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09 恐怖
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「はっ、あ……ああ……」
何これ……凄いんだけど。
私は全速力で走った様な息づかいで、天井を見つめていた。その間ごそごそとイサークは隣で動くと足首に引っかかったビキニをゆっくりと取り外していた。
気がつくとイサークも私も生まれたままの姿になっていた。天井のライトの光でイサークの姿が影になる。鍛えられ引き締まった体にはいくつもの傷があった。数多の戦いをかいくぐってきた証し。日焼けした逞しい体に私はゴクンと唾を飲み込んだ。
「す、凄い」
思わず口にした言葉にイサークが汗の張り付いた髪の毛を自らかき上げた。
「それは俺のをくわえ込んでから聞きたいな」
「え?」
イサークが低く呟いた言葉に私は視線を下に移す。するとイサークの股間には、へそのあたりまで反り上がった大きな性器が見えた。
「?!?!」
初めて見るその雄々しさと大きさに私は目を見張った。
こんな変な。変じゃないけど変だけど。どうしてこんなに変わった形をしているの? おへそのあたりまで反り返っているのに、普段はどこに収納されているの? 待ってよ、どこに入るのよ、あれ。私の体の中よね? 私は体がガチンと固まるのが分かった。
乏しい知識と今まで全く男性とこういった接触がなかったのだから、突然見たら恐怖でしかない。村にいた時、その事を書いた書物があるって聞いたけど、そんなのも読んだ事がないし。村の学校で習った基礎知識しか知らない。どうしてあの時に図解とかないのかしら? 知っていたらこんなに驚かないのに。
「こっ、怖い。そんなの」
どんなに魔物と魔王と戦っても、恐怖に打ち勝ってきたのに。今はイサークのそれが怖いだなんて。
私が涙声になったのを聞いたイサークはキスをしながら熱い吐息と共に囁く。
「大丈夫だ怖くない。力を抜くんだ。ヴィヨレ」
私の右の太ももを持ち上げて、大きなイサーク自身を指を沈めた部分にあてがう。ゆっくりと腰を進めてきた。
「痛っ……」
当然、全く潜り込める様な大きさではないのだ。体が真っ二つに裂かれる様な痛さに私はガタガタと体を震わせた。
痛い! 痛い! 痛い!
「くっ、この、進まん」
腰をグッと進めるけれども私が全く受け入れる様子がないので、イサークが呻いていた。イサークの汗が頬を伝って私の胸のあたりに落ちた。
見上げるとイサークも痛さを耐える様な顔をしていた。魔物と戦っている時でも傷を負ってもそんなに辛そうな顔はした事がないのに。
「ごめんなさい……私のせいで」
私に経験があったらこんな顔をさせないでいられただろうか? そんな事を考えると悲しくなる。涙が溢れてきて目尻に堪ってスッと流れた時、イサークが上気した顔で笑った。
「違う。そうじゃない。もっとゆっくり進めてやりたいし、不安を取り除いてやりたいが、俺が我慢が出来ん」
「え?」
「ヴィヨレは自分の魅力が分かっていない」
「魅力……」
そんなものは欠片もない女だと思っていた。だからビキニアーマーを着ても化粧や身なりを整える事はかかさなかった。
「俺がどれだけ隣で戦いながらムラムラしていたか。しかも今日こんな形で俺の願いが叶って、ヴィヨレを手に入れられると言うのに」
珍しくよくしゃべるイサークだ。
「……やっぱりイサークはムッツリじゃないの」
何だかおかしくなって、私は少しだけ体の力が抜けた気がした。それでもイサークの大きな分身を飲み込むには至らない。
「くっ。少し先だけ入ったはいいが、生殺しってこういう事か?」
イサークが益々苦しそうに呻く。
痛いわけではなさそうだが入らなければ男性も辛い様だ。イサークは少し考え込んで、枕元に置いてある媚薬の小瓶を見て大きく瞳を見開いた。
「そうか。これなら」
そう呟くと媚薬が入った小瓶の蓋を開ける。中にあった一滴を自分の指にのせる。
「痛っ。それ……凄く危ないんでしょ?」
私が痛さの間で呟くと、イサークは少し笑った。
「痛すぎる時はそれを緩和する程度の何かがあればいい。潤滑油でいいが今回の場合ならこの媚薬も一滴なら問題ないだろう」
イサークは少しだけ潜り込んだ杭を抜き去った。それでも私の体は震えた。それだけイサークのもが大きいのだ。そして、イサークは一滴がのった指を私の中に沈めたのだ。
「え?!」
そして潜り込んだ内に指の腹を擦りつける様にする。引き抜かれた指を見ると透明の体液で濡れていた。その指をイサークはうっとりしながら自ら舐め取った。
「そ、そんなの汚い」
濡れているのは私の体液だろう。それなのにそれを舐め取るとかありえない。
「汚くないさ。直接舐め取りたいぐらいなのに」
「ちょっ、直接?!」
信じられない! 直接って事はキスするみたいに顔を股間に埋めるって事?!
衝撃的な事実に私は目を点にするしかない。そんな私の態度に、イサークは呆れるかと思いきやクスクス笑って抱きしめてくれた。
「新雪に足跡をつけるみたいだな」
「何を言って……ああっ?」
私の変化はすぐに訪れた。
塗り込まれた一滴の媚薬は、私の体の中がカッと火がついた様に熱くなる。そしてさっき沢山のキスをしていた時と同じ様な熱が再び体にこもり始める。
何これ……凄いんだけど。
私は全速力で走った様な息づかいで、天井を見つめていた。その間ごそごそとイサークは隣で動くと足首に引っかかったビキニをゆっくりと取り外していた。
気がつくとイサークも私も生まれたままの姿になっていた。天井のライトの光でイサークの姿が影になる。鍛えられ引き締まった体にはいくつもの傷があった。数多の戦いをかいくぐってきた証し。日焼けした逞しい体に私はゴクンと唾を飲み込んだ。
「す、凄い」
思わず口にした言葉にイサークが汗の張り付いた髪の毛を自らかき上げた。
「それは俺のをくわえ込んでから聞きたいな」
「え?」
イサークが低く呟いた言葉に私は視線を下に移す。するとイサークの股間には、へそのあたりまで反り上がった大きな性器が見えた。
「?!?!」
初めて見るその雄々しさと大きさに私は目を見張った。
こんな変な。変じゃないけど変だけど。どうしてこんなに変わった形をしているの? おへそのあたりまで反り返っているのに、普段はどこに収納されているの? 待ってよ、どこに入るのよ、あれ。私の体の中よね? 私は体がガチンと固まるのが分かった。
乏しい知識と今まで全く男性とこういった接触がなかったのだから、突然見たら恐怖でしかない。村にいた時、その事を書いた書物があるって聞いたけど、そんなのも読んだ事がないし。村の学校で習った基礎知識しか知らない。どうしてあの時に図解とかないのかしら? 知っていたらこんなに驚かないのに。
「こっ、怖い。そんなの」
どんなに魔物と魔王と戦っても、恐怖に打ち勝ってきたのに。今はイサークのそれが怖いだなんて。
私が涙声になったのを聞いたイサークはキスをしながら熱い吐息と共に囁く。
「大丈夫だ怖くない。力を抜くんだ。ヴィヨレ」
私の右の太ももを持ち上げて、大きなイサーク自身を指を沈めた部分にあてがう。ゆっくりと腰を進めてきた。
「痛っ……」
当然、全く潜り込める様な大きさではないのだ。体が真っ二つに裂かれる様な痛さに私はガタガタと体を震わせた。
痛い! 痛い! 痛い!
「くっ、この、進まん」
腰をグッと進めるけれども私が全く受け入れる様子がないので、イサークが呻いていた。イサークの汗が頬を伝って私の胸のあたりに落ちた。
見上げるとイサークも痛さを耐える様な顔をしていた。魔物と戦っている時でも傷を負ってもそんなに辛そうな顔はした事がないのに。
「ごめんなさい……私のせいで」
私に経験があったらこんな顔をさせないでいられただろうか? そんな事を考えると悲しくなる。涙が溢れてきて目尻に堪ってスッと流れた時、イサークが上気した顔で笑った。
「違う。そうじゃない。もっとゆっくり進めてやりたいし、不安を取り除いてやりたいが、俺が我慢が出来ん」
「え?」
「ヴィヨレは自分の魅力が分かっていない」
「魅力……」
そんなものは欠片もない女だと思っていた。だからビキニアーマーを着ても化粧や身なりを整える事はかかさなかった。
「俺がどれだけ隣で戦いながらムラムラしていたか。しかも今日こんな形で俺の願いが叶って、ヴィヨレを手に入れられると言うのに」
珍しくよくしゃべるイサークだ。
「……やっぱりイサークはムッツリじゃないの」
何だかおかしくなって、私は少しだけ体の力が抜けた気がした。それでもイサークの大きな分身を飲み込むには至らない。
「くっ。少し先だけ入ったはいいが、生殺しってこういう事か?」
イサークが益々苦しそうに呻く。
痛いわけではなさそうだが入らなければ男性も辛い様だ。イサークは少し考え込んで、枕元に置いてある媚薬の小瓶を見て大きく瞳を見開いた。
「そうか。これなら」
そう呟くと媚薬が入った小瓶の蓋を開ける。中にあった一滴を自分の指にのせる。
「痛っ。それ……凄く危ないんでしょ?」
私が痛さの間で呟くと、イサークは少し笑った。
「痛すぎる時はそれを緩和する程度の何かがあればいい。潤滑油でいいが今回の場合ならこの媚薬も一滴なら問題ないだろう」
イサークは少しだけ潜り込んだ杭を抜き去った。それでも私の体は震えた。それだけイサークのもが大きいのだ。そして、イサークは一滴がのった指を私の中に沈めたのだ。
「え?!」
そして潜り込んだ内に指の腹を擦りつける様にする。引き抜かれた指を見ると透明の体液で濡れていた。その指をイサークはうっとりしながら自ら舐め取った。
「そ、そんなの汚い」
濡れているのは私の体液だろう。それなのにそれを舐め取るとかありえない。
「汚くないさ。直接舐め取りたいぐらいなのに」
「ちょっ、直接?!」
信じられない! 直接って事はキスするみたいに顔を股間に埋めるって事?!
衝撃的な事実に私は目を点にするしかない。そんな私の態度に、イサークは呆れるかと思いきやクスクス笑って抱きしめてくれた。
「新雪に足跡をつけるみたいだな」
「何を言って……ああっ?」
私の変化はすぐに訪れた。
塗り込まれた一滴の媚薬は、私の体の中がカッと火がついた様に熱くなる。そしてさっき沢山のキスをしていた時と同じ様な熱が再び体にこもり始める。
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