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the 4th day 部下の到着
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夕方、カイのところに部下の到着が伝えられた。
身元の確認の為、門の前まで来て欲しいと言われて急いで城門に向かう。
城から出て門のところまで降りていくと、見慣れた部下2人の姿があった。
「団長――!」
明るい茶髪で親しみやすい顔をした部下のシンが大きな声で手を振っている。プラチナブロンドの髪を後ろで束ねたクールな目つきのロキは、シンの隣で腕組みをしながらカイの方を見ていた。
「2人とも、急いで来てくれたのか。ご苦労だった」
カイが2人を連れて城に入ると、ハオルが、
「ハウザー様の部下の方々ですね!これはこれは、ようこそおいで下さいました」
と嬉しそうな顔で挨拶をした。
「シンとロキだ。軽そうに見えて優秀な部下なので、よろしく頼む」
カイの紹介に合わせてシンとロキは一礼する。2人の若者の姿を見て、ハオルは、
「ハウザー様の部下の方々、これまた城内が沸きますね」
と目を見開いていた。
カイはレナの部屋の扉をノックして部下の到着を知らせに行く。
「どうぞ、入って」
中から声がしたのでカイは扉を開け、シンとロキを中に誘導した。
「この度、ハウザー団長の補佐で参りました。シンフォール・ロドルスと申します。何かございましたらシンとお声がけ下さい」
「同じく、ロキウィズ・ライトです。私のことは、ロキとお呼び下さい」
2人の若い騎士は、膝をついて挨拶をした。
「カイの部下の、シンとロキね。大してやることもない城内の護衛が大部分かもしれないけど、よろしくお願いします」
レナは先程の見合いで着用したドレスのまま、2人を出迎えた。
シンとロキは華やかなドレス姿の王女に少しの間、目を奪われ、挨拶を済ませるとカイの自室に一緒に向かった。
これから2人はエキストラベッドを持ち込んだカイの部屋に滞在する。
「えっ広い! 団長! いいですか? 聞いても」
ようやく部屋に着いたシンが、今まで堪えていた気持ちを爆発させようとしている。
「なんだ、改まって」
カイは部下が何を言おうとしているかが何となく分かっていた。
「お姫様、めちゃくちゃ可愛くないですか?? 何ですか?俺だけですか? 姿が見えてるの?」
「……お前、やっぱりああいうのがタイプなんだな」
カイはやっぱりな、と予想が当たり納得している。
「いや、ルリアーナの王女は美人って聞いてましたけどね、なんていうか、あれは、男の心を鷲掴みにするヤバい感じの可愛さですね」
シンの言葉を聞いていたロキも何か言いたそうだ。
「お前の好みは、もっと年上だろう」
カイは年上キラーの部下に、少し年下の彼女はタイプとは違うはずだが、と言う。
「何言ってんですか、俺の中での年上っていうのは、精神的な意味のやつです」
図らずに部下の謎のフェチ的なこだわりを知ってしまった。
「知るか。雇い主を変な目で見るなよ」
カイは部下に釘を刺す。いくら王女が好みのタイプだったとしても、自分がいる中で何かをすることはないであろうと分かってはいたが。
「じろじろ見るのは良いですよね、減らないし。俺、あの方のこと見てるだけで、なんか幸せな気持ちになります」
シンはすっかり浮かれていた。
「あんまりじろじろ見て気味悪がられても知らないぞ」
カイはレナに不審がられるシンの様子を思い浮かべると、とてもじゃないが護衛らしくないなと心配になる。
「ところで、夜の護衛って眠ってるあの方の部屋を守るんですよね?? 大丈夫なんですか? その……気持ち的に……隣にあの方が寝てると思ったら落ち着かないですよね?」
シンが言った言葉に心から軽蔑の眼差しを浮かべ、カイは、
「お前、騎士やめた方がいいんじゃないか?」
と冷たく言い切った。ロキも、
「今のは俺もちょっと気持ち悪かったです」
と心の底から引いていた。
身元の確認の為、門の前まで来て欲しいと言われて急いで城門に向かう。
城から出て門のところまで降りていくと、見慣れた部下2人の姿があった。
「団長――!」
明るい茶髪で親しみやすい顔をした部下のシンが大きな声で手を振っている。プラチナブロンドの髪を後ろで束ねたクールな目つきのロキは、シンの隣で腕組みをしながらカイの方を見ていた。
「2人とも、急いで来てくれたのか。ご苦労だった」
カイが2人を連れて城に入ると、ハオルが、
「ハウザー様の部下の方々ですね!これはこれは、ようこそおいで下さいました」
と嬉しそうな顔で挨拶をした。
「シンとロキだ。軽そうに見えて優秀な部下なので、よろしく頼む」
カイの紹介に合わせてシンとロキは一礼する。2人の若者の姿を見て、ハオルは、
「ハウザー様の部下の方々、これまた城内が沸きますね」
と目を見開いていた。
カイはレナの部屋の扉をノックして部下の到着を知らせに行く。
「どうぞ、入って」
中から声がしたのでカイは扉を開け、シンとロキを中に誘導した。
「この度、ハウザー団長の補佐で参りました。シンフォール・ロドルスと申します。何かございましたらシンとお声がけ下さい」
「同じく、ロキウィズ・ライトです。私のことは、ロキとお呼び下さい」
2人の若い騎士は、膝をついて挨拶をした。
「カイの部下の、シンとロキね。大してやることもない城内の護衛が大部分かもしれないけど、よろしくお願いします」
レナは先程の見合いで着用したドレスのまま、2人を出迎えた。
シンとロキは華やかなドレス姿の王女に少しの間、目を奪われ、挨拶を済ませるとカイの自室に一緒に向かった。
これから2人はエキストラベッドを持ち込んだカイの部屋に滞在する。
「えっ広い! 団長! いいですか? 聞いても」
ようやく部屋に着いたシンが、今まで堪えていた気持ちを爆発させようとしている。
「なんだ、改まって」
カイは部下が何を言おうとしているかが何となく分かっていた。
「お姫様、めちゃくちゃ可愛くないですか?? 何ですか?俺だけですか? 姿が見えてるの?」
「……お前、やっぱりああいうのがタイプなんだな」
カイはやっぱりな、と予想が当たり納得している。
「いや、ルリアーナの王女は美人って聞いてましたけどね、なんていうか、あれは、男の心を鷲掴みにするヤバい感じの可愛さですね」
シンの言葉を聞いていたロキも何か言いたそうだ。
「お前の好みは、もっと年上だろう」
カイは年上キラーの部下に、少し年下の彼女はタイプとは違うはずだが、と言う。
「何言ってんですか、俺の中での年上っていうのは、精神的な意味のやつです」
図らずに部下の謎のフェチ的なこだわりを知ってしまった。
「知るか。雇い主を変な目で見るなよ」
カイは部下に釘を刺す。いくら王女が好みのタイプだったとしても、自分がいる中で何かをすることはないであろうと分かってはいたが。
「じろじろ見るのは良いですよね、減らないし。俺、あの方のこと見てるだけで、なんか幸せな気持ちになります」
シンはすっかり浮かれていた。
「あんまりじろじろ見て気味悪がられても知らないぞ」
カイはレナに不審がられるシンの様子を思い浮かべると、とてもじゃないが護衛らしくないなと心配になる。
「ところで、夜の護衛って眠ってるあの方の部屋を守るんですよね?? 大丈夫なんですか? その……気持ち的に……隣にあの方が寝てると思ったら落ち着かないですよね?」
シンが言った言葉に心から軽蔑の眼差しを浮かべ、カイは、
「お前、騎士やめた方がいいんじゃないか?」
と冷たく言い切った。ロキも、
「今のは俺もちょっと気持ち悪かったです」
と心の底から引いていた。
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