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60 和馬の部屋で 4/5
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私は浮いた腰をベッドに下ろし体からは力が抜ける。和馬に体重を預けると、ようやく汗で体全体が滲んでいるのが分かった。
「はぁはぁはぁ……」
私は肩で息をし瞳を閉じて余韻に浸る。
(漂うこの感じ……気怠いけど心地が良い)
その間、私のカシュクールワンピースや捲り上げたタンクトップを和馬が剥いでいく。それも私はされるがままだ。
お腹もいっぱいでお風呂にも入った。和馬の気持ちに少し触れた様な気がして、体ごと気持ちよくなるし。そして今は畳の香りがするベッドの上。外はしっとり雨の音とくれば──
「眠い」
思わず呟くと、和馬が私をコロンとベッドの上で転がしうつ伏せにする。
「駄目だ寝るなよ」
転がした私のお尻をペチリと軽く叩いた。
「痛っ」
たいして痛くもないけど、叩かれた反応を軽口で返してしまう。
「そんなに強く叩いてないぜ」
そう言いながら和馬は笑いながら、私の腰を掴むと四つん這いになる様に持ち上げる。
「だって──あああーっ!」
そこからいつもの会話が始まるのかと思ったけど、そうじゃなかった。
後ろにいる和馬に振り向こうと首をねじった瞬間──ズン! と鈍痛を下半身に感じる。たっぷり濡れていた私の入り口に猛々しい和馬の陰茎をあてがい、前のめりになる程に貫いたのだ。
「クッ……あんなに濡らしたのにキッツ」
和馬が熱い吐息を私の背中に零しながら呟く。
私の隘路を進もうとする和馬をギュウギュウと締め上げる。体は一度達した事で十分にほぐれていたはずだけど、かなりの質量である和馬の剛直で貫かれたのだから驚くしかない。痛みも直ぐ甘い刺激に変わっていく。
「そ、んな事言ったっ、て。突然、だからっ。ああっ!」
途切れ途切れに返事をする。和馬はそんな言葉を聞いているはずだが、一度腰を大きく引いて、再び腰を押し込んでくる。私は悲鳴を上げてベッドの上に顔を伏せる。
「はっ、凄ぇ……俺のに……吸い付いてくる」
和馬が掠れた声で呟く。
背中に呟くごとに熱い息が吹きかけられ、ゾクゾクする。ブルリと体を震わせると、和馬が歯を食いしばったのが分かった。腰を大きく引いて、再び行き止まりまで勢いよくねじ込まれる。
和馬自身も感じているのが分かる。でもこれは──
(凄いのは和馬なのに!)
私の膣内で縁取られる陰茎の大きさに驚く。前の時より凄く大きいと思う。週の半ばで抱かれた時よりも大きくて固い。乱暴に扱われたら痛みを伴いそうな男性器。乱暴で凶器になるのに、それがこんなにも気持ちがいいだなんて。
「気持ちいい……」
ぽつりと溢れた私の言葉に、和馬が背中で微笑んだ。私の背中にたくさんのキスを落としてから、和馬は体を起こす。私の腰を持ってゆっくりと腰を動かし始めた。
「俺、もっ」
短く答えると和馬は無言で腰を前後に、そしてたまに横八の字に動かし始める。
「あっあっあっ」
私は和馬が動く度に、小さく喘ぐ事しか出来ない。ただ出し入れされるだけなのに声を上げてしまう。何せ和馬のモノは大きいだけではなくて、ぼってりとした先端はカサが開いているので内壁が捲り上げられるみたい。感じる場所が何処かと聞かれると曖昧だけど、突き上げられる度にお腹の奥を中心に、頭の天辺から足のつま先まで甘い痺れが広がる。
「き、きもちいい、きもちいいよぉ、いい、イイッ」
何度もうわごとを呟く。だけど、和馬と私の結合部分から聞こえる粘り気のある水音で、かき消されてしまう。
「はっ、あっ、俺も、イイ」
和馬も途切れ途切れに呟いているのが背中の上から聞こえる。
激しくなる雨音と、私と和馬の発する熱のせいで湿気が増す部屋。気がついたら優しく動いていた和馬が、強く深くと動きを早めていた。逃げる先がない私は、シーツがぐしゃぐしゃになるのもお構いなく両手で握りしめる。揺れる体、ささやかな胸も合わせて揺れている。
そして──和馬が「クソッ」と吐き捨てる様に呟くと、後ろから覆い被さり私をベッドに沈めようとする。背中に感じる和馬の上半身は熱いのに汗で濡れている。汗だけは冷たくて鳥肌を立ててしまうけど、速くなる腰遣いに合わせてお腹の奥に燻る熱が今か今かと放出を待っていた。
そこへ突然和馬が私の胸を後ろから掬い上げ、散々弄り倒した乳首を再び人差し指で弾き始める。
「あっ! や、ヤダ、それっ。和馬っ和馬っ」
ぷっくりと膨らんだ乳首を弾かれ、和馬の剛直が私の一番奥を小刻みに責め立てる。
「はっ。最中に名前を呼ばれるのっていいなっ。くっ、うっ……乳首、触ったら、中が締まっ!」
和馬が唇を私の耳にピタリと当て、低い声で呟いた。呟いただけで終われば良いのにそのまま耳の中に舌を差し込んだ。そのまま舌を耳の形に合わせて這わせる。タダでさえ耳は感じやすいのに、和馬の熱い吐息と悩ましい声で囁かれる。ささやかな胸も弄られ、ガツガツと腰を突き上げられると──私は首を左右に振って悲鳴を上げた。
「ヤダヤダ、駄目ーっ、漏れちゃう!」
尿意に似た何かに襲われ、それに耐えようとする。なのに、和馬が私を挫こうとする。和馬の固くて太い陰茎がほぼ行き止まりと思う場所を何度もついてくる。奥から込み上げる熱に捕らわれた快感は、和馬が腰を大きく引いた時に簡単に放出されてしまった。
「ああああーっ!」
プシュッと弾ける様な音を聞いた。
和馬が腰を引いた途端ずるりと抜けてしまった陰茎を、再びねじ込んだ。和馬の形に縁取られた隘路が極端に狭くなっていた。太くて熱い和馬の陰茎に、私はガクガクと痙攣を起こす。目の前が真っ白になり、視界が極端に狭くなった。耳に聞こえるのは、自分の血液が流れる音。
「っっ!!!」
私は絶頂つまり達してしまった。
声も出せず足の指先を白くなるまで固く折り曲げる。
「狭っ」
和馬が何か呟いていたけど、真後ろから抱きしめられているのに声が聞こえない。和馬は改めて私の腰を持ってガツガツと揺さぶる。揺さぶられながら、私は握りしめたシーツに更に皺を作ってひたすら律動に耐えた。
「くっ……うっ……はっ」
少し和馬が腰を二、三度押すとぶるっと体を震わせた。和馬も達したのかも──知れない。少し動きが鈍くなったので、私はようやく視界と聴覚が取り戻せた。
目の前に広がるのはひたすらシーツを握りしめる私の両手。何度も何度も掻きむしった波が出来ている。
「……ケホッ、ケホッ」
私自身歯を食いしばりながら、喘ぎ続けていたせいで喉が痛くて軽く咳が出た。口の端からはよだれがだらしなく垂れている。
(凄い、何コレ。こんなの知らない)
経験の浅い私だけど、ひどく自分が和馬に溺れた事は分かった。
凄まじい快楽に流されて放心している私に、動きを止めていた和馬が耳元でぼそりと呟いた。
「俺、まだだから」
「えっ……まだって、嘘……あっ!」
後ろから覆い被さった和馬が私の中に入ったまま、くるりと私を半回転させ仰向けにしたのだ。まさか貫かれたままの体勢で、半回転をさせられるとは思っていなかった。グリッと和馬自身の大きさを感じる。快楽に浸った体は鋭敏なもので恐ろしいほど反応してしまう。
「やぁぁぁぁぁぁ!」
達したばかりの体なのに、気がつけばまだ私の中に和馬はいた。堅さも大きさも保ったままだったので再び体が反応した。ようやく息が出来る程度になっただけなのに、再び激しく律動が始まり私は大きく背中を反った。
(和馬は達してなかったの?!)
「だっ、駄目、駄目ーっ。和馬っ止めてっ。私イッたばかりなの、イッたって、イッたってば、イッたのに、イッ」
懇願と言うより叫ぶと言った方が正しかった。
止めて欲しいとお願いに必死になるのは、感覚が鋭敏になり過ぎておかしくなりかけているからだ。向かい合った和馬は汗の雨を降らせ、上気した顔を切なそうに歪ませる。こめかみから顎にかけて汗が流れ落ち、短く切った髪の毛の先にも汗がしたたり落ちていた。まるで雨に濡れているみたいだった。しっとりとした姿の破壊力が、これほどとは知らなかった。その色香の濃さに私は媚薬を嗅いだ様な気持ちになって、クラクラと目眩がした。和馬が私のウエストを両手で掴むと意地悪く笑った。
「いいから、ずっとイッとけよ、那波」
和馬の小さく笑った顔が直ぐに歪んだ。それは痛いからとか辛いからとかではなかった。和馬自身快楽にようやく身を任せる様になったからなのだ。
「やぁぁあぁ! ヤダぁ! イッてるの、イッ!!!」
私は昇ったままでずっとそこから降りられないでいた。イキッぱなし──そんな状態が続く。ひたすら敏感になった内壁を擦られ、私は体液を飛び散らせる。結合した部分がら染み出ているのが分かった。染み出ていると言う表現よりも和馬が腰を引いた時、少し出来た隙間から吹き出るというはしたなさだ。
「ハハハ。イイな。潮吹きながらってさ。でも、俺もっっっ!!!」
ひどい痴態を晒しても、和馬は私の喘ぎ顔を恍惚とした表情で見つめている。悲鳴を上げる私に、突然歯を食いしばって何度も腰を打ち付けるとボタボタと汗の雨を降らせ倒れ込んだ。
和馬に体を抱きしめられながら私も顔から出る体液という体液を流し、喘ぎ続けていた事を知った。
でも──もう腕を上げる力も残っていなかった。
「はぁはぁはぁ……」
私は肩で息をし瞳を閉じて余韻に浸る。
(漂うこの感じ……気怠いけど心地が良い)
その間、私のカシュクールワンピースや捲り上げたタンクトップを和馬が剥いでいく。それも私はされるがままだ。
お腹もいっぱいでお風呂にも入った。和馬の気持ちに少し触れた様な気がして、体ごと気持ちよくなるし。そして今は畳の香りがするベッドの上。外はしっとり雨の音とくれば──
「眠い」
思わず呟くと、和馬が私をコロンとベッドの上で転がしうつ伏せにする。
「駄目だ寝るなよ」
転がした私のお尻をペチリと軽く叩いた。
「痛っ」
たいして痛くもないけど、叩かれた反応を軽口で返してしまう。
「そんなに強く叩いてないぜ」
そう言いながら和馬は笑いながら、私の腰を掴むと四つん這いになる様に持ち上げる。
「だって──あああーっ!」
そこからいつもの会話が始まるのかと思ったけど、そうじゃなかった。
後ろにいる和馬に振り向こうと首をねじった瞬間──ズン! と鈍痛を下半身に感じる。たっぷり濡れていた私の入り口に猛々しい和馬の陰茎をあてがい、前のめりになる程に貫いたのだ。
「クッ……あんなに濡らしたのにキッツ」
和馬が熱い吐息を私の背中に零しながら呟く。
私の隘路を進もうとする和馬をギュウギュウと締め上げる。体は一度達した事で十分にほぐれていたはずだけど、かなりの質量である和馬の剛直で貫かれたのだから驚くしかない。痛みも直ぐ甘い刺激に変わっていく。
「そ、んな事言ったっ、て。突然、だからっ。ああっ!」
途切れ途切れに返事をする。和馬はそんな言葉を聞いているはずだが、一度腰を大きく引いて、再び腰を押し込んでくる。私は悲鳴を上げてベッドの上に顔を伏せる。
「はっ、凄ぇ……俺のに……吸い付いてくる」
和馬が掠れた声で呟く。
背中に呟くごとに熱い息が吹きかけられ、ゾクゾクする。ブルリと体を震わせると、和馬が歯を食いしばったのが分かった。腰を大きく引いて、再び行き止まりまで勢いよくねじ込まれる。
和馬自身も感じているのが分かる。でもこれは──
(凄いのは和馬なのに!)
私の膣内で縁取られる陰茎の大きさに驚く。前の時より凄く大きいと思う。週の半ばで抱かれた時よりも大きくて固い。乱暴に扱われたら痛みを伴いそうな男性器。乱暴で凶器になるのに、それがこんなにも気持ちがいいだなんて。
「気持ちいい……」
ぽつりと溢れた私の言葉に、和馬が背中で微笑んだ。私の背中にたくさんのキスを落としてから、和馬は体を起こす。私の腰を持ってゆっくりと腰を動かし始めた。
「俺、もっ」
短く答えると和馬は無言で腰を前後に、そしてたまに横八の字に動かし始める。
「あっあっあっ」
私は和馬が動く度に、小さく喘ぐ事しか出来ない。ただ出し入れされるだけなのに声を上げてしまう。何せ和馬のモノは大きいだけではなくて、ぼってりとした先端はカサが開いているので内壁が捲り上げられるみたい。感じる場所が何処かと聞かれると曖昧だけど、突き上げられる度にお腹の奥を中心に、頭の天辺から足のつま先まで甘い痺れが広がる。
「き、きもちいい、きもちいいよぉ、いい、イイッ」
何度もうわごとを呟く。だけど、和馬と私の結合部分から聞こえる粘り気のある水音で、かき消されてしまう。
「はっ、あっ、俺も、イイ」
和馬も途切れ途切れに呟いているのが背中の上から聞こえる。
激しくなる雨音と、私と和馬の発する熱のせいで湿気が増す部屋。気がついたら優しく動いていた和馬が、強く深くと動きを早めていた。逃げる先がない私は、シーツがぐしゃぐしゃになるのもお構いなく両手で握りしめる。揺れる体、ささやかな胸も合わせて揺れている。
そして──和馬が「クソッ」と吐き捨てる様に呟くと、後ろから覆い被さり私をベッドに沈めようとする。背中に感じる和馬の上半身は熱いのに汗で濡れている。汗だけは冷たくて鳥肌を立ててしまうけど、速くなる腰遣いに合わせてお腹の奥に燻る熱が今か今かと放出を待っていた。
そこへ突然和馬が私の胸を後ろから掬い上げ、散々弄り倒した乳首を再び人差し指で弾き始める。
「あっ! や、ヤダ、それっ。和馬っ和馬っ」
ぷっくりと膨らんだ乳首を弾かれ、和馬の剛直が私の一番奥を小刻みに責め立てる。
「はっ。最中に名前を呼ばれるのっていいなっ。くっ、うっ……乳首、触ったら、中が締まっ!」
和馬が唇を私の耳にピタリと当て、低い声で呟いた。呟いただけで終われば良いのにそのまま耳の中に舌を差し込んだ。そのまま舌を耳の形に合わせて這わせる。タダでさえ耳は感じやすいのに、和馬の熱い吐息と悩ましい声で囁かれる。ささやかな胸も弄られ、ガツガツと腰を突き上げられると──私は首を左右に振って悲鳴を上げた。
「ヤダヤダ、駄目ーっ、漏れちゃう!」
尿意に似た何かに襲われ、それに耐えようとする。なのに、和馬が私を挫こうとする。和馬の固くて太い陰茎がほぼ行き止まりと思う場所を何度もついてくる。奥から込み上げる熱に捕らわれた快感は、和馬が腰を大きく引いた時に簡単に放出されてしまった。
「ああああーっ!」
プシュッと弾ける様な音を聞いた。
和馬が腰を引いた途端ずるりと抜けてしまった陰茎を、再びねじ込んだ。和馬の形に縁取られた隘路が極端に狭くなっていた。太くて熱い和馬の陰茎に、私はガクガクと痙攣を起こす。目の前が真っ白になり、視界が極端に狭くなった。耳に聞こえるのは、自分の血液が流れる音。
「っっ!!!」
私は絶頂つまり達してしまった。
声も出せず足の指先を白くなるまで固く折り曲げる。
「狭っ」
和馬が何か呟いていたけど、真後ろから抱きしめられているのに声が聞こえない。和馬は改めて私の腰を持ってガツガツと揺さぶる。揺さぶられながら、私は握りしめたシーツに更に皺を作ってひたすら律動に耐えた。
「くっ……うっ……はっ」
少し和馬が腰を二、三度押すとぶるっと体を震わせた。和馬も達したのかも──知れない。少し動きが鈍くなったので、私はようやく視界と聴覚が取り戻せた。
目の前に広がるのはひたすらシーツを握りしめる私の両手。何度も何度も掻きむしった波が出来ている。
「……ケホッ、ケホッ」
私自身歯を食いしばりながら、喘ぎ続けていたせいで喉が痛くて軽く咳が出た。口の端からはよだれがだらしなく垂れている。
(凄い、何コレ。こんなの知らない)
経験の浅い私だけど、ひどく自分が和馬に溺れた事は分かった。
凄まじい快楽に流されて放心している私に、動きを止めていた和馬が耳元でぼそりと呟いた。
「俺、まだだから」
「えっ……まだって、嘘……あっ!」
後ろから覆い被さった和馬が私の中に入ったまま、くるりと私を半回転させ仰向けにしたのだ。まさか貫かれたままの体勢で、半回転をさせられるとは思っていなかった。グリッと和馬自身の大きさを感じる。快楽に浸った体は鋭敏なもので恐ろしいほど反応してしまう。
「やぁぁぁぁぁぁ!」
達したばかりの体なのに、気がつけばまだ私の中に和馬はいた。堅さも大きさも保ったままだったので再び体が反応した。ようやく息が出来る程度になっただけなのに、再び激しく律動が始まり私は大きく背中を反った。
(和馬は達してなかったの?!)
「だっ、駄目、駄目ーっ。和馬っ止めてっ。私イッたばかりなの、イッたって、イッたってば、イッたのに、イッ」
懇願と言うより叫ぶと言った方が正しかった。
止めて欲しいとお願いに必死になるのは、感覚が鋭敏になり過ぎておかしくなりかけているからだ。向かい合った和馬は汗の雨を降らせ、上気した顔を切なそうに歪ませる。こめかみから顎にかけて汗が流れ落ち、短く切った髪の毛の先にも汗がしたたり落ちていた。まるで雨に濡れているみたいだった。しっとりとした姿の破壊力が、これほどとは知らなかった。その色香の濃さに私は媚薬を嗅いだ様な気持ちになって、クラクラと目眩がした。和馬が私のウエストを両手で掴むと意地悪く笑った。
「いいから、ずっとイッとけよ、那波」
和馬の小さく笑った顔が直ぐに歪んだ。それは痛いからとか辛いからとかではなかった。和馬自身快楽にようやく身を任せる様になったからなのだ。
「やぁぁあぁ! ヤダぁ! イッてるの、イッ!!!」
私は昇ったままでずっとそこから降りられないでいた。イキッぱなし──そんな状態が続く。ひたすら敏感になった内壁を擦られ、私は体液を飛び散らせる。結合した部分がら染み出ているのが分かった。染み出ていると言う表現よりも和馬が腰を引いた時、少し出来た隙間から吹き出るというはしたなさだ。
「ハハハ。イイな。潮吹きながらってさ。でも、俺もっっっ!!!」
ひどい痴態を晒しても、和馬は私の喘ぎ顔を恍惚とした表情で見つめている。悲鳴を上げる私に、突然歯を食いしばって何度も腰を打ち付けるとボタボタと汗の雨を降らせ倒れ込んだ。
和馬に体を抱きしめられながら私も顔から出る体液という体液を流し、喘ぎ続けていた事を知った。
でも──もう腕を上げる力も残っていなかった。
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