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the 5th day 部下と王女
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3人は前日と同じように席に着くと、レナが隣の扉から入ってきた。グレージュのスレンダーラインのドレスにポニーテールは見合いの時と変わらない格好だ。
「今日も、同席ありがとう」
テーブルの前に立ってレナが言うと、シンとロキは頭を下げる。
「今日は、今後の護衛契約のことで話をしておこうと思ったの。カイだけを呼んでも良かったのだけど、折角なので皆さんと話をしてみたかったし」
レナも席に着いて、サーヤに飲み物を伝えた。
すぐに全員に飲み物が運ばれて来ると、レナは、
「食前酒を飲んでもらえればと思ったのだけど、カイが頑なだからハーブティを用意したわ。フェンネルとラズベリーリーフを使ったブレンドティの試作品なんだけど」
と飲み物を紹介する。
カイは、先程シンとロキが飲食に警戒していたのを思い出し、率先してグラスを持ち上げると、
「では、遠慮なく」
と飲み始めた。
「なるほど、爽やかだな」
カイが感想を言うと、シンとロキも安心したようでグラスに口を付ける。
「本当は、果実酒の方がお薦めなのよ?」
と少し口を尖らせたレナも、試作品だというハーブティをひと口飲んでその味に満足したようだった。
「さて、護衛の件だけど。
もともと、1週間の契約で4日が経過しました。私は、今日から数えてあと30日の契約延長をお願いしたいと思っています。1日当たりの報酬はそのまま、経費面では3人分の負担でどうかしら?」
レナは、カイであればこの条件を断ったりしないはずだと、不敵な笑みを浮かべていた。
「1週間しか同じ護衛を雇わないと聞いていたので1ヶ月の継続、光栄です。条件面は構わないので契約書の作成をお願いします」
とカイは努めて事務的に返答した。
ちなみに、もともと設定された報酬が高額のため、期間が延びただけでかなりの収入になる。
「ハオル」
レナに呼ばれてハオルがやってきた。
「ハウザー様、契約書をお持ちしました」
カイの席に運ばれた契約書に目を通したカイは、2枚同じ書類があることを確認し、その2枚にサインをする。
「では、1部はこちらで保管する」
1枚をハオルに渡し、カイは残りの1枚を折って上着の内ポケットにしまった。
「どうもありがとう。さて、あと1ヶ月ルリアーナに滞在してもらうことになったわね。これからもよろしくお願いします」
レナはそう言うと、形式的に頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
カイの言葉にシンとロキも揃って頭を下げる。
「さ、食事にしましょうか」
レナが言うと、使用人達が一斉に現れて、すぐに食事が運ばれてきた。
「シンとロキは、今日はどちらに?」
食事中、レナに聞かれて2人は一瞬言葉に詰まる。
「ルリアーナ内を回ってもらっている。我々にとっては異国の地、日常から習慣まで、割と護衛の役に立つ」
答えに困っている部下の代わりにカイが答えると、
「それなら、明日、私も城下町に行ってみたい」
と、レナが急に外出希望を言い出した。
「それはその、お忍びで、ということですよね?」
シンが恐る恐る確認をすると、
「ええ、そうよ。カイは付き合ってくれるんでしょう?夜の城下町」
とレナが当たり前のように言い切った。
「……そうですか……。構いません。じゃあシン、夜までにお忍び用に城下町のコース設定を頼む。ロキはシンと連携して離れた場所からの護衛を」
カイは少し面倒くさそうな態度を出しつつも、部下に指示を出す。
「王女殿下、2人で歩くのであれば不自然にならないようにお願いしますね。団長の平民姿と合わせた町娘になり切っていただかないと」
ロキが急に提案すると、それを聞いたレナは、ぱあっと目を輝かせて、
「それ、素敵ね。カイの服を後で見せてもらわなきゃ!」
と嬉しそうにしている。
「えらくノリが良いですね。後で持ってうかがいますよ」
とうんざりしながらカイは答えた。
部屋に戻った3人は、思わぬ明日の業務について話し合った。
「団長と殿下の城下町デートコースを作れば良いんですかね?」
シンが確認するように言うと、
「なんでそうなる?」
とカイはシンを睨んだ。デートという言葉に過剰反応をしている。
「何言ってんですか団長。金曜夜の城下町に出歩く男女2人なんて、デート以外ないでしょう」
ロキが当たり前のように言ったので、
「ああ、明日は金曜か。そうか、だが、友人関係でいいだろう」
と、カイは言い捨てるように否定した。
「まあ、友人関係でもいいんですけど、そういう2人のコースにしますね」
シンはそう言って、
「業務とは言え、あんな可愛い人と城下町を歩けるなんて、滅茶苦茶羨ましいですけどね。スタイルも良いから町娘になっても可愛さが隠し切れないんだろうなーとか、明日楽しみになっちゃいますけどね」
と何やら妄想しながら付け加えた。
「代わるか?」
その様子を見て、カイは心からの提案をシンにぶつける。
「団長の代わりなんて荷が重過ぎます」
急に真顔になったシンは、そう言って断った。
「まあ、団長と殿下ならお似合いのカップルに見えるでしょうけど、シンがそんな堂々と殿下と歩けるとは思えませんからね」
とロキが冷たい口調で分析したので、
「だなぁ――……」
とシンは悲しそうに頷いた。
(面倒なことになったな)
カイは小さく溜息をつくとレナの部屋の扉をノックして、
「失礼します、殿下。明日の服を参考に持ってまいりました」
と声をかけた。
「どうぞ入って」
レナの声がしたので、カイは部屋に入る。
侍女のサーヤはレナに下がるように言われ、カイと入れ違いで出て行った。
「大して、洒落てもいない格好なんだが」
カイはリネンの白いシャツとストレートラインの紺色のパンツをレナに見せた。シャツにはストライプのタイがかかっている。
「シンプルなのね。これもあなたが着ると、嫌味なくらい素敵なんでしょうね」
レナはそう言ってカイを見ると、
「分かったわ。この格好を意識して私も選んでみる。どうもありがとう。……ところで、明日はどんなところに連れて行ってくれるの?」
と嬉しそうに尋ねた。
「町のナイトマーケットを見て、バールにでも寄って帰ってくるつもりだ」
シンからのプランはまだ上がって来ていないが、城下町に1日滞在したカイの意見だけを伝える。当日変わっていても、計画変更だと言えばいいだけのことだ。
「バールって、夜になるとお酒を出すところでしょ? 良いの? 嬉しい!」
レナは目をキラキラ輝かせている。
「そんな綺麗なところじゃないぞ、大体の店が立ち飲みだし……」
カイは、バールに食いつかれるとは思わず、しまったな、と思う。
「いいのよ。夜、大人が集まっているところに行けるのが楽しいんじゃない。あなたは業務中かもしれないけど飲むんでしょう?」
楽しそうにレナに聞かれて、
「まぁ、1杯くらいなら」
とカイは答えた。そうか、以前アルコールを飲んで欲しいと言われていたなと思い出す。
「じゃあ、明日は恋人のフリでもお願いしようかしら」
とレナがいたずらっぽく言ったので、
「はぁ?!」
とカイは大きな声が出た。
「だって、男女で夜にお酒を飲むところに行くなんて、デート以外ないんじゃない?」
部下から言われて否定したばかりだというのに、レナからも当たり前のように言われ、カイはげっそりした。
「ああ、はい、そうかもしれませんね」
カイはそう言うと、苦手分野の仕事になってしまったことに頭を抱えた。デートのエスコートなど、最もやりたくないことのひとつだ。
「仕事で無理矢理あなたを連れ回してしまって申し訳ないけど、こんなに楽しみなことって久しぶりよ」
レナがそう言って口元を緩めている。
(王女として生きているからか、庶民の楽しみに憧れがあるんだろうな)
カイは、護衛を時間換算し、割はいい仕事なのだから仕方ないか、と思い直す。
「俺はロキのように女性のエスコートは上手くないし、シンのように会話を弾ませて楽しませることも苦手だ。あまり相手としては好ましくないが?」
カイは本心から、そう言った。
「バカね。デートに上手い下手があると思っているの? 私にとっては普段と違う自分を演じて庶民の生活を見ることができるし、カイを見て見惚れる女の人がいたら優越感に浸れるし、充分楽しめるわよ」
レナが楽しそうにそう言ったので、
「ああそうか。もう勝手にしてくれ」
とカイは半ば諦めた様子で言う。結局、仕事と割り切って報酬のことだけ考えることにしたのだった。
「今日も、同席ありがとう」
テーブルの前に立ってレナが言うと、シンとロキは頭を下げる。
「今日は、今後の護衛契約のことで話をしておこうと思ったの。カイだけを呼んでも良かったのだけど、折角なので皆さんと話をしてみたかったし」
レナも席に着いて、サーヤに飲み物を伝えた。
すぐに全員に飲み物が運ばれて来ると、レナは、
「食前酒を飲んでもらえればと思ったのだけど、カイが頑なだからハーブティを用意したわ。フェンネルとラズベリーリーフを使ったブレンドティの試作品なんだけど」
と飲み物を紹介する。
カイは、先程シンとロキが飲食に警戒していたのを思い出し、率先してグラスを持ち上げると、
「では、遠慮なく」
と飲み始めた。
「なるほど、爽やかだな」
カイが感想を言うと、シンとロキも安心したようでグラスに口を付ける。
「本当は、果実酒の方がお薦めなのよ?」
と少し口を尖らせたレナも、試作品だというハーブティをひと口飲んでその味に満足したようだった。
「さて、護衛の件だけど。
もともと、1週間の契約で4日が経過しました。私は、今日から数えてあと30日の契約延長をお願いしたいと思っています。1日当たりの報酬はそのまま、経費面では3人分の負担でどうかしら?」
レナは、カイであればこの条件を断ったりしないはずだと、不敵な笑みを浮かべていた。
「1週間しか同じ護衛を雇わないと聞いていたので1ヶ月の継続、光栄です。条件面は構わないので契約書の作成をお願いします」
とカイは努めて事務的に返答した。
ちなみに、もともと設定された報酬が高額のため、期間が延びただけでかなりの収入になる。
「ハオル」
レナに呼ばれてハオルがやってきた。
「ハウザー様、契約書をお持ちしました」
カイの席に運ばれた契約書に目を通したカイは、2枚同じ書類があることを確認し、その2枚にサインをする。
「では、1部はこちらで保管する」
1枚をハオルに渡し、カイは残りの1枚を折って上着の内ポケットにしまった。
「どうもありがとう。さて、あと1ヶ月ルリアーナに滞在してもらうことになったわね。これからもよろしくお願いします」
レナはそう言うと、形式的に頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
カイの言葉にシンとロキも揃って頭を下げる。
「さ、食事にしましょうか」
レナが言うと、使用人達が一斉に現れて、すぐに食事が運ばれてきた。
「シンとロキは、今日はどちらに?」
食事中、レナに聞かれて2人は一瞬言葉に詰まる。
「ルリアーナ内を回ってもらっている。我々にとっては異国の地、日常から習慣まで、割と護衛の役に立つ」
答えに困っている部下の代わりにカイが答えると、
「それなら、明日、私も城下町に行ってみたい」
と、レナが急に外出希望を言い出した。
「それはその、お忍びで、ということですよね?」
シンが恐る恐る確認をすると、
「ええ、そうよ。カイは付き合ってくれるんでしょう?夜の城下町」
とレナが当たり前のように言い切った。
「……そうですか……。構いません。じゃあシン、夜までにお忍び用に城下町のコース設定を頼む。ロキはシンと連携して離れた場所からの護衛を」
カイは少し面倒くさそうな態度を出しつつも、部下に指示を出す。
「王女殿下、2人で歩くのであれば不自然にならないようにお願いしますね。団長の平民姿と合わせた町娘になり切っていただかないと」
ロキが急に提案すると、それを聞いたレナは、ぱあっと目を輝かせて、
「それ、素敵ね。カイの服を後で見せてもらわなきゃ!」
と嬉しそうにしている。
「えらくノリが良いですね。後で持ってうかがいますよ」
とうんざりしながらカイは答えた。
部屋に戻った3人は、思わぬ明日の業務について話し合った。
「団長と殿下の城下町デートコースを作れば良いんですかね?」
シンが確認するように言うと、
「なんでそうなる?」
とカイはシンを睨んだ。デートという言葉に過剰反応をしている。
「何言ってんですか団長。金曜夜の城下町に出歩く男女2人なんて、デート以外ないでしょう」
ロキが当たり前のように言ったので、
「ああ、明日は金曜か。そうか、だが、友人関係でいいだろう」
と、カイは言い捨てるように否定した。
「まあ、友人関係でもいいんですけど、そういう2人のコースにしますね」
シンはそう言って、
「業務とは言え、あんな可愛い人と城下町を歩けるなんて、滅茶苦茶羨ましいですけどね。スタイルも良いから町娘になっても可愛さが隠し切れないんだろうなーとか、明日楽しみになっちゃいますけどね」
と何やら妄想しながら付け加えた。
「代わるか?」
その様子を見て、カイは心からの提案をシンにぶつける。
「団長の代わりなんて荷が重過ぎます」
急に真顔になったシンは、そう言って断った。
「まあ、団長と殿下ならお似合いのカップルに見えるでしょうけど、シンがそんな堂々と殿下と歩けるとは思えませんからね」
とロキが冷たい口調で分析したので、
「だなぁ――……」
とシンは悲しそうに頷いた。
(面倒なことになったな)
カイは小さく溜息をつくとレナの部屋の扉をノックして、
「失礼します、殿下。明日の服を参考に持ってまいりました」
と声をかけた。
「どうぞ入って」
レナの声がしたので、カイは部屋に入る。
侍女のサーヤはレナに下がるように言われ、カイと入れ違いで出て行った。
「大して、洒落てもいない格好なんだが」
カイはリネンの白いシャツとストレートラインの紺色のパンツをレナに見せた。シャツにはストライプのタイがかかっている。
「シンプルなのね。これもあなたが着ると、嫌味なくらい素敵なんでしょうね」
レナはそう言ってカイを見ると、
「分かったわ。この格好を意識して私も選んでみる。どうもありがとう。……ところで、明日はどんなところに連れて行ってくれるの?」
と嬉しそうに尋ねた。
「町のナイトマーケットを見て、バールにでも寄って帰ってくるつもりだ」
シンからのプランはまだ上がって来ていないが、城下町に1日滞在したカイの意見だけを伝える。当日変わっていても、計画変更だと言えばいいだけのことだ。
「バールって、夜になるとお酒を出すところでしょ? 良いの? 嬉しい!」
レナは目をキラキラ輝かせている。
「そんな綺麗なところじゃないぞ、大体の店が立ち飲みだし……」
カイは、バールに食いつかれるとは思わず、しまったな、と思う。
「いいのよ。夜、大人が集まっているところに行けるのが楽しいんじゃない。あなたは業務中かもしれないけど飲むんでしょう?」
楽しそうにレナに聞かれて、
「まぁ、1杯くらいなら」
とカイは答えた。そうか、以前アルコールを飲んで欲しいと言われていたなと思い出す。
「じゃあ、明日は恋人のフリでもお願いしようかしら」
とレナがいたずらっぽく言ったので、
「はぁ?!」
とカイは大きな声が出た。
「だって、男女で夜にお酒を飲むところに行くなんて、デート以外ないんじゃない?」
部下から言われて否定したばかりだというのに、レナからも当たり前のように言われ、カイはげっそりした。
「ああ、はい、そうかもしれませんね」
カイはそう言うと、苦手分野の仕事になってしまったことに頭を抱えた。デートのエスコートなど、最もやりたくないことのひとつだ。
「仕事で無理矢理あなたを連れ回してしまって申し訳ないけど、こんなに楽しみなことって久しぶりよ」
レナがそう言って口元を緩めている。
(王女として生きているからか、庶民の楽しみに憧れがあるんだろうな)
カイは、護衛を時間換算し、割はいい仕事なのだから仕方ないか、と思い直す。
「俺はロキのように女性のエスコートは上手くないし、シンのように会話を弾ませて楽しませることも苦手だ。あまり相手としては好ましくないが?」
カイは本心から、そう言った。
「バカね。デートに上手い下手があると思っているの? 私にとっては普段と違う自分を演じて庶民の生活を見ることができるし、カイを見て見惚れる女の人がいたら優越感に浸れるし、充分楽しめるわよ」
レナが楽しそうにそう言ったので、
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