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第11蝶 牛の村の英雄編
宴と見世物の英雄
しおりを挟む 全国津々浦々に設置された、おちんぽクリニック。
ラブホのような造りではあるが、部屋ごとに、発症した奇病用の治療道具が揃っている、れっきとした療養施設だ。
18歳以上に発症するとされるその奇病は、現象は多岐に渡れどその原因は一つである。数年以上にも渡る、誰にも言えずに秘められた片恋が、奇病として開花しているのだ。
これを治す方法はただ一つ。『片想いの相手に決まった手順で治療行為をしてもらう』ことのみ。暗に自分が誰に恋心を抱き続けているのかバレてしまうため、なかなか治療への踏ん切りがつかないことも多い。
だが、その奇病は放っておけばおくほど発情を促し、片想いの相手を襲おうと本能に訴えてくる。理性をなくし、相手を襲うか。羞恥を堪え、治療を頼むか。
二者択一に迫られた彼等が選ぶのは──、果たしてどちらだろうか。
ラブホのような造りではあるが、部屋ごとに、発症した奇病用の治療道具が揃っている、れっきとした療養施設だ。
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