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1章 ゲームから出られないバグは労災だよ!
3話 上のお口なら痛くはないよな!?いや、どっちも無理だよ?でもとりあえずは痛くない方で!
しおりを挟む逃れられないエロシーンがすぐそこまで迫ってきている。
エロゲーの中でも、フルダイブVRでのセックスは格別だと聞く。まさに天国。想像を絶するオーガズムを感じられるという。
騎士王ハイドの男らしい手が俺の腰へと回され、エスコートされる形で会場から離れの個室へと移動していた。
ありとあらゆる逃げる術を考えるが、……いや、考えたところで行き着く先はバッドエンドだ。
ガチャ。
部屋が開かれた瞬間、花の香りに包まれ、……どこからどう見てもセックスするための部屋が目の前に広がっていた。部屋の雰囲気は完璧だ。
俺はゴクリと唾を飲み込む。もう、覚悟するしかなかった。震える体をなんとか抑え、スタスタと、俺が先にベッドへとあがった。
元より露出の多いキトンを着ていて、挙句の果てに、フィリアは誰もが息を呑むほどの美女だ。そんな女が蠱惑的な雰囲気を纏い、ベッドにいるのだ。誰が見ても勃起間違いないだろう、もちろん俺も例外なく勃つ。
ギシッ、大の男であるハイドが体を乗せたからなのか、二人分の重みにベッドが悲鳴をあげながらハイドがベッドにあがった。
……それなのに、この男はフィリアをみてもテントを張っていなかった。無口で無愛想だとは思ったが、ブツさえも上の口と同じく寡黙だというのか?
あ、...
だ、だったらコレを使えばいいんじゃないのか!?
俺はうつ伏せに近い体勢になり、ハイドのズボンに触れた。
「触れても大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。」
男同士の経験なんてない、だったら俺の手や口?でこいつが勃つことはない。このまま適当にやってでも、どんな形であれベッドインしたら初夜ルートが終わるんじゃないのか?
下の穴に入れられるくらいなら、上の穴は妥協しようじゃないか。
...って、色々と考えても、手はブルブルと震えている。それでもなんとかベルトを外し、ズボンを下げる。元気がなくとも、なんとご立派で。今はない俺のちんぽが泣いちゃうよ。
ボロンとパンツからソレが顔を出す。デカさがエグい。さすが、エロゲー主人公を満足させる棒よ。
ふと、スルリとハイドが俺の頬に触れた。そっちから触ってくるのは、なんかゾワゾワして気持ち悪い。
でも、ハイドからのアクションが気になって顔をあげてみれば
「あー」
とハイドは口にした。なにがしたいんだ?寡黙すぎて言葉も忘れたのか?
「あー?……んぐぅっ!?」
オウム返しした瞬間、口の中にブツをぶち込まれた。
「ゔっ...」
ゲームのエロシーンで済ますにはあまりにもリアルすぎた...。これがフルダイブのフェラ。
どうにかして離れたくてハイドの腰やお腹を押すが、たくましい筋肉に触れることしかできなかった。しかもこいつ、俺の口の中に入れた瞬間、デカくしやがった!?
なんで...入れただけで勃ってるんだよ!?
「んぅっ、っ、ゔぅっ、ん゛」
「もっと舌を使え。」
「んっ"ー!!?」
口が悪すぎだろ!!!!
仰向けで寝ているハイド、後頭部を押さえられ寝ているハイドのブツを口にする俺。
マジのリアルだったら耐えられないかもしれないが、これはゲームだ。ゲームなんだ。リアルを追求しているだけで、現実よりはキツくないはずだ。
いやいや!無理っ!無理に決まってる!!お願いだから早く、……一刻も早く、外からゲーム終了のボタンを押してもらうことを願いながら、俺はジュルジュと音を立てながら吸った。
「っ...」
ハイドが息を漏らす。
嫌悪感に襲われながらも、早く終わらせようとしたところ、どうやらハイドには効果的だったようで、ハイドはイくのを堪えながら、……俺の後頭部を押さえていた手を離した。離された瞬間、俺はちんぽを口から出して、咳き込んだ。
きもっ、っ、気持ち悪っ、……なっ!?
咳き込んでいた俺の肩をハイドは掴み、そっと耳元で囁いた。
「本番をしようか、フィリア。」
なんだこいつ...?
まるで、いや、なんて表現したらいいのか分からない。なにかがフッと現れたような...。
本性を現したのか?
グワッと世界が回る。
目がいっぱいに開き、息を忘れるほどの出来事が俺を襲ったーーー。
バタッとベッドに寝かされ、覆いかぶさってきたハイドと俺の唇が重なったのだ。
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