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朝食に呼ばれ、お義姉様とノーヴァに朝の挨拶をする。
二人はあたしの目が腫れていることには触れて来なかった。絶対に気付いていないはずはなく、気を遣われているのは間違いない。
「あの、昨日、アルと話が出来ました……」
朝食のスープを飲みながら話し始めると、二人は凄くびっくりしていた。
「どうやったんですか?」
「太陽神様に祈ったら、アルが短時間だけ現れて……」
「しぶといわね、我が弟ながら」
ノーヴァもお義姉様も、アルの執念みたいなものに驚いていた。まあ、それはそうかもしれない。
「アルの居場所が分かったんです」
ノーヴァとお義姉様が、顔を見合わせている。
「ちなみに……どこだったの?」
お義姉様が恐る恐る尋ねて来た。なんでそんなに怖いことを聞くようなテンションなのかしら。
「王家のお墓がある祠に閉じ込められているそうです」
「……わたくし、ちょっと急用を思い出したわ」
「奇遇ですね、私も……」
いきなりあたしの視線を避けるようにしている二人。な、なんでなの?
「すいません、アルのいる場所って何かまずいところなんですか?」
「何言ってるの? 王家の墓がある祠よ?」
「ええ、お墓ですよね?」
「あんなところ、誰も行きたくありません」
「え? お墓参りで行く場所では?」
あたしは何が何だかよく分からない。とりあえず、怖いものがなさそうな目の前の二人が、ここまで嫌がる場所ってどんなところなのかが気になる。
「王家のいわくつきの方々をお祀りしている場所のことだと思われます。深い祠に、呪いと共に封印された……。確かにあそこであれば、アルバート王子の力も封じ込められるのだろうと分かります」
「王家のいわくつきの方々……アルもいい勝負じゃないの?」
あたしは素直な感想でそう言ったけど、二人は首をかしげている。
「いわくがついていてもね、アルは一応生きている人間なわけじゃない?」
「はい、生きていました」
「この世のモノでない方は嫌です」
「死んだ方は精霊になるのではないのですか?」
「あれは違います」
「あれは違うわよ」
何かを視たのだろうか? 「あれ」っていうのを怖がる二人って不思議。
「久しぶりに会ったアルは、その方たちと一緒なんですよね? 別に普通でしたよ?」
「アルとわたくしを一緒にしないで!!」
し、知らなかったわ……。よく分からないけど、王家のいわくつきの方々っていうのは、かなり恐れられている存在らしい。
今夜の祈りで、アルにその辺の話を聞いたほうがいいかしら?
「あの、お義姉様、あたしに協力してくれるっていうのは……」
「……確かに……わたくしの方から協力するとは言ったかもしれませんけれど。ご先祖関係はちょっとご遠慮いたします」
「私も、すぐ側までは参りますが、その先は都合が悪いです」
うーん……。アルを助けに行くとしたら、王家のお墓の内部にはあたし一人で行かなきゃダメそう。心細いわね……。
「分かりました……。あたし、それまでに強くなれるかしら……」
「大丈夫よ、あなた既に充分強いから」
「たまたま私と手合わせをしたので自信を失っているのだと思いますが、花嫁様は相当お強いです」
いきなりあたしを肯定し始める二人。行きたくないのがミエミエなのよね。
まあ、これから短時間でもアルと会えるわけだし、向こうですぐに合流できるのかもしれないけど……。
なんでそんなに死人が怖いのかしら? 既に死んでるのよ? 変な二人。
「目的地も分かったことですから、これからの計画を話し合いましょうか?」
「悪いけど、恐らくわたくし、ここからあまり遠くには行けないわ。その……わたくしが動くとなったら、使用人を沢山連れて行かなければならないもの」
盲点だった、お義姉様の移動範囲。そりゃそうだわ、王女様を連れて行くとなったら、かなり大ごとだったわね。
町にいた時は、国軍と一緒だったわけだし、仲たがいしたって言うあの人たちが護衛代わりだったんだろう。
「そうでしたね、ユングフラウ殿下。王女殿下を遠出などさせられません。王家の墓へは、一旦花嫁様と私だけで参りましょう。殿下には……花嫁様に必要なものをご用意いただきたいのですが」
「勿論、わたくしが戦う時に着ているような、動きやすいドレスなどはウィルダに差し上げるから」
「……戦う時に着るドレス、ですか?」
「そうよ、軽くてスリットが入っていて、自由に動けるの」
「素敵!!」
あたしが嬉しくて朝食どころではなくなっていたら、ノーヴァがぼそっと、「サイズ合わせはちゃんとされた方が宜しいですよ」と要らないことを言い放った。
分かってるわよ。お義姉様のようなスタイル抜群の方に比べて、色々と心許ない身体なことくらい、あたしが一番知っているわよ。余計なお世話だわ。
「あら、素敵じゃないの」
試着したお義姉様のドレス。華やかなイエローのレース生地が素敵なんだけど……胸元が開いているデザインが、あたしの胸の薄さで単にスカスカなデザインに見える。左側にだけ深めのスリットが入ったタイトなロングドレスタイプ。動く度に足が露出しても全然色っぽくない気がするのは……。いえ、気のせいではないわ。それに大分丈が余っているし。これが、圧倒的スタイルの差。
「なんで、アルはあたしなんでしょう……。お義姉様みたいな方を身近に見ていたら、目が肥えてしまうものだと思うのですが」
胸は足りないのに、ウエストがピッタリだから余計に凹む。せめてお義姉様より細かっただけよって思わせて欲しかった。
「まあ、あの子の趣味を否定するのは止めてあげなさいな。あなただってその方が幸せでしょう?」
「……そうですね」
アルは女の趣味がちょっと人と違うんだ、って……薄々気付いていたけど、複雑。
お義姉様の使用人の方たちがサイズに合わせてお直しの準備に入ってくれる。この服の他にも、寝衣だとかカジュアルで動きやすいのにちゃんとしているように見えるドレスだとか、素敵な服をいただけることになった。
「実はね、同じお母様から生まれた兄弟って、アルとわたくしだけなの。だから、腹違いの姉妹はいるけど、それだと他人みたいなものだから妹が欲しかったのは確かで……ウィルダが妹になってくれて嬉しい」
お義姉様が、照れながらボソボソと言うので、あたしは嬉しくてお義姉様の腕にしがみついた。
「あたしも、お義姉様の義妹になれて、幸せです!」
ここでお義姉様とは離れなければいけないけど、偶然とはいえ会えてよかった。
そのうちアルにも、この気持ちをゆっくりと話せる日が来るかしら。あなたと家族になれたから得られた幸せのひとつを、早くあなたと共有したい。
二人はあたしの目が腫れていることには触れて来なかった。絶対に気付いていないはずはなく、気を遣われているのは間違いない。
「あの、昨日、アルと話が出来ました……」
朝食のスープを飲みながら話し始めると、二人は凄くびっくりしていた。
「どうやったんですか?」
「太陽神様に祈ったら、アルが短時間だけ現れて……」
「しぶといわね、我が弟ながら」
ノーヴァもお義姉様も、アルの執念みたいなものに驚いていた。まあ、それはそうかもしれない。
「アルの居場所が分かったんです」
ノーヴァとお義姉様が、顔を見合わせている。
「ちなみに……どこだったの?」
お義姉様が恐る恐る尋ねて来た。なんでそんなに怖いことを聞くようなテンションなのかしら。
「王家のお墓がある祠に閉じ込められているそうです」
「……わたくし、ちょっと急用を思い出したわ」
「奇遇ですね、私も……」
いきなりあたしの視線を避けるようにしている二人。な、なんでなの?
「すいません、アルのいる場所って何かまずいところなんですか?」
「何言ってるの? 王家の墓がある祠よ?」
「ええ、お墓ですよね?」
「あんなところ、誰も行きたくありません」
「え? お墓参りで行く場所では?」
あたしは何が何だかよく分からない。とりあえず、怖いものがなさそうな目の前の二人が、ここまで嫌がる場所ってどんなところなのかが気になる。
「王家のいわくつきの方々をお祀りしている場所のことだと思われます。深い祠に、呪いと共に封印された……。確かにあそこであれば、アルバート王子の力も封じ込められるのだろうと分かります」
「王家のいわくつきの方々……アルもいい勝負じゃないの?」
あたしは素直な感想でそう言ったけど、二人は首をかしげている。
「いわくがついていてもね、アルは一応生きている人間なわけじゃない?」
「はい、生きていました」
「この世のモノでない方は嫌です」
「死んだ方は精霊になるのではないのですか?」
「あれは違います」
「あれは違うわよ」
何かを視たのだろうか? 「あれ」っていうのを怖がる二人って不思議。
「久しぶりに会ったアルは、その方たちと一緒なんですよね? 別に普通でしたよ?」
「アルとわたくしを一緒にしないで!!」
し、知らなかったわ……。よく分からないけど、王家のいわくつきの方々っていうのは、かなり恐れられている存在らしい。
今夜の祈りで、アルにその辺の話を聞いたほうがいいかしら?
「あの、お義姉様、あたしに協力してくれるっていうのは……」
「……確かに……わたくしの方から協力するとは言ったかもしれませんけれど。ご先祖関係はちょっとご遠慮いたします」
「私も、すぐ側までは参りますが、その先は都合が悪いです」
うーん……。アルを助けに行くとしたら、王家のお墓の内部にはあたし一人で行かなきゃダメそう。心細いわね……。
「分かりました……。あたし、それまでに強くなれるかしら……」
「大丈夫よ、あなた既に充分強いから」
「たまたま私と手合わせをしたので自信を失っているのだと思いますが、花嫁様は相当お強いです」
いきなりあたしを肯定し始める二人。行きたくないのがミエミエなのよね。
まあ、これから短時間でもアルと会えるわけだし、向こうですぐに合流できるのかもしれないけど……。
なんでそんなに死人が怖いのかしら? 既に死んでるのよ? 変な二人。
「目的地も分かったことですから、これからの計画を話し合いましょうか?」
「悪いけど、恐らくわたくし、ここからあまり遠くには行けないわ。その……わたくしが動くとなったら、使用人を沢山連れて行かなければならないもの」
盲点だった、お義姉様の移動範囲。そりゃそうだわ、王女様を連れて行くとなったら、かなり大ごとだったわね。
町にいた時は、国軍と一緒だったわけだし、仲たがいしたって言うあの人たちが護衛代わりだったんだろう。
「そうでしたね、ユングフラウ殿下。王女殿下を遠出などさせられません。王家の墓へは、一旦花嫁様と私だけで参りましょう。殿下には……花嫁様に必要なものをご用意いただきたいのですが」
「勿論、わたくしが戦う時に着ているような、動きやすいドレスなどはウィルダに差し上げるから」
「……戦う時に着るドレス、ですか?」
「そうよ、軽くてスリットが入っていて、自由に動けるの」
「素敵!!」
あたしが嬉しくて朝食どころではなくなっていたら、ノーヴァがぼそっと、「サイズ合わせはちゃんとされた方が宜しいですよ」と要らないことを言い放った。
分かってるわよ。お義姉様のようなスタイル抜群の方に比べて、色々と心許ない身体なことくらい、あたしが一番知っているわよ。余計なお世話だわ。
「あら、素敵じゃないの」
試着したお義姉様のドレス。華やかなイエローのレース生地が素敵なんだけど……胸元が開いているデザインが、あたしの胸の薄さで単にスカスカなデザインに見える。左側にだけ深めのスリットが入ったタイトなロングドレスタイプ。動く度に足が露出しても全然色っぽくない気がするのは……。いえ、気のせいではないわ。それに大分丈が余っているし。これが、圧倒的スタイルの差。
「なんで、アルはあたしなんでしょう……。お義姉様みたいな方を身近に見ていたら、目が肥えてしまうものだと思うのですが」
胸は足りないのに、ウエストがピッタリだから余計に凹む。せめてお義姉様より細かっただけよって思わせて欲しかった。
「まあ、あの子の趣味を否定するのは止めてあげなさいな。あなただってその方が幸せでしょう?」
「……そうですね」
アルは女の趣味がちょっと人と違うんだ、って……薄々気付いていたけど、複雑。
お義姉様の使用人の方たちがサイズに合わせてお直しの準備に入ってくれる。この服の他にも、寝衣だとかカジュアルで動きやすいのにちゃんとしているように見えるドレスだとか、素敵な服をいただけることになった。
「実はね、同じお母様から生まれた兄弟って、アルとわたくしだけなの。だから、腹違いの姉妹はいるけど、それだと他人みたいなものだから妹が欲しかったのは確かで……ウィルダが妹になってくれて嬉しい」
お義姉様が、照れながらボソボソと言うので、あたしは嬉しくてお義姉様の腕にしがみついた。
「あたしも、お義姉様の義妹になれて、幸せです!」
ここでお義姉様とは離れなければいけないけど、偶然とはいえ会えてよかった。
そのうちアルにも、この気持ちをゆっくりと話せる日が来るかしら。あなたと家族になれたから得られた幸せのひとつを、早くあなたと共有したい。
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