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the 7th day 2日前 ルイス見合い後のブラッドとレオナルド
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メイソン公爵の調査のために公爵領に入ったブラッドとレオナルドは、馬を停めると木陰に入って休憩をとった。
「普通にしていれば特に問題はないと思うが、ルリアーナとポテンシアでは言葉の発音に少し違いがある。バレたらまずい場所があるかもしれない。なるべく警戒していよう」
ブラッドが目的地に着く前にレオナルドに伝えると、
「僕、ルリアーナの発音ならマスターしてますけど」
と、当たり前のように言った。
「そうか、お前はそういう奴だったな」
ブラッドは行動を共にしている間諜が、なぜ国王付きなのかをすっかり忘れていた。レオナルドは様々な国の言葉に詳しく、地方の方言まで自在に操ることができる。隣にいるのは普通の25歳ではなく、ポテンシアが生んだ天才だった。
「拠点を決めたいですが、どこが安全なのか、安全の定義自体がこの国は本当に分からないですからね。目立たないように行動しようにも、よそ者ってだけで目立つ可能性は高いんじゃないですか」
レオナルドは公爵領に入ってから情報収集に動きたかったが、なるべくポテンシアとの国境付近に近づいた場所に拠点を構えるのが良い気がしていた。
公爵領はポテンシアと隣接しており、関所を有している。ルリアーナは小国のためか、公爵領がポテンシアにもパースにも隣接する領地になっていた。その輸出入に支障が出て責に問われていないとは、公爵もすぐばれる嘘をついているとしか思えない。
「そうだな。とりあえず北を目指すか」
ブラッドはそういうとすぐに出発しようとした。
「ブラッドさん、ちょっとあれ……」
その時、離れた場所に見覚えのある馬車が通ったので、レオナルドは指をさす。
「ポテンシアの繊維業の馬車か」
ブラッドが馬車を視界に入れると、
「身分を明かした情報収集と行くか」
とレオナルドを誘い、馬車に近づこうとしている。
「気配はいつまで消して近づくんですか?」
レオナルドに聞かれたブラッドは、
「俺は気配など消したことは無い」
と当たり前のように言い切った。
「そこの馬車のものにお尋ねしたいのですが!」
結局ブラッドは馬車の横に馬を並走させて大声で叫んでいる。ポテンシア特有の訛りは相手を安心させるためにあえて強調した。
ポテンシア人は、警戒心が強い。ポテンシア自体の治安が悪いためだ。
「私はポテンシアの近衛兵で、ブラッド・クラウスと申します、少し話を聞きたいのですが」
相手が密輸業者だった場合は身に危険が迫る状況で、ブラッドはなるべく相手に攻撃の意思はないことを強調しようと単身で向かっている。
「あの作戦どうなのかな……ちょっと目立ち過ぎのような……。後ろつけて行くと、どこまで行くか分からないから手っ取り早い方法だけど……」
遠くで様子を眺めているレオナルドは、ブラッドの身に危険が迫ったら駆け付けられるよう、静かに距離をとっていた。ちなみにレオナルドも馬上にいる。
「貿易の不都合について、王家の指示で動いております。お話をお聞かせいただけないでしょうか?」
ブラッドが声をかけると、カーテンを少し開いて馬車の窓からこちらを覗く顔と目が合った。
「一旦止まりましょうか」
中の女性が声をかけたため、馬車はその場に停車する。
「騒がしい近衛兵につけられたのでは、たまったものではないわ」
馬車の中にいる女性は迷惑そうに言って扉を開けた。
「武器を置いて、こちらの中に入ってくるなら話をしても良いわよ」
扇子で顔を半分以上隠した30代半ばくらいの女性は、ブラッドを一瞥してそう言った。
その様子を離れたところで見たレオナルドは、気配を消して少しずつ馬車に近づいて行った。
「ああ、第四王子のところの衛兵ですか、ご苦労様ね。私はポテンシアの繊維卸をしている者ですが、何か事件でもあったのかしら?」
馬車の中にいた女性に聞かれ、ブラッドは、
「輸入と関税でポテンシアに不利益が起きていないか調査中です。ルリアーナの貿易担当大臣に疑惑が出ているんです」
と真剣な表情で女性に語りかけた。
「不利益ね……あそこのいけ好かない公爵でしょう。個人的に賄賂が要るのよ、今」
女性がサラリと言ったので、早速の収穫をブラッドは噛み締めた。
「個人的な賄賂か、聞き捨てならない仕組みだ」
ブラッドが急に鋭い視線を女性に向ける。
「ただね、同業じゃこの仕組みになって助かっているケースも多いのよ。賄賂さえ払えば何でも輸出できるようになったんだから」
と女性は扇子をたたみながら、負けじとブラッドを鋭い目で見返した。
「これを第四王子に報告してどうするの?事と次第によっては、ここであなたを消さなきゃならないわけだけど」
そう言うと、女性は畳んだ扇子をブラッドの喉に突きつけた。ひやりと金属の感触が首元に当たる。
(護身用の武器か……)
鉄扇の感触がブラッドの頸動脈を刺激する。次の瞬間、その鉄扇が女性の手から落下し、カシャンという音と重い金属が落ちた音が車内に響いた。
「タイミングがギリギリなのは狙いなのか……?」
ブラッドが言うと、窓の外から、
「そんな簡単にやられるんじゃ、護衛向いてないってことですよ」
とレオナルドの声がする。落下した鉄扇には短剣が刺さっており、馬車の窓はいつのまにか外れていた。
「別にあんたをどうこうするつもりはないし、罪に咎めるつもりもない。こちらは、あくまでもルリアーナのメイソン公爵を追い詰めたいだけだ」
ブラッドは女性に説明するが、いまいち信用がないようだ。
「私にとっては、あの公爵のやり方はやりやすいって言ってんの。ポテンシアへの輸入に関しては支障がでているかもしれないけど、こちらの輸出には恩恵があるんだから」
そう言うと、女性は狭い車内で葉巻をふかしはじめる。車内はあっという間に煙で白くなった。
「あんたさあ、あの第四王子がそんなことに興味があると思ってんの?王族は国に利益が出れば、そんな些細なことじゃ動かないって」
馬鹿にするように笑うと、煙をふーっと車内に向けて吐いた。レオナルドが物理的に開けた窓のお陰で少しだけ換気はできている。
「あるでしょうね、ルイス様はあの公爵を引きずり下ろしたいと思いますよ」
ブラッドはそう言って目の前の煙を手で払い、カイから聞いた話を思い出していた。恐らく、あの話を知ったらルイスは本気でメイソン公爵をどうにかするだろう。
「へえ。それはそれで面白いね。ただの同盟国のために。自国はあんなに荒れてるっていうのによくも他国の貴族をどうこうしようなんて動いたもんだ。そこまで言うなら頑張ってみたら? 私も国民として、ちょっと楽しみになってきた」
女性は本心の読みにくい表情で楽しそうに笑った。
「荒れているのは、食料が正しく行きわたらないからでしょう。我が国の食料はルリアーナ頼みだ」
ブラッドはそう言うと、
「大体の事情は分かったし、あなたのことはどこにも報告しません、ご協力をどうも」
と席を立って馬車を降りることにした。
「ふん、第四王子によろしく。あれが国のために動くなんて、珍しい情報が聞けた」
女性はそういうと、すぐに馬車を走らせてその場所から離れていった。
「ブラッドさん、メイソン公爵が黒なのはハッキリしましたけど、これ、どうやって証明するんですか?」
小さくなる馬車を眺めながらレオナルドはブラッドに聞いた。
「証明までは要らない。こちらに必要なのは材料だ」
ブラッドはそういうと、女性が向かったのとは逆の方向へ馬を走らせた。
レオナルドは、自分たちを追うものがいないか周辺に神経を研ぎすませながら、その後に続いた。
「普通にしていれば特に問題はないと思うが、ルリアーナとポテンシアでは言葉の発音に少し違いがある。バレたらまずい場所があるかもしれない。なるべく警戒していよう」
ブラッドが目的地に着く前にレオナルドに伝えると、
「僕、ルリアーナの発音ならマスターしてますけど」
と、当たり前のように言った。
「そうか、お前はそういう奴だったな」
ブラッドは行動を共にしている間諜が、なぜ国王付きなのかをすっかり忘れていた。レオナルドは様々な国の言葉に詳しく、地方の方言まで自在に操ることができる。隣にいるのは普通の25歳ではなく、ポテンシアが生んだ天才だった。
「拠点を決めたいですが、どこが安全なのか、安全の定義自体がこの国は本当に分からないですからね。目立たないように行動しようにも、よそ者ってだけで目立つ可能性は高いんじゃないですか」
レオナルドは公爵領に入ってから情報収集に動きたかったが、なるべくポテンシアとの国境付近に近づいた場所に拠点を構えるのが良い気がしていた。
公爵領はポテンシアと隣接しており、関所を有している。ルリアーナは小国のためか、公爵領がポテンシアにもパースにも隣接する領地になっていた。その輸出入に支障が出て責に問われていないとは、公爵もすぐばれる嘘をついているとしか思えない。
「そうだな。とりあえず北を目指すか」
ブラッドはそういうとすぐに出発しようとした。
「ブラッドさん、ちょっとあれ……」
その時、離れた場所に見覚えのある馬車が通ったので、レオナルドは指をさす。
「ポテンシアの繊維業の馬車か」
ブラッドが馬車を視界に入れると、
「身分を明かした情報収集と行くか」
とレオナルドを誘い、馬車に近づこうとしている。
「気配はいつまで消して近づくんですか?」
レオナルドに聞かれたブラッドは、
「俺は気配など消したことは無い」
と当たり前のように言い切った。
「そこの馬車のものにお尋ねしたいのですが!」
結局ブラッドは馬車の横に馬を並走させて大声で叫んでいる。ポテンシア特有の訛りは相手を安心させるためにあえて強調した。
ポテンシア人は、警戒心が強い。ポテンシア自体の治安が悪いためだ。
「私はポテンシアの近衛兵で、ブラッド・クラウスと申します、少し話を聞きたいのですが」
相手が密輸業者だった場合は身に危険が迫る状況で、ブラッドはなるべく相手に攻撃の意思はないことを強調しようと単身で向かっている。
「あの作戦どうなのかな……ちょっと目立ち過ぎのような……。後ろつけて行くと、どこまで行くか分からないから手っ取り早い方法だけど……」
遠くで様子を眺めているレオナルドは、ブラッドの身に危険が迫ったら駆け付けられるよう、静かに距離をとっていた。ちなみにレオナルドも馬上にいる。
「貿易の不都合について、王家の指示で動いております。お話をお聞かせいただけないでしょうか?」
ブラッドが声をかけると、カーテンを少し開いて馬車の窓からこちらを覗く顔と目が合った。
「一旦止まりましょうか」
中の女性が声をかけたため、馬車はその場に停車する。
「騒がしい近衛兵につけられたのでは、たまったものではないわ」
馬車の中にいる女性は迷惑そうに言って扉を開けた。
「武器を置いて、こちらの中に入ってくるなら話をしても良いわよ」
扇子で顔を半分以上隠した30代半ばくらいの女性は、ブラッドを一瞥してそう言った。
その様子を離れたところで見たレオナルドは、気配を消して少しずつ馬車に近づいて行った。
「ああ、第四王子のところの衛兵ですか、ご苦労様ね。私はポテンシアの繊維卸をしている者ですが、何か事件でもあったのかしら?」
馬車の中にいた女性に聞かれ、ブラッドは、
「輸入と関税でポテンシアに不利益が起きていないか調査中です。ルリアーナの貿易担当大臣に疑惑が出ているんです」
と真剣な表情で女性に語りかけた。
「不利益ね……あそこのいけ好かない公爵でしょう。個人的に賄賂が要るのよ、今」
女性がサラリと言ったので、早速の収穫をブラッドは噛み締めた。
「個人的な賄賂か、聞き捨てならない仕組みだ」
ブラッドが急に鋭い視線を女性に向ける。
「ただね、同業じゃこの仕組みになって助かっているケースも多いのよ。賄賂さえ払えば何でも輸出できるようになったんだから」
と女性は扇子をたたみながら、負けじとブラッドを鋭い目で見返した。
「これを第四王子に報告してどうするの?事と次第によっては、ここであなたを消さなきゃならないわけだけど」
そう言うと、女性は畳んだ扇子をブラッドの喉に突きつけた。ひやりと金属の感触が首元に当たる。
(護身用の武器か……)
鉄扇の感触がブラッドの頸動脈を刺激する。次の瞬間、その鉄扇が女性の手から落下し、カシャンという音と重い金属が落ちた音が車内に響いた。
「タイミングがギリギリなのは狙いなのか……?」
ブラッドが言うと、窓の外から、
「そんな簡単にやられるんじゃ、護衛向いてないってことですよ」
とレオナルドの声がする。落下した鉄扇には短剣が刺さっており、馬車の窓はいつのまにか外れていた。
「別にあんたをどうこうするつもりはないし、罪に咎めるつもりもない。こちらは、あくまでもルリアーナのメイソン公爵を追い詰めたいだけだ」
ブラッドは女性に説明するが、いまいち信用がないようだ。
「私にとっては、あの公爵のやり方はやりやすいって言ってんの。ポテンシアへの輸入に関しては支障がでているかもしれないけど、こちらの輸出には恩恵があるんだから」
そう言うと、女性は狭い車内で葉巻をふかしはじめる。車内はあっという間に煙で白くなった。
「あんたさあ、あの第四王子がそんなことに興味があると思ってんの?王族は国に利益が出れば、そんな些細なことじゃ動かないって」
馬鹿にするように笑うと、煙をふーっと車内に向けて吐いた。レオナルドが物理的に開けた窓のお陰で少しだけ換気はできている。
「あるでしょうね、ルイス様はあの公爵を引きずり下ろしたいと思いますよ」
ブラッドはそう言って目の前の煙を手で払い、カイから聞いた話を思い出していた。恐らく、あの話を知ったらルイスは本気でメイソン公爵をどうにかするだろう。
「へえ。それはそれで面白いね。ただの同盟国のために。自国はあんなに荒れてるっていうのによくも他国の貴族をどうこうしようなんて動いたもんだ。そこまで言うなら頑張ってみたら? 私も国民として、ちょっと楽しみになってきた」
女性は本心の読みにくい表情で楽しそうに笑った。
「荒れているのは、食料が正しく行きわたらないからでしょう。我が国の食料はルリアーナ頼みだ」
ブラッドはそう言うと、
「大体の事情は分かったし、あなたのことはどこにも報告しません、ご協力をどうも」
と席を立って馬車を降りることにした。
「ふん、第四王子によろしく。あれが国のために動くなんて、珍しい情報が聞けた」
女性はそういうと、すぐに馬車を走らせてその場所から離れていった。
「ブラッドさん、メイソン公爵が黒なのはハッキリしましたけど、これ、どうやって証明するんですか?」
小さくなる馬車を眺めながらレオナルドはブラッドに聞いた。
「証明までは要らない。こちらに必要なのは材料だ」
ブラッドはそういうと、女性が向かったのとは逆の方向へ馬を走らせた。
レオナルドは、自分たちを追うものがいないか周辺に神経を研ぎすませながら、その後に続いた。
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