31 / 134
2章
ディエスの秘密
しおりを挟む
「貴女は公爵様と連絡を取りましたよね? 手紙で」
今まで見たことのないディエスの鋭い目。
沿道は歓声に包まれ、花びらや紙吹雪が舞っている。
その上空、3階のバルコニーで私たちは見つめ合っていた。
「はい」
「そこに、私のことが書いてあったのでは?」
「……お父様とお母様に会う場合は、宮廷の護衛長、モーリス隊長を頼って欲しいと」
「そうですか。こんな機会もなかなか無いので、会いに行きましょう。……貴女には負担をかけるかもしれませんが」
ディエスは血まみれの手をじっと見つめると、溢れそうになる自分の血を、丁寧に舐めて拭っている。
初めて、ディエスを人狼だと思った。
「会いに行きますか?」
公爵様のところにユリシーズを連れて行っていいのかで迷う。
今の様子は、これまでのディエスとは全く違っていた。
ディエスに何が起こっているのかと心配になっていると、「貴女は一体誰なんですか?」と急に聞かれて言葉に詰まる。
「誰、とは……」
「まあ、皇帝陛下と公爵様が私の要求を呑むとは思っていませんでしたが……」
どういうこと? ユリシーズは最初からクリスティーナ姫とは結婚できないと?
「被害者をどんどん増やしていくだけなのは、不愉快です」
「被害者というのは……」
「どうせ、どこかから連れてこられたのですよね?」
ノクスの時はあっさりと認めた素性が、ディエスを前に何も言えなくなっていた。
ここで私は殺されるのだろうか。
そうしたら、ノクスは伴侶を探してさまよったりしない?
ディエスは? クリスティーナ姫を求めるの?
「いつも快活な貴女らしくありませんね。先ほどのパレードにいた女性、あれがクリスティーナ様ではありませんか?」
「――――!」
「やはり、そうでしたか」
ディエスは納得したかのようにうなずいて、「どこまでも人を馬鹿にしてくれますね」と冷たい目で笑った。
「ごめん……なさい……」
ノクスにあんなに忠告されたのに、連れてきてしまった私が悪い。
こうなることは予想できたのに。
「私は……クリスティーナ姫ではありません」
誠心誠意謝らなきゃ、ここで泣くのは違うと思うのに、堪えていた涙がひとつぶ落ちる。
「でも、ユリシーズと、ちゃんと生きていこうと……」
ぽたぽたと、涙のしずくが増えていく。
騙した側が泣くなんて、こんなのはよくない。
「……誰の指示で?」
ユリシーズは冷たい声だったけど、表情は普段の顔に戻っていた。
「きっかけは私の両親が……皇帝陛下に私を売ったのです……」
ユリシーズはそこで大きなため息をついた。
「やはり、被害者ではないですか!」
ユリシーズは泣いている私の顔をじっと見て……そのあとは無言で強く抱きしめてくれた。
「泣く必要はないのです。私が怒っているのは貴女に対してではないのですから」
「でも……」
「貴女のような天真爛漫な方が嘘をつくのは、さぞつらかったのではないですか?」
良く知ったユリシーズの声で、優しく背中を撫でながら抱きしめられる。
……ああ、そうか。
私、ずっと、嘘をつき続けるのがつらかったんだわ。
うなずいてユリシーズを見上げる。これまで見てきた顔がこちらをみて微笑んでくれた。
「本名を教えてください、身代わり姫」
「私の名前は、アイリーン。いまはアイリーン・オルブライトです」
「……アイリーンというのは先ほどのクリスティーナが名乗っていた子爵令嬢ですね?」
「はい」
「状況が分かりました。アイリーン嬢……いや、アイリーンと呼んでも?」
「はい」
照れくさくて思わずはにかんでしまう。そこでユリシーズの目が見開いた。
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや、その……アイリーンは表情のひとつひとつがコロコロと変わり、いつもかわいらしくて……」
「??」
「自分が許せなかったのです。皇帝と公爵の策略で連れてこられた貴女に、心を開くつもりなどなかった」
ユリシーズはつまり、最初から私を偽物だと見抜いていたの?
入口で私を出迎えてポロポロと涙を流したのは?
「私が偽物だと気付いたのは、いつだったのですか?」
「……初めてアイリーンを見た時です」
「最初から分かっていたのですね。あの時、どうして泣いたのですか?」
「いや、その……」
ユリシーズは言葉を詰まらせて気まずそうに横を向いていた。
「一生、恋や愛とは無縁に生きて行こうと決めていたのです。仲間たちの無念のためにだけ生きようと……。だから、貴女との日々も復讐が目的でした」
「復讐?」
「皇帝や公爵を追いつめる道具として役立ってもらおうと思っていたんです。たとえ偽物が来ても。ところが……」
「?」
ユリシーズは「ああー」と言いづらそうに声を上げる。
「玄関で立っていた貴女があまりに美しく、そして魅惑的な匂いをしていた。妻だと言って現れた偽物に、心を動かされてしまった。この世には、貴女のような方がいたのだと」
「え……?」
「自分が初めて知った感情に、戸惑いながら涙が溢れました。醜いものばかりの中で生きてきた私に、貴女は素晴らしすぎて」
それって……??
「それでは、私がこれまで一緒に過ごしてきたディエスは? クリスティーナ姫を想っていたわけではなかったの?」
「私はクリスティーナ様を慕ってはおりません。クリスティーナ様を自称していたアイリーンの虜でした。それはもう、毎日毎日……」
虜――?
これまでのユリシーズのあれこれを思い出し、顔が熱くなる。
あの崇拝のようなものは、クリスティーナ姫に向けたものではなく……私に??
「すいません、急にそんなことを言われても困りますよね」
「いいえ、嬉しい……」
ほっとしたら、また涙があふれてきた。
「クリスティーナ様と呼ぶのを止めるのは難しいと思いますが、アイリーン、私が愛しているのは最初から貴女だけです」
「――はい」
私の涙腺が崩壊すると、ユリシーズはいよいよどうしたらいいか分からない様子でおろおろし始めた。
困ったように私の顔を覗くから、そっと頬にキスをする。
ユリシーズは驚いた顔を浮かべた後、私の唇にそっと唇を重ねた。
私たち、なんだか遠回りをしたのかしら。
出会った時にディエスは私に惹かれたのだという。
私は……夫として意識したころからユリシーズに好かれたいと思っていた。
ディエスも、ノクスも、それがユリシーズだから……。
「ユリ……シーズ……」
どうか、あなたの心に抱える感情が、破滅を呼んだりしませんように。
今まで見たことのないディエスの鋭い目。
沿道は歓声に包まれ、花びらや紙吹雪が舞っている。
その上空、3階のバルコニーで私たちは見つめ合っていた。
「はい」
「そこに、私のことが書いてあったのでは?」
「……お父様とお母様に会う場合は、宮廷の護衛長、モーリス隊長を頼って欲しいと」
「そうですか。こんな機会もなかなか無いので、会いに行きましょう。……貴女には負担をかけるかもしれませんが」
ディエスは血まみれの手をじっと見つめると、溢れそうになる自分の血を、丁寧に舐めて拭っている。
初めて、ディエスを人狼だと思った。
「会いに行きますか?」
公爵様のところにユリシーズを連れて行っていいのかで迷う。
今の様子は、これまでのディエスとは全く違っていた。
ディエスに何が起こっているのかと心配になっていると、「貴女は一体誰なんですか?」と急に聞かれて言葉に詰まる。
「誰、とは……」
「まあ、皇帝陛下と公爵様が私の要求を呑むとは思っていませんでしたが……」
どういうこと? ユリシーズは最初からクリスティーナ姫とは結婚できないと?
「被害者をどんどん増やしていくだけなのは、不愉快です」
「被害者というのは……」
「どうせ、どこかから連れてこられたのですよね?」
ノクスの時はあっさりと認めた素性が、ディエスを前に何も言えなくなっていた。
ここで私は殺されるのだろうか。
そうしたら、ノクスは伴侶を探してさまよったりしない?
ディエスは? クリスティーナ姫を求めるの?
「いつも快活な貴女らしくありませんね。先ほどのパレードにいた女性、あれがクリスティーナ様ではありませんか?」
「――――!」
「やはり、そうでしたか」
ディエスは納得したかのようにうなずいて、「どこまでも人を馬鹿にしてくれますね」と冷たい目で笑った。
「ごめん……なさい……」
ノクスにあんなに忠告されたのに、連れてきてしまった私が悪い。
こうなることは予想できたのに。
「私は……クリスティーナ姫ではありません」
誠心誠意謝らなきゃ、ここで泣くのは違うと思うのに、堪えていた涙がひとつぶ落ちる。
「でも、ユリシーズと、ちゃんと生きていこうと……」
ぽたぽたと、涙のしずくが増えていく。
騙した側が泣くなんて、こんなのはよくない。
「……誰の指示で?」
ユリシーズは冷たい声だったけど、表情は普段の顔に戻っていた。
「きっかけは私の両親が……皇帝陛下に私を売ったのです……」
ユリシーズはそこで大きなため息をついた。
「やはり、被害者ではないですか!」
ユリシーズは泣いている私の顔をじっと見て……そのあとは無言で強く抱きしめてくれた。
「泣く必要はないのです。私が怒っているのは貴女に対してではないのですから」
「でも……」
「貴女のような天真爛漫な方が嘘をつくのは、さぞつらかったのではないですか?」
良く知ったユリシーズの声で、優しく背中を撫でながら抱きしめられる。
……ああ、そうか。
私、ずっと、嘘をつき続けるのがつらかったんだわ。
うなずいてユリシーズを見上げる。これまで見てきた顔がこちらをみて微笑んでくれた。
「本名を教えてください、身代わり姫」
「私の名前は、アイリーン。いまはアイリーン・オルブライトです」
「……アイリーンというのは先ほどのクリスティーナが名乗っていた子爵令嬢ですね?」
「はい」
「状況が分かりました。アイリーン嬢……いや、アイリーンと呼んでも?」
「はい」
照れくさくて思わずはにかんでしまう。そこでユリシーズの目が見開いた。
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや、その……アイリーンは表情のひとつひとつがコロコロと変わり、いつもかわいらしくて……」
「??」
「自分が許せなかったのです。皇帝と公爵の策略で連れてこられた貴女に、心を開くつもりなどなかった」
ユリシーズはつまり、最初から私を偽物だと見抜いていたの?
入口で私を出迎えてポロポロと涙を流したのは?
「私が偽物だと気付いたのは、いつだったのですか?」
「……初めてアイリーンを見た時です」
「最初から分かっていたのですね。あの時、どうして泣いたのですか?」
「いや、その……」
ユリシーズは言葉を詰まらせて気まずそうに横を向いていた。
「一生、恋や愛とは無縁に生きて行こうと決めていたのです。仲間たちの無念のためにだけ生きようと……。だから、貴女との日々も復讐が目的でした」
「復讐?」
「皇帝や公爵を追いつめる道具として役立ってもらおうと思っていたんです。たとえ偽物が来ても。ところが……」
「?」
ユリシーズは「ああー」と言いづらそうに声を上げる。
「玄関で立っていた貴女があまりに美しく、そして魅惑的な匂いをしていた。妻だと言って現れた偽物に、心を動かされてしまった。この世には、貴女のような方がいたのだと」
「え……?」
「自分が初めて知った感情に、戸惑いながら涙が溢れました。醜いものばかりの中で生きてきた私に、貴女は素晴らしすぎて」
それって……??
「それでは、私がこれまで一緒に過ごしてきたディエスは? クリスティーナ姫を想っていたわけではなかったの?」
「私はクリスティーナ様を慕ってはおりません。クリスティーナ様を自称していたアイリーンの虜でした。それはもう、毎日毎日……」
虜――?
これまでのユリシーズのあれこれを思い出し、顔が熱くなる。
あの崇拝のようなものは、クリスティーナ姫に向けたものではなく……私に??
「すいません、急にそんなことを言われても困りますよね」
「いいえ、嬉しい……」
ほっとしたら、また涙があふれてきた。
「クリスティーナ様と呼ぶのを止めるのは難しいと思いますが、アイリーン、私が愛しているのは最初から貴女だけです」
「――はい」
私の涙腺が崩壊すると、ユリシーズはいよいよどうしたらいいか分からない様子でおろおろし始めた。
困ったように私の顔を覗くから、そっと頬にキスをする。
ユリシーズは驚いた顔を浮かべた後、私の唇にそっと唇を重ねた。
私たち、なんだか遠回りをしたのかしら。
出会った時にディエスは私に惹かれたのだという。
私は……夫として意識したころからユリシーズに好かれたいと思っていた。
ディエスも、ノクスも、それがユリシーズだから……。
「ユリ……シーズ……」
どうか、あなたの心に抱える感情が、破滅を呼んだりしませんように。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
【完結】双子の伯爵令嬢とその許婚たちの物語
ひかり芽衣
恋愛
伯爵令嬢のリリカとキャサリンは二卵性双生児。生まれつき病弱でどんどん母似の美女へ成長するキャサリンを母は溺愛し、そんな母に父は何も言えない……。そんな家庭で育った父似のリリカは、とにかく自分に自信がない。幼い頃からの許婚である伯爵家長男ウィリアムが心の支えだ。しかしある日、ウィリアムに許婚の話をなかったことにして欲しいと言われ……
リリカとキャサリン、ウィリアム、キャサリンの許婚である公爵家次男のスターリン……彼らの物語を一緒に見守って下さると嬉しいです。
⭐︎2023.4.24完結⭐︎
※2024.2.8~追加・修正作業のため、2話以降を一旦非公開にしていました。
→2024.3.4再投稿。大幅に追加&修正をしたので、もしよければ読んでみて下さい(^^)
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる