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the 14th day ロキと懺悔
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ロキは海辺の町の高台にある教会に来ていた。教会の庭に、子どもたちが集まって何かを聞いている。
「そちらの方、何か御用ですか?」
「いえ、旅行中なので、異国の宗教でどんなことを説いているのか気になって」
牧師に声を掛けられてロキが答えると、そこにいた6歳位までの子どもたちが一斉にロキを見た。
「そうですか。この子たちと一緒でよければ、聞いて行っていただいて構いませんよ」
牧師に言われてロキが会釈をして近付くと、その場にいた7人の子どもたちはロキを囲んで手を引いて楽しそうに笑った。
「お兄ちゃん、一緒にお話し聞いていくの?」
「わぁ、カッコいいお兄さんが来た」
「遊んでー遊んでー」
ロキは小さな子どもたちの無邪気な顔に癒されながら、
「急に参加することになっちゃった。よろしくね?」
と声をかける。小さな手に両手を塞がれてロキが楽しそうにしていると、牧師は早速話を始めた。
「さて、今日は外国からのお客様が来ていますね。皆さんは、このお客様をどうもてなしますか?」
牧師の話に、子どもたちはそれぞれが、
「おうちに呼ぶ!」
「スープをどうぞ、でしょ?」
「食べるものと寝るところに困っていませんか? って聞くよ。」
と自分の意見を言った。ロキはその言葉に微笑み、自分の手に掴まっている子どもたちを嬉しそうに見つめた。
「そうですね、隣にいる人を、自分と同じように愛すること、ですね」
牧師がそう言うと、
「さて、ところがこのお客様は、自分を愛することにお悩みのようです。そういう時はどうしますか?」
と、また子どもたちに尋ねた。
「一緒に美味しいものを食べましょう、私はあなたのことが大切です、でしょ?」
ロキの手を掴んだ1人の女の子がそう言って掴んだ手に少し力を込めた。
「それも素晴らしい答えですね」
牧師は女の子の回答を笑顔で褒めた。
「いいですか? 周りの方が自分を愛せずに苦しんでいたら、無償の愛を与えることです。あなたたちは、神に選ばれてこの世に産まれました。あなたたちを選んだ神は偉大です。何故なら、あなたたちはそのままで素晴らしいから」
牧師はそう言うと、
「あなたもですよ、外国の方。何かに悩んでおいでのようですが、あなたがこの世に産まれてきて生きている意味は、人を愛することにありますから」
と、ロキに優しく説いた。ロキは子どもたちの手の温かさと牧師の言葉に、少し涙が出そうになるのを堪え、
「でも、人を愛することにも、自分を愛することにも、自信がなくなってしまいました」
と白状するように言った。何故、初めて会った人にこんなことを言ってしまうのか分からなかったが、一度話し始めた途端に堰を切ったように言葉が溢れて来る。
「情けなくて、毎日嫌になるんです。自分のしたことの愚かさに失望するのに、望んではいけないことを望んでしまうことが」
ロキの様子が辛そうなのを、周りにいた子どもたちが不思議そうに見つめている。
「悩みの中にある時に、自分を愛せなくなるのは珍しいことではありません。あなたが悩んでいることは、あなたの優しさがなせることなのでしょう。他人を想わなければ、悩むことも、思い詰めることもありません」
牧師はそう言って子どもたちとロキに祈りのために手を組むように促した。
「さあ、目を閉じて下さい。大切な人を思い浮かべて、その人はどんな顔をしていますか? あなたはその時、どんな顔をしていますか? 大切な人とあなたの笑顔を願って下さい。今日の無事と、明日の平和を祈りましょう」
牧師の言葉に子どもたちは全員祈った。
「さぁ、今日はもう家に帰る時間ですね。皆さん、また明日もお会いしましょう。そちらの方は、折角ですから懺悔でもされて行きますか?」
牧師の言葉にロキは頷き、子どもたちとは手を振って別れると、牧師の後について行った。
教会の中は、外に比べて涼しく感じる空間のようだ。質素な作りをした木造の教会には、奥に仕切られた小さな小部屋がある。牧師はその扉を開けながら、中にロキを案内した。
「さて、ここでのことは神に誓って他言いたしません。あなたの心にある罪と、神様への赦しを告白なさってはいかがでしょうか」
そう言うと、穏やかな笑顔を浮かべた牧師が白い装束に身を包み、透明の宝石でできた首飾りを手に持って頭上にかざして礼をする。そして小部屋に置かれている椅子に着席を促した。
「その服は、ここの正装か何かですか?」
ロキは椅子に座ると、少し戸惑って尋ねた。
「白は、こちらが穢れた気持ちを持たずに人と接するという誓いです。この首飾りは、祈りが届きやすいように石の力を借りるものです。話せることだけお話になってください。大抵の方は、楽になって帰りますよ」
牧師に言われて、ロキは開き直った。
「自分は……親に売られそうになって逃げた、身寄りのない人間なんです。それでも、12歳で独り立ちして結構色んな仕事をこなして、身体を売らずに生きてこられた。それが、頭使って貧しい社会を生き抜いた誇りっていうか、そんな感じだったのかな……」
ロキの言葉に、牧師は相槌を打つ。
「今の雇い主、女主人なんです。会った途端、何か引っかかる感じがあって、よくよく話を聞いたら、彼女も身寄りのない育ちだったり、気の持ち方が自分と似ている気がして。近くで見ていたら、力になりたいと自然に思うようになっていたんですけど。困ったことに、特別な感情を持ってしまって」
ロキはそう言うと牧師から顔を背けて続ける。
「身分が違いすぎるので、仕事が終わったら忘れようと、心にしまっておくはずだったんです。それが…………」
その後を話せず、項垂れた。
「あなたが、その方を想う気持ちは、何の罪でもありませんよ」
牧師はそう言って、ロキの前に宝石をかざした。
「人の魂に身分の差などありません」
牧師の言葉に、ロキは黙って頷いた。
「人を愛するということは、常に苦しみと共にあります。どんな相手であれ、必ず出会いがあれば別れがやってくる。これは、避けられないことです。別れの種類は様々ですが、愛が永遠に人を幸せにすることはありません」
牧師がそう言うと、
「でも、自分の気持ちを伝えてしまって、どう謝ればいいのかも、分からなくなってしまいました」
と、ロキはハッキリ自分の気持ちを言葉にした。まだ誰にも言ったことのない本音が、口から出ていた。
「あなたは人を愛した自分を褒めてあげることです。身分という、この世の理不尽を超えて人を愛せたことは、もっと誇りに思って良いことですよ」
牧師はそう言うと、ロキの前で祈り始めた。
「神よ、この方の苦しみをお救い下さい。愛を知り、愛に苦しむ試練から、どうか、道を記して下さい」
牧師のその祈りに対してか、単なる偶然か、牧師の手に握られている宝石が応えるように少し光ったように見えた。
「迷える魂が、前を向いていられますように」
その言葉に、ロキはふわっと何か軽い物が身体を駆け抜けていった感覚を覚える。
(まさか、これがいわゆる呪い……)
「どうですか?」
牧師に聞かれて、ロキは自分の心に引っかかる塊が取れたような感覚がしていた。
「何となく、楽になった、ような……?」
首を傾げながら、ロキは何が起きたのか分からずに戸惑っている。
「あなたの中にある感情は、とても綺麗でした。自分の素直な気持ちに、もっと自信を持って下さい」
牧師はそう言ってロキに握手を求める。ロキはそのまま応じて手を握り、
「何が起きたのか、今一瞬、何かが身体を駆け抜けたような感覚でした」
と、正直な感想を述べた。
「そうですか。ちょっとしたチカラをあなたに注いだのです。悩める心だけ、軽くなるように、と」
牧師に言われて、ロキは驚いた。
「そんなことが可能なんですか?」
「勿論、すべての方に通じるわけではないんですが、あなたのように自分で自分に呪いをかけているケースは効きやすいですよ」
牧師に言われて、ロキはハッとした。
(自分で自分に呪《のろ》いを……)
確かに、ロキが苦しんでいることは自分自身で勝手に悩んで思い詰めた結果だった。
「そうなんですね。恥ずかしいな……ずっと真剣に悩んでいたのに」
「人を好きになることを、否定しないでください。好意とは、本来なら相手に迷惑なことではないはずです。もう少し、楽に考えられてみては?」
牧師に言われ、ロキはこれからのことを今一度考えてみた。
レナは見合いで誰かと婚約し、女王になる女性なのだ。いくら悩んで苦しんだところで、状況は変わらない。その現実を静かに受け入れ、ロキは気持ちを新たにした。
「そちらの方、何か御用ですか?」
「いえ、旅行中なので、異国の宗教でどんなことを説いているのか気になって」
牧師に声を掛けられてロキが答えると、そこにいた6歳位までの子どもたちが一斉にロキを見た。
「そうですか。この子たちと一緒でよければ、聞いて行っていただいて構いませんよ」
牧師に言われてロキが会釈をして近付くと、その場にいた7人の子どもたちはロキを囲んで手を引いて楽しそうに笑った。
「お兄ちゃん、一緒にお話し聞いていくの?」
「わぁ、カッコいいお兄さんが来た」
「遊んでー遊んでー」
ロキは小さな子どもたちの無邪気な顔に癒されながら、
「急に参加することになっちゃった。よろしくね?」
と声をかける。小さな手に両手を塞がれてロキが楽しそうにしていると、牧師は早速話を始めた。
「さて、今日は外国からのお客様が来ていますね。皆さんは、このお客様をどうもてなしますか?」
牧師の話に、子どもたちはそれぞれが、
「おうちに呼ぶ!」
「スープをどうぞ、でしょ?」
「食べるものと寝るところに困っていませんか? って聞くよ。」
と自分の意見を言った。ロキはその言葉に微笑み、自分の手に掴まっている子どもたちを嬉しそうに見つめた。
「そうですね、隣にいる人を、自分と同じように愛すること、ですね」
牧師がそう言うと、
「さて、ところがこのお客様は、自分を愛することにお悩みのようです。そういう時はどうしますか?」
と、また子どもたちに尋ねた。
「一緒に美味しいものを食べましょう、私はあなたのことが大切です、でしょ?」
ロキの手を掴んだ1人の女の子がそう言って掴んだ手に少し力を込めた。
「それも素晴らしい答えですね」
牧師は女の子の回答を笑顔で褒めた。
「いいですか? 周りの方が自分を愛せずに苦しんでいたら、無償の愛を与えることです。あなたたちは、神に選ばれてこの世に産まれました。あなたたちを選んだ神は偉大です。何故なら、あなたたちはそのままで素晴らしいから」
牧師はそう言うと、
「あなたもですよ、外国の方。何かに悩んでおいでのようですが、あなたがこの世に産まれてきて生きている意味は、人を愛することにありますから」
と、ロキに優しく説いた。ロキは子どもたちの手の温かさと牧師の言葉に、少し涙が出そうになるのを堪え、
「でも、人を愛することにも、自分を愛することにも、自信がなくなってしまいました」
と白状するように言った。何故、初めて会った人にこんなことを言ってしまうのか分からなかったが、一度話し始めた途端に堰を切ったように言葉が溢れて来る。
「情けなくて、毎日嫌になるんです。自分のしたことの愚かさに失望するのに、望んではいけないことを望んでしまうことが」
ロキの様子が辛そうなのを、周りにいた子どもたちが不思議そうに見つめている。
「悩みの中にある時に、自分を愛せなくなるのは珍しいことではありません。あなたが悩んでいることは、あなたの優しさがなせることなのでしょう。他人を想わなければ、悩むことも、思い詰めることもありません」
牧師はそう言って子どもたちとロキに祈りのために手を組むように促した。
「さあ、目を閉じて下さい。大切な人を思い浮かべて、その人はどんな顔をしていますか? あなたはその時、どんな顔をしていますか? 大切な人とあなたの笑顔を願って下さい。今日の無事と、明日の平和を祈りましょう」
牧師の言葉に子どもたちは全員祈った。
「さぁ、今日はもう家に帰る時間ですね。皆さん、また明日もお会いしましょう。そちらの方は、折角ですから懺悔でもされて行きますか?」
牧師の言葉にロキは頷き、子どもたちとは手を振って別れると、牧師の後について行った。
教会の中は、外に比べて涼しく感じる空間のようだ。質素な作りをした木造の教会には、奥に仕切られた小さな小部屋がある。牧師はその扉を開けながら、中にロキを案内した。
「さて、ここでのことは神に誓って他言いたしません。あなたの心にある罪と、神様への赦しを告白なさってはいかがでしょうか」
そう言うと、穏やかな笑顔を浮かべた牧師が白い装束に身を包み、透明の宝石でできた首飾りを手に持って頭上にかざして礼をする。そして小部屋に置かれている椅子に着席を促した。
「その服は、ここの正装か何かですか?」
ロキは椅子に座ると、少し戸惑って尋ねた。
「白は、こちらが穢れた気持ちを持たずに人と接するという誓いです。この首飾りは、祈りが届きやすいように石の力を借りるものです。話せることだけお話になってください。大抵の方は、楽になって帰りますよ」
牧師に言われて、ロキは開き直った。
「自分は……親に売られそうになって逃げた、身寄りのない人間なんです。それでも、12歳で独り立ちして結構色んな仕事をこなして、身体を売らずに生きてこられた。それが、頭使って貧しい社会を生き抜いた誇りっていうか、そんな感じだったのかな……」
ロキの言葉に、牧師は相槌を打つ。
「今の雇い主、女主人なんです。会った途端、何か引っかかる感じがあって、よくよく話を聞いたら、彼女も身寄りのない育ちだったり、気の持ち方が自分と似ている気がして。近くで見ていたら、力になりたいと自然に思うようになっていたんですけど。困ったことに、特別な感情を持ってしまって」
ロキはそう言うと牧師から顔を背けて続ける。
「身分が違いすぎるので、仕事が終わったら忘れようと、心にしまっておくはずだったんです。それが…………」
その後を話せず、項垂れた。
「あなたが、その方を想う気持ちは、何の罪でもありませんよ」
牧師はそう言って、ロキの前に宝石をかざした。
「人の魂に身分の差などありません」
牧師の言葉に、ロキは黙って頷いた。
「人を愛するということは、常に苦しみと共にあります。どんな相手であれ、必ず出会いがあれば別れがやってくる。これは、避けられないことです。別れの種類は様々ですが、愛が永遠に人を幸せにすることはありません」
牧師がそう言うと、
「でも、自分の気持ちを伝えてしまって、どう謝ればいいのかも、分からなくなってしまいました」
と、ロキはハッキリ自分の気持ちを言葉にした。まだ誰にも言ったことのない本音が、口から出ていた。
「あなたは人を愛した自分を褒めてあげることです。身分という、この世の理不尽を超えて人を愛せたことは、もっと誇りに思って良いことですよ」
牧師はそう言うと、ロキの前で祈り始めた。
「神よ、この方の苦しみをお救い下さい。愛を知り、愛に苦しむ試練から、どうか、道を記して下さい」
牧師のその祈りに対してか、単なる偶然か、牧師の手に握られている宝石が応えるように少し光ったように見えた。
「迷える魂が、前を向いていられますように」
その言葉に、ロキはふわっと何か軽い物が身体を駆け抜けていった感覚を覚える。
(まさか、これがいわゆる呪い……)
「どうですか?」
牧師に聞かれて、ロキは自分の心に引っかかる塊が取れたような感覚がしていた。
「何となく、楽になった、ような……?」
首を傾げながら、ロキは何が起きたのか分からずに戸惑っている。
「あなたの中にある感情は、とても綺麗でした。自分の素直な気持ちに、もっと自信を持って下さい」
牧師はそう言ってロキに握手を求める。ロキはそのまま応じて手を握り、
「何が起きたのか、今一瞬、何かが身体を駆け抜けたような感覚でした」
と、正直な感想を述べた。
「そうですか。ちょっとしたチカラをあなたに注いだのです。悩める心だけ、軽くなるように、と」
牧師に言われて、ロキは驚いた。
「そんなことが可能なんですか?」
「勿論、すべての方に通じるわけではないんですが、あなたのように自分で自分に呪いをかけているケースは効きやすいですよ」
牧師に言われて、ロキはハッとした。
(自分で自分に呪《のろ》いを……)
確かに、ロキが苦しんでいることは自分自身で勝手に悩んで思い詰めた結果だった。
「そうなんですね。恥ずかしいな……ずっと真剣に悩んでいたのに」
「人を好きになることを、否定しないでください。好意とは、本来なら相手に迷惑なことではないはずです。もう少し、楽に考えられてみては?」
牧師に言われ、ロキはこれからのことを今一度考えてみた。
レナは見合いで誰かと婚約し、女王になる女性なのだ。いくら悩んで苦しんだところで、状況は変わらない。その現実を静かに受け入れ、ロキは気持ちを新たにした。
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