489 / 586
第12蝶 異世界最強魔法少女(幼女)との邂逅編
夢か現か幻か? それとも
しおりを挟む※フーナ視点
「うわ――――んっ! もう許してぇっ! 全部謝るから、観念するから、だからもう止めてぇ――っ! うわ――――んっ!」
蝶の英雄さまと呼ばれるお姉さんが、私の目の前で子供のように泣きじゃくっている。
「うぇっ? え~、どうしようかなぁ? な、ならお姉さんが孤児院で飼ってるっていう、幼女たちを少しわたしに分けてくれないかなぁ? なんてね。そうしたら許してあげるよぉ。ね、だから泣かないでね? よしよし」
フライの魔法で浮きながら、慰める様に頭を優しく撫でて、さり気なく交換条件を出す。
でも内心ではかなり驚いてる。
あの凛々しかった英雄さまが、こんなにも可愛く泣いちゃうなんて。
ギャップ萌えってやっぱりいいなって、変な事も思っちゃったり。
「うえ~ん、でも、でもぉ、みんなはかなり高価なおもちゃで、私もまだ遊んでいない子もいるんだよぉ~、だからもう少し待ってよぉ~、飽きたらあげるからぁ~っ!」
「えっ! やっぱりそうなんだっ! あそこは孤児院って言う名のハーレムなんだっ!」
言ってみるもんだ。
メドから聞いた話の通りに、このお姉さんは孤児院で幼女や美少女を飼っている。
しかも今の話の流れだと、とっかえひっかえ楽しんでいるみたいだ。
その状況はもう、酒池肉林って、言うんじゃ……
幼女や美少女たちが、毎日選り取り見取りの、贅の限りを尽くしているんじゃ。
「あ、で、でもやっぱり今のなしっ! 違うのにするっ!」
「うえ? ひっく、なんで?」
腕をバツにして、発言を取り消す私を不思議そうな顔で見るお姉さん。
涙目のままで、可愛く小首を傾げる。
「う~、なんかよく考えたら、お姉さんと戦った理由と矛盾しちゃうんだよね~、だから違うのにするよ」
「ひっく…… そうなの?」
「うん、そうなの。だから―――― ぐふ」
チラと、華奢な胸周りと、黒のドレスから覗く細い生足を盗み見る。
「だから今度はじっくり中身を見ていい? さっきは驚いて堪能できなかったんだよね~。白と黒の二人も良かったけど、やっぱり今のお姉さんがいいからねっ!」
「……………………」
「じゃ、じゃないと、いじめちゃうよ? どう?」
急に真顔になって、私を見つめるお姉さんに、恐る恐る催促する。
これが鬼畜な脅迫だってわかっているけど、欲望と言う好奇心を抑えられない。
私はいつだって自分に正直なのだ。
だけど、それを聞いたお姉さんは、
「………………コク」
ちょっとだけ赤くなりながら、上目遣いで小さく頷いてくれた。
「え? ほ、本当にいいのっ!」
「うん。それで許してくれるなら」
「お、お触りはっ?」
「いいよ」
「マジっ!?」
「う、うん」
ペラ
「ふぁっ!?」
いきなりの事で思わず変な声が出た。
だって蝶のお姉さんが、なんの前振りもなくスカートを捲ってくれたんだもん。
Tバックから生える、白く細いおみ足と、小さなおへそが豪快に見えた。
「うう~」
しかも、恥ずかしいのか、スカートの端を口に咥えて、涙目なのが超絶に可愛い。
そんなご馳走が目の前に会ったら、勿論――――
『はぁはぁはぁ、じゅる』
ダダダッ
「うひゃ――――っ!」
ガバッ!
「きゃっ!」
辛抱足らずに、いきなり抱き着いた私に驚いて、これまた可愛い声を上げるお姉さん。
そんなお姉さんの声が、更に私のテンションを上げていく。
「うぴゃ――――っ! ツヤツヤスベスベツルツルだぁ~っ! 感触も張りも最高だぁ~っ! 弾力があるのに柔らかくて、最高の触り心地だぁ~っ!」
お腹に顔をべったり付けて、思いっきりスリスリする。
それとは同時進行で、後ろに回した両手は、小さいお尻をサワサワする。
むにむに
「………………」
「うほ~っ! な、何これぇ? まるで手が吸い付くように離れない~っ!」
ぽよぽよ
「………………」
「さ、さて次は、いよいよ――――」
お腹に頬を密着させながら、視線だけを上にあげる。
『………………ゴク』
思わず喉を鳴らしてしまう。
そこには控えめに主張する、真っ白でなだらかな双丘が目に入ったから。
そしてその先端には、色素の薄いピンクの小山が、可愛くその存在を主張してたから。
「い、いただきま――――――すっ!」
失礼のないように、食前の挨拶をしながら、薄い膨らみの頂を目指して両手を這わせていく。
ぷに
「っ!」ピクッ
ぷにぷに
「っ!?」ビクッ
『うひひ~』
そっぽを向いて顔は見えないが、敏感に反応しているのが体越しに伝わる。
そんな顔も見たいけど、今は全神経を手の平に集中する。
ぷにぷにぷに
「ひっ!」
「あひゃひゃ――――っ! こんなの初めてだよぉ~っ! メドもアドもエンドも触らせてくれないもんっ! いつも邪魔が入ってずっとお預けだもんっ!」
あまりにもの感動に、我を忘れてお姉さんの体に没頭する。
人生で初めての感触を、脳だけじゃなく、全身に記憶させるために。
「ま、まるで夢みたいだぁ~っ!」
良く晴れた青い空に向かって、思わず叫んだ。
自然と出たセリフがそれだった。
心の底からそう思った。
もうこのまま死んでもいいとも思った。
現実と夢の区別がつかないほどに、このお姉さんに夢中になった。
「でゅふふ~っ! 次はTバックを脱がせてぇ~、直接―――― ん?」
なんだけど、ポンと肩を叩かれて、次の一言で現実に戻された。
((あのさ、どんな夢見てたのかは知らないけど、そのだらしない顔は誰にも見せない方がいいよ? フーナが好きな幼女だけじゃなく、大人だって引くからね))
「……………………へ?」
どういう事?
0
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる