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038 ナツミ、怒りの水泳教室 始め
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ザックは私に見せつける様に、太股の内側の柔らかい部分に舌を這わせ、ゆっくりと舐めあげる。
声をこらえる為私は手の甲で口元を押さえた。開け放たれた窓のカーテンが揺れている。森で風が木々に当たる音が聞こえるという事は、逆に部屋で起こっている様々な声も外に漏れるはず。先ほどのミラの高い嬌声が聞こえた様に私の声もノアやシンに聞こえてしまう。
「駄目ぇっ」
小さく呟いて抵抗してみせるがザックの舐めあげる微妙な感触に思わず腰を突き出す様に体が動いてしまう。ザックは無言のままに口を少し開けると内太股の柔らかい肉を甘噛みした。
「っ!」
歯を食いしばって息を詰める。噛みつかれても痛くない。むしろ全身の毛穴が開くぐらいの快感が波寄せる。ザックのグリーンの瞳が細くなり私と視線を交わす。私は顔を背ける事が出来ない。そのままザックは内太股に音を立てて優しくキスをくれる。
「柔らかい」
囁く声が響く。内太股の側で唇をわざと動かすからくすぐったくて体をよじった。
「そ、こで、喋らないで」
堪らず小さな声を上げ私はキツく目を閉じた。その様子を見たからなのか、単に気が変わったのか、ザックは担いだ私の右足をおろした。
私は安堵して目を開くと、ザックがのしかかってきて私の胸の真ん中に肉厚な舌で大きく舐めあげてから噛みつく様にキスを落とした。
驚いて背中を反らすとベッドと腰の付近に出来た隙間にザックが自分の右腕を滑り込ませた。グッとザックの体に引き寄せられ、逞しい胸板が私の肩に当たる。
しかし、依然としてザックは私の顔を見ると言うより水着に視線が釘付けだ。
「な、何?」
「これさぁ、二枚穿いているけど下はもしかして、紐的な?」
「そうだけど?」
どうやら水着の白いパンツと下穿きにしている、透け防止である黒いTバックの事を聞いている様だ。
「そっか、そっかぁ」
ザックがニッコリと笑って、私の腰を持ち上げると左手で器用に白いパンツ部分だけをスルッと脱がせてしまった。
「え、あ!」
早業で両足から白いパンツを抜き取られる。下に穿いていた横と後ろのお尻の部分が紐になっている黒のTバックが露わになった。
「すげぇ紐って。これはヤバイな」
ザックが目を大きく開け輝かせ私の下肢を見つめている。ゴクンと生唾を飲み込むが、薄い唇が明らかに嬉しそうに弧を描いている。
引き抜かれた白いパンツは今ザックの左手に大きく掲げられたままだ。
「か、返して。この黒いのは透け防止の下穿きだから見せる様なものじゃない……きゃっ」
私は慌てて体を起こして白いパンツを奪い返そうとするが、ザックはそれを阻止する為にもう一度私の右足を自分の肩にかけた。体重をのせて私の足を大きく開く。それから、ベッドの横にそっと白いパンツを置くと、左手でゆっくりと足のつけ根を撫で始める。
自分の体がザックに手玉にとられるが、痛いとか辛いとかそういう事はない。ザックは既に私の体がどのぐらいの加減で動いたりするのかを把握しているのだろう。
「!」
私は目を見開いてザックを見るが、ザックは私の黒いTバックに視線を奪われたままで、ゆっくりとゴツゴツした指で優しく上下に撫でる。ザックが興奮しているのか薄い笑みを浮かべて、静かに吐いている息が荒い。
ザックの指はかなり太くて男らしいのに、何故かこういう時だけ優しく触れてくる。ゆっくり、指の腹で焦らす様に。あっという間に私の体を熱くしていく。
「この黒のヤツ面積が凄く小さいのな。ココを綺麗に隠しているけどさ。ああ、ナツミ、ほら溢れてきた」
ザックは私の大きく開いた足のつけ根にある入り口を、何本かの指で軽く押す。押された時に自分の溢れた蜜が水音を立てたのが聞こえた。酷く濡れているのが分かって恥ずかしくなる。濡れた水着を見てザックが軽く笑った。
「っ」
私は首を左右に振り両手で自分の口を押さえる。ザックの指に私に触れる度に、担ぎ上げられた右足が空しく宙を蹴る。
「ほら、ここ弾けそうだ。みずぎの上からでもよく分かるぐらい膨れている」
そう言うと、黒いTバックの横からゆっくり指を滑り込ませ直接触れてきた。ぬかるみにゆっくり指を這わせたっぷり蜜を絡ませると、滑る様に指を這わせ、ぷっくり膨れた芽に触れた。
「やめ、て。そ、こは。こ、え、出ちゃう……あっ」
息も絶え絶えに声を発するが力の加減がおかしくて、強弱がめちゃくちゃになる。とうとう語尾は大きな声になってしまう。慌てて口を引き締め息を止める。
「声が出たって良いのに。何処まで我慢できるかなぁ?」
ザックの笑い声が聞こえた。そうして、私の右足を担いだまま足が開く限界までザックの体を倒す。
「やっ、だ・めっ」
足を大きく開いた事で、芽がツルンと剥けてむき出しになった。
そこにザックの指が軽く触れる。しっとりと濡れた滑りの良い指先が、円を描く様にむき出しの芽を揺らす様に触れる。
「っあ、ああ!!」
もう声をこらえている事が出来ない。私は閉じた瞳の裏に火花が散って、体を硬直させていとも簡単に昇り詰めてしまった。
ザックは這わせた指の動きを止め、ゆっくりと私の体の力が抜けるのを待ってくれた。
「気持ち良かった?」
ザックが耳元で囁くと、濡れた指をゆっくりと離し右足をおろす。
私は生理的な涙を溢して何度も頷く。ザックは目尻にキスを繰り返して涙を拭ってくれた。昇り詰めると大きな熱量となり、どっと汗が噴き出る。力も抜け大きく溜め息をついた。はぁ、心臓も落ち着いた。
その瞬間くるんとベッドの上でひっくり返されうつ伏せにされる。
「え。プッ」
フカフカのベッドの上でうつ伏せになり枕に顔を埋める。
気が付くと腰を高く上げてザックにお尻を突き出していた。
「すげぇ、壮観だな。尻の部分が紐って」
ザックが嬉しさで声を震わせる。
そう、私は黒い紐Tバックの姿でお尻をザックに突き出していた。
「やっ、だ、駄目」
慌てて体を立て直そうとするが、ザックがあっという間に私のお尻を掴んで自分の腰を押し付けた。お尻の部分にザックの熱く固くなったものを感じる。温かいと言うより熱くて形がはっきりと分かる。
「今度は俺も気持ち良くしてくれよ」
うっとりとしたいつもより低めの声が響く。背中の真ん中にキスが無数に落とされる。
「あっ! ザックはしつこいから絶対駄目、水泳教室出来なくなるっ。プッ!」
窓全開なのも忘れて思わず大きな声を上げるが、ザックが体を押し付けたので私は顔を再び枕に押し付ける羽目になる。
「そんなに無理はさせないさ。それに、ナツミは俺がビックリするぐらい、早く果てる事知ってるくせに。意地悪な事を言うなよ」
意地悪な言い方をしながら、ズボンのファスナーがおりる音が聞こえる。
「どっちが意地悪なの?! ああっ」
「こんな姿見せられて何にもしないでいるのは無理だろ?」
ザックの囁きが終わると私はあっという間に快楽の渦に巻き込まれていった。
私とマリンとミラの三人は、仲良く並んで庭の池で俯いたままだ。三人共顔が紅潮しており、何とも言えない恥ずかしさで声をかける事が出来ない。
絶対、声が聞こえていたはず。
精一杯声を抑えたけれど、わざと窓を開けたままでするなんて。
あんな、あんな、恥ずかしい事言わせるなんて。
きっとマリンとミラにも聞こえていただろう。
そして、ノアとシンにだって……
マリンに至っては何故か既にびしょ濡れになっていた。お団子に結った髪の毛から雫がポタポタ落ちている。何が起こったのだろう。白い肌がまだほんのり染まっている。
ミラはミラでうっとりする様な溜め息をつく。余韻を感じる熱い溜め息だ。
三人共がそれぞれの状況を恥ずかしすぎて聞けずにいた。
男性達三人は全く何もなかった様な素振りで、池の前でハイタッチを交わしていた。
「お? マリンの水着は黒か。ナツミと逆の色だな~」
ザックがノアに話しかけていた。上半身裸で黒のハーフパンツを穿いている。薄い素材で水を含んでもあまり重たくならないそうだ。
「ああ。よく似合ってるだろ? ナツミは白か。意外だが中々似合ってるな。そしてミラはいつもの赤じゃなくて黄色か。鮮やかだな」
ノアもやたらスッキリした顔でザックやシンに話しかける。気分が良いのか中々饒舌だ。ハーフパンツを穿いている姿はザックと同じだが驚くほど肌が白い。マリンと同じ様に白く輝いている。ザックとは違い細割りには鍛えられている言った感じだ。
爽やかな王子様スマイルを浮かべているが、今までマリンがびしょ濡れになるほど何をしていたのか考えると素直に見惚れる事が出来ない。
「ミラの肌に映える色でしょ、黄色って。三人共水着の形が同じなんですね。二重に重ねてバッチリっすね」
シンが親指を立てる。シンはトレードマークの黒いバンダナはそのままだが、やはり同じハーフパンツを穿いていてこちらも準備万端だ。
何故にお互いの彼女を褒め称えているのだろう……
謎の男性達の褒め合いに、女性三人は呆れる様な溜め息をついた。
「おーい。始めないのか? ナツミ」
ザックがスッキリ艶々した頬に、笑みを浮かべて手を振る。
何だか悔しい。
私は精一杯ザックを睨みつけると、恥ずかしさを吹き飛ばす為に声を上げた。
「分かってるよ! じゃぁ、先ずは準備体操から。私と同じ動きをみんなしてね」
そう言って屈伸運動を始めようとしたが、ノアが真顔で声を上げる。
「今まで30分以上それぞれ運動しただろう? 何言ってんだ?」
顔だけ王子様はとんでもない爆弾発言をしてくれる。
「もう! 違うから。そんなに言うならビシバシ指導するからね。これから、怒りの水泳教室を始めるんだからっ!」
私はノアに噛みついた。
「怒りの? 何だか分からないが、ここまできたら受けて立つ。さぁ、早速教えてもらおうかっ」
とうとうノアも覚悟を決めたのか偉そうに両腕を腰に当てて胸を反らせた。
とても教えてもらう人の態度ではない。
「わ、私も頑張るから」
びしょ濡れのマリンも拳を握りしめていた。
「よーし、始めるよ!」
私は拳を振り上げた。
声をこらえる為私は手の甲で口元を押さえた。開け放たれた窓のカーテンが揺れている。森で風が木々に当たる音が聞こえるという事は、逆に部屋で起こっている様々な声も外に漏れるはず。先ほどのミラの高い嬌声が聞こえた様に私の声もノアやシンに聞こえてしまう。
「駄目ぇっ」
小さく呟いて抵抗してみせるがザックの舐めあげる微妙な感触に思わず腰を突き出す様に体が動いてしまう。ザックは無言のままに口を少し開けると内太股の柔らかい肉を甘噛みした。
「っ!」
歯を食いしばって息を詰める。噛みつかれても痛くない。むしろ全身の毛穴が開くぐらいの快感が波寄せる。ザックのグリーンの瞳が細くなり私と視線を交わす。私は顔を背ける事が出来ない。そのままザックは内太股に音を立てて優しくキスをくれる。
「柔らかい」
囁く声が響く。内太股の側で唇をわざと動かすからくすぐったくて体をよじった。
「そ、こで、喋らないで」
堪らず小さな声を上げ私はキツく目を閉じた。その様子を見たからなのか、単に気が変わったのか、ザックは担いだ私の右足をおろした。
私は安堵して目を開くと、ザックがのしかかってきて私の胸の真ん中に肉厚な舌で大きく舐めあげてから噛みつく様にキスを落とした。
驚いて背中を反らすとベッドと腰の付近に出来た隙間にザックが自分の右腕を滑り込ませた。グッとザックの体に引き寄せられ、逞しい胸板が私の肩に当たる。
しかし、依然としてザックは私の顔を見ると言うより水着に視線が釘付けだ。
「な、何?」
「これさぁ、二枚穿いているけど下はもしかして、紐的な?」
「そうだけど?」
どうやら水着の白いパンツと下穿きにしている、透け防止である黒いTバックの事を聞いている様だ。
「そっか、そっかぁ」
ザックがニッコリと笑って、私の腰を持ち上げると左手で器用に白いパンツ部分だけをスルッと脱がせてしまった。
「え、あ!」
早業で両足から白いパンツを抜き取られる。下に穿いていた横と後ろのお尻の部分が紐になっている黒のTバックが露わになった。
「すげぇ紐って。これはヤバイな」
ザックが目を大きく開け輝かせ私の下肢を見つめている。ゴクンと生唾を飲み込むが、薄い唇が明らかに嬉しそうに弧を描いている。
引き抜かれた白いパンツは今ザックの左手に大きく掲げられたままだ。
「か、返して。この黒いのは透け防止の下穿きだから見せる様なものじゃない……きゃっ」
私は慌てて体を起こして白いパンツを奪い返そうとするが、ザックはそれを阻止する為にもう一度私の右足を自分の肩にかけた。体重をのせて私の足を大きく開く。それから、ベッドの横にそっと白いパンツを置くと、左手でゆっくりと足のつけ根を撫で始める。
自分の体がザックに手玉にとられるが、痛いとか辛いとかそういう事はない。ザックは既に私の体がどのぐらいの加減で動いたりするのかを把握しているのだろう。
「!」
私は目を見開いてザックを見るが、ザックは私の黒いTバックに視線を奪われたままで、ゆっくりとゴツゴツした指で優しく上下に撫でる。ザックが興奮しているのか薄い笑みを浮かべて、静かに吐いている息が荒い。
ザックの指はかなり太くて男らしいのに、何故かこういう時だけ優しく触れてくる。ゆっくり、指の腹で焦らす様に。あっという間に私の体を熱くしていく。
「この黒のヤツ面積が凄く小さいのな。ココを綺麗に隠しているけどさ。ああ、ナツミ、ほら溢れてきた」
ザックは私の大きく開いた足のつけ根にある入り口を、何本かの指で軽く押す。押された時に自分の溢れた蜜が水音を立てたのが聞こえた。酷く濡れているのが分かって恥ずかしくなる。濡れた水着を見てザックが軽く笑った。
「っ」
私は首を左右に振り両手で自分の口を押さえる。ザックの指に私に触れる度に、担ぎ上げられた右足が空しく宙を蹴る。
「ほら、ここ弾けそうだ。みずぎの上からでもよく分かるぐらい膨れている」
そう言うと、黒いTバックの横からゆっくり指を滑り込ませ直接触れてきた。ぬかるみにゆっくり指を這わせたっぷり蜜を絡ませると、滑る様に指を這わせ、ぷっくり膨れた芽に触れた。
「やめ、て。そ、こは。こ、え、出ちゃう……あっ」
息も絶え絶えに声を発するが力の加減がおかしくて、強弱がめちゃくちゃになる。とうとう語尾は大きな声になってしまう。慌てて口を引き締め息を止める。
「声が出たって良いのに。何処まで我慢できるかなぁ?」
ザックの笑い声が聞こえた。そうして、私の右足を担いだまま足が開く限界までザックの体を倒す。
「やっ、だ・めっ」
足を大きく開いた事で、芽がツルンと剥けてむき出しになった。
そこにザックの指が軽く触れる。しっとりと濡れた滑りの良い指先が、円を描く様にむき出しの芽を揺らす様に触れる。
「っあ、ああ!!」
もう声をこらえている事が出来ない。私は閉じた瞳の裏に火花が散って、体を硬直させていとも簡単に昇り詰めてしまった。
ザックは這わせた指の動きを止め、ゆっくりと私の体の力が抜けるのを待ってくれた。
「気持ち良かった?」
ザックが耳元で囁くと、濡れた指をゆっくりと離し右足をおろす。
私は生理的な涙を溢して何度も頷く。ザックは目尻にキスを繰り返して涙を拭ってくれた。昇り詰めると大きな熱量となり、どっと汗が噴き出る。力も抜け大きく溜め息をついた。はぁ、心臓も落ち着いた。
その瞬間くるんとベッドの上でひっくり返されうつ伏せにされる。
「え。プッ」
フカフカのベッドの上でうつ伏せになり枕に顔を埋める。
気が付くと腰を高く上げてザックにお尻を突き出していた。
「すげぇ、壮観だな。尻の部分が紐って」
ザックが嬉しさで声を震わせる。
そう、私は黒い紐Tバックの姿でお尻をザックに突き出していた。
「やっ、だ、駄目」
慌てて体を立て直そうとするが、ザックがあっという間に私のお尻を掴んで自分の腰を押し付けた。お尻の部分にザックの熱く固くなったものを感じる。温かいと言うより熱くて形がはっきりと分かる。
「今度は俺も気持ち良くしてくれよ」
うっとりとしたいつもより低めの声が響く。背中の真ん中にキスが無数に落とされる。
「あっ! ザックはしつこいから絶対駄目、水泳教室出来なくなるっ。プッ!」
窓全開なのも忘れて思わず大きな声を上げるが、ザックが体を押し付けたので私は顔を再び枕に押し付ける羽目になる。
「そんなに無理はさせないさ。それに、ナツミは俺がビックリするぐらい、早く果てる事知ってるくせに。意地悪な事を言うなよ」
意地悪な言い方をしながら、ズボンのファスナーがおりる音が聞こえる。
「どっちが意地悪なの?! ああっ」
「こんな姿見せられて何にもしないでいるのは無理だろ?」
ザックの囁きが終わると私はあっという間に快楽の渦に巻き込まれていった。
私とマリンとミラの三人は、仲良く並んで庭の池で俯いたままだ。三人共顔が紅潮しており、何とも言えない恥ずかしさで声をかける事が出来ない。
絶対、声が聞こえていたはず。
精一杯声を抑えたけれど、わざと窓を開けたままでするなんて。
あんな、あんな、恥ずかしい事言わせるなんて。
きっとマリンとミラにも聞こえていただろう。
そして、ノアとシンにだって……
マリンに至っては何故か既にびしょ濡れになっていた。お団子に結った髪の毛から雫がポタポタ落ちている。何が起こったのだろう。白い肌がまだほんのり染まっている。
ミラはミラでうっとりする様な溜め息をつく。余韻を感じる熱い溜め息だ。
三人共がそれぞれの状況を恥ずかしすぎて聞けずにいた。
男性達三人は全く何もなかった様な素振りで、池の前でハイタッチを交わしていた。
「お? マリンの水着は黒か。ナツミと逆の色だな~」
ザックがノアに話しかけていた。上半身裸で黒のハーフパンツを穿いている。薄い素材で水を含んでもあまり重たくならないそうだ。
「ああ。よく似合ってるだろ? ナツミは白か。意外だが中々似合ってるな。そしてミラはいつもの赤じゃなくて黄色か。鮮やかだな」
ノアもやたらスッキリした顔でザックやシンに話しかける。気分が良いのか中々饒舌だ。ハーフパンツを穿いている姿はザックと同じだが驚くほど肌が白い。マリンと同じ様に白く輝いている。ザックとは違い細割りには鍛えられている言った感じだ。
爽やかな王子様スマイルを浮かべているが、今までマリンがびしょ濡れになるほど何をしていたのか考えると素直に見惚れる事が出来ない。
「ミラの肌に映える色でしょ、黄色って。三人共水着の形が同じなんですね。二重に重ねてバッチリっすね」
シンが親指を立てる。シンはトレードマークの黒いバンダナはそのままだが、やはり同じハーフパンツを穿いていてこちらも準備万端だ。
何故にお互いの彼女を褒め称えているのだろう……
謎の男性達の褒め合いに、女性三人は呆れる様な溜め息をついた。
「おーい。始めないのか? ナツミ」
ザックがスッキリ艶々した頬に、笑みを浮かべて手を振る。
何だか悔しい。
私は精一杯ザックを睨みつけると、恥ずかしさを吹き飛ばす為に声を上げた。
「分かってるよ! じゃぁ、先ずは準備体操から。私と同じ動きをみんなしてね」
そう言って屈伸運動を始めようとしたが、ノアが真顔で声を上げる。
「今まで30分以上それぞれ運動しただろう? 何言ってんだ?」
顔だけ王子様はとんでもない爆弾発言をしてくれる。
「もう! 違うから。そんなに言うならビシバシ指導するからね。これから、怒りの水泳教室を始めるんだからっ!」
私はノアに噛みついた。
「怒りの? 何だか分からないが、ここまできたら受けて立つ。さぁ、早速教えてもらおうかっ」
とうとうノアも覚悟を決めたのか偉そうに両腕を腰に当てて胸を反らせた。
とても教えてもらう人の態度ではない。
「わ、私も頑張るから」
びしょ濡れのマリンも拳を握りしめていた。
「よーし、始めるよ!」
私は拳を振り上げた。
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