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020 海へ! その2
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人気看板娘二人に、ガッチリ掴まれながら更に歩く事十五分。
遂に目の前に海が広がった。
港があり、大きな倉庫など数メートルに渡って並んでいる。小型の船は数え切れないほど停泊している。手前には中型の帆船が十隻程。奥の方には大きな帆船が五隻並んでいる。
その開けた海の様子に私は目が輝いていた。
凄い! 港町というだけあって人も多いし、船も多い。
私がミラとマリンの二人に挟まれたまま目をキラキラさせていると、一つ一つ指を指しながらダンさんが説明をしてくれた。
「手前の中型船は旅行者が乗っている船だ。他は商船だな。奥の大きな船は軍の船だな」
「大きいですね~それに、すっごく海が綺麗! ああ、太陽が反射してキラキラ~人がたくさん」
あまりの感動に変な単語を並べてしまう私の様子に、ダンさんもミラもマリンも吹き出して笑う。
「この辺りの海は、船が停泊しているからあんまり綺麗じゃないわよ。綺麗なのはあっち!」
ミラが港とは真逆の方向を指差す。
その方向は白い砂浜が広がっていて奥側には岩場が見える。まるでプライベートビーチの様だ。白い砂浜の町側にはヤシの木も見える。
折角の海なのに、砂浜を歩く人はいるが海で泳いでいる人はいない。
「凄く綺麗なのにもったいない! 誰も泳がないなんて!」
「そうだな、泳いでいるのは軍学校か軍の男どもぐらいだな」
「えぇ~私の国だったら絶対にこの辺りに大きなホテル、じゃなかった宿屋軒酒場が出来て、すぐに海に泳ぎにいける様になっていると思います!」
「ウッソー何の為に?」
ミラが驚いて声を上げる。
「泳ぐ為に決まってるじゃない! 絶対夕日も綺麗なはず」
「確かに、夕日は綺麗だけど……」
ウーンと唸りながらマリンも同意しかねるといった様子。
「泳ぐのはないわぁ。だって何を着て泳ぐの?」
「水着だよ」
「えぇー、水着ってさっきナツミが着てたアレでしょ? あんな下着みたいなので泳ぐのぉ?」
ミラが嘘でしょ、と呆れた声を上げる。
「何で水着が下着扱いなの?! 踊り子の衣装は下着に匹敵してるじゃない!」
私にはミラの基準が全く理解できない。
ビキニタイプやTバックタイプのきわどい水着ならまだしも、スポーツブラみたいな上着なのに! パンツ部分も踊り子衣装の様にオーガンジー素材を重ね合わせたスケスケでもないのに。
「まぁ言われてみればそうかも……でも、アレは踊りの衣装だし」
感覚がおかしいのかマリンが一瞬同調するが、またイヤイヤ違うと首を振る。
「そうそう衣装は衣装でしょ? 恥ずかしくないわよ」
ミラは全く分かってくれないのだ。
「えぇ~絶対違うと思う」
まるで私がおかしいかの様な態度に、困惑するしかなかった。
ビーチの奥にある岩場までたどり着くと、競技用の50メートルプールほどの岩場で囲まれた小さな海が出来上がっていた。
「うわぁ! 綺麗!」
波が奥の岩場に当たって弾けているが、凄く穏やかだ。
海水はミラの言う通り透き通っていて、結構深いはずの海の底が見える。
小さな魚や下にある岩礁が見えている。
凄い! これは凄い! 海外の海に来たみたいだ! って、海外みたいなものか。
海に感動していると、ミラの腕が突然外れた。
「あっ! シン!」
「え?」
見ると岩場の真ん中で、シンとザックが立ち泳ぎで手を振っていた。
「ザック……」
私は驚いて呟いてしまう。
どうしよう! あのキス以来だからほぼ一週間ぶりだ。
どんな顔して会えばいいの!
海の感動とちょっとしたパニックが混じって私は口が開いたままになってしまう。
そして岩場には、黒の外套を外して腕まくりをしたノアが、ブーツを脱ぎズボンを膝までめくり足を海につけていた。
ノアも私達を見つけると軽く手を上げて笑っていた。
三人共揃い踏みだ。
「珍しいなぁどうしたんだこんなとこまで」
シンが飛沫を上げながら立ち尽くす私達の側まで泳いできた。
上半身裸でかなり鍛えているのか腹筋が割れている。下半身はいつもの黒いズボンを膝までまくり上げて入っている。
男性も水着という発想がないのか、いつもの黒いズボンのままだ。
シンは、右腕の肩から上腕の辺りに植物の模様が描かれているタトゥーが入っていた。
「うん! ナツミとダンさんが貝を捕りに行くって言うから、ついてきたの」
ミラは実に嬉しそうにしゃがみ込み、ノアに満面の笑みを浮かべる。
「そうなのか。偶然だな。久しぶりの休みで涼んでいたところさ」
「シンとザックはこの七日間ぐらい店に来てなかったね。あたし、寂しかったよ」
ミラは近くまで寄ってきたシンに、寂しいアピールをする。
「そうか悪かったな。やっと二日間の休みをもらったところなんだ。また店には顔を出すよ!」
シンは満面の笑みを浮かべて髪をかき上げて無邪気に笑う。
「う、うん。ありがとう……」
折角の「寂しかったわ、あたし」のアピールを華麗にスルーされ、ミラは少しがっくりしたみたい。シンはそれからどのぐらい忙しかったかをミラに説明していた。
鈍感なシンの反応に苦笑いするしかなかった。
「私はノアのところに行くわね」
マリンも腕から離れて少し遠くにいるノアを指差した。
「うん。足元気をつけてね、岩場だし……」
結局マリンも嬉しそうにノアのところに行ってしまった。
「二人共私の泳ぎを見たかったんじゃないのか……」
両手に花だったのに突然いなくなると、それはそれで何となく寂しくなってしまう私だった。
私が気を取り直したところで、ダンさんが説明をはじめた。
岩礁が多いので革製のサンダルを履いて、手には布で出来た手袋をする様に言われる。
なるほど。貝を岩から剥ぐヘラの様なものと、腰につける網を渡される。
網には浮きがついていて、潜っていても水面に浮いているそうだ。そして捕った貝を入れるそうだ。
「時間が余ればこの岩場内なら、泳いでもいいぞ」
「本当ですかっ。やったぁ! よーし沢山貝を捕ります」
私は一人ガッツポーズを決める。
「だが無理して潜るな。息が続かないとか体の調子がおかしくなったらすぐにあがってこい。岩礁に潜んでいる毒をもった魚もいるからな、不用意に手をつっこむなよ。潜る事を舐めてはいけない」
「もちろんです」
「じゃぁ俺はこの手前側で捕るから。ナツミは、ああ、丁度ザックが泳いでいる辺りがいいだろう」
「え」
ザックと名前を聞いて自然と顔と体がこわばる。
しかし、ダンさんは私の様子に気が付いていない。
「ザック。ナツミが貝を捕る為に潜るから簡単に指導してくれるか?!」
いわゆる五十メートルプールでいうところの反対側ぐらいにいたザックに大声でダンさんが声をかける。
ダンさんってば、何してくれるのですかっ。
ま、まだ心の準備が出来ていないのに!
「分かった。ナツミ、こっちまでこられるか。泳げるんだろ」
しかし、ザックは全く何事もなかった様にダンさんの呼び掛けに笑顔で答えた。
ど、どういう事? やはりミラの見間違いだったのでは?
「ダンさん、明らかにザックのいる方が海が深そうですけど……無理するなっていった割に大丈夫ですか?」
「ザックもいるから大丈夫だろ? それにあの辺りは綺麗な魚も多いし潜りながら泳げるんじゃないか?」
ニヤッと笑ってダンさんもいつものタンクトップを脱ぎはじめた。
「ダンさん裏庭の独り言を聞いてたんですか……」
私がシーツを干しながら呟いていた声を聞いていたのだろう。
ダンさんはニヤッと笑い、背を向け手を振ってから一人ザブンと海に入った。
「ナツミ、早く来いよ!」
ザックが手を振っていた。
太陽の下、金髪と真っ黒に日焼けした肌が輝いて見える。色男の笑顔だ。
私は暢気な雰囲気に、キスの件を一人だけ気にしているのがバカみたいに思えてきた。
小さい事は考えるのやめよ!
「すぐに泳いでいきます!」
私は満面の笑みで笑うと、太いベルトを外した。
そして、白いシャツと黒いハーフパンツ、ウエスタンブーツを脱ぎ捨てた。
「うわっ、ナツミ何してるのよ!」
ミラの驚いた声が近くで聞こえたが気にしない。ミラとシンは両手で顔を隠していたが、隙間からこちらをしっかり見ている。
私はおかしくて吹き出してしまった。
「だってこの下は水着だもん。気にならないよ」
私はツーピースの水着になり、透明の海に飛び込んだ。
遂に目の前に海が広がった。
港があり、大きな倉庫など数メートルに渡って並んでいる。小型の船は数え切れないほど停泊している。手前には中型の帆船が十隻程。奥の方には大きな帆船が五隻並んでいる。
その開けた海の様子に私は目が輝いていた。
凄い! 港町というだけあって人も多いし、船も多い。
私がミラとマリンの二人に挟まれたまま目をキラキラさせていると、一つ一つ指を指しながらダンさんが説明をしてくれた。
「手前の中型船は旅行者が乗っている船だ。他は商船だな。奥の大きな船は軍の船だな」
「大きいですね~それに、すっごく海が綺麗! ああ、太陽が反射してキラキラ~人がたくさん」
あまりの感動に変な単語を並べてしまう私の様子に、ダンさんもミラもマリンも吹き出して笑う。
「この辺りの海は、船が停泊しているからあんまり綺麗じゃないわよ。綺麗なのはあっち!」
ミラが港とは真逆の方向を指差す。
その方向は白い砂浜が広がっていて奥側には岩場が見える。まるでプライベートビーチの様だ。白い砂浜の町側にはヤシの木も見える。
折角の海なのに、砂浜を歩く人はいるが海で泳いでいる人はいない。
「凄く綺麗なのにもったいない! 誰も泳がないなんて!」
「そうだな、泳いでいるのは軍学校か軍の男どもぐらいだな」
「えぇ~私の国だったら絶対にこの辺りに大きなホテル、じゃなかった宿屋軒酒場が出来て、すぐに海に泳ぎにいける様になっていると思います!」
「ウッソー何の為に?」
ミラが驚いて声を上げる。
「泳ぐ為に決まってるじゃない! 絶対夕日も綺麗なはず」
「確かに、夕日は綺麗だけど……」
ウーンと唸りながらマリンも同意しかねるといった様子。
「泳ぐのはないわぁ。だって何を着て泳ぐの?」
「水着だよ」
「えぇー、水着ってさっきナツミが着てたアレでしょ? あんな下着みたいなので泳ぐのぉ?」
ミラが嘘でしょ、と呆れた声を上げる。
「何で水着が下着扱いなの?! 踊り子の衣装は下着に匹敵してるじゃない!」
私にはミラの基準が全く理解できない。
ビキニタイプやTバックタイプのきわどい水着ならまだしも、スポーツブラみたいな上着なのに! パンツ部分も踊り子衣装の様にオーガンジー素材を重ね合わせたスケスケでもないのに。
「まぁ言われてみればそうかも……でも、アレは踊りの衣装だし」
感覚がおかしいのかマリンが一瞬同調するが、またイヤイヤ違うと首を振る。
「そうそう衣装は衣装でしょ? 恥ずかしくないわよ」
ミラは全く分かってくれないのだ。
「えぇ~絶対違うと思う」
まるで私がおかしいかの様な態度に、困惑するしかなかった。
ビーチの奥にある岩場までたどり着くと、競技用の50メートルプールほどの岩場で囲まれた小さな海が出来上がっていた。
「うわぁ! 綺麗!」
波が奥の岩場に当たって弾けているが、凄く穏やかだ。
海水はミラの言う通り透き通っていて、結構深いはずの海の底が見える。
小さな魚や下にある岩礁が見えている。
凄い! これは凄い! 海外の海に来たみたいだ! って、海外みたいなものか。
海に感動していると、ミラの腕が突然外れた。
「あっ! シン!」
「え?」
見ると岩場の真ん中で、シンとザックが立ち泳ぎで手を振っていた。
「ザック……」
私は驚いて呟いてしまう。
どうしよう! あのキス以来だからほぼ一週間ぶりだ。
どんな顔して会えばいいの!
海の感動とちょっとしたパニックが混じって私は口が開いたままになってしまう。
そして岩場には、黒の外套を外して腕まくりをしたノアが、ブーツを脱ぎズボンを膝までめくり足を海につけていた。
ノアも私達を見つけると軽く手を上げて笑っていた。
三人共揃い踏みだ。
「珍しいなぁどうしたんだこんなとこまで」
シンが飛沫を上げながら立ち尽くす私達の側まで泳いできた。
上半身裸でかなり鍛えているのか腹筋が割れている。下半身はいつもの黒いズボンを膝までまくり上げて入っている。
男性も水着という発想がないのか、いつもの黒いズボンのままだ。
シンは、右腕の肩から上腕の辺りに植物の模様が描かれているタトゥーが入っていた。
「うん! ナツミとダンさんが貝を捕りに行くって言うから、ついてきたの」
ミラは実に嬉しそうにしゃがみ込み、ノアに満面の笑みを浮かべる。
「そうなのか。偶然だな。久しぶりの休みで涼んでいたところさ」
「シンとザックはこの七日間ぐらい店に来てなかったね。あたし、寂しかったよ」
ミラは近くまで寄ってきたシンに、寂しいアピールをする。
「そうか悪かったな。やっと二日間の休みをもらったところなんだ。また店には顔を出すよ!」
シンは満面の笑みを浮かべて髪をかき上げて無邪気に笑う。
「う、うん。ありがとう……」
折角の「寂しかったわ、あたし」のアピールを華麗にスルーされ、ミラは少しがっくりしたみたい。シンはそれからどのぐらい忙しかったかをミラに説明していた。
鈍感なシンの反応に苦笑いするしかなかった。
「私はノアのところに行くわね」
マリンも腕から離れて少し遠くにいるノアを指差した。
「うん。足元気をつけてね、岩場だし……」
結局マリンも嬉しそうにノアのところに行ってしまった。
「二人共私の泳ぎを見たかったんじゃないのか……」
両手に花だったのに突然いなくなると、それはそれで何となく寂しくなってしまう私だった。
私が気を取り直したところで、ダンさんが説明をはじめた。
岩礁が多いので革製のサンダルを履いて、手には布で出来た手袋をする様に言われる。
なるほど。貝を岩から剥ぐヘラの様なものと、腰につける網を渡される。
網には浮きがついていて、潜っていても水面に浮いているそうだ。そして捕った貝を入れるそうだ。
「時間が余ればこの岩場内なら、泳いでもいいぞ」
「本当ですかっ。やったぁ! よーし沢山貝を捕ります」
私は一人ガッツポーズを決める。
「だが無理して潜るな。息が続かないとか体の調子がおかしくなったらすぐにあがってこい。岩礁に潜んでいる毒をもった魚もいるからな、不用意に手をつっこむなよ。潜る事を舐めてはいけない」
「もちろんです」
「じゃぁ俺はこの手前側で捕るから。ナツミは、ああ、丁度ザックが泳いでいる辺りがいいだろう」
「え」
ザックと名前を聞いて自然と顔と体がこわばる。
しかし、ダンさんは私の様子に気が付いていない。
「ザック。ナツミが貝を捕る為に潜るから簡単に指導してくれるか?!」
いわゆる五十メートルプールでいうところの反対側ぐらいにいたザックに大声でダンさんが声をかける。
ダンさんってば、何してくれるのですかっ。
ま、まだ心の準備が出来ていないのに!
「分かった。ナツミ、こっちまでこられるか。泳げるんだろ」
しかし、ザックは全く何事もなかった様にダンさんの呼び掛けに笑顔で答えた。
ど、どういう事? やはりミラの見間違いだったのでは?
「ダンさん、明らかにザックのいる方が海が深そうですけど……無理するなっていった割に大丈夫ですか?」
「ザックもいるから大丈夫だろ? それにあの辺りは綺麗な魚も多いし潜りながら泳げるんじゃないか?」
ニヤッと笑ってダンさんもいつものタンクトップを脱ぎはじめた。
「ダンさん裏庭の独り言を聞いてたんですか……」
私がシーツを干しながら呟いていた声を聞いていたのだろう。
ダンさんはニヤッと笑い、背を向け手を振ってから一人ザブンと海に入った。
「ナツミ、早く来いよ!」
ザックが手を振っていた。
太陽の下、金髪と真っ黒に日焼けした肌が輝いて見える。色男の笑顔だ。
私は暢気な雰囲気に、キスの件を一人だけ気にしているのがバカみたいに思えてきた。
小さい事は考えるのやめよ!
「すぐに泳いでいきます!」
私は満面の笑みで笑うと、太いベルトを外した。
そして、白いシャツと黒いハーフパンツ、ウエスタンブーツを脱ぎ捨てた。
「うわっ、ナツミ何してるのよ!」
ミラの驚いた声が近くで聞こえたが気にしない。ミラとシンは両手で顔を隠していたが、隙間からこちらをしっかり見ている。
私はおかしくて吹き出してしまった。
「だってこの下は水着だもん。気にならないよ」
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