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the 15th day 呪術師と真実の行方
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レナとサラが話をしていると、部屋の外からカイの声がした。
「客人を連れてまいりましたが、通してもよろしいでしょうか?」
レナはカイの声に、
「どうぞ、入って」
と返事をする。ドアが開いて、カイが小さな老人を連れているのが見えた。
「スウ・メイユウという占術師です。殿下のことを占いたいと言っていますが」
カイがそう言ってスウを紹介すると、スウはゆっくりレナに近付いて行った。
「初めまして、ルリアーナ王女。櫂劉淵の祖父と、昔よく仕事をした年寄りです。あなたも呪術の心得があるとか……」
レナは目の前の老人から発せられる術師の気迫に一瞬怯み、
「占術師の方にしては、随分と自衛の術式を掛けられているようですけれど……」
と素直な感想を言った。それを聞いたカイが思わず絶句する。
(術式だと…………?)
カイには、スウの術式など全く何のことを言っているのか分からなかった。レナを能力者だと思ったことが無かったため、スウを前に何かを見ているレナに思い切り驚いていた。
「中級以上の術師には見えてしまう術もかけていますが、いくつも見えているとなると、王女の呪術師としての能力は中級には留まっていないのですね」
スウがそう言って机越しにレナの前に立つと、
「ルリアーナ王家は呪術師から成り立ったというのは、まことでしたか」
と言ってレナの目をじっと見つめた。
「呪術に関しては、簡単な呪いくらいで特に心得はありませんが、祖先が呪術師でした。こんなにハッキリと術師の力が見えたのは生まれて初めてのことなので、スウ様は相当な力をお持ちなんですね」
レナはそう言ってスウを見つめ返した。
「一度、名を捨てているのか……」
スウはそう呟いてレナの背後に何かを見ている。
「あなたは、随分と多くの者に追われていますね……。術師の狙う影がいくつも見える」
スウに言われて、レナは、
「やっぱりそう。何となく分かってはいましたが、ハッキリ言われるとなんだか複雑ね」
と会議の議事録にサインをしながら言った。
「そのうちのひとつに、身内の人間がいるようですが、心当たりは?」
スウに尋ねられ、レナは頭が真っ白になった。
「スウ、殿下に身内はいないはずだが。身内というのは遠い親戚まで含むのか?」
カイがスウに尋ねると、
「遠い親戚は身内には入れていません。もっと身近な血の繋がりですよ」
とスウは答えた。サラとカイ、レナの中に緊張が走る。3人ともレナにはもう身内など居ないとはずだと思っていた。
「もしかして、殿下の身内で亡くなったとされている人が生きているってこと……?」
サラが言うと、スウは目を細めた。
「亡くなったとされている……と。私から見たら、生きながら存在を消されたという方が近そうだが。詳細は分からない。しかも、かなりの術師らしい」
スウの言葉が本当なのか、カイは半信半疑だった。
「初耳だ。いい加減なことは言っていないだろうな。ここにいる王女殿下は、この国に生き残っている唯一の王族だが」
カイがそう言ってスウを諫めるが、スウはレナをじっと見つめて更に続けた。
「鍵をかけられていた記憶が、開きかけているようだ。最近、遠い記憶を思い出し始めているだろう」
スウの言葉に、レナは思い当たる節があった。夜うなされるようになった夢は、遠い記憶に違いない。
「あれは、やっぱり遠い記憶で……誰かに封じられたものなの……?」
レナは、何のために記憶が封じられたのか、一体自分の記憶の中には、なにがあるのか、知りたい以上に怖かった。
「まだ、それを知るには早いようだ。恐らく犠牲者が出ることになる」
スウが続ける不吉な言葉に、いよいよサラは黙っていられなくなった。
「そんな曖昧に……あんまり殿下を不安がらせるような変なことは言わないでくれませんか」
サラがスウを責めると、レナは、
「ありがとう、サラ。でも、大丈夫よ。恐らくその方の言っていることは本当だわ。自分の両親が亡くなった記憶も曖昧なのに、身内がどこかで生きている可能性だって否定はできないもの」
と穏やかに言いながらスウをじっと見つめた。その目は強い光を帯びている。
「私が、何かをすれば犠牲者を出さずに済むということかしら?」
レナはスウに尋ねた。
「さあ、そこまで詳しいことは分かりませんが、殿下は術師としての才能を少し開花させた方が良いでしょうね。そこの劉淵もまだまだ自身の才能を活かしきれていないことですし、宝の持ち腐れは勿体ないと思いますので」
スウはそう言うと、左手の親指につけていた指輪を外してレナの前に掲げた。
「これを持って、遠く離れた誰かに呼びかける訓練をしてみてください。会話が出来るようになれば、便利なハズです」
レナはスウの指輪を受け取ると、
「そんなことが、可能なんですか?」
と指輪をくまなく眺めながら言った。黒い石が埋まったゴールドの指輪は、石が大きく重たいものの、特別な力を感じない。
「私がこの石にかけた術が蓄積されています。あなたが術師としての才能を発揮すれば、恐らく簡単に使用することが可能でしょう。本当は相手側が同じような能力を持っているとか、相手の身体の一部を持っていると簡単なんですが……まあ、何とかなるでしょう」
スウはそう言ってカイの方を振り返った。
「劉淵、そなたは呪いの術式を頭脳で解いたが、この国で多用されているであろう言葉の呪い以外にも呪術は様々なものが存在している。いいな……あらゆる手段を祓う術を覚えていくぞ。それが、この国の王女を護ることに繋がる」
スウに言われてカイは嫌な予感がしたが、
「選択の余地はないんだろうな」
と観念したように返事をした。
「そちらの女性は、呪術は怖くないのですか?」
スウに聞かれたサラは、
「怖くないと言ったら嘘になります」
と正直に答えた。呪術が怖くない人間など、いるのだろうか。
「よろしい、では、あなたにはこちらを」
スウは右手の薬指にはめていた水色の石が埋め込まれた指輪をサラに渡した。
「これは、私程度の術師の、人に干渉する術を1~2度程度防ぐ術をかけているものです。肌身離さず身に着けているとよろしい。あなたの身を護って効力を失ったら石にヒビが入るのですぐに分かりますよ」
サラは、礼をして指輪を受け取った。何の変哲も無さそうな指輪を指にはめようとしたが、どの指にもはまらず、後で紐を使って首から下げようと決めた。
「それでは、私は城下町にでも泊まって、毎日1時間程度、劉淵に稽古を付けに来ることにします。滞在日数は2週間を予定していますが……さて、足りるかどうかは劉淵の頑張り次第でしょう」
スウはそう言ってカイを見てニヤリと笑った。
「1時間程度とは、何時ごろに来るつもりだ……」
カイはスウと毎日顔を合わせることに少し不安を感じながら、やるしかないのだろうと覚悟していた。
「大丈夫だ、毎日何時頃に劉淵を訪ねるのが良さそうか占って来る。夜中になろうが早朝になろうが、構わんだろう。さて、王女殿下には、私が城の出入りがすんなり出来るように手配をお願いします」
スウはそう言って楽しそうに部屋を出て行こうとした。
「送ってくる」
カイは不本意そうにスウの後について行った。その様子を見ていたサラは、
「団長があんなに人に振り回されているのを見たのって初めてかしら」
と驚いている。
レナは小さく笑ったが、スウに言われた『身内』の話がずっと引っかかっている。最近見るようになった夢といい、身の回りに起きていることは何かに繋がっているのだろうか。断片的な情報だけが増えてしまい、レナは漠然とした不安に向き合っていた。
「客人を連れてまいりましたが、通してもよろしいでしょうか?」
レナはカイの声に、
「どうぞ、入って」
と返事をする。ドアが開いて、カイが小さな老人を連れているのが見えた。
「スウ・メイユウという占術師です。殿下のことを占いたいと言っていますが」
カイがそう言ってスウを紹介すると、スウはゆっくりレナに近付いて行った。
「初めまして、ルリアーナ王女。櫂劉淵の祖父と、昔よく仕事をした年寄りです。あなたも呪術の心得があるとか……」
レナは目の前の老人から発せられる術師の気迫に一瞬怯み、
「占術師の方にしては、随分と自衛の術式を掛けられているようですけれど……」
と素直な感想を言った。それを聞いたカイが思わず絶句する。
(術式だと…………?)
カイには、スウの術式など全く何のことを言っているのか分からなかった。レナを能力者だと思ったことが無かったため、スウを前に何かを見ているレナに思い切り驚いていた。
「中級以上の術師には見えてしまう術もかけていますが、いくつも見えているとなると、王女の呪術師としての能力は中級には留まっていないのですね」
スウがそう言って机越しにレナの前に立つと、
「ルリアーナ王家は呪術師から成り立ったというのは、まことでしたか」
と言ってレナの目をじっと見つめた。
「呪術に関しては、簡単な呪いくらいで特に心得はありませんが、祖先が呪術師でした。こんなにハッキリと術師の力が見えたのは生まれて初めてのことなので、スウ様は相当な力をお持ちなんですね」
レナはそう言ってスウを見つめ返した。
「一度、名を捨てているのか……」
スウはそう呟いてレナの背後に何かを見ている。
「あなたは、随分と多くの者に追われていますね……。術師の狙う影がいくつも見える」
スウに言われて、レナは、
「やっぱりそう。何となく分かってはいましたが、ハッキリ言われるとなんだか複雑ね」
と会議の議事録にサインをしながら言った。
「そのうちのひとつに、身内の人間がいるようですが、心当たりは?」
スウに尋ねられ、レナは頭が真っ白になった。
「スウ、殿下に身内はいないはずだが。身内というのは遠い親戚まで含むのか?」
カイがスウに尋ねると、
「遠い親戚は身内には入れていません。もっと身近な血の繋がりですよ」
とスウは答えた。サラとカイ、レナの中に緊張が走る。3人ともレナにはもう身内など居ないとはずだと思っていた。
「もしかして、殿下の身内で亡くなったとされている人が生きているってこと……?」
サラが言うと、スウは目を細めた。
「亡くなったとされている……と。私から見たら、生きながら存在を消されたという方が近そうだが。詳細は分からない。しかも、かなりの術師らしい」
スウの言葉が本当なのか、カイは半信半疑だった。
「初耳だ。いい加減なことは言っていないだろうな。ここにいる王女殿下は、この国に生き残っている唯一の王族だが」
カイがそう言ってスウを諫めるが、スウはレナをじっと見つめて更に続けた。
「鍵をかけられていた記憶が、開きかけているようだ。最近、遠い記憶を思い出し始めているだろう」
スウの言葉に、レナは思い当たる節があった。夜うなされるようになった夢は、遠い記憶に違いない。
「あれは、やっぱり遠い記憶で……誰かに封じられたものなの……?」
レナは、何のために記憶が封じられたのか、一体自分の記憶の中には、なにがあるのか、知りたい以上に怖かった。
「まだ、それを知るには早いようだ。恐らく犠牲者が出ることになる」
スウが続ける不吉な言葉に、いよいよサラは黙っていられなくなった。
「そんな曖昧に……あんまり殿下を不安がらせるような変なことは言わないでくれませんか」
サラがスウを責めると、レナは、
「ありがとう、サラ。でも、大丈夫よ。恐らくその方の言っていることは本当だわ。自分の両親が亡くなった記憶も曖昧なのに、身内がどこかで生きている可能性だって否定はできないもの」
と穏やかに言いながらスウをじっと見つめた。その目は強い光を帯びている。
「私が、何かをすれば犠牲者を出さずに済むということかしら?」
レナはスウに尋ねた。
「さあ、そこまで詳しいことは分かりませんが、殿下は術師としての才能を少し開花させた方が良いでしょうね。そこの劉淵もまだまだ自身の才能を活かしきれていないことですし、宝の持ち腐れは勿体ないと思いますので」
スウはそう言うと、左手の親指につけていた指輪を外してレナの前に掲げた。
「これを持って、遠く離れた誰かに呼びかける訓練をしてみてください。会話が出来るようになれば、便利なハズです」
レナはスウの指輪を受け取ると、
「そんなことが、可能なんですか?」
と指輪をくまなく眺めながら言った。黒い石が埋まったゴールドの指輪は、石が大きく重たいものの、特別な力を感じない。
「私がこの石にかけた術が蓄積されています。あなたが術師としての才能を発揮すれば、恐らく簡単に使用することが可能でしょう。本当は相手側が同じような能力を持っているとか、相手の身体の一部を持っていると簡単なんですが……まあ、何とかなるでしょう」
スウはそう言ってカイの方を振り返った。
「劉淵、そなたは呪いの術式を頭脳で解いたが、この国で多用されているであろう言葉の呪い以外にも呪術は様々なものが存在している。いいな……あらゆる手段を祓う術を覚えていくぞ。それが、この国の王女を護ることに繋がる」
スウに言われてカイは嫌な予感がしたが、
「選択の余地はないんだろうな」
と観念したように返事をした。
「そちらの女性は、呪術は怖くないのですか?」
スウに聞かれたサラは、
「怖くないと言ったら嘘になります」
と正直に答えた。呪術が怖くない人間など、いるのだろうか。
「よろしい、では、あなたにはこちらを」
スウは右手の薬指にはめていた水色の石が埋め込まれた指輪をサラに渡した。
「これは、私程度の術師の、人に干渉する術を1~2度程度防ぐ術をかけているものです。肌身離さず身に着けているとよろしい。あなたの身を護って効力を失ったら石にヒビが入るのですぐに分かりますよ」
サラは、礼をして指輪を受け取った。何の変哲も無さそうな指輪を指にはめようとしたが、どの指にもはまらず、後で紐を使って首から下げようと決めた。
「それでは、私は城下町にでも泊まって、毎日1時間程度、劉淵に稽古を付けに来ることにします。滞在日数は2週間を予定していますが……さて、足りるかどうかは劉淵の頑張り次第でしょう」
スウはそう言ってカイを見てニヤリと笑った。
「1時間程度とは、何時ごろに来るつもりだ……」
カイはスウと毎日顔を合わせることに少し不安を感じながら、やるしかないのだろうと覚悟していた。
「大丈夫だ、毎日何時頃に劉淵を訪ねるのが良さそうか占って来る。夜中になろうが早朝になろうが、構わんだろう。さて、王女殿下には、私が城の出入りがすんなり出来るように手配をお願いします」
スウはそう言って楽しそうに部屋を出て行こうとした。
「送ってくる」
カイは不本意そうにスウの後について行った。その様子を見ていたサラは、
「団長があんなに人に振り回されているのを見たのって初めてかしら」
と驚いている。
レナは小さく笑ったが、スウに言われた『身内』の話がずっと引っかかっている。最近見るようになった夢といい、身の回りに起きていることは何かに繋がっているのだろうか。断片的な情報だけが増えてしまい、レナは漠然とした不安に向き合っていた。
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