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血も唾液も混ざり合って、黒に犯されたい。

18話 触れられるとこ全部が気持ちいい。

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クロは抵抗しない。いやだ、こわい、とまで声にしても、決して俺を突き飛ばしたりしなかった。

俺がクロの腕を引いて、ベッドに乗り、クロの上に覆い被さっても

「クロ、好きだ。」

俺の一方的な気持ちでも、...クロは俺を拒絶しなかった。
クロに首を噛まれて、俺が愛撫したあの時のように、俺がクロのシャツをめくろうと手を伸ばしたときだった、俺の手をクロが掴んだ。

「クロ?」
「俺が、な、舐めてもいい?」

クロが?

「できるのか?」
「わからない...で、でも、やってみたい。」

クロはそっと俺の体に手を伸ばした。

正直誰かに舐められるとか、こういう営みを誰かとしたことがない。俺って乳首で感じたりするのか?

サワサワとクロは指先で腹をなぞり、手の平で桃色の蕾を撫でる。
くすぐったい。無ではないが、気持ちいいとも思わない。

下にいるクロに目線を向けると、クロと目があった。

途端に恥ずかしくなり、俺はそっぽを向いてしまう。

「もうすこし、さ、がってほしい。」
「え、あ、あぁ。」

クロの上で四つん這いのような体勢をとっていたが、クロの方からじゃ近づけなかったみたいで、俺は体を沈めた。

「っ...」

体を沈めた途端、胸の間をザラリとしたものがなぞり、濡れるのも感じた。
なんともいえない感覚で、その辺りを中心にゾクゾクとしたものが走る。

やばいかも。

「く、ろ、...ちょっと、まって。」
「んっ、っ」

クロは目を閉じて、...あっ、すげぇまつ毛長いな。いや、そうじゃなくて!クロはこの行為に慣れていないはずなのに、舌で蕾を転がし、もう片方の蕾を人差し指と中指で軽く挟み、抱きしめるように触れていた。

「はっ、あっ、やばっ...っ、力はいらなっ...」

ぶるぶると震えていた腕は限界を迎える、ばたん、と俺はクロの上に倒れてしまう。

「クロ?」

それを機に、今度はクロが押し倒すように俺の腰の上に乗った。

「かわいい♡」
「は、は?」

男の俺が可愛い?そんなことを真面目な...いや、恍惚な顔で、舐めずり言うもんだから、バッと顔が赤くなってしまう。

「んっ!?」

クロは俺の頬を掴み、そのまま舌を入れてきた。

「~~~ッ!!」

いつのまにこんなエロいキス...怖いって言ってたのはどこいったんだよ!?

体が熱い。

「せいかい?」
「あぁ、気持ちいいよ。」

キスってこんなに気持ちよかったんだ。

腕を伸ばして確認する。あぁ、クロのも...熱くなってる。

ゆっくりと、ズル、俺はズボンとパンツを脱いで、右膝の裏に腕を入れて持ち上げる。

「ここに、...クロの、入れるか?」
「えっ...はいるの?」
「分からない、でももっと気持ちよくなれるかも。」
「こ、コースケも?」
「...多分?」

なんも分からないけど、男同士の恋愛があるなら...その、セックスだってあるかもしれない。もしあるなら、ここお尻を使うんじゃないか?

想像以上に違和感がすごい。いくら体が熱くなっていようが、指だけでも違和感がエグい。

「元気...なくなっちゃったね。」

クロが言うように、俺のは力なく倒れてしまった。

クロは首を傾け、そしてーーー

はむっと、俺のを口に入れた。

「お、おいっ、そんなところ噛んだら...!?」
「んぅ、か、まない。」

じゃあ、...し、知ってるのか?フェラを!?

またクロは器用なことをしていた。口で俺のを構いながら、指で入り口を愛撫した。

これ、だめだ。

「っ、はぁっ、ぅ...く、ろっ...だめだ、は、離してくれ。」
「痛いの?」
「ちがっ!」

体が、頭が、クロに触れられているところが、火傷してるんじゃないかって勘違いを起こしそうになるくらい熱い。

なんでこんなっ...。

クロの舌も、喉を使ってるわけじゃないのに、ただ口に含んで、我慢汁を啜っているだけのに、それだけで声が漏れるくらい気持ちいい。

「いっ、...はっ、いくから...マジで離し、はなっ...あっ、~~~っ!!」

あまりの快感に腰を浮かせてしまい、クロは俺の腰を掴みながら、...ジュルルッ~と音を立てながら吸った。
顔をあげたクロ、唇の端から白い...が見えてたが、舌先で一滴も逃すまいとすくった。

なにも考えられない。体から力が抜けて、脱力感がマジでやばい。重くなってきた瞼、なんとか起きようとして瞼が上下に動く。だめだ、限界だ。朦朧とする意識の中ーーー
「吸血鬼は噛む前に舌で肌をよく舐めるわ。これは吸血鬼の唾液に麻酔と媚薬の効果があって、痛みは感じさせず、...2度目、3度目とこの吸血行為を求めるように快楽を与えるの。」
あ、はは、通りで気持ちいいわけだ。

ズンッと体に重みがのしかかる。クロが俺の上で体を倒し、俺の胸に顔を寄せてきた。

「いかないで。ひとりに、...しないで。」
「...?」

俺はクロの背中に手を置いて、ポンポンと叩いてから上下に動かす。

「別に、どこにも行かないよ。」
「ほんとに?」
「あぁ、俺はクロから離れないよ。」

だめだ。

起きてられない。

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