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the 6th night 金曜のバールで
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バールに着いた2人は、カウンターから少し離れたハイテーブルで、ドリンクの到着を待っている。
レナは初めてのお酒のお店にドキドキしながら周りをキョロキョロと見回していた。
木の壁には様々なステッカーが貼られ、雑多な雰囲気のする店だ。
「カイル、こういうお店は未成年も来ていいの?」
レナは自分が自国の法に触れないか心配になってきていた。
「何を言っている……成人した俺が保護者としてルナの監督をしていれば大丈夫だろ」
王女ともあろうものが、おかしな心配をする、とカイは笑いそうになる。すぐにカイが注文した麦酒と、レナのノンアルコールカクテルが運ばれてきた。
「ほら、乾杯」
カイが自分のグラスをレナのグラスの前に差し出した。
レナは初めての乾杯に少し緊張しながら、グラス同士をコチンとぶつける。
カイは麦酒をひと口飲んで、
「お望み通り、アルコールを飲むことになったな」
と、首元のタイを手で引っ張ると少し緩めてそう言った。悔しいくらいに色気のあるその姿に、レナは目のやり場に困る。
「カイルは、もう成人した大人なわけだから、お酒だってそれなりに嗜むんでしょ?」
ノンアルコールカクテルを飲みながら、レナは聞きたかったことはここぞとばかりに尋問しようと思った。お酒の力で今なら教えてもらえそうな気がする。
「割と好きかもしれないな、美味いと思って飲んでる」
そう言うとカイは最初の一杯をあっという間に飲み干した。
「幾つの時から?」
恐らく未成年の時から飲んでいたのだろうと、レナは尋ねる。
「ブリステは18歳が成人だから、18からだな」
カイがさらりと当たり前のように答えたので、
「そんなところで真面目さをアピールされるとは思わなかった」
とつまらなそうにレナはドリンクメニューを渡して次のドリンクをカイに勧めた。
「カイルのお父様って、どんな人だったの?」
レナは、カイが父親の話をして穏やかな顔になったのを思い出して尋ねた。
「とても、強い人だった。聞かれると思うから先に言うが、東洋人だ」
珍しい黒髪のルーツは父親らしい。
「じゃあ、顔もお父様似なの?」
レナが聞くと、
「いや、顔は完全に母親似だな。これと同じ顔のつくりで、ブリステ人らしい栗毛の女だった」
と、カイの口調が途端に冷たくなってしまう。
「そうなの。お母様は、とても美人な方だったのね。カイルの顔がもう1人居たなんて」
レナはお世辞でもなく心からの感想を口にしたが、どうやらカイは母親のことにはあまり触れられたくなさそうだ。
「東洋の方ということは、お父様は移民だったの?」
カイの様子を気遣って、レナは父親の話題に戻すことにした。
「東洋の大きな商会の雇われで傭兵隊長をしていて、ブリステには仕事で来て母親と出会ったらしい」
カイの両親の話に、レナは、そういえば恋愛結婚だったらしい話をしていたな、と思い出す。そこに、カイの2杯目のドリンクが運ばれてきた。
「それは、なぁに?」
瓶に入った透明の飲み物に、レナは興味を示す。
「19歳のお子様にも、ひと口差し上げましょうか」
カイは意地悪な笑みを浮かべながら瓶をレナに渡した。
「保護者がそんな監督でいいの?」
とレナは軽く眉間に皺を寄せて、瓶の飲み物をひと口飲んでみる。
「甘いし、案外飲みやすいものなのね」
レナは初めてのアルコールに驚いて、瓶をカイに渡す。
それを一気に半分近く飲むカイを見て、
(それ、さっき私が口をつけた……)
と思い切り動揺した。
「これなら、お子様にも飲めるだろう。アルコールが少ないからな」
半分になった瓶のジントニックを持ってカイはレナの顔をじっと見つめると、
「ルナの親の話を、改めて聞かせてくれないか」
と、真剣な顔で尋ねた。
レナは、少しずつ自分の話を始めた。
「実は、あんまり覚えていることはないんだけど……
お母様には、ほとんど会わせてもらえなかった。でも、それはお母様が特別というわけではなくて、お父様もやっぱり他人行儀で、私が話しかける隙も与えてくれず逃げるようにしていた気がするわ。ああ私は親にとっては面倒な子なんだろうなって、子どもだけど分かってきていて。だから、両親が亡くなった時も、悲しむほどの愛情はなかったのよ」
「親が亡くなった時は?どういう状況だったんだ?」
カイは1番気になっていた部分を尋ねた。
「お父様が亡くなったという知らせで周りが揺れていた。私は娘なのにまるで部外者で、騒動に紛れるようにお母様も、部屋で亡くなっていたと、言われた」
レナの話にカイは理解が追いつかない。
「父親が亡くなった時、母親も部屋で亡くなっていたのか。他殺だと確信した理由は?」
カイは、周りに聞こえないように声のトーンを下げて聞く。
「さあ、なんでだったか……お母様はいつも死にたがっていたから、自殺の可能性だってあり得るのに、周りの人たちの話が漏れ聞こえてくる中で、分かってしまったというか」
レナは本当に覚えていないようだ。7歳の頃の記憶なら仕方がないかと、カイは一度話を変えようと決めた。
「ルナは、父親似なのか、母親似なのか?」
自分のされた質問を返してみる。
「周りはお父様に似てると言っていたけど、間違いなくお母様似よ」
レナはそう言うとふうっと息をしてノンアルコールカクテルを飲み干した。
「何故そう思う?」
カイが不思議に思って尋ねると、
「お父様に似ていて欲しい人たちが多かったから」
とレナは言った。カイは、王族によく聞く身分の低い側室の子の話を思い出すが、国王の正妃が受け入れられていないというのは、あまりピンと来なかった。戦争のないルリアーナであれば、敗戦国から王族を人質のように娶るということも考えられない。
レナのところに2杯目のドリンクが運ばれ、気付くと、周りはカップルだらけになっていた。2人も今は周りから見れば同類だが、レナは世の中にはこんなに恋愛中の男女がいるのだなと感心していた。
「カイルは花火が好きなの?」
レナは、先程観た火薬の匂いがする発光体を思い出し、カイに尋ねた。
「ああ、東洋では、花火が盛んな地域もあるらしい。自分の中の血が、あの光と音を懐かしく思うのかもしれないな」
カイは、実際花火が好きだった。大きな音がして夜空に光が広がると、身体の芯を揺さぶられるような感覚になり、見たこともない父親の故郷と繋がっている気がした。
「そう。カイルのそんな穏やかな顔を拝めただけでも得した気分」
レナはご機嫌に言った。理由なく楽しい気分だ。少しお酒が回ってきたのかもしれない。
「いや、花火が見られたのは良かったよ。シンに感謝しないとな」
カイはそう言って笑う。その顔を見て、レナは胸の奥がきゅうっと締め付けられるように痛んだ。
「ねぇ、その顔は、ずるいわ」
お酒のせいか、賑やかな場のせいか、レナは思ったことが全部口から出てしまう。
「さっきから、カイルが別人みたいで、その顔をさせているのがお父様への想いだと思うと、私、なんだか悔しいみたい。幼い頃に亡くなった方を、そんなにまだ想っているの?」
そう言うと、首からかかっているペンダントのガラス玉を握りしめて、
「これも、あなたにとってはなんて事ない買い物なのかもしれないけど、私にとっては特別なのよ。今のあなたがくれたから」
と寂しげに言った。
「絡み酒か。ルナはあまり酒を飲まない方が良いタイプだな」
カイは呆れたように言うと、どこかから感じる視線が気になってあたりを見回してみる。若い女性の2人組がカイを見て何か噂話をしていたようだった。
「その飲み物が無くなったら店を出て戻ろうか」
カイは人に顔を覚えられるのは厄介だと、店を早く出ようと決めた。普段から女性の視線を集めやすい外見をしているが、今はお忍びの王女がいることもあり派手に動きたくない。
「分が悪くなって話を逸らしたわね……。今日は楽しかったのに、もう終わると思うと残念。来週もお願いしたら付き合ってくれるの?」
レナはそう言って次回をせがむ。
「暫くはやめた方がいい。少し目立ちすぎたかもしれない」
カイは速やかに会計を済ませ、店を出た。遅れまいとレナも続く。
外には、私服のロキとシンが立っていた。
「団長、早かったですね」
ロキが声をかけると、シンも、
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」
と残念そうにしている。
「いや、客からジロジロ見られ、顔を覚えられそうだったから出てきた」
カイはそう言うと全員を一度見渡し、城に向かって歩き出した。
「団長がジロジロ見られるのは日常ですよね」
シンはそう声を掛けながら後を追う。レナはその後に続こうと仕方なく歩き出した。
「楽しかったですか?」
ロキに小声で聞かれて、
「ええ、でも初めて知ったけど、カイはお父様のことが今でも大好きみたいね」
とレナは答える。少し寂し気な口調をしていた。
「ああ、団長の……。あの話を聞いたんですか?お父上である隊長が亡くなった理由」
ロキに言われてレナは驚いた。
「ううん、それ、聞き忘れてたわ。気になるから今夜の護衛中に聞きに行こうかしら?」
「シフト的には、この後すぐが、団長の護衛ですね」
と、ロキは夜の護衛のシフトを伝えた。
カイのアキレス腱とも言える話を、この王女は聞き出すことができるだろうか?
ロキはそんなことを考えながら、全員の後ろ姿を眺めていた。
レナは初めてのお酒のお店にドキドキしながら周りをキョロキョロと見回していた。
木の壁には様々なステッカーが貼られ、雑多な雰囲気のする店だ。
「カイル、こういうお店は未成年も来ていいの?」
レナは自分が自国の法に触れないか心配になってきていた。
「何を言っている……成人した俺が保護者としてルナの監督をしていれば大丈夫だろ」
王女ともあろうものが、おかしな心配をする、とカイは笑いそうになる。すぐにカイが注文した麦酒と、レナのノンアルコールカクテルが運ばれてきた。
「ほら、乾杯」
カイが自分のグラスをレナのグラスの前に差し出した。
レナは初めての乾杯に少し緊張しながら、グラス同士をコチンとぶつける。
カイは麦酒をひと口飲んで、
「お望み通り、アルコールを飲むことになったな」
と、首元のタイを手で引っ張ると少し緩めてそう言った。悔しいくらいに色気のあるその姿に、レナは目のやり場に困る。
「カイルは、もう成人した大人なわけだから、お酒だってそれなりに嗜むんでしょ?」
ノンアルコールカクテルを飲みながら、レナは聞きたかったことはここぞとばかりに尋問しようと思った。お酒の力で今なら教えてもらえそうな気がする。
「割と好きかもしれないな、美味いと思って飲んでる」
そう言うとカイは最初の一杯をあっという間に飲み干した。
「幾つの時から?」
恐らく未成年の時から飲んでいたのだろうと、レナは尋ねる。
「ブリステは18歳が成人だから、18からだな」
カイがさらりと当たり前のように答えたので、
「そんなところで真面目さをアピールされるとは思わなかった」
とつまらなそうにレナはドリンクメニューを渡して次のドリンクをカイに勧めた。
「カイルのお父様って、どんな人だったの?」
レナは、カイが父親の話をして穏やかな顔になったのを思い出して尋ねた。
「とても、強い人だった。聞かれると思うから先に言うが、東洋人だ」
珍しい黒髪のルーツは父親らしい。
「じゃあ、顔もお父様似なの?」
レナが聞くと、
「いや、顔は完全に母親似だな。これと同じ顔のつくりで、ブリステ人らしい栗毛の女だった」
と、カイの口調が途端に冷たくなってしまう。
「そうなの。お母様は、とても美人な方だったのね。カイルの顔がもう1人居たなんて」
レナはお世辞でもなく心からの感想を口にしたが、どうやらカイは母親のことにはあまり触れられたくなさそうだ。
「東洋の方ということは、お父様は移民だったの?」
カイの様子を気遣って、レナは父親の話題に戻すことにした。
「東洋の大きな商会の雇われで傭兵隊長をしていて、ブリステには仕事で来て母親と出会ったらしい」
カイの両親の話に、レナは、そういえば恋愛結婚だったらしい話をしていたな、と思い出す。そこに、カイの2杯目のドリンクが運ばれてきた。
「それは、なぁに?」
瓶に入った透明の飲み物に、レナは興味を示す。
「19歳のお子様にも、ひと口差し上げましょうか」
カイは意地悪な笑みを浮かべながら瓶をレナに渡した。
「保護者がそんな監督でいいの?」
とレナは軽く眉間に皺を寄せて、瓶の飲み物をひと口飲んでみる。
「甘いし、案外飲みやすいものなのね」
レナは初めてのアルコールに驚いて、瓶をカイに渡す。
それを一気に半分近く飲むカイを見て、
(それ、さっき私が口をつけた……)
と思い切り動揺した。
「これなら、お子様にも飲めるだろう。アルコールが少ないからな」
半分になった瓶のジントニックを持ってカイはレナの顔をじっと見つめると、
「ルナの親の話を、改めて聞かせてくれないか」
と、真剣な顔で尋ねた。
レナは、少しずつ自分の話を始めた。
「実は、あんまり覚えていることはないんだけど……
お母様には、ほとんど会わせてもらえなかった。でも、それはお母様が特別というわけではなくて、お父様もやっぱり他人行儀で、私が話しかける隙も与えてくれず逃げるようにしていた気がするわ。ああ私は親にとっては面倒な子なんだろうなって、子どもだけど分かってきていて。だから、両親が亡くなった時も、悲しむほどの愛情はなかったのよ」
「親が亡くなった時は?どういう状況だったんだ?」
カイは1番気になっていた部分を尋ねた。
「お父様が亡くなったという知らせで周りが揺れていた。私は娘なのにまるで部外者で、騒動に紛れるようにお母様も、部屋で亡くなっていたと、言われた」
レナの話にカイは理解が追いつかない。
「父親が亡くなった時、母親も部屋で亡くなっていたのか。他殺だと確信した理由は?」
カイは、周りに聞こえないように声のトーンを下げて聞く。
「さあ、なんでだったか……お母様はいつも死にたがっていたから、自殺の可能性だってあり得るのに、周りの人たちの話が漏れ聞こえてくる中で、分かってしまったというか」
レナは本当に覚えていないようだ。7歳の頃の記憶なら仕方がないかと、カイは一度話を変えようと決めた。
「ルナは、父親似なのか、母親似なのか?」
自分のされた質問を返してみる。
「周りはお父様に似てると言っていたけど、間違いなくお母様似よ」
レナはそう言うとふうっと息をしてノンアルコールカクテルを飲み干した。
「何故そう思う?」
カイが不思議に思って尋ねると、
「お父様に似ていて欲しい人たちが多かったから」
とレナは言った。カイは、王族によく聞く身分の低い側室の子の話を思い出すが、国王の正妃が受け入れられていないというのは、あまりピンと来なかった。戦争のないルリアーナであれば、敗戦国から王族を人質のように娶るということも考えられない。
レナのところに2杯目のドリンクが運ばれ、気付くと、周りはカップルだらけになっていた。2人も今は周りから見れば同類だが、レナは世の中にはこんなに恋愛中の男女がいるのだなと感心していた。
「カイルは花火が好きなの?」
レナは、先程観た火薬の匂いがする発光体を思い出し、カイに尋ねた。
「ああ、東洋では、花火が盛んな地域もあるらしい。自分の中の血が、あの光と音を懐かしく思うのかもしれないな」
カイは、実際花火が好きだった。大きな音がして夜空に光が広がると、身体の芯を揺さぶられるような感覚になり、見たこともない父親の故郷と繋がっている気がした。
「そう。カイルのそんな穏やかな顔を拝めただけでも得した気分」
レナはご機嫌に言った。理由なく楽しい気分だ。少しお酒が回ってきたのかもしれない。
「いや、花火が見られたのは良かったよ。シンに感謝しないとな」
カイはそう言って笑う。その顔を見て、レナは胸の奥がきゅうっと締め付けられるように痛んだ。
「ねぇ、その顔は、ずるいわ」
お酒のせいか、賑やかな場のせいか、レナは思ったことが全部口から出てしまう。
「さっきから、カイルが別人みたいで、その顔をさせているのがお父様への想いだと思うと、私、なんだか悔しいみたい。幼い頃に亡くなった方を、そんなにまだ想っているの?」
そう言うと、首からかかっているペンダントのガラス玉を握りしめて、
「これも、あなたにとってはなんて事ない買い物なのかもしれないけど、私にとっては特別なのよ。今のあなたがくれたから」
と寂しげに言った。
「絡み酒か。ルナはあまり酒を飲まない方が良いタイプだな」
カイは呆れたように言うと、どこかから感じる視線が気になってあたりを見回してみる。若い女性の2人組がカイを見て何か噂話をしていたようだった。
「その飲み物が無くなったら店を出て戻ろうか」
カイは人に顔を覚えられるのは厄介だと、店を早く出ようと決めた。普段から女性の視線を集めやすい外見をしているが、今はお忍びの王女がいることもあり派手に動きたくない。
「分が悪くなって話を逸らしたわね……。今日は楽しかったのに、もう終わると思うと残念。来週もお願いしたら付き合ってくれるの?」
レナはそう言って次回をせがむ。
「暫くはやめた方がいい。少し目立ちすぎたかもしれない」
カイは速やかに会計を済ませ、店を出た。遅れまいとレナも続く。
外には、私服のロキとシンが立っていた。
「団長、早かったですね」
ロキが声をかけると、シンも、
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」
と残念そうにしている。
「いや、客からジロジロ見られ、顔を覚えられそうだったから出てきた」
カイはそう言うと全員を一度見渡し、城に向かって歩き出した。
「団長がジロジロ見られるのは日常ですよね」
シンはそう声を掛けながら後を追う。レナはその後に続こうと仕方なく歩き出した。
「楽しかったですか?」
ロキに小声で聞かれて、
「ええ、でも初めて知ったけど、カイはお父様のことが今でも大好きみたいね」
とレナは答える。少し寂し気な口調をしていた。
「ああ、団長の……。あの話を聞いたんですか?お父上である隊長が亡くなった理由」
ロキに言われてレナは驚いた。
「ううん、それ、聞き忘れてたわ。気になるから今夜の護衛中に聞きに行こうかしら?」
「シフト的には、この後すぐが、団長の護衛ですね」
と、ロキは夜の護衛のシフトを伝えた。
カイのアキレス腱とも言える話を、この王女は聞き出すことができるだろうか?
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