料=ディザートバグという風な解釈をするはずだから、この肉が虫の肉だといくら私が騒ごうが、詩姫音が虫というものを理解していない限り、コレは紛れもなく肉という食料でしかないだろう。
「ご馳走さま、お姉ちゃんどうしたの」
私の皿には半分以上のディザートバグの肉が残っていた。
「詩姫音、お腹空いてるならコレあげるわ」
「選り好みはいけません。お嬢様」
端末さんが突然会話に割り込んできた。選り好みと言われればそうかもしれない。だけど、もとを正せば端末さんの一言で私の食欲が出ないとも言える。
「元はといえば、端末さんのせいなんだからね」
「私はこの世界の特産品をご紹介しただけですので」
半ばあきらめ気味に半分ほどの肉をさらに半分にして、片方を自分の口へ、もう片方を詩姫音の口へ肉を移動させる。
ディザートバグの見た目がもう少しマシだったらよかったのに。と私はどうしようもないことを考えながら肉を喉に流し込んだ。
砂嵐はすっかり晴れ辺りは昨日同様、空と砂がテントから見える。そして薄らとドームが見えている。私たちが来た方角から南西側に見えているドームが次の目的地である。
「さあ、行くわよ。準備はいい」
「大丈夫だよ」
テントを手早く片付けて、私と詩姫音はバイクに乗り、今日も砂の海を走り出した。
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