美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness

碧井夢夏

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第一章 定食屋で育って

【コーヒーコラム】好みの産地の見つけ方

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こんにちは。碧井夢夏です。

いつも『美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity & Bitterness』をお読みいただきありがとうございます!

ブレンドコーヒーの話が出ましたので、コーヒーのお話をして行こうかなと。

まずコーヒー自己紹介です。
好きなコーヒーはグアテマラ。あとはセンスの良いブレンドコーヒーが好みです。(ざっくりすぎる)

グアテマラは日本で手に入りやすい豆です。
安価なものからお高めなものまで等級がありますが、グアテマラの高い豆は基本的に「標高が高い」ところで栽培された豆。
標高が高ければ高いほど希少性が高く、風味も良くなると言われています。
※等級の決め方は産地によって異なります。

先日、グアテマラ最高等級のSHB(ストリクトリー ハード ビーン)をフレンチプレスでいただきました。

私が飲んだ最高等級と普段飲んでいるものの違いは……果実感の強さ……でしたね。

グアテマラは元々そんなに個性が強くないバランス感のある豆なので、等級が高くてもそこまで劇的な違いはなかったです。勿論、フルーティで美味しいことには間違いないのですが。

フレンチプレスは口触りがドロッとして上手く淹れても粉感が出ます。
洗練された味が好きな方はペーパーフィルターのドリップコーヒーがお薦めですが、豆本来の味を堪能できるのはフレンチプレスかなーと。

ブラック派なのでグアテマラに限らず中米のコーヒーが好み。コスタリカとかパナマとか。南米ですがコロンビアも好きです。

ちなみに、日本で有名なエメラルドマウンテンはコロンビアの最高級品種です。酸味が強い。こちらも、アンデス山脈の標高の高い地域で栽培されている豆になります。

日本で最高値がついたのはパナマゲイシャだったと思います。検索してみると1杯分の豆を12,000円で出していたことがあったみたいですね。
販売者はサザコーヒーさんでした。※年によって値段は変わりますがパナマゲイシャは高騰しがち
ゲイシャ種は華やかでふわあと広がる複雑な香りがするんですよね。
浅煎りにするとこれぞアロマといった変化するコーヒーの香りが楽しめます。酸味は柑橘系ですが、後味が複雑です。

コーヒーのずしんとしたカフェイン感は少ないのですが、とても軽やかでコーヒーの概念が変わる気がします。
ちなみにゲイシャ種はエチオピア産ほかいくつかの生産地での栽培がありますが、どれも高いことは高いです・・。エチオピアであれば手が出る値段で売っているので、ご興味のある方は是非。

イラストACさんでコーヒーベルトのフリーイラストがありました。神。
[534222179/1647728317.png]
コーヒーはこのコーヒーベルトと呼ばれる、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度が栽培に適しているとされています。

ナツさんが最初に勧めたホンジュラスはグアテマラの隣の国。
コーヒーの栽培で貧困から脱する政策をしている国です。
日本も積極的に支援をしており、品質が良く賞を取るようないいコーヒー豆が続々と出て来ています。

中南米の豆はスッキリしていてクセがないので、ブラックで飲むのが良いと言われます。一番有名なのはやはりブラジルですね。続いてコロンビア。
どちらもコスパ的に優れているので日本ではこの2種が多く流通しています。

香りが良く酸味と苦味のバランスも良いのですが、ボディが弱めでミルクに負けやすいというか。

ミルクを入れて飲みたい派の人には、クセは強くなりますがインドネシア系のジャワ、マンデリン、トラジャなどなどがお勧め。

最高品種はジャコウネコの糞から採取するコピ・ルアクです。あまり手に入りませんが、インドネシアに行くとそこら中に売っていてどれが品質が良いコーヒーかさっぱりわかりません。
ちなみにトラジャも高い・・。希少性が高く、幻のコーヒーという呼び名があります。

ブレンドにインドネシア系が入るとコクが強くなりミルクとの相性が増しますので、ブレンドコーヒーを選ぶ目安にされても良いかも。
私はアイカフェオレには必ずインドネシア系を混ぜます。氷にもミルクにも負けず主張するコク。お勧めです。

ブレンドコーヒーには豆の主な産地が記載されていて、原材料表記の頭から順に配合が多い並びになっています。
ベースとなる最初に記載された産地の国名の特徴が一番大きいです。ベースはバランスが良く安価なコロンビアかブラジルが多いのですが。
スーパーで売っているブレンドコーヒーにもインドネシア系の入ったものがありますので確認してみてください。

他の生産地としてはアフリカ系。
中東も含めてまとめてアフリカ系と言ったりしますが、コーヒーのルーツはそもそも中東。
イエメンをアジア系扱いすることもあるので地域区分は複雑・・。

エチオピア、ウガンダ、タンザニア、ケニア、あたりは割と手に入ります。

ナツさんがブレンドのベースに選んだモカがエチオピア産のモカでした。

コーヒー豆のモカはモカ港由来の名前なので、イエメン産とエチオピア産があります。
イエメンの豆は内戦の影響らしく、最近見なくなりました。
モカは香りがチョコレート系かなあと思うのですが、どうでしょうか。

イタリアでは、このモカを古くから飲んできた影響でコーヒーのことをモカと呼んだらしいです。
イタリアのコーヒーは基本エスプレッソベースですが、家庭用エスプレッソメーカーの通称はモカなんですよね。

コーヒー豆が高価だったことから、豆に圧をかけて抽出することで少量の豆で満足できる家庭用エスプレッソが定着したと言われています。
器具名はマキネッタという、とても素敵な(※個人の感想です)直火式エスプレッソメーカー。

アフリカ系は苦味はあまり強くないのですが、酸味はしっかり目。
深煎りにすれば酸味は消えますので、エスプレッソでは酸味を感じにくいはずです。

有名なのはキリマンジャロコーヒー。
その名の通りキリマンジャロの山で栽培されている豆ですが、タンザニア産のコーヒーは総称としてキリマンジャロと呼ばれるようになりました。

キリマンジャロは酸味とコクが特徴で、私は結構好きな産地。酸味があってもコクが強い分飲みやすいかなと思います。
セブンイレブンでもキリマンジャロブレンドを提供しています。※2022年現在のブレンドは深煎り

酸味が苦手な人でも、ブレンドコーヒーの中に入ると特徴が上手く活きて飲めるケースもあるかなと。
キリマンジャロのブレンドコーヒー原産国表記は「タンザニア」になります。

これ以外にも、アメリカが唯一生産するコーヒー、ハワイのコナも高価ですが美味しい。
ジャマイカの最高品種ブルーマウンテン、キリマンジャロ、コナが世界三大コーヒーです。
ですが、コーヒーは趣向品ですので、あまり三大コーヒーを意識する必要はないです。好みが一番。

コナは農園によって結構味が違うなーという印象。
農園が違うと島が違うからかもしれません。ハワイにはいくつか島がありますが、ハワイ島はそれこそ火山灰の土壌ですしね。
苦味がそこまで強くないので飲みやすくて、甘みを感じる豆です。
私はコナベースのブレンドコーヒーが好きです。飲むシーンを選ばない感じがします。

ちなみに、コクが少ない(ボディが弱い)豆でも焙煎を深くすれば苦味が増してミルクとの相性は良くなります。
が、深煎りにすると苦味が増して酸味が消え、個性も消えやすい。
日本は深煎りがポピュラーですが、深煎りばかりはつまらないなーなんて思っていたりします。
ものすごく酸味の強い浅煎りコーヒーとレモンのスイーツを合わせたりするペアリングが楽しい。

私の家の冷凍庫には、コーヒー豆がいます。
基本、コーヒーは鮮度が命。すぐ飲み切れない場合は冷凍庫で。

産地云々もありますが、実は鮮度のいいコーヒーを扱っている優良なコーヒーショップを見つけるのが最優先。

是非、あなたの町にナツさんを召喚していただきたい・・。

どんな終わり方だ。
コラムは今後も不定期更新予定です。
※コラムは個人の考察が多く含まれますので私の意見としてお読みいただけたら幸いです。
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