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30 一人でしてみて? 2/2
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左側の乳房を私は自分で持ち上げて、固くなった乳首を人差し指で押さえ込んで弄ってみせる。思わず声が漏れそうになるけど我慢する。
そんな様を見て、左の肩の上で和馬が少し動く。
「那波は乳首弄られるの好きだよな? 今度はもっと弄ってやるさ。ああ……大きな声が出そうだったら塞いでやるから我慢するなよ」
私の左耳にピタリと和馬の唇を当てる。湿っぽい感覚がまた私の体を震わせる。
「別に我慢なんてっ……っっ」
小さく呟いたつもりなのに和馬がフッとわざと息を吹きかけるから、語尾は声を詰めるしかなくなった。
和馬の大きく開いた足を、M字に開脚してまたぐ。パジャマ用のショートパンツはベッドの下だ。今はショーツをずらし、秘所を晒して襞を確かめながら撫でた。自分の体液で既に濡れているのは、散々和馬が私の耳元で囁くからだとは言えなかった。
(認めるしかない。凄く和馬の声って私の好みなんだよね。お腹に響くって言うか、腰にくるって言うか。だから無理だって。止めて欲しい。耳元でわざと囁くの。鳥肌どころの騒ぎじゃないのに)
耳が感じやすい、首回りが感じやすいのは──和馬が触れてくれたから知った事だ。先週までは知らなかった。当然和馬も私の感じやすい体の部分には気がついている。
耳の周りはゾクゾクするのに……それなのに和馬の魅力的な声──艶のある中低音で囁かれ、溜め息に似た掠れた声で命令されると頭の芯が溶けていく。
頭の凝り固まった考えを溶かされ、体をほぐされ『ああ、もうどうでもいいや』って思うのは直ぐだった。和馬の視線は私の上下する胸をたどってその先にあるずらしたショーツを見ていた。ずらして晒された秘所に興奮してぷっくりと膨れた花芯が見えている。
「那波のそこ……凄く膨れてピクピクしてる」
吐息の様な声で囁く和馬。ねちっこくて言い方もいやらしいのにそれが益々いいだなんて。私はどうかしているのね。
「なぁどうやって触るんだ?」
そう言って私の手を握りしめ、赤く膨れた芯に触れる様に促す。
(一人エッチを和馬の前で和馬の事を想像して披露するとか。とんでもないと思ったけど。どうだったかな和馬とのエッチって……)
私はゆっくりと指で赤く膨れた花芯にゆっくりと触れた。
「あっ……んっ」
甘い痺れが体を突き抜けていく。私は顎を上げて後ろの和馬に体を預けた。和馬も私を抱きしめる。そして触れている私の手を包み込む様に握りしめ私の動きを助ける様にする。
「ほら手伝ってやるから俺の前でイッてみろよ」
さっきは囁く様な口調だったのに調子が変わって命令してくる和馬だ。だけど命令口調なのに、動かす手の動きは嘘みたいに優しい。
膨らんだ花芯の上を、たっぷりと自分の体液で濡れた指で円を描きながらゆっくりと動かす。触れる面積は極力少なくして、ゆっくりと円を描くとそれだけで溶けていく。
私の動かし方を見た和馬が、更に緩急をつけろと手を握りしめ誘導する。新たな体液がドロドロの蜜となって流れ出たら、更に掬い上げて指に絡める。その滑りが芯をかすめ揺さぶる。気持ちが良くて直ぐに果ててしまいそう。
痺れる熟れた部分と、まだ触れられていない膣内が刺激を欲して動く。内側も触れて欲しいと思う。そんな風に思うのに、先に膨らんだ芯がじんじんと痺れてきた。
「んっ、あっ……はっ……そこっ!」
さっきまで円を描く動きだったのに今度は下から上に撫でる触れ方に変わり思わず体をねじる。
「こっちか。移動するんだな気持ちがいい場所がさ」
「あっ、駄目。イキそうになっちゃ……!」
すると和馬は、私の片方の胸をぎゅっと握りしめて、固く尖った乳首をぎゅっとつまんだ。
「ほらこっちも触って欲しそうだ」
突然の甘い痺れに私は瞬時に反応して、あっという間に駆け上がる快楽。触れている下半身からは蜜が流れ出たのが分かる。花芯はまるで息をするみたいに少し膨れる。快感は電気みたいに腰へ頭へ駆け上がって、そして。
「ヒッ、ああっ」
目に涙が溢れて視界がぼやけた。生理的な涙をこぼしたら、掠れた声を上げて簡単に達してしまった。
硬直した私の体を和馬は柔らかく抱きしめて、最後に内太ももをするりと撫でた。そして、ゆっくりと私をベッドに横たえる。
私はだるく余韻に浸りながら、和馬にされるままだ。
「はぁ、はぁ……」
涙を指で擦って視界を確保すると和馬が真上から覗き込んでいた。涙を擦る私の指を優しく握りしめると、涙をキスで吸い取っていく。
柔らかい和馬の唇が目尻に当たると、その部分だけが熱くなってくる。私の体温が高いと思ったけど違った。和馬の体温が熱くなっているのが分かった。
「和馬……熱いよ?」
私が掠れた声でぽつりと呟くと、私の声に和馬がピクリと反応する。
「俺も溜まってるんだ。それに、そんな掠れた声で囁かれたら我慢出来ない」
そして和馬は私の背中に腕を回し、ずらしたショーツの部分に自分の腰を当てて、私をベッドに押さえつける。私もまだぼんやりする感覚でそっと和馬の背中を抱きしめる。
するとそれを合図に和馬が唇を合わせてきた。特別なキスが始まる。
(口内も性感帯が多いって聞いたことがある。本当なのね。キスだけで何も考えられなくなる)
上顎の部分を舐め上げられると私は思わず声を漏らしてしまう。その部分を重点的に舐められ、そしてはなれていく和馬の舌と唇。
名残惜しくて追いかけると息ごと吸い取られてしまう。和馬の溜め息と私の溜め息だけが部屋に響き、時折堪らなくなって足をシーツに擦りつけてしまう。その動きを見てから和馬が私の背中や腰を撫でていく。
和馬の背中にも汗が噴き出して、私は一生懸命両手で抱きしめるのに汗で滑っていく。
(ん? 待って。和馬が裸? って、いつの間に?!)
よく考えればエッチが見たいと言っただけで、確か和馬は服を着ていた。だからこんな裸で抱き合うはずはないのに。いつ脱ぎ捨てたの?
キスで思考が回らない私は、何が起こってどうなっているのか整理が上手く出来なくなる。それに、和馬がどんどん触れてくるから益々混乱してきた。
「か、和、馬。ちょっと、待って、あの。あっ! ああ……」
私がジタバタしてキスの合間で呟くと、溜め息をついた和馬が、体をずらして私の胸を両手でぎゅっと握りしめる。話し出そうとする私に黙れと言いたい為に、わざと強く握ったのだろう。痛みで顔が歪むと、和馬がひどく上気した顔で私を下から覗き込んでいた。
「何を待つ必要があるんだ? 俺も入れたくて入れたくて、堪らないのに」
その言葉に私は目が点になる。
「えっ?!」
見ると和馬はベッドサイドの引き出しからコンドームを取り出していた。
「何でそんなところにあるの!」
私はそんな場所に、そんなものを置いた記憶はない。和馬が家から持ってきて自分でセットしたのだろう。和馬は正方形のパッケージの端を囓るとゆっくりと封を開ける。
「俺が置いたの。ほら少し腰上げて、ずらしてるパンツ脱げよ。ずらしたままでも俺は別にいいけど」
そう言いながら、器用に避妊具を自分につけていく。目に入った赤黒い性器に私は目をこれでもかと見開く。
(やっぱり大きい。違う違う。だからどうしてこうなったの)
後ろから抱きしめられている時、反り返った和馬の性器が臀部に当たる……と、思っていたけれども。
「だって、週中だからエッチじゃなくて。私がするのを見るって話じゃなかったの」
「そんな話はしてないだろ。一人エッチを見せろって言っただけだ」
「えっ? だけど、えっ?」
(確かに私の一人エッチからこんな事になるなんて)
私のもたもたする姿に溜め息をついた和馬が、パンツをずらして自分の性器をあてる。そして腰を前後に緩く動かす。
「あっ! 嘘」
私の入り口付近はたっぷり濡れているからつるっとした和馬の先端を飲み込もうとする。その様子を見つめながら和馬はニヤリと笑う。鍛えられた筋肉が盛り上がって、首から汗が流れていくのが見える。
(いっ、色っぽいの反則だから)
「いい感じにふやけてるな。そりゃ那波がアダルト動画見て一人で興奮するのと同じさ。俺だって喘ぐ那波の姿を見たら、やりたくなるの当たり前だろ。そんな事少し考えたら分かるだろ」
そう言いながらも和馬の視線はずっと私の下半身に集中している。恐らく、上手く入る角度を考えている感じだ。もう既に先端が潜り込もうとしている。私は体をよじろうとするが、和馬ががっちり片手で腰を握って離してくれないからそれも出来ない。
私も和馬の下半身に視線を合わせたままポツポツと思っていた事を呟く。
「分からないよっ。わっ、私はてっきり、一人エッチの間抜けな姿を見て『ふーんお前ってやっぱり変態』とか言うつもりなのかと」
「ぶはっ! 何だよそりゃ。笑わせるなよ。萎えるだろ。那波が考える俺ってそんなか? ひでーな。そんな事を言う余裕があるなら、パンツはずらしたままでいいな?」
和馬が私の発言に吹き出して笑いながら強引に腰を進めてくる。
前回、初めて経験したばかりの私の体。幸いな事に痛みも少なく和馬を受け入れた。今回も、たっぷり濡らされたから痛みはなく、ゆっくりと和馬が潜り込んでくる。それでも大きな異物には変わりがない。圧迫感に襲われて私は喉を反る。
「あっ。ヤダ……どうしてぇ? 凄いのに」
何が凄いって、自分がこんなに待ち望んでいたとは思ってもいなかった。怖くて指一つ入れられなかったのに、歓喜して和馬を受け入れる私の体。
(何よコレ。こんなに気持ちいいって。だけど、お腹の奥が凄く切なくて)
私が掠れた声で喘ぎながら呟くと、声と姿を見つめた和馬がうっとりと瞳を細めて私を見つめる。ギラギラとして興奮しているのが分かる。
「馬鹿かお前は。いい加減学習しろよな。そんな声出したら俺がヤバいの分かってんだ……ろっ」
最後和馬は語尾を上げて最奥まで腰を進める。
「うぅ! あああ」
それ以上先はない。だけど中が埋め尽くされて、私は軽く体を震わせてしまう。軽く快感が突き抜ける。
「こら一人で軽くいくなよ。まだ日は変わってないし、夜はこれからだ」
和馬は私の顔の横に両手をつくと、腰を軽く揺すってニヤリと笑った。
「や……」
(止めてよ。馬鹿になるしかないのに!)
私は心の中で叫んだ。
そんな様を見て、左の肩の上で和馬が少し動く。
「那波は乳首弄られるの好きだよな? 今度はもっと弄ってやるさ。ああ……大きな声が出そうだったら塞いでやるから我慢するなよ」
私の左耳にピタリと和馬の唇を当てる。湿っぽい感覚がまた私の体を震わせる。
「別に我慢なんてっ……っっ」
小さく呟いたつもりなのに和馬がフッとわざと息を吹きかけるから、語尾は声を詰めるしかなくなった。
和馬の大きく開いた足を、M字に開脚してまたぐ。パジャマ用のショートパンツはベッドの下だ。今はショーツをずらし、秘所を晒して襞を確かめながら撫でた。自分の体液で既に濡れているのは、散々和馬が私の耳元で囁くからだとは言えなかった。
(認めるしかない。凄く和馬の声って私の好みなんだよね。お腹に響くって言うか、腰にくるって言うか。だから無理だって。止めて欲しい。耳元でわざと囁くの。鳥肌どころの騒ぎじゃないのに)
耳が感じやすい、首回りが感じやすいのは──和馬が触れてくれたから知った事だ。先週までは知らなかった。当然和馬も私の感じやすい体の部分には気がついている。
耳の周りはゾクゾクするのに……それなのに和馬の魅力的な声──艶のある中低音で囁かれ、溜め息に似た掠れた声で命令されると頭の芯が溶けていく。
頭の凝り固まった考えを溶かされ、体をほぐされ『ああ、もうどうでもいいや』って思うのは直ぐだった。和馬の視線は私の上下する胸をたどってその先にあるずらしたショーツを見ていた。ずらして晒された秘所に興奮してぷっくりと膨れた花芯が見えている。
「那波のそこ……凄く膨れてピクピクしてる」
吐息の様な声で囁く和馬。ねちっこくて言い方もいやらしいのにそれが益々いいだなんて。私はどうかしているのね。
「なぁどうやって触るんだ?」
そう言って私の手を握りしめ、赤く膨れた芯に触れる様に促す。
(一人エッチを和馬の前で和馬の事を想像して披露するとか。とんでもないと思ったけど。どうだったかな和馬とのエッチって……)
私はゆっくりと指で赤く膨れた花芯にゆっくりと触れた。
「あっ……んっ」
甘い痺れが体を突き抜けていく。私は顎を上げて後ろの和馬に体を預けた。和馬も私を抱きしめる。そして触れている私の手を包み込む様に握りしめ私の動きを助ける様にする。
「ほら手伝ってやるから俺の前でイッてみろよ」
さっきは囁く様な口調だったのに調子が変わって命令してくる和馬だ。だけど命令口調なのに、動かす手の動きは嘘みたいに優しい。
膨らんだ花芯の上を、たっぷりと自分の体液で濡れた指で円を描きながらゆっくりと動かす。触れる面積は極力少なくして、ゆっくりと円を描くとそれだけで溶けていく。
私の動かし方を見た和馬が、更に緩急をつけろと手を握りしめ誘導する。新たな体液がドロドロの蜜となって流れ出たら、更に掬い上げて指に絡める。その滑りが芯をかすめ揺さぶる。気持ちが良くて直ぐに果ててしまいそう。
痺れる熟れた部分と、まだ触れられていない膣内が刺激を欲して動く。内側も触れて欲しいと思う。そんな風に思うのに、先に膨らんだ芯がじんじんと痺れてきた。
「んっ、あっ……はっ……そこっ!」
さっきまで円を描く動きだったのに今度は下から上に撫でる触れ方に変わり思わず体をねじる。
「こっちか。移動するんだな気持ちがいい場所がさ」
「あっ、駄目。イキそうになっちゃ……!」
すると和馬は、私の片方の胸をぎゅっと握りしめて、固く尖った乳首をぎゅっとつまんだ。
「ほらこっちも触って欲しそうだ」
突然の甘い痺れに私は瞬時に反応して、あっという間に駆け上がる快楽。触れている下半身からは蜜が流れ出たのが分かる。花芯はまるで息をするみたいに少し膨れる。快感は電気みたいに腰へ頭へ駆け上がって、そして。
「ヒッ、ああっ」
目に涙が溢れて視界がぼやけた。生理的な涙をこぼしたら、掠れた声を上げて簡単に達してしまった。
硬直した私の体を和馬は柔らかく抱きしめて、最後に内太ももをするりと撫でた。そして、ゆっくりと私をベッドに横たえる。
私はだるく余韻に浸りながら、和馬にされるままだ。
「はぁ、はぁ……」
涙を指で擦って視界を確保すると和馬が真上から覗き込んでいた。涙を擦る私の指を優しく握りしめると、涙をキスで吸い取っていく。
柔らかい和馬の唇が目尻に当たると、その部分だけが熱くなってくる。私の体温が高いと思ったけど違った。和馬の体温が熱くなっているのが分かった。
「和馬……熱いよ?」
私が掠れた声でぽつりと呟くと、私の声に和馬がピクリと反応する。
「俺も溜まってるんだ。それに、そんな掠れた声で囁かれたら我慢出来ない」
そして和馬は私の背中に腕を回し、ずらしたショーツの部分に自分の腰を当てて、私をベッドに押さえつける。私もまだぼんやりする感覚でそっと和馬の背中を抱きしめる。
するとそれを合図に和馬が唇を合わせてきた。特別なキスが始まる。
(口内も性感帯が多いって聞いたことがある。本当なのね。キスだけで何も考えられなくなる)
上顎の部分を舐め上げられると私は思わず声を漏らしてしまう。その部分を重点的に舐められ、そしてはなれていく和馬の舌と唇。
名残惜しくて追いかけると息ごと吸い取られてしまう。和馬の溜め息と私の溜め息だけが部屋に響き、時折堪らなくなって足をシーツに擦りつけてしまう。その動きを見てから和馬が私の背中や腰を撫でていく。
和馬の背中にも汗が噴き出して、私は一生懸命両手で抱きしめるのに汗で滑っていく。
(ん? 待って。和馬が裸? って、いつの間に?!)
よく考えればエッチが見たいと言っただけで、確か和馬は服を着ていた。だからこんな裸で抱き合うはずはないのに。いつ脱ぎ捨てたの?
キスで思考が回らない私は、何が起こってどうなっているのか整理が上手く出来なくなる。それに、和馬がどんどん触れてくるから益々混乱してきた。
「か、和、馬。ちょっと、待って、あの。あっ! ああ……」
私がジタバタしてキスの合間で呟くと、溜め息をついた和馬が、体をずらして私の胸を両手でぎゅっと握りしめる。話し出そうとする私に黙れと言いたい為に、わざと強く握ったのだろう。痛みで顔が歪むと、和馬がひどく上気した顔で私を下から覗き込んでいた。
「何を待つ必要があるんだ? 俺も入れたくて入れたくて、堪らないのに」
その言葉に私は目が点になる。
「えっ?!」
見ると和馬はベッドサイドの引き出しからコンドームを取り出していた。
「何でそんなところにあるの!」
私はそんな場所に、そんなものを置いた記憶はない。和馬が家から持ってきて自分でセットしたのだろう。和馬は正方形のパッケージの端を囓るとゆっくりと封を開ける。
「俺が置いたの。ほら少し腰上げて、ずらしてるパンツ脱げよ。ずらしたままでも俺は別にいいけど」
そう言いながら、器用に避妊具を自分につけていく。目に入った赤黒い性器に私は目をこれでもかと見開く。
(やっぱり大きい。違う違う。だからどうしてこうなったの)
後ろから抱きしめられている時、反り返った和馬の性器が臀部に当たる……と、思っていたけれども。
「だって、週中だからエッチじゃなくて。私がするのを見るって話じゃなかったの」
「そんな話はしてないだろ。一人エッチを見せろって言っただけだ」
「えっ? だけど、えっ?」
(確かに私の一人エッチからこんな事になるなんて)
私のもたもたする姿に溜め息をついた和馬が、パンツをずらして自分の性器をあてる。そして腰を前後に緩く動かす。
「あっ! 嘘」
私の入り口付近はたっぷり濡れているからつるっとした和馬の先端を飲み込もうとする。その様子を見つめながら和馬はニヤリと笑う。鍛えられた筋肉が盛り上がって、首から汗が流れていくのが見える。
(いっ、色っぽいの反則だから)
「いい感じにふやけてるな。そりゃ那波がアダルト動画見て一人で興奮するのと同じさ。俺だって喘ぐ那波の姿を見たら、やりたくなるの当たり前だろ。そんな事少し考えたら分かるだろ」
そう言いながらも和馬の視線はずっと私の下半身に集中している。恐らく、上手く入る角度を考えている感じだ。もう既に先端が潜り込もうとしている。私は体をよじろうとするが、和馬ががっちり片手で腰を握って離してくれないからそれも出来ない。
私も和馬の下半身に視線を合わせたままポツポツと思っていた事を呟く。
「分からないよっ。わっ、私はてっきり、一人エッチの間抜けな姿を見て『ふーんお前ってやっぱり変態』とか言うつもりなのかと」
「ぶはっ! 何だよそりゃ。笑わせるなよ。萎えるだろ。那波が考える俺ってそんなか? ひでーな。そんな事を言う余裕があるなら、パンツはずらしたままでいいな?」
和馬が私の発言に吹き出して笑いながら強引に腰を進めてくる。
前回、初めて経験したばかりの私の体。幸いな事に痛みも少なく和馬を受け入れた。今回も、たっぷり濡らされたから痛みはなく、ゆっくりと和馬が潜り込んでくる。それでも大きな異物には変わりがない。圧迫感に襲われて私は喉を反る。
「あっ。ヤダ……どうしてぇ? 凄いのに」
何が凄いって、自分がこんなに待ち望んでいたとは思ってもいなかった。怖くて指一つ入れられなかったのに、歓喜して和馬を受け入れる私の体。
(何よコレ。こんなに気持ちいいって。だけど、お腹の奥が凄く切なくて)
私が掠れた声で喘ぎながら呟くと、声と姿を見つめた和馬がうっとりと瞳を細めて私を見つめる。ギラギラとして興奮しているのが分かる。
「馬鹿かお前は。いい加減学習しろよな。そんな声出したら俺がヤバいの分かってんだ……ろっ」
最後和馬は語尾を上げて最奥まで腰を進める。
「うぅ! あああ」
それ以上先はない。だけど中が埋め尽くされて、私は軽く体を震わせてしまう。軽く快感が突き抜ける。
「こら一人で軽くいくなよ。まだ日は変わってないし、夜はこれからだ」
和馬は私の顔の横に両手をつくと、腰を軽く揺すってニヤリと笑った。
「や……」
(止めてよ。馬鹿になるしかないのに!)
私は心の中で叫んだ。
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