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<回想> 5月29日 大雨
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私は六月に入ってすぐに開かれる陸上の地方大会に向けて練習に励んでいた。
足の事はコーチと監督も気にしていたが、私の並々ならぬ練習への没頭振りに見守る様になっていた。
少しでも時間が空くと怜央と萌々香ちゃんの会話を思い出してしまうから。思い出せば、私がどんなに惨めで情けないかを痛感してしまう。
走っている間だけは忘れる事が出来る。恐ろしく集中している練習にコーチも思わず「次の大会は狙えるかも」そう呟く様になっていた。私もそう思う様になっていた。
実は──少しずつ右膝の違和感が出てきていたのだが、私は何にも感じない振りをした。そして無理な練習を繰りかえしていく。
そうしないと私は心が保てなかった。
同じ様に練習に集中している怜央とは登校時だけ時間が同じになる。朝食を食べていると怜央と顔を合わせるのが怖くなる。
あの日から怜央は何故か私と歩く時手を必ず繋ぐ様になった。そして私が大きな荷物を持っていると必ず持ってくれる。
周りの友達から見れば凄くラブラブに見えるらしい。運動部も先頭を切って頑張る二人が、ひとときの時間を大切に過ごしている──と言う風に見えるそうだ。
(そういえば萌々香ちゃんの荷物をいつも持ってあげていたね。持ってあげていたのか、持ってくれるとお願いされたのかは分からないけれども。私のも同じ様にしてあげるのが良い事だと思っているのかな)
私はむしろ荷物を持ってもらいたいなんて一度も思った事はない。
(それって萌々香ちゃんが言いそうだ)
だって昔から幼なじみの男の子にはあれやこれやとお願いをしてばかりだったし。
何をするにしても、どんな行動をしても怜央の全てを萌々香ちゃんとの行動と比較をしてしまう。
そんな事が日々繰りかえされると、朝食の味が次第に分からなくなっていった。
◇◆◇
「雨……今なら小降りかな」
梅雨に入ったばかり。今日もハードな走り込みと筋トレ漬けの部活が終わった。天気の悪さも手伝って辺りはすっかり暗くなっている。
ずっと降り続けている雨は小降りになっている。まさか雨が降るなんて思わなかったので傘を持ってきていない。
(よし、家まで早歩きなら問題ないかな)
家まで二十分程度。もし降り始めても走れば何とかなるかな。玄関口から出ようとしたら、後ろから腕を掴まれた。
「待てよ。一人で帰るなよ」
「! 怜央……」
何と怜央と帰りが偶然一緒になってしまった。怜央も自発的な居残り練習をしているので帰りは大分遅い。バレーボール部は寮生活をしている生徒が多いので比較的遅い時間まで練習している事が多いのだ。
怜央は実家暮らしなので毎日家に帰るのだが、帰り時間が一緒になる事はそんなになかったのに。
「遅い時間まで練習か? 明日香も頑張っているんだな。真っ暗だぞ一緒に帰ろうぜ」
「う、うん……」
(そのぐらい練習に没頭していたのね。私。全然時間に気がつかなかった)
私はぎくりとしながらも怜央と一緒に帰路についた。
◇◆◇
私と怜央は息を切らして走り、ようやく怜央の家の玄関になだれ込む。
勢いよく家の鍵を開けた怜央に続いて私も促され怜央の家に入る。
広い玄関で私と怜央は膝に手をついて「はぁはぁ」と言いながら肩で息をした。
途中で真っ暗な道の中、雨はバケツをひっくり返した様に降り始めてしまう。私と怜央はあと数メートルでそれぞれの家にたどり着くところでずぶ濡れになってしまった。
「ずぶ濡れって。最悪だな。はぁ」
怜央がスニーカーを脱ぎながら玄関の電気をつけた。どうやら怜央の両親は不在の様だ。
「ホントだ。スカートが絞れる」
私は怜央の家の玄関口でスカートの裾を絞る。春先とはいえ暑かったから寒さはさほど感じないが、これはひどい。まるでお風呂に制服のまま入った様だ。
瞬間、右膝に何となく痛みを感じる。
(まずい。膝が冷えてしまっているのかも)
嫌な感じがする。早く温めておいた方がいいかもしれない。私はすぐに身体を起こして怜央に振り向く。
「ごめん玄関を濡らしただけだったみたい。私、帰るね」
「え? 明日香の家も電気は消えているぞ。おばさん達出かけているんじゃねぇの?」
怜央にそう言われて隣にある自分の家を光り取りの窓から覗いてみる。外灯以外は全て電気が消えている。そういえば両親共に遅くなるって言っていたっけ。
「うん。今日は遅くなるって言っていたから。じゃぁね」
私はそう言いながら怜央に向かって手を振った。しかし怜央は濡れたスニーカーをもう一度履くと玄関口にいた私の手を引き寄せて自宅に上がる様に促す。怜央は結構な力強さだった。
「あっ、ちょっと。もう」
私はびっくりして目を丸めるが怜央が顎をしゃくってお風呂場に先に行く様に促した。
「雨が少し落ち着くまでさ、俺の家にいれば? おばさん達にも連絡しておけよ。風呂用意するからお前先にシャワー浴びろよ。冷えるのあまりよくないだろ?」
そう言って、怜央はスタスタとお風呂場に歩いていく。
「あ、う、うん。ありがとう」
何だか強引な怜央に目を丸めるしかないが、右膝の違和感が大きくなってきているので私は温まる事が優先と思い怜央の意見に従った。
◇◆◇
シャワーと湯船につからせてもらい私は怜央の部屋で自分の運動着、Tシャツとショートパンツに着替えて座っていた。
右膝の調子も身体を温める事で何事もなかった様になっていた。怜央の部屋の中心で屈伸をしたり、ストレッチをしたりして右膝や至る所の調子を整える。
(うん。大丈夫。冷えたままだったら危なかったかな。それにしても、着替えのスペア持っていて良かった)
何枚か着替えを用意していないとすぐにウエアや下着が汗で駄目になる。部活の為の用意がこんな時に役立つとは。
両親にメールで連絡すると、雨で交通が一時ストップしているらしく帰るのが遅くなるとの事。一時的に怜央の家にいる事を伝えると「それなら安心ね」という返事が返ってきた。
(安心か……怜央への信頼度ってものすごいなぁ。だって、怜央の両親も同じ様にいないのに)
彼氏がいるクラスメイトの話を聞くと、両親のいない隙とか、二人きりの空間とか。というシチュエーションで「経験してしまう話」を聞いたりしているので何となく意識をしてしまう。
なぜならば最近怜央のスキンシップが多くなってきたから構えてしまう。それに怜央は萌々香ちゃんと経験済み、みたいだからこういうの慣れているのかもしれない。
瞬間、考えない様にしていた萌々香ちゃんの顔が浮かび慌てて首を左右に振る。
(まさかね。ほら私、全然色気ないし大丈夫よね)
自虐的な言い訳で無駄に落ち込んでしまう。私は意識を無にする為に、足を大きく開脚して身体を前に倒してストレッチを再開した。
足の事はコーチと監督も気にしていたが、私の並々ならぬ練習への没頭振りに見守る様になっていた。
少しでも時間が空くと怜央と萌々香ちゃんの会話を思い出してしまうから。思い出せば、私がどんなに惨めで情けないかを痛感してしまう。
走っている間だけは忘れる事が出来る。恐ろしく集中している練習にコーチも思わず「次の大会は狙えるかも」そう呟く様になっていた。私もそう思う様になっていた。
実は──少しずつ右膝の違和感が出てきていたのだが、私は何にも感じない振りをした。そして無理な練習を繰りかえしていく。
そうしないと私は心が保てなかった。
同じ様に練習に集中している怜央とは登校時だけ時間が同じになる。朝食を食べていると怜央と顔を合わせるのが怖くなる。
あの日から怜央は何故か私と歩く時手を必ず繋ぐ様になった。そして私が大きな荷物を持っていると必ず持ってくれる。
周りの友達から見れば凄くラブラブに見えるらしい。運動部も先頭を切って頑張る二人が、ひとときの時間を大切に過ごしている──と言う風に見えるそうだ。
(そういえば萌々香ちゃんの荷物をいつも持ってあげていたね。持ってあげていたのか、持ってくれるとお願いされたのかは分からないけれども。私のも同じ様にしてあげるのが良い事だと思っているのかな)
私はむしろ荷物を持ってもらいたいなんて一度も思った事はない。
(それって萌々香ちゃんが言いそうだ)
だって昔から幼なじみの男の子にはあれやこれやとお願いをしてばかりだったし。
何をするにしても、どんな行動をしても怜央の全てを萌々香ちゃんとの行動と比較をしてしまう。
そんな事が日々繰りかえされると、朝食の味が次第に分からなくなっていった。
◇◆◇
「雨……今なら小降りかな」
梅雨に入ったばかり。今日もハードな走り込みと筋トレ漬けの部活が終わった。天気の悪さも手伝って辺りはすっかり暗くなっている。
ずっと降り続けている雨は小降りになっている。まさか雨が降るなんて思わなかったので傘を持ってきていない。
(よし、家まで早歩きなら問題ないかな)
家まで二十分程度。もし降り始めても走れば何とかなるかな。玄関口から出ようとしたら、後ろから腕を掴まれた。
「待てよ。一人で帰るなよ」
「! 怜央……」
何と怜央と帰りが偶然一緒になってしまった。怜央も自発的な居残り練習をしているので帰りは大分遅い。バレーボール部は寮生活をしている生徒が多いので比較的遅い時間まで練習している事が多いのだ。
怜央は実家暮らしなので毎日家に帰るのだが、帰り時間が一緒になる事はそんなになかったのに。
「遅い時間まで練習か? 明日香も頑張っているんだな。真っ暗だぞ一緒に帰ろうぜ」
「う、うん……」
(そのぐらい練習に没頭していたのね。私。全然時間に気がつかなかった)
私はぎくりとしながらも怜央と一緒に帰路についた。
◇◆◇
私と怜央は息を切らして走り、ようやく怜央の家の玄関になだれ込む。
勢いよく家の鍵を開けた怜央に続いて私も促され怜央の家に入る。
広い玄関で私と怜央は膝に手をついて「はぁはぁ」と言いながら肩で息をした。
途中で真っ暗な道の中、雨はバケツをひっくり返した様に降り始めてしまう。私と怜央はあと数メートルでそれぞれの家にたどり着くところでずぶ濡れになってしまった。
「ずぶ濡れって。最悪だな。はぁ」
怜央がスニーカーを脱ぎながら玄関の電気をつけた。どうやら怜央の両親は不在の様だ。
「ホントだ。スカートが絞れる」
私は怜央の家の玄関口でスカートの裾を絞る。春先とはいえ暑かったから寒さはさほど感じないが、これはひどい。まるでお風呂に制服のまま入った様だ。
瞬間、右膝に何となく痛みを感じる。
(まずい。膝が冷えてしまっているのかも)
嫌な感じがする。早く温めておいた方がいいかもしれない。私はすぐに身体を起こして怜央に振り向く。
「ごめん玄関を濡らしただけだったみたい。私、帰るね」
「え? 明日香の家も電気は消えているぞ。おばさん達出かけているんじゃねぇの?」
怜央にそう言われて隣にある自分の家を光り取りの窓から覗いてみる。外灯以外は全て電気が消えている。そういえば両親共に遅くなるって言っていたっけ。
「うん。今日は遅くなるって言っていたから。じゃぁね」
私はそう言いながら怜央に向かって手を振った。しかし怜央は濡れたスニーカーをもう一度履くと玄関口にいた私の手を引き寄せて自宅に上がる様に促す。怜央は結構な力強さだった。
「あっ、ちょっと。もう」
私はびっくりして目を丸めるが怜央が顎をしゃくってお風呂場に先に行く様に促した。
「雨が少し落ち着くまでさ、俺の家にいれば? おばさん達にも連絡しておけよ。風呂用意するからお前先にシャワー浴びろよ。冷えるのあまりよくないだろ?」
そう言って、怜央はスタスタとお風呂場に歩いていく。
「あ、う、うん。ありがとう」
何だか強引な怜央に目を丸めるしかないが、右膝の違和感が大きくなってきているので私は温まる事が優先と思い怜央の意見に従った。
◇◆◇
シャワーと湯船につからせてもらい私は怜央の部屋で自分の運動着、Tシャツとショートパンツに着替えて座っていた。
右膝の調子も身体を温める事で何事もなかった様になっていた。怜央の部屋の中心で屈伸をしたり、ストレッチをしたりして右膝や至る所の調子を整える。
(うん。大丈夫。冷えたままだったら危なかったかな。それにしても、着替えのスペア持っていて良かった)
何枚か着替えを用意していないとすぐにウエアや下着が汗で駄目になる。部活の為の用意がこんな時に役立つとは。
両親にメールで連絡すると、雨で交通が一時ストップしているらしく帰るのが遅くなるとの事。一時的に怜央の家にいる事を伝えると「それなら安心ね」という返事が返ってきた。
(安心か……怜央への信頼度ってものすごいなぁ。だって、怜央の両親も同じ様にいないのに)
彼氏がいるクラスメイトの話を聞くと、両親のいない隙とか、二人きりの空間とか。というシチュエーションで「経験してしまう話」を聞いたりしているので何となく意識をしてしまう。
なぜならば最近怜央のスキンシップが多くなってきたから構えてしまう。それに怜央は萌々香ちゃんと経験済み、みたいだからこういうの慣れているのかもしれない。
瞬間、考えない様にしていた萌々香ちゃんの顔が浮かび慌てて首を左右に振る。
(まさかね。ほら私、全然色気ないし大丈夫よね)
自虐的な言い訳で無駄に落ち込んでしまう。私は意識を無にする為に、足を大きく開脚して身体を前に倒してストレッチを再開した。
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