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第一章 定食屋で育って
ナツの店内
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私は14時を過ぎた頃、隣の店の扉を開けた。
店内が程よく見えるようになっている、ガラスのはまった木枠の扉。
開くと、扉の上に付いたカウベルがカラランと鳴る。
「はい、いらっしゃいませーー」
店内は明るい色の木でできた什器と、コンクリート壁の空間になっていた。お客さんは2人だけ座っていて、全部で6席しかない。
「こんにちは」
「あっ、お隣さん」
私は、何となく2人掛けのテーブル席をやめて2席しかないカウンター席に着いた。席から、アゴ髭男の仕事が見える。
洗い物をし終えたのか、カップを布巾で拭いていた。
「メニューはこちらになります。分からなかったら何でも聞いてください」
厚紙に印刷されたメニューは、相変わらずお洒落で隙が無い。
コーヒー豆の種類と、その豆の酸味と苦味が★の数で示されていた。
食べ物は何か出しているのかと思って探すと、トーストとガトーショコラだけらしい。
ガトーショコラか……。今、お昼食べたばっかりだからちょっと無理。
「すいません、この……コスタリカを。淹れ方はお薦めありますか?」
「ああ、このコスタリカは、フレンチプレスもお薦めです。挑戦してみます? ミルクは入れる派ですか?」
「ああ、入れたり入れなかったりですけど……今回はお願いしようかな」
アゴ髭男は頷いて、メニューを下げた。
そろそろ、名前を聞いておかなきゃ。
「あの、店長さん」
「はい?」
うん、店長っていうのは合っているのか。他の従業員が居るわけでもなさそう。
「お名前……聞いてもいいですか?」
「ああ、すいません! お隣さんなのに、自己紹介がまだでしたね!」
慌てて、名刺を出してきた。私は名刺とか持っていない。
『店長・クリエイティブディレクター 夏木ユウタロウ』
「なんですか、この、クリエイティブディレクターって」
「ああ、本当は入れたくなかったんですけど……まだ前の仕事から完全に足を洗えてなくてですね。時々この名刺で挨拶しなきゃいけないことがあるので、消せないだけというか」
よく分からないけど、前にやっていた仕事がクリエイティブディレクターってことなのかな。
「コーヒースタンドナツの『ナツ』っていうのは夏木さんのナツですか?」
「ええ、前職では僕のことをみんなナツさんって言っていたので……」
「ユウタロウさんだと長いからでしょうね」
「でしょうね」
ナツさんはそう言ってまたコーヒーの準備に入った。
真鍮製らしきの深さのあるスプーンでコーヒー豆をすくい、おそらくコーヒーミルであろうお洒落な機械にかけている。
ウィーン……ザリ、ザリザリ……
ああ、豆って挽く時にも香りが立つんだ。ふんわりと優しく香るコーヒーの香りで心が安らぎそう。
これは、香りだけでも癒されるかも。
ナツさんは挽き終わった豆を丁寧に……あれ、それってコーヒーを淹れる時に使う器具なの? 紅茶飲むときにお店で出て来たことがある器具だ。
「あの……それって紅茶用の器具じゃないんですか?」
「ああ、フレンチプレスで紅茶を出すお店がありますよね」
やっぱり同じものなんだあ。というか紅茶用だと思ってたけど、本当はコーヒー用の器具だったんだ、これ。
紅茶を飲む時は、茶葉が開くまで待って最後に真ん中に通っている棒を上から押すことで、ギューッと紅茶の茶葉が押されてお茶だけを注ぐイメージ。
「これは、フランスでコーヒーを手軽に飲むために作られた器具なんですよ。だからフレンチプレス。コーヒープレスって呼ばれることもあります」
「へえ、フランスで……」
フランス生まれで、コーヒー用の器具だったなんて。
「ミルクを入れて飲む方に、フレンチプレスを使った抽出はお勧めなんですよ」
「何でですか?」
「ペーパードリップだと、どうしてもコーヒーオイルがペーパーで濾されてしまって残りにくいんですけど、フレンチプレスは金属フィルターを使うのでコーヒーオイルが残りやすいんです」
ナツさんはフレンチプレスに入れたコーヒー豆に、細いお湯が出るやかんでお湯を注ぐ。豆が空気を含んで、ふわあと膨らんでいた。うん、良い香り。
「コーヒーオイルですか」
「それが、ミルクとの相性が良いんです。コクがあるので」
器具は上から蓋をした状態で、そのままになっていた。
待っていると抽出が完了するのだろうか。
それにしても……料理みたいにコーヒーにもコクを気にする世界があるんだな。
「利津さん、でしたっけ」
「ええと、はい。なんか、ナツさんと似てますよね」
「いや、僕のはあだ名ですから」
「でもユウタロウさんだと呼びづらいんで、私もナツさんて呼びます」
「はは、どうぞ。利津さんは、コクやうまみに詳しいと思うんですけど……」
お父さん、余計なことを言ったんじゃないでしょうね……。
そんなに詳しいわけがない。ただの定食屋の娘だ。
「さあ、どうでしょうか……」
「コーヒーは、コク、苦味、酸味で味を表現します」
「へえ……そうなんですね??」
「コクがbody、酸味がacidity、苦味がbitternessです。それぞれの強さを豆ごとに把握して、そこに焙煎と抽出で風味の楽しみ方を変えるんですよ」
「面白い」
そう聞くと、さっきメニューで見た★の数の意味がようやく分かる。
酸味が強い豆と苦味が強い豆があるのはイメージが付くから、その特徴を活かした焙煎と抽出がある、と。
ナツさんは私の分のコーヒーを、そこでぐっとプレスした。
そして、あらかじめ温めていたコーヒーカップにそのコーヒーを注ぐ。
「コスタリカは酸味が強いものが多いんですが、焙煎で飲みやすい酸味になっています。ミルクと一緒にどうぞ」
取手が付いているぶ厚い白のマグカップが、茶色いシリコン製のコースターと共に目の前に置かれた。カップには、『The Coffee Stand Natsu』のロゴが入っている。
「なんか、こういうカップまでセンスが良いのは、ナツさんがクリエイティブ……ディレクターっていうのと関係ありますか??」
私はカップを持ち上げて香りを確認しながら尋ねた。
コーヒーの香りがふんわりと香る。コーヒーに詳しくない私は、確かに酸味がありそうな香りだな、程度にしかわからないけど。
店内が程よく見えるようになっている、ガラスのはまった木枠の扉。
開くと、扉の上に付いたカウベルがカラランと鳴る。
「はい、いらっしゃいませーー」
店内は明るい色の木でできた什器と、コンクリート壁の空間になっていた。お客さんは2人だけ座っていて、全部で6席しかない。
「こんにちは」
「あっ、お隣さん」
私は、何となく2人掛けのテーブル席をやめて2席しかないカウンター席に着いた。席から、アゴ髭男の仕事が見える。
洗い物をし終えたのか、カップを布巾で拭いていた。
「メニューはこちらになります。分からなかったら何でも聞いてください」
厚紙に印刷されたメニューは、相変わらずお洒落で隙が無い。
コーヒー豆の種類と、その豆の酸味と苦味が★の数で示されていた。
食べ物は何か出しているのかと思って探すと、トーストとガトーショコラだけらしい。
ガトーショコラか……。今、お昼食べたばっかりだからちょっと無理。
「すいません、この……コスタリカを。淹れ方はお薦めありますか?」
「ああ、このコスタリカは、フレンチプレスもお薦めです。挑戦してみます? ミルクは入れる派ですか?」
「ああ、入れたり入れなかったりですけど……今回はお願いしようかな」
アゴ髭男は頷いて、メニューを下げた。
そろそろ、名前を聞いておかなきゃ。
「あの、店長さん」
「はい?」
うん、店長っていうのは合っているのか。他の従業員が居るわけでもなさそう。
「お名前……聞いてもいいですか?」
「ああ、すいません! お隣さんなのに、自己紹介がまだでしたね!」
慌てて、名刺を出してきた。私は名刺とか持っていない。
『店長・クリエイティブディレクター 夏木ユウタロウ』
「なんですか、この、クリエイティブディレクターって」
「ああ、本当は入れたくなかったんですけど……まだ前の仕事から完全に足を洗えてなくてですね。時々この名刺で挨拶しなきゃいけないことがあるので、消せないだけというか」
よく分からないけど、前にやっていた仕事がクリエイティブディレクターってことなのかな。
「コーヒースタンドナツの『ナツ』っていうのは夏木さんのナツですか?」
「ええ、前職では僕のことをみんなナツさんって言っていたので……」
「ユウタロウさんだと長いからでしょうね」
「でしょうね」
ナツさんはそう言ってまたコーヒーの準備に入った。
真鍮製らしきの深さのあるスプーンでコーヒー豆をすくい、おそらくコーヒーミルであろうお洒落な機械にかけている。
ウィーン……ザリ、ザリザリ……
ああ、豆って挽く時にも香りが立つんだ。ふんわりと優しく香るコーヒーの香りで心が安らぎそう。
これは、香りだけでも癒されるかも。
ナツさんは挽き終わった豆を丁寧に……あれ、それってコーヒーを淹れる時に使う器具なの? 紅茶飲むときにお店で出て来たことがある器具だ。
「あの……それって紅茶用の器具じゃないんですか?」
「ああ、フレンチプレスで紅茶を出すお店がありますよね」
やっぱり同じものなんだあ。というか紅茶用だと思ってたけど、本当はコーヒー用の器具だったんだ、これ。
紅茶を飲む時は、茶葉が開くまで待って最後に真ん中に通っている棒を上から押すことで、ギューッと紅茶の茶葉が押されてお茶だけを注ぐイメージ。
「これは、フランスでコーヒーを手軽に飲むために作られた器具なんですよ。だからフレンチプレス。コーヒープレスって呼ばれることもあります」
「へえ、フランスで……」
フランス生まれで、コーヒー用の器具だったなんて。
「ミルクを入れて飲む方に、フレンチプレスを使った抽出はお勧めなんですよ」
「何でですか?」
「ペーパードリップだと、どうしてもコーヒーオイルがペーパーで濾されてしまって残りにくいんですけど、フレンチプレスは金属フィルターを使うのでコーヒーオイルが残りやすいんです」
ナツさんはフレンチプレスに入れたコーヒー豆に、細いお湯が出るやかんでお湯を注ぐ。豆が空気を含んで、ふわあと膨らんでいた。うん、良い香り。
「コーヒーオイルですか」
「それが、ミルクとの相性が良いんです。コクがあるので」
器具は上から蓋をした状態で、そのままになっていた。
待っていると抽出が完了するのだろうか。
それにしても……料理みたいにコーヒーにもコクを気にする世界があるんだな。
「利津さん、でしたっけ」
「ええと、はい。なんか、ナツさんと似てますよね」
「いや、僕のはあだ名ですから」
「でもユウタロウさんだと呼びづらいんで、私もナツさんて呼びます」
「はは、どうぞ。利津さんは、コクやうまみに詳しいと思うんですけど……」
お父さん、余計なことを言ったんじゃないでしょうね……。
そんなに詳しいわけがない。ただの定食屋の娘だ。
「さあ、どうでしょうか……」
「コーヒーは、コク、苦味、酸味で味を表現します」
「へえ……そうなんですね??」
「コクがbody、酸味がacidity、苦味がbitternessです。それぞれの強さを豆ごとに把握して、そこに焙煎と抽出で風味の楽しみ方を変えるんですよ」
「面白い」
そう聞くと、さっきメニューで見た★の数の意味がようやく分かる。
酸味が強い豆と苦味が強い豆があるのはイメージが付くから、その特徴を活かした焙煎と抽出がある、と。
ナツさんは私の分のコーヒーを、そこでぐっとプレスした。
そして、あらかじめ温めていたコーヒーカップにそのコーヒーを注ぐ。
「コスタリカは酸味が強いものが多いんですが、焙煎で飲みやすい酸味になっています。ミルクと一緒にどうぞ」
取手が付いているぶ厚い白のマグカップが、茶色いシリコン製のコースターと共に目の前に置かれた。カップには、『The Coffee Stand Natsu』のロゴが入っている。
「なんか、こういうカップまでセンスが良いのは、ナツさんがクリエイティブ……ディレクターっていうのと関係ありますか??」
私はカップを持ち上げて香りを確認しながら尋ねた。
コーヒーの香りがふんわりと香る。コーヒーに詳しくない私は、確かに酸味がありそうな香りだな、程度にしかわからないけど。
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