上 下
506 / 581
第12蝶 異世界最強魔法少女(幼女)との邂逅編

異世界最強魔法少女(幼女)の置き土産

しおりを挟む



「それじゃ解除するよ。さっきの約束忘れないでよね?」

「ん」

 メドに再確認しながら、フーナを囲んでいたスキルを解除する。

 バッ!

「うえ――――――んっ! やっと出られたよぉ~っ!」

 ようやく出られた解放感か、フーナは両手両足を目一杯広げて、空に向かって叫んでいる。

 それはそうだ。 

 透明壁スキルの中で、ずっと人間ドリブルされてたみたいなもんだし。
 よく今まで無事だったねと、その精神の強さにちょっとだけ呆れるけど。


 ビチャチャッ!

「うわっ! 汚いっ!」
「んっ!」

 そんなフーナが出てきたと同時に、何かの液体が降り注いできたので、マヤメも含めて慌ててスキルで防ぐ。

「なにこれ?」

 これ液体って言うか、確実に体液だよね? 涎と涙だけだよね? まささその他には何もないよね? 
 吐きそうとか、漏らしそうって言ってたのが、物凄く気になるけど、


 因みにメドたち三人にも、謎の液体が飛び散っていき、

「んっ!?」
「が、がうっ!」
「きゃっ!」

 一瞬にしてフーナから距離を取り、自分の身なりを確認している。
 やはり家族と言っても、嫌なものは嫌らしい。


「ちょっと、みんなぁ~、それは酷いよぉ~っ! やっと出られたのにぃ~っ! まだ目が回ってるし、気持ち悪いんだってぇ~っ!」

 袖の長いローブをパタパタしながら、家族たちを追うフーナ。
 フラフラしながらも、何とかメドたち三人の元に辿り着くが、


「んっ! フーナさま、足元から何か垂れてるっ!」

「うえ?」

「がうっ! も、もしかしてフーナ姉ちゃん、漏らしたのか?」

「なっ!? わたし漏らしてなんて――――」

「ん? この匂いは…… 間違いないわ」

「ち、違うよぉっ! これは汗だよぉ~っ! だからわたしから逃げないでよぉ~っ! うぇ~んっ!」

 怪しい液体を垂れ流すフーナから、更に距離を取るメドたち三人。
 それを泣きながら、必死の形相で追いかけるフーナ。


「なんなのこれ?」
「ん、みんな仲良…… し?」

 そんなフーナたちを、私とマヤメは何とも言えない表情で眺めていた。





「ん、フーナさま足上げて」
「うう~、本当にわたし漏らしてないのにぃ~っ!」

 あらかた騒動(?)も収まって、私たちはシクロ湿原の大橋の上に移動した。
 その橋の上でメドは、泣きべそをかいているフーナに下着を履かしている。
 
 まぁ、漏らす云々以前に、元々履いてなかったんだけどね。


「ん、これで一安心」

「で、これからあなたたちはどうするの?」

 下着を履かせ終えたメドに近寄り、声をかける。 

「ん、ワタシたちは直ぐに王城に行く」

「おうじょう?」

「ん、王城。王様がいるお城」

 スクと立ち上がり、私の質問に答える。


「いや、それは知ってるけど、なんで?」

「ん、呼ばれてるから。だから行かなきゃならない」

「ふ~ん、なんかやらかしたの? 例えばキュートードの密漁とか」

 少しだけ嫌味を込めて聞いてみる。
 謝罪したと言っても、無作為にキューちゃんを狩ったのは確かだし。


「そんなわけないじゃない。我たちは勅令で動いているのよ? 密漁とかにかまけてる暇はないわよ。勅令って言っても仕事扱いで、それなりの報酬は出るけど」

 メドの代わりに、黒髪で黒ドレスを纏った、少女のエンドが答えてくれた。

「そうなんだ。まぁ今のはキューちゃんたちの想いを、私が勝手に代弁しただけだから、あまり気にしないでいいよ…… って、なんでフーナとアドは驚いた顔してるの?」

 メドの隣ではフーナが、エンドの隣ではアドが「えっ?」って顔してる。
 アドはどちらかと言うと「(・・?)」って顔してるけど。


 もしかして、知らなかったとか?…………


「んっ! そ、それじゃワタシたちはもう発つ。色々と迷惑かけてゴメンなさい」
「そ、そうね、予定が詰まっているから、そろそろ行かないとだわっ!」

「えっ! ね、ねえメドぉっ! ここに来たのって、お土産取りに来たんだよね? ルーギルに手紙出したのって、メドだよね? ちょくれいってなんなのっ!? それとお仕事ってっ!?」

「がう?」
 
 そそくさと帰ろうとするメドに、声高に食って掛かるフーナ。   
 そのメドの手には、虹色に輝く拳大の水晶が握られていた。


「んっ! フーナさまうるさいっ!」
「うえっ!? わたしが悪いのっ!」

「そうよ。集中しないと何処に飛ぶかわからないのだから、大人しくしなさい」
「がうっ!」

「ちょ、またわたしが悪者なのぉ~っ! いつもいつもわたしのせいにするのやめてよぉ~っ! この前のナメクジの魔物の時だって――――」

「ん、それじゃ本当にこれでお別れ。この国は蝶の英雄さまがお願い。マヤメもあまり無理しないで」

 ぐずっているフーナの手を握り、真剣な眼差を私たちに向けるメド。

「ふふ、随分と印象と違ったけど、フーナをここまで追い込んだ人間は初めてだわ。我たちは暫くこの国を離れるけど、今度再会した時は、他の三人も含めて、我たちとも手合わせをお願いしたいわね」

 もう一方のフーナを手を握り、挑戦的な笑みを浮かべるエンド。
  
「がう、もっと遊びたかったけど、またなっ! 今度は俺も本気でやるから、またやろうって伝えといてくれよなっ!」

 フーナを後ろから抱き着き、無邪気な笑みで横から顔を出すアド。

 そして、

「グスン…… 結局、蝶のお姉さんには勝てなかったよぉ。今回はこれでお別れだけど、今度会ったらわたしが作った自信作の、魔法少女のコスプレ衣装を着て遊ぼうね。お姉さんならきっと似合うと思うんだ。だって、背中だけじゃなく、おへそも見えちゃうし、それに脇から覗けば、お姉さんの可愛いちっぱ――――」


 シュ ン――――


 フーナの話がヒートアップしだした矢先に、4人の姿が忽然と消えた。
 水晶から溢れた虹色の光が4人を覆い、それが消えた後には、私とマヤメだけが残った。


「…………ふぅ」

 ここでようやく溜めていた息を吐きだし、ゆっくりと全身の力を抜く。
 脱力しながら目を瞑り、湿原を駆ける暖かい風を全身で感じる。


「ん? 澄香。疲れてる?」

 隣のマヤメが私の顔を覗き込んでくる。

「ん、まあね。なんか色々と偶然が重なって、見逃された感じだからね。フーナの家族たちがやる気だったら、かなり危なかったよ」

 マヤメに答えながら、フーナが消えていった空間に視線を向ける。

 メドに敵意がないのはわかっていた。
 けど他の二人は、私がフーナの敵だと認識していた筈。

 それでも襲ってこなかったのは、何か別の要因があったのだろう。
 黒の少女のエンドと、青の少女のアドが、それぞれ気になる事を言ってたし。

 まるで、ここに来る前に何者かと、戦ってきたような物言いだった。


「ん、この後どうする?」
「そうだね、一度街に帰ろうか。そして明日にはマヤメの故郷に向かおうか」
「ん、お願い」


 こうして、フーナが起こした一連の騒動は、予想だにしない結果で幕を閉じた。
 フーナの素性も正体も目的も、何もかも明かされないままに。


『結局、フーナを倒しきる事は出来なかったかぁ。なんか向こうの都合に巻き込まれたっぽいけど、それでも得たものはあるんだよね。あんな実力者がいる事も、前もって知れたし――――』

 未だ戦闘の余韻が残った頭で、ついさっきまでの事を思い出す。
 勝者も敗者もない意味の無い戦いだったけど、得たものもあるって。  


『――――それに強力な能力も増えたから、寧ろ感謝の気持ちの方が大きいかも。フーナが相手じゃなければ、獲得しなかったかもだし』

 失ったものは何もない。
 それどころか逆に増えている。

 今後再会する事があったら、ユーアたちにも会わせたいくらいだ。
 なんて思ったけど、それは危険すぎるから、このまま秘密にしておこう。

 なんせあの災害幼女は、小さい子が好きだからね。
 ユーアなんて美幼女を前にしたら、フーナが発狂しそうだし。


『ま、何だかんだで、そこまで気に入ったって事かな? みんなに紹介したいぐらいには面白い家族だったからね。それにみんなの刺激にもなるし。まぁ仮に、フーナが暴走しても、メドたちが押さえてくれそうだし』

 そんな事を想像し、自然と頬が緩む。
 まだ別れたばかりなのに、次の再会を楽しみにして。


「ん? 澄香、どうしたの? なんかニヤけてる?」
 
「え? ニ、ニヤけてなんかいないよ? ただ楽しみが増えただけだよ。ってか、ニヤけてるって、乙女に失礼だよ」

 メドから顔を逸らし、明後日の方向を見て答える。

 結果的に、フーナ達との出会いはプラスだった。
 感謝することは多々あれど、決して恨み言を言うつもりはない。


 かに、思えたが――――


 そんな思いは、ノトリの街に到着するまでだった。 






 いつもの門兵さんに挨拶して、マヤメと二人で宿に向かう。
 

「ん? みんな澄香の事見てる?」
「そう、だね。なんかいつもより視線を感じる気がする……」
『ケロ?』

 桃ちゃんを頭に乗せ、『あしばり帰る亭』に向かう道中、ヤケにみんなの視線を感じる。
 そう言えば、街の入り口の門兵も、いつもと態度が違って見えた。

 元々『カエルの英雄』って、不名誉な名で有名になっているのは知っていた。

 そもそも街のあちこちに、蝶の羽根が生えたカエルの看板やらのぼりが立っているからだ。

 だからか、注目を浴びるのも仕方がないと思っていた。

 今までは気遣ってか、目があったら笑顔で返してくれた。
 それが今や、目が合うとスッと逸らされる。

 頭の上の桃ちゃんに注目するのならわかる。カエルの英雄だからね。
 この街でキュートードをペットにしてるのは、私ぐらいのものだし。

 けど、そんなみんなの視線は、何故か下半身に集中しているような……



「お帰りなさいませ、スミカさまとマヤメさま」

 毎回お世話になっている宿屋兼、食事処のあしばり帰る亭に帰ってきた。
 出迎えてくれたのは、店長を兼任しているいつもの料理長だった。


「ただいま。今夜も泊まりたいんだけど、空いてる?」

 相変わらず混雑している、店の中を見渡して聞いてみる。
 ここでも変な視線を感じるけど、意識から外す。


「はい、いつものお部屋をご用意しております。お食事はどうしますか?」

「ん~、そうだね。少し休みたいから、1時間後に部屋に持ってきてくれる?」

 食堂でもいいんだけど、部屋で食べる事にした。
 どこで食べても美味しいんだけど、今はあまり注目されたくない。


「はい、承知いたしました。それでは後ほど二名様分、部屋にお持ちいたしますね」

「うん、それでお願い」
「ん、お願い」
『ケロ』

「そ、それと、お伝えしたい事があるんですが、お時間少し宜しいですか?」

 グルと周りを見渡し、気まずそうな顔で呼び止められる。

「あ、そう言えば、私も報告することがあったんだ。キュートードの件で」

 そんな料理長の顔を見て思い出す。
 キュートードの窃盗にまつわる、フーナ達との一連の話を。


「はい、その件は耳に入っております。かなり有名な冒険者が犯人だったって事や、スミカさまが退治して下さったって事も。その件では大変お世話になりました」

「あ、そう言えば、メドが来たんだっけ? 話ってその事?」

 恭しく頭を下げる料理長に確認する。


「い、いいえ、それとは違います。少し言いにくいので、お耳を拝借しても宜しいでしょうか?」 

「? 別にいいけど……」 

 何故か言いにくそうにしている、料理長に耳を近づける。

「あ、あのですね、半刻ほど前ですが、ある声が聞こえてきたんですよ。まるで魔法か何かで、この街中に反響するように」

「魔法で? それがなんて言ってたの?」

 半刻前って言うと、フーナと私が戦っていた時だ。


「そ、それがですね、その声は、スミカさまがノーパンだと言っていたんですよ……」

「………………はあ?」

 料理長から離れて、その顔をマジマジと見つめる。

 意味が分からない。

 なんでその声が私の事を言っていたのか。
 そして、ノーパンだなんて、あらぬ誤解招くような事を言ってたのかも。


「…………因みに、その声ってどんなの?」

 何となく嫌な予感がしながら聞いてみる。
 たった一人だけ、私をノーパンだなんて言った、張本人を思い出し。


「そ、そうですね、まるで子供のような声でしたよ。幼い感じの女の子のような声で『蝶の英雄さまはノーパンだ』と言ってました………」

「ん? 澄香は過激なの履いてる」
「………………」

 間違いない。あの時だ。
 
 私と言い争いになった時、フーナが同じことを叫んでいた。
 仕返しとばかりに、私がノーパンだって、街に向かって大絶叫していた。

 あの時は、周りに誰もいない事を確認し、聞かれなかったことに安堵していた。
 それが魔法で拡声してただなんて、あの時は予想だにしなかった。


『はっ! ま、まさか――――』

 じゃ、なに?

 ここに来る道中で、私が注目されてた理由って、それが原因なの?
 桃ちゃんじゃなく、下半身を見てたのって、中身を確認したいって事?
 カエルの英雄は、実はノーパンだって、みんなが勘違いしてるって事?


『くっ! ノーパンはあっちなのにっ!』

 あの変態幼女、最後の最後で、最悪な置き土産を残していきやがったな。


「………………ムカ」
「ん? 澄香。震えてる?」
『ケロロ?』

 前言撤回。
 感謝の念よりも、恨みの方が限界突破した。


『……あのピンクの悪魔めっ! 今度会ったらまたGホッパーでお仕置きしてやるっ! もちろんこの街の中心で、全裸にひん剥いてから乗せてやるかんねっ!』

 そう強く心に決めて、無言のままで2階に上がっていった。
 更にみんなの視線が、下半身に注目されたのを、気付かない振りして。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

食うために軍人になりました。

KBT
ファンタジー
 ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。  しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。  このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。  そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。  父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。    それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。  両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。  軍と言っても、のどかな田舎の軍。  リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。  おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。  その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。  生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。    剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活

ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。 「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。 現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。 ゆっくり更新です。はじめての投稿です。 誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

おっさんの神器はハズレではない

兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...