236 / 304
第十六章 おかえりなさい
最終話 おかえりなさい
しおりを挟む
前回のあらすじ
ふてぶてしくなければ女中はやっていけない。
ふてぶてしすぎると人間としてどうかと思うが。
人間台風と人外台風がぶつかり合うとどうなるかっていうと、こうなるのね。
こうなっちゃうのね。
流れ星でも落ちてきたかのように、飛竜の溜めに溜め込んだ咆哮が至近距離からぶちかまされたように、前庭は盛大に大穴を開けて吹き飛んでいた。
庭師のエシャフォド爺さんがブチ切れて、とてもここに書けないような罵詈雑言を吐き散らしていたけれど、怒りが限界を迎えて卒倒でもしたのか、若い衆が思い遣って他所へ引っ張っていってくれたのか、それももう聞こえない。
いつまでも続くかと思われた激しいぶつかり合いは、お互いの剣がかち合ってへし折れたことで一転した。
一瞬呆けたような沈黙が走り、それも束の間、お二人は無用の剣を捨てて取っ組み合いの殴り合いに突入なさった。
突入というか、その後、殆ど数秒の間に決着がついたんだけど。
単純な力比べとなれば圧倒できると踏んだのか、御屋形様が掴みかかろうとなさったたところを、奥様が力いっぱいに踏みつけた地面が、圧縮され鋼のように研ぎ澄まされた土の槍となって襲い掛かる。
これを素手で握りしめて力づくで押さえつけて、押さえ込んで、ねじ伏せてしまったのはさすがに御屋形様というべきところだけど、同時にさすがは脳筋蛮族の大親玉、などというウルウじみた感想が浮かんでしまった。
その蛮族解決法は大きな隙を生み、奥様の指打ちが生んだ風の刃ががら空きの顔面を襲った。
隙があったとはいっても、その肉体自体が魔力で鎧われた頑丈さ。いくら奥様でも簡略化した魔術では、皮一枚は切れても肉まで及ばない。及ばないけど、逆に言えば皮一枚は切れる。
その剃刀じみた鋭さに御屋形様が思わず目を閉じてしまわれた瞬間、奥様の拳が顎先に打ち込まれて、人体が立ててはいけない音を立てて、人体がやっちゃいけないような角度に首がかしいだ。
いくら辺境貴族が頑丈で、御屋形様がその頂点に立たれているとはいえ、脳が揺れれば体の自由は奪われる。
ぐらりと足元が揺れたのを見逃さず、奥様はよろけた体に組み付いて地面に引き倒すや、ご自分の伴侶のお美しい顔面を、畑でも耕すかのように左右の拳で滅多打ちにし始められた。
肉と肉とがぶつかる湿った音と、骨と骨とがぶつかる硬く鈍い音とが、絶え間なく響き続ける。
その間も御屋形様の身体は痙攣するようにはねては奥様を振り払おうとなさるけれど、完全に組み敷かれておられるようで、暴れても暴れても奥様は絡みつく蛇のように離れない。離れたらすさまじい反撃が返ってくることを思えば、当然も当然か。
すっかり頭に血が上っておられるのか、奥様は温厚な顔立ちに獰猛な獣のような笑みを浮かべて、南部訛りの激しい罵倒語を繰り返しながら、旦那様の顔面を地面に埋めようとでもするかのような拳を叩き込み続ける。
御屋形様の身体がくったりと脱力したのは拳が五十を数えたあたり。奥様が回転しすぎた車輪を落ち着かせるように緩やかに速度を落としながら殴り続けることさらに十数度。奥様が荒い息を繰り返しながら拳を止めたころには、御屋形様の上半身は柔らかくほぐされた黒土に埋もれていた。
「うっだらぁぁぁああああああああッッ!!!」
自分の伴侶にまたがったまま、血まみれの拳を振り上げて蛮族の勝鬨を上げる奥様。
辺境貴族に真っ向勝負で打ち勝つというのも物凄いけれど、自分の伴侶の顔面を容赦なく滅多打ちにできる人間性というのも凄まじい。
奥様の穏やかなお顔しか知らないあたしとしては、成程辺境貴族と結婚するような人間がまともなわけがないと大いに納得するのだった。現実から逃げてるとか言うな。
常識的じゃない生き物だけに常識というものをしっかり教え込まれたリリオは、その常識を幾重にも上塗りする現実を前に絶句していたし、ウルウもドン引きした様子で言葉もない。
あたしも、乾いた笑いしか出てこないわよ、これは。
「素晴らしい腕前、素晴らしい胆力。お変わりないようで安心いたしました」
そんなあたしたちを尻目に、特等武装女中のペルニオ様が、やる気のない拍手とともに、熱のない声音でそんなことをうそぶく。
この人は本当に、どんな時でも平常運転だ。神経が死んでるんだろうか。
吠えながら拳を振り上げる奥様と、下半身だけ土からはみ出している御屋形様。
それはあたしの知っている奥様ではないし、あたしの知っている御屋形様でもない。
どうしてこんな惨状を目の当たりにして平然としていられるのか、あたしには理解できない。
などと思っていたら、ペルニオ様のガラス玉みたいな目がアタシを見つめていて、うへえとする。どうもあたしは、昔からこの人の目が苦手だ。
まるで造り物みたいに冷たくて、無感情で、その癖、その鉄面皮のままドすべり冗句や謎の姿勢を決めてくるので、あたしには、というか使用人みんな揃って、笑っていいのかなんなのかいまだにわからない。
バカ受けするのは女中頭位だ。あの人はあの人でどうかしている。
その人形面があたしを見つめて、ゆっくりと瞬きする。
「トルンペート」
「うぇ、はいっ」
「物事を、一面的に見てはいけません。あれも現実。これも現実。主がぼろ雑巾にされているのも現実です。笑えますね」
「わら、えっ」
「失敬。本音が」
「えっ」
「おすまし顔で格好つけている御屋形様も現実。あそこで湿った生乾きの雑巾みたいになっている御屋形様も現実。穏やかな気持ちで受け入れていきましょう」
「主がぼろ雑巾にされていて、なんでそんなに平然と……?」
「私が武装女中だからです」
「えっ」
ペルニオ様はまたゆっくりと瞬きをして、続けた。
「時には主を護り、時には主から護るのが武装女中のお勤め。主が暴走した時には、よっしゃいまだとばかりに物理的に押さえ込んで囲んで棒で叩いてでも止めるのが武装女中です。自分の手を汚さずに鎮圧できたのならば、喜んでお茶請け片手に観戦するのもお務めです」
「えっ……えっ?」
「武装女中って強くなればなるほど頭おかしくなるの?」
「否定できないのが辛い」
「左様でございますね。みな、大概面白おかしくいらっしゃるようです」
「他人事のように」
ペルニオ様はしれっとぬかしたあと、改めてあたしたちに向き直り、ゆっくりと美しく立礼した。
「なにはともあれ、おかえりなさいませ」
美しい女中の後ろで、奥様の死体蹴りが旦那様を掘り起こしていた。
用語解説
・南部訛りの激しい罵倒語
南部訛りは罵倒語のバリエーションに富むと言われている。
帝都人や東部人のような皮肉などよりも、直接的な罵倒が多い。
ふてぶてしくなければ女中はやっていけない。
ふてぶてしすぎると人間としてどうかと思うが。
人間台風と人外台風がぶつかり合うとどうなるかっていうと、こうなるのね。
こうなっちゃうのね。
流れ星でも落ちてきたかのように、飛竜の溜めに溜め込んだ咆哮が至近距離からぶちかまされたように、前庭は盛大に大穴を開けて吹き飛んでいた。
庭師のエシャフォド爺さんがブチ切れて、とてもここに書けないような罵詈雑言を吐き散らしていたけれど、怒りが限界を迎えて卒倒でもしたのか、若い衆が思い遣って他所へ引っ張っていってくれたのか、それももう聞こえない。
いつまでも続くかと思われた激しいぶつかり合いは、お互いの剣がかち合ってへし折れたことで一転した。
一瞬呆けたような沈黙が走り、それも束の間、お二人は無用の剣を捨てて取っ組み合いの殴り合いに突入なさった。
突入というか、その後、殆ど数秒の間に決着がついたんだけど。
単純な力比べとなれば圧倒できると踏んだのか、御屋形様が掴みかかろうとなさったたところを、奥様が力いっぱいに踏みつけた地面が、圧縮され鋼のように研ぎ澄まされた土の槍となって襲い掛かる。
これを素手で握りしめて力づくで押さえつけて、押さえ込んで、ねじ伏せてしまったのはさすがに御屋形様というべきところだけど、同時にさすがは脳筋蛮族の大親玉、などというウルウじみた感想が浮かんでしまった。
その蛮族解決法は大きな隙を生み、奥様の指打ちが生んだ風の刃ががら空きの顔面を襲った。
隙があったとはいっても、その肉体自体が魔力で鎧われた頑丈さ。いくら奥様でも簡略化した魔術では、皮一枚は切れても肉まで及ばない。及ばないけど、逆に言えば皮一枚は切れる。
その剃刀じみた鋭さに御屋形様が思わず目を閉じてしまわれた瞬間、奥様の拳が顎先に打ち込まれて、人体が立ててはいけない音を立てて、人体がやっちゃいけないような角度に首がかしいだ。
いくら辺境貴族が頑丈で、御屋形様がその頂点に立たれているとはいえ、脳が揺れれば体の自由は奪われる。
ぐらりと足元が揺れたのを見逃さず、奥様はよろけた体に組み付いて地面に引き倒すや、ご自分の伴侶のお美しい顔面を、畑でも耕すかのように左右の拳で滅多打ちにし始められた。
肉と肉とがぶつかる湿った音と、骨と骨とがぶつかる硬く鈍い音とが、絶え間なく響き続ける。
その間も御屋形様の身体は痙攣するようにはねては奥様を振り払おうとなさるけれど、完全に組み敷かれておられるようで、暴れても暴れても奥様は絡みつく蛇のように離れない。離れたらすさまじい反撃が返ってくることを思えば、当然も当然か。
すっかり頭に血が上っておられるのか、奥様は温厚な顔立ちに獰猛な獣のような笑みを浮かべて、南部訛りの激しい罵倒語を繰り返しながら、旦那様の顔面を地面に埋めようとでもするかのような拳を叩き込み続ける。
御屋形様の身体がくったりと脱力したのは拳が五十を数えたあたり。奥様が回転しすぎた車輪を落ち着かせるように緩やかに速度を落としながら殴り続けることさらに十数度。奥様が荒い息を繰り返しながら拳を止めたころには、御屋形様の上半身は柔らかくほぐされた黒土に埋もれていた。
「うっだらぁぁぁああああああああッッ!!!」
自分の伴侶にまたがったまま、血まみれの拳を振り上げて蛮族の勝鬨を上げる奥様。
辺境貴族に真っ向勝負で打ち勝つというのも物凄いけれど、自分の伴侶の顔面を容赦なく滅多打ちにできる人間性というのも凄まじい。
奥様の穏やかなお顔しか知らないあたしとしては、成程辺境貴族と結婚するような人間がまともなわけがないと大いに納得するのだった。現実から逃げてるとか言うな。
常識的じゃない生き物だけに常識というものをしっかり教え込まれたリリオは、その常識を幾重にも上塗りする現実を前に絶句していたし、ウルウもドン引きした様子で言葉もない。
あたしも、乾いた笑いしか出てこないわよ、これは。
「素晴らしい腕前、素晴らしい胆力。お変わりないようで安心いたしました」
そんなあたしたちを尻目に、特等武装女中のペルニオ様が、やる気のない拍手とともに、熱のない声音でそんなことをうそぶく。
この人は本当に、どんな時でも平常運転だ。神経が死んでるんだろうか。
吠えながら拳を振り上げる奥様と、下半身だけ土からはみ出している御屋形様。
それはあたしの知っている奥様ではないし、あたしの知っている御屋形様でもない。
どうしてこんな惨状を目の当たりにして平然としていられるのか、あたしには理解できない。
などと思っていたら、ペルニオ様のガラス玉みたいな目がアタシを見つめていて、うへえとする。どうもあたしは、昔からこの人の目が苦手だ。
まるで造り物みたいに冷たくて、無感情で、その癖、その鉄面皮のままドすべり冗句や謎の姿勢を決めてくるので、あたしには、というか使用人みんな揃って、笑っていいのかなんなのかいまだにわからない。
バカ受けするのは女中頭位だ。あの人はあの人でどうかしている。
その人形面があたしを見つめて、ゆっくりと瞬きする。
「トルンペート」
「うぇ、はいっ」
「物事を、一面的に見てはいけません。あれも現実。これも現実。主がぼろ雑巾にされているのも現実です。笑えますね」
「わら、えっ」
「失敬。本音が」
「えっ」
「おすまし顔で格好つけている御屋形様も現実。あそこで湿った生乾きの雑巾みたいになっている御屋形様も現実。穏やかな気持ちで受け入れていきましょう」
「主がぼろ雑巾にされていて、なんでそんなに平然と……?」
「私が武装女中だからです」
「えっ」
ペルニオ様はまたゆっくりと瞬きをして、続けた。
「時には主を護り、時には主から護るのが武装女中のお勤め。主が暴走した時には、よっしゃいまだとばかりに物理的に押さえ込んで囲んで棒で叩いてでも止めるのが武装女中です。自分の手を汚さずに鎮圧できたのならば、喜んでお茶請け片手に観戦するのもお務めです」
「えっ……えっ?」
「武装女中って強くなればなるほど頭おかしくなるの?」
「否定できないのが辛い」
「左様でございますね。みな、大概面白おかしくいらっしゃるようです」
「他人事のように」
ペルニオ様はしれっとぬかしたあと、改めてあたしたちに向き直り、ゆっくりと美しく立礼した。
「なにはともあれ、おかえりなさいませ」
美しい女中の後ろで、奥様の死体蹴りが旦那様を掘り起こしていた。
用語解説
・南部訛りの激しい罵倒語
南部訛りは罵倒語のバリエーションに富むと言われている。
帝都人や東部人のような皮肉などよりも、直接的な罵倒が多い。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる