123 / 134
5章
手がかりを探して
しおりを挟む
途中まで馬車で進むと、脇道から森の奥に入っていくことになった。
そもそもそのつもりで乗馬服を着ていたから、エイミーとウィルを置いて脇道に入っていく。
こんな伯爵夫人はいないかもしれないけれど、ユリシーズなら笑って許してくれるはずだ。
途中まで歩いたところで、同行していた使用人がポケットから黒い布切れを出した。
私も持っているユリシーズの服の破片は全部で8枚ほどあったので、捜索に出ている人狼たちにそれぞれ持たせて、ユリシーズを辿るために使ってもらっている。
使用人とバートレットが布切れの匂いを嗅ぎ、うなずきながら同じ方向を指す。どうやら、ユリシーズの匂いがするらしい。
ドキドキしながら奥に進んでいくと、大きな木の前で男性の使用人とバートレットが立ち止った。
「ここで、匂いが消えているんです……」
「確かに」
使用人とバートレットは周囲を嗅ぎながら、大きな木の根元をじっと見ていた。
「掘ってみますか?」
「……え?」
「何が出て来るか分かりませんので、奥様は馬車でお待ちいただいた方がよいかもしれませんが」
この木の下に何かがあるということ? と戸惑って、「大丈夫、ここで見ているわ」と二人に告げる。
バートレットは小型のスコップを自分の荷物の中から二つ取り出して、使用人と共にその場所を掘り始めた。
暫く二人は一つの場所を掘り続け、そして何かを掘り当てる。
恐る恐るその様子を見ていると、ユリシーズの上着らしき服が出てきた。
「服……よね」
「どうやら、匂いの元はこちらですね。誰かによって埋められたのでしょうか」
「どうして服が埋められるの?」
「さあ……」
その他にも何か手掛かりがないかと周囲を探してもらったけれど、特にユリシーズの匂いがする場所はないのだという。
「もう少し……帝国中の町や村にも捜索に行ってもらえる? 目撃証言がないか探って欲しいの」
「かしこまりました」
「バートレットはユリシーズの捜索を続けることに反対はしないの? お金も時間もかかってしまうし、内心は呆れていると思うのだけれど」
「いえ。今回のご主人様には一点だけ不審な点がございますので」
「不審な点……?」
「あれだけ奥様のためだけに生きていらっしゃった方が、死の間際で奥様に向けた行動をしないというのは……何か引っかかるのです。なにしろ、特別しぶとい方ですから」
「あなたが言うなら、そこの疑問が解消するまでとことん調べてみましょう」
「取り急ぎ、先ほどの上着を調べてみます」
「……お願い」
上着から何かメッセージが出てきたら、私は諦めることができるだろうか。
もう三ヶ月にもなるのに、あなたがこの世にいないなんてとても思えない。
急に「ただいま帰りました! アイリーン!」って家に帰ってくる気がして、ユリシーズがいない毎日の方が、夢なんじゃないかしらって思うのよ。
***
私は帝都のお城に来て、華やかなパーティに一人だけ喪服で参加している。
今日はヒュー皇子の誕生パーティが行われていた。
皇子殿下から招待状が来た時は、喪中の者を誘うなんて、とは思った。
帝国ではこういった招待状を皇室から受け取ったら、喪服で姿を現してでも来て欲しいという意味になる。
私が場違いになっているのは誘った皇子殿下のせいだ。
オルウィン侯爵夫人とディアリング伯爵夫人が旦那様と一緒に参加していて、「あら、オルブライト伯爵夫人……この度は大変でしたね」と声を掛けられた。
こういう場じゃなかったら何を言われるか分かったものではないけれど、大変だったのは確かだから会釈で返すと、一行は離れた場所に行ってしまった。
やっぱり、同情されるのは苦手だ。
「で? その上着からは何か見つかったの?」
隣にいるクリスティーナに尋ねられる。
「いいえ。特に何も見つかりませんでした。こんなことを四ヶ月も続けていると、みんなが疲れてきているのが分かるのです。手がかりらしいものが何もない状態で、色々なところに行かされて……。でも、やめ時も分からなくなってしまって」
「そう……あれから、アイリーンは一度も泣いていないの?」
クリスティーナに聞かれて、素直にうなずく。
この四ヶ月間、私は涙を流していなかった。
「ずっと長い夢の中にいるようなのです。この世が現実ではないような……。ユリシーズの子を宿していたら、必死に生きなくちゃと思ったかもしれないですね」
「身重は大変よ。新しく住み始めた家で主人をしながら出産だなんて、難しいと思うわ」
「クリスティーナは皇子殿下とどうなのです?」
「お父様の罪が確定してからは、前よりも会話が増えてきているけれど。ねえ、誕生日に呼ばれるくらいなのだから、ヒューから側室の話が出たりしていないの?」
皇帝陛下に会った時に、それっぽいことを言われた。私はオルブライト家のために皇室との繋がりをちゃんと作っておこうとここに足を運んでいるけれど、側室だなんて全く惹かれない。
「ユリシーズを探したりオルブライト家をまとめる仕事があるので、皇室入りだなんて」
「……わたくしは、アイリーンなら歓迎するわ」
「はい??」
「アイリーンは、一緒にいる人を幸せにできる人。ずっと独り身でいることは無いと思うの。わたくしはアイリーンと一緒にいたいし、ヒューも恐らくそうなのだと思う。わたくしたち、家族になっても良いと思うのよ」
突然のことに、クリスティーナはどうしてしまったのかしらと思う。
「もうわたくし、見ていられないわ。アイリーンが頑張りすぎていて、オルブライト伯爵のところに行こうとしているようにしか見えないの」
クリスティーナに言われてハッとした。
そういう気持ちが無かったかと言えば嘘になる。
「でも、ユリシーズは夢にすら現れてくれないのです」
「……アイリーン」
「あの人は、亡くなったら毎晩でも私の枕元に立つような人だと思ったのに。どこに行ってしまったのか分からなくて、諦めがつきません」
あんなに私に執着していたくせに、突然いなくなってしまったなんて理解ができない。死んでいるのなら、化けて出てきてくれたっていいのに。
「諦めがつかない、ね。それなら、これからも気軽に訪ねてきて。そして、気持ちが変わって皇室に入る決心ができたら遠慮しないで教えて欲しいの」
「クリスティーナの気持ちは本当に嬉しいです。でも、私は皇室には入りません」
「……わたくしは待っているわ」
気持ちが変わる、か……。
それは、私がユリシーズの死を認めるということなのか、それとも、伯爵夫人としてこれ以上は頑張れないと結論を出すということなのだろうか。
「ありがとうございます。でも私、オルブライト家が好きなので」
人狼たちを守るのも私の役目。
ユリシーズの遺したものは全部、私が大切にしていきたい。
そもそもそのつもりで乗馬服を着ていたから、エイミーとウィルを置いて脇道に入っていく。
こんな伯爵夫人はいないかもしれないけれど、ユリシーズなら笑って許してくれるはずだ。
途中まで歩いたところで、同行していた使用人がポケットから黒い布切れを出した。
私も持っているユリシーズの服の破片は全部で8枚ほどあったので、捜索に出ている人狼たちにそれぞれ持たせて、ユリシーズを辿るために使ってもらっている。
使用人とバートレットが布切れの匂いを嗅ぎ、うなずきながら同じ方向を指す。どうやら、ユリシーズの匂いがするらしい。
ドキドキしながら奥に進んでいくと、大きな木の前で男性の使用人とバートレットが立ち止った。
「ここで、匂いが消えているんです……」
「確かに」
使用人とバートレットは周囲を嗅ぎながら、大きな木の根元をじっと見ていた。
「掘ってみますか?」
「……え?」
「何が出て来るか分かりませんので、奥様は馬車でお待ちいただいた方がよいかもしれませんが」
この木の下に何かがあるということ? と戸惑って、「大丈夫、ここで見ているわ」と二人に告げる。
バートレットは小型のスコップを自分の荷物の中から二つ取り出して、使用人と共にその場所を掘り始めた。
暫く二人は一つの場所を掘り続け、そして何かを掘り当てる。
恐る恐るその様子を見ていると、ユリシーズの上着らしき服が出てきた。
「服……よね」
「どうやら、匂いの元はこちらですね。誰かによって埋められたのでしょうか」
「どうして服が埋められるの?」
「さあ……」
その他にも何か手掛かりがないかと周囲を探してもらったけれど、特にユリシーズの匂いがする場所はないのだという。
「もう少し……帝国中の町や村にも捜索に行ってもらえる? 目撃証言がないか探って欲しいの」
「かしこまりました」
「バートレットはユリシーズの捜索を続けることに反対はしないの? お金も時間もかかってしまうし、内心は呆れていると思うのだけれど」
「いえ。今回のご主人様には一点だけ不審な点がございますので」
「不審な点……?」
「あれだけ奥様のためだけに生きていらっしゃった方が、死の間際で奥様に向けた行動をしないというのは……何か引っかかるのです。なにしろ、特別しぶとい方ですから」
「あなたが言うなら、そこの疑問が解消するまでとことん調べてみましょう」
「取り急ぎ、先ほどの上着を調べてみます」
「……お願い」
上着から何かメッセージが出てきたら、私は諦めることができるだろうか。
もう三ヶ月にもなるのに、あなたがこの世にいないなんてとても思えない。
急に「ただいま帰りました! アイリーン!」って家に帰ってくる気がして、ユリシーズがいない毎日の方が、夢なんじゃないかしらって思うのよ。
***
私は帝都のお城に来て、華やかなパーティに一人だけ喪服で参加している。
今日はヒュー皇子の誕生パーティが行われていた。
皇子殿下から招待状が来た時は、喪中の者を誘うなんて、とは思った。
帝国ではこういった招待状を皇室から受け取ったら、喪服で姿を現してでも来て欲しいという意味になる。
私が場違いになっているのは誘った皇子殿下のせいだ。
オルウィン侯爵夫人とディアリング伯爵夫人が旦那様と一緒に参加していて、「あら、オルブライト伯爵夫人……この度は大変でしたね」と声を掛けられた。
こういう場じゃなかったら何を言われるか分かったものではないけれど、大変だったのは確かだから会釈で返すと、一行は離れた場所に行ってしまった。
やっぱり、同情されるのは苦手だ。
「で? その上着からは何か見つかったの?」
隣にいるクリスティーナに尋ねられる。
「いいえ。特に何も見つかりませんでした。こんなことを四ヶ月も続けていると、みんなが疲れてきているのが分かるのです。手がかりらしいものが何もない状態で、色々なところに行かされて……。でも、やめ時も分からなくなってしまって」
「そう……あれから、アイリーンは一度も泣いていないの?」
クリスティーナに聞かれて、素直にうなずく。
この四ヶ月間、私は涙を流していなかった。
「ずっと長い夢の中にいるようなのです。この世が現実ではないような……。ユリシーズの子を宿していたら、必死に生きなくちゃと思ったかもしれないですね」
「身重は大変よ。新しく住み始めた家で主人をしながら出産だなんて、難しいと思うわ」
「クリスティーナは皇子殿下とどうなのです?」
「お父様の罪が確定してからは、前よりも会話が増えてきているけれど。ねえ、誕生日に呼ばれるくらいなのだから、ヒューから側室の話が出たりしていないの?」
皇帝陛下に会った時に、それっぽいことを言われた。私はオルブライト家のために皇室との繋がりをちゃんと作っておこうとここに足を運んでいるけれど、側室だなんて全く惹かれない。
「ユリシーズを探したりオルブライト家をまとめる仕事があるので、皇室入りだなんて」
「……わたくしは、アイリーンなら歓迎するわ」
「はい??」
「アイリーンは、一緒にいる人を幸せにできる人。ずっと独り身でいることは無いと思うの。わたくしはアイリーンと一緒にいたいし、ヒューも恐らくそうなのだと思う。わたくしたち、家族になっても良いと思うのよ」
突然のことに、クリスティーナはどうしてしまったのかしらと思う。
「もうわたくし、見ていられないわ。アイリーンが頑張りすぎていて、オルブライト伯爵のところに行こうとしているようにしか見えないの」
クリスティーナに言われてハッとした。
そういう気持ちが無かったかと言えば嘘になる。
「でも、ユリシーズは夢にすら現れてくれないのです」
「……アイリーン」
「あの人は、亡くなったら毎晩でも私の枕元に立つような人だと思ったのに。どこに行ってしまったのか分からなくて、諦めがつきません」
あんなに私に執着していたくせに、突然いなくなってしまったなんて理解ができない。死んでいるのなら、化けて出てきてくれたっていいのに。
「諦めがつかない、ね。それなら、これからも気軽に訪ねてきて。そして、気持ちが変わって皇室に入る決心ができたら遠慮しないで教えて欲しいの」
「クリスティーナの気持ちは本当に嬉しいです。でも、私は皇室には入りません」
「……わたくしは待っているわ」
気持ちが変わる、か……。
それは、私がユリシーズの死を認めるということなのか、それとも、伯爵夫人としてこれ以上は頑張れないと結論を出すということなのだろうか。
「ありがとうございます。でも私、オルブライト家が好きなので」
人狼たちを守るのも私の役目。
ユリシーズの遺したものは全部、私が大切にしていきたい。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@コミカライズ決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
【完結】双子の伯爵令嬢とその許婚たちの物語
ひかり芽衣
恋愛
伯爵令嬢のリリカとキャサリンは二卵性双生児。生まれつき病弱でどんどん母似の美女へ成長するキャサリンを母は溺愛し、そんな母に父は何も言えない……。そんな家庭で育った父似のリリカは、とにかく自分に自信がない。幼い頃からの許婚である伯爵家長男ウィリアムが心の支えだ。しかしある日、ウィリアムに許婚の話をなかったことにして欲しいと言われ……
リリカとキャサリン、ウィリアム、キャサリンの許婚である公爵家次男のスターリン……彼らの物語を一緒に見守って下さると嬉しいです。
⭐︎2023.4.24完結⭐︎
※2024.2.8~追加・修正作業のため、2話以降を一旦非公開にしていました。
→2024.3.4再投稿。大幅に追加&修正をしたので、もしよければ読んでみて下さい(^^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる