199 / 304
第十四章 処女雪
第六話 鉄砲百合と思い出話
しおりを挟む
前回のあらすじ
実はものすごくいいとこのお嬢様だったリリオ。
あれで。あんなので。
辺境貴族があまり作法とか礼儀とかを重んじない、というのは半分正しくて半分誤りだ。
辺境でだって、作法や礼儀というものはあるし、それを軽んじる者は相応の報いを受ける。
ただ、内地の作法や礼儀と比べると、それが形式や様式よりも、実際的な部分を重視するってこと。
思い遣りや、敬意、そういったものをまっすぐに表現するといってもいい。
そう言ったものを示すためであれば、形式的な作法は曲げてもいい。
辺境では誰も席次を口うるさく言ったりはしないし、食器の使い方が正しくないからと嗤うこともない。
内地のお高く留まった貴族は、そういった辺境貴族のやり方を野蛮だ、洗練されていないということもあるが、辺境の作法が決していい加減というわけじゃない。
辺境だから礼儀などいらんと無礼な態度をとった貴族が、その場で斬首され、周りの辺境人もそれを賛美したという逸話も故事にあるくらいだ。
ただ、作法や形式を多少曲げることよりも、中身もないのに形ばかりを強調するやり方を良しとしないってわけ。
別にその辺境のやり方が最上に素晴らしくて、内地の作法は形骸化したゴミだなんていう気はない。
辺境のやり方だって善し悪しだし、内地のやり方だって善し悪しだ。
その土地にはその土地のやり方があり、譲れないところは仕方がないとして、譲れるところは譲るほうが文明的だというだけだ。
という風に頭の中で唱え、念じたのは、つまるところ譲りがたいけど譲らざるを得ないこの現状に対して思うところかあるけど言うに言えないからだ。
暖かい部屋、美味しいお酒、美味しいごはん、とっても素晴らしい。
素晴らしいけど、そんな晩餐会に武装女中が席をもらっているってのがもう、落ち着かない。
いくら辺境がざっくりばらんとしてるからって、使用人は使用人、そこはしっかりと区切られている。内地と比べれば大分距離が近いかもしれないけど、それでもこうして主人と同じ卓につくなんてのは、まずない。
しかし、いまのあたしはリリオのお付きの武装女中ではなく、リリオの冒険屋仲間のトルンペートという形で認識されてしまっていて、そしてその通りに遇されているのだった。
いや違うんで、女中なんで、なんてことはもちろん言えない。
リリオも悲しむだろうし、閣下も興を損ねるだろう。
というか閣下も、顔見知りなのだしあたしが武装女中だということもわかっているだろうに。
まあ、辺境貴族は豪放だ、だからどうしたって言うんだろうけど。
だから仕方がなく、せめて前掛けは外して精いっぱいお客様面するけど、でも女中に給仕されるとどうにも背中がむずむずする。
リリオに給仕してる姿を見るとあたしにやらせてって言いたくなる。
これも職業病っていう奴だろうか。
ウルウも、人見知りの癖に平然と給仕されてて、なんかようやく手のひらからエサを食べてくれるようになった野良猫が他所でもエサ貰ってるのを見た時のような気分だ。そんな経験ないけど。
そんなあたしのもやもやをよそにウルウはなんだかんだ美味しそうに食べるし、リリオと奥様、男爵閣下は思い出話に花を咲かせている。
あたしとしてはもう、せっかくいいお酒が飲めるんだから、考えるのをやめて酒食におぼれたいところなんだけどそうもいかない。
リリオが思い出話するってことは、当然、リリオといっつも一緒にいたあたしも話に巻き込まれざるを得ないのだった。
「いやあ、まったくお懐かしい。旅に出られるときはすぐに出て行ってしまわれたから、お見送りも半端なもので」
「もう、私を肥え太らせて食べるんじゃないかってくらいおもてなしいただきましたよ」
「おや、そうでしたかな。はっはっは!」
「リリオがお暇しようとする度に、不思議と名物料理が出てきたのを覚えていますよ、閣下」
「いや! いや! いや! まあそのような偶然もあるかもしれませんな!」
男爵閣下には確か息子さんばかりで、結局娘さんができず、ちょくちょく遊びに来ていたリリオのことを目に入れてもいたくないと言う可愛がりようだった。
リリオもリリオでまったく人見知りすることもなく物怖じもせず、おじさまおじさまと無邪気になついていたものだから、閣下としても可愛がり甲斐があったことだろう。それによく食べるから、餌付けのし甲斐も。
あたしもリリオのおこぼれにあずかってよくお菓子をいただいたものだ。
……あれ、あたしも餌付けされてるな。
よくよく思えばあたしもリリオと二人まとめてかわいがられていた気がする。
まあ、いくらあたしだって、子供の頃はそんなものだろう。うん。仕方がない。
カンパーロは堂々たるド田舎だけど、でも内地から遠ざかる一方の他の地域より、よほど物珍しい品が流通している土地柄でもあって、その上、土地も広いのでリリオにとってはいい遊び場所だった。
遠路はるばる竜車で遊びに来て、結局旅疲れでついて早々ぐっすり寝て一日つぶしてしまったり、よく知りもしない森にフラフラっと遊びに行って二人して迷子になったり、牧場で羊たちのお世話をすると言いだして、結局牧羊犬に面倒を見られたり。
いやあ、こうやって語ってみるとなんだかほのぼのして見えるけど、当時のあたしにとっちゃ、ついていくだけで全身がぼろぼろになりそうなほど疲れる大冒険だった。
あ、これ比喩表現じゃないわよ。
森で害獣や魔獣に追っかけ回されて骨折ったり、リリオが力加減間違えて骨折ったり、骨折ってばっかりだったわ。あ、これも比喩表現じゃなく、物理的にね。骨を折られては泣いて、強制的に回復させられては泣いて、また折られては泣いて、あたし、けっこう泣いてばっかりだったわ。腕から折れた骨が飛び出て泣かない子供がいたらあたしが見てみたいけど。
まあそんな風に、腕を折られ足を折られ、あばらを折られ鎖骨を折られ、全身大概折ったんじゃないかってくらい折ったわね、骨。
骨付きの肉をいただきながら、こんな感じだったかなーなんて、今では平気で思っちゃえるくらいだ。
って言う話を隣のウルウに振ってみたらものすごく嫌そうな顔された。
それが面白くてつい、ウルウが食べようとしてるお肉と見比べて、自分の脇腹のあたりを指してみる。
「それ、このあたりね」
「あのねえ。食べる気なくなるんだけど」
「背中側ね。あばら骨についてるやつ」
「君は肉付き悪くてまずそう」
「あら言ってくれるじゃない」
ウルウは、はァー、とクソでかいため息をついて、ちょっとあたしの耳元に口を寄せて、脅すみたいに言った。
「食べちゃうよ」
かすれ気味の低い声が、腰のあたりにぞわぞわ来た。
「懐かしいですねえ。ラピーダはまだ元気ですか?」
「まだまだ現役でやっとります。子供も、もう立派な牧羊犬ですな。雪解けしたら、新しい卵も孵ることでしょう」
「楽しみですねえ」
あたしがうへあ、と変な声を出している間に、ウルウはお肉を骨から綺麗に外す作業に戻り、リリオたちは牧羊犬の話で盛り上がっていた。
それどころではないあたしは、しばらく腰のぞわぞわに悩まされるのだった。
用語解説
・ラピーダ
カンパーロ男爵家の牧場に飼われている八つ足の牧羊犬。
実はものすごくいいとこのお嬢様だったリリオ。
あれで。あんなので。
辺境貴族があまり作法とか礼儀とかを重んじない、というのは半分正しくて半分誤りだ。
辺境でだって、作法や礼儀というものはあるし、それを軽んじる者は相応の報いを受ける。
ただ、内地の作法や礼儀と比べると、それが形式や様式よりも、実際的な部分を重視するってこと。
思い遣りや、敬意、そういったものをまっすぐに表現するといってもいい。
そう言ったものを示すためであれば、形式的な作法は曲げてもいい。
辺境では誰も席次を口うるさく言ったりはしないし、食器の使い方が正しくないからと嗤うこともない。
内地のお高く留まった貴族は、そういった辺境貴族のやり方を野蛮だ、洗練されていないということもあるが、辺境の作法が決していい加減というわけじゃない。
辺境だから礼儀などいらんと無礼な態度をとった貴族が、その場で斬首され、周りの辺境人もそれを賛美したという逸話も故事にあるくらいだ。
ただ、作法や形式を多少曲げることよりも、中身もないのに形ばかりを強調するやり方を良しとしないってわけ。
別にその辺境のやり方が最上に素晴らしくて、内地の作法は形骸化したゴミだなんていう気はない。
辺境のやり方だって善し悪しだし、内地のやり方だって善し悪しだ。
その土地にはその土地のやり方があり、譲れないところは仕方がないとして、譲れるところは譲るほうが文明的だというだけだ。
という風に頭の中で唱え、念じたのは、つまるところ譲りがたいけど譲らざるを得ないこの現状に対して思うところかあるけど言うに言えないからだ。
暖かい部屋、美味しいお酒、美味しいごはん、とっても素晴らしい。
素晴らしいけど、そんな晩餐会に武装女中が席をもらっているってのがもう、落ち着かない。
いくら辺境がざっくりばらんとしてるからって、使用人は使用人、そこはしっかりと区切られている。内地と比べれば大分距離が近いかもしれないけど、それでもこうして主人と同じ卓につくなんてのは、まずない。
しかし、いまのあたしはリリオのお付きの武装女中ではなく、リリオの冒険屋仲間のトルンペートという形で認識されてしまっていて、そしてその通りに遇されているのだった。
いや違うんで、女中なんで、なんてことはもちろん言えない。
リリオも悲しむだろうし、閣下も興を損ねるだろう。
というか閣下も、顔見知りなのだしあたしが武装女中だということもわかっているだろうに。
まあ、辺境貴族は豪放だ、だからどうしたって言うんだろうけど。
だから仕方がなく、せめて前掛けは外して精いっぱいお客様面するけど、でも女中に給仕されるとどうにも背中がむずむずする。
リリオに給仕してる姿を見るとあたしにやらせてって言いたくなる。
これも職業病っていう奴だろうか。
ウルウも、人見知りの癖に平然と給仕されてて、なんかようやく手のひらからエサを食べてくれるようになった野良猫が他所でもエサ貰ってるのを見た時のような気分だ。そんな経験ないけど。
そんなあたしのもやもやをよそにウルウはなんだかんだ美味しそうに食べるし、リリオと奥様、男爵閣下は思い出話に花を咲かせている。
あたしとしてはもう、せっかくいいお酒が飲めるんだから、考えるのをやめて酒食におぼれたいところなんだけどそうもいかない。
リリオが思い出話するってことは、当然、リリオといっつも一緒にいたあたしも話に巻き込まれざるを得ないのだった。
「いやあ、まったくお懐かしい。旅に出られるときはすぐに出て行ってしまわれたから、お見送りも半端なもので」
「もう、私を肥え太らせて食べるんじゃないかってくらいおもてなしいただきましたよ」
「おや、そうでしたかな。はっはっは!」
「リリオがお暇しようとする度に、不思議と名物料理が出てきたのを覚えていますよ、閣下」
「いや! いや! いや! まあそのような偶然もあるかもしれませんな!」
男爵閣下には確か息子さんばかりで、結局娘さんができず、ちょくちょく遊びに来ていたリリオのことを目に入れてもいたくないと言う可愛がりようだった。
リリオもリリオでまったく人見知りすることもなく物怖じもせず、おじさまおじさまと無邪気になついていたものだから、閣下としても可愛がり甲斐があったことだろう。それによく食べるから、餌付けのし甲斐も。
あたしもリリオのおこぼれにあずかってよくお菓子をいただいたものだ。
……あれ、あたしも餌付けされてるな。
よくよく思えばあたしもリリオと二人まとめてかわいがられていた気がする。
まあ、いくらあたしだって、子供の頃はそんなものだろう。うん。仕方がない。
カンパーロは堂々たるド田舎だけど、でも内地から遠ざかる一方の他の地域より、よほど物珍しい品が流通している土地柄でもあって、その上、土地も広いのでリリオにとってはいい遊び場所だった。
遠路はるばる竜車で遊びに来て、結局旅疲れでついて早々ぐっすり寝て一日つぶしてしまったり、よく知りもしない森にフラフラっと遊びに行って二人して迷子になったり、牧場で羊たちのお世話をすると言いだして、結局牧羊犬に面倒を見られたり。
いやあ、こうやって語ってみるとなんだかほのぼのして見えるけど、当時のあたしにとっちゃ、ついていくだけで全身がぼろぼろになりそうなほど疲れる大冒険だった。
あ、これ比喩表現じゃないわよ。
森で害獣や魔獣に追っかけ回されて骨折ったり、リリオが力加減間違えて骨折ったり、骨折ってばっかりだったわ。あ、これも比喩表現じゃなく、物理的にね。骨を折られては泣いて、強制的に回復させられては泣いて、また折られては泣いて、あたし、けっこう泣いてばっかりだったわ。腕から折れた骨が飛び出て泣かない子供がいたらあたしが見てみたいけど。
まあそんな風に、腕を折られ足を折られ、あばらを折られ鎖骨を折られ、全身大概折ったんじゃないかってくらい折ったわね、骨。
骨付きの肉をいただきながら、こんな感じだったかなーなんて、今では平気で思っちゃえるくらいだ。
って言う話を隣のウルウに振ってみたらものすごく嫌そうな顔された。
それが面白くてつい、ウルウが食べようとしてるお肉と見比べて、自分の脇腹のあたりを指してみる。
「それ、このあたりね」
「あのねえ。食べる気なくなるんだけど」
「背中側ね。あばら骨についてるやつ」
「君は肉付き悪くてまずそう」
「あら言ってくれるじゃない」
ウルウは、はァー、とクソでかいため息をついて、ちょっとあたしの耳元に口を寄せて、脅すみたいに言った。
「食べちゃうよ」
かすれ気味の低い声が、腰のあたりにぞわぞわ来た。
「懐かしいですねえ。ラピーダはまだ元気ですか?」
「まだまだ現役でやっとります。子供も、もう立派な牧羊犬ですな。雪解けしたら、新しい卵も孵ることでしょう」
「楽しみですねえ」
あたしがうへあ、と変な声を出している間に、ウルウはお肉を骨から綺麗に外す作業に戻り、リリオたちは牧羊犬の話で盛り上がっていた。
それどころではないあたしは、しばらく腰のぞわぞわに悩まされるのだった。
用語解説
・ラピーダ
カンパーロ男爵家の牧場に飼われている八つ足の牧羊犬。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
それではみなさま、ごきげんよう〜服飾師ソワヨは逃げ切りたい〜
とうや
恋愛
服飾師として活動するわたくしの元に父が持ってきた縁談は、2年前、親友のリーゼロッテを婚約破棄した王太子だった。王家総出で再教育したはずの王太子は、実は何も変わっていないようで。
よろしい、ならば戦争だ。
連載中のBL小説『腐女神様の言う通り』の服飾師ソワヨの話を少し掘り下げました。
恋愛、結婚の世界観は後継問題さえクリアすれば同性婚もOK。むしろ王族、貴族間では王族貴族を増やしすぎないように同性婚が推奨されます。
頭空っぽにしてお読みください。
************************************
ATTENTION
************************************
※恋愛要素薄め。
※ガールズラブ多し。主人公はなぜか女性にモテる女性です。
※17話+挿話で完結。毎日8時と20時に更新。
※誤字脱字報告、いつもありがとうございます。感想などが書いてなければ認証せずにそっと修正します。
女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています
ブサ猫令嬢物語 大阪のオバチャン(ウチ)が悪役令嬢やって? なんでやねん!
神無月りく
ファンタジー
旧題:ブサ猫令嬢物語~大阪のオバチャンが乙女ゲームの悪役令嬢に転生したら……~
*あらすじ*
公爵令嬢ジゼル・ハイマンは、”ブサ猫令嬢”の二つ名を持つ、乙女ゲームの悪役令嬢である。
その名の通り、ブサ猫を連想させるおデブな体と個性的な顔面の彼女は、王太子ミリアルドの婚約者として登場し、ヒロインをいじめまくって最後は断罪されて国外追放される――という悪役令嬢のテンプレキャラに転生してしまったのは、なんと”大阪のオバチャン”だった!
――大阪弁の悪役とか、完全にコントやん! 乙女ゲームの甘い空気ぶち壊しや! とんだ配役ミスやで、神さん!
神様のいたずら(?)に憤慨しつつも、断罪されないため奮闘する……までもなく、婚約者選びのお茶会にヒロイン・アーメンガート(多分転生者)が闖入し、王太子と一瞬で相思相愛になって婚約者に選ばれ、あっけなく断罪回避したどころか、いきなりエンディング感満載の展開に。
無自覚にブサ猫萌えを炸裂させ、そこかしこで飴ちゃんを配り、笑顔と人情でどんな場面も乗り越える、テンプレなようで異色な悪役令嬢物語、始めました。
*第三部終盤より一部他作品『乙女ゲームの転生ヒロインは、悪役令嬢のザマァフラグを回避したい』のキャラが登場しますが、読んでなくとも問題ありません。
*カクヨム様でも投稿しております(番外編のみアルファポリスオンリー)
*乙女ゲーム転生ですが、恋愛要素は薄いです。
*HOTランキング入りしました。応援ありがとうございます!(2021年11月21日調べ)。
異世界で焼肉屋を始めたら、美食家エルフと凄腕冒険者が常連になりました ~定休日にはレア食材を求めてダンジョンへ~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
辺境の町バラムに暮らす青年マルク。
子どもの頃から繰り返し見る夢の影響で、自分が日本(地球)から転生したことを知る。
マルクは日本にいた時、カフェを経営していたが、同業者からの嫌がらせ、客からの理不尽なクレーム、従業員の裏切りで店は閉店に追い込まれた。
その後、悲嘆に暮れた彼は酒浸りになり、階段を踏み外して命を落とした。
当時の記憶が復活した結果、マルクは今度こそ店を経営して成功することを誓う。
そんな彼が思いついたのが焼肉屋だった。
マルクは冒険者をして資金を集めて、念願の店をオープンする。
焼肉をする文化がないため、その斬新さから店は繁盛していった。
やがて、物珍しさに惹かれた美食家エルフや凄腕冒険者が店を訪れる。
HOTランキング1位になることができました!
皆さま、ありがとうございます。
他社の投稿サイトにも掲載しています。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
赤月-AKATSUKI-
月夜野 すみれ
ファンタジー
天満夕輝は予備校からの帰り道、着物を着た幼い女の子と出会った。
その子を家に送ろうと、一緒に歩いていくと複数の着物を着ている男達が乱闘していた。
その中の一人が刀で斬られそうになったのを見た夕輝は咄嗟に駈けだしていた。
いつの間にか手にしていた刀で男と戦うことになる。
戦いが終わった後、夕輝は意識を失って倒れた。
気付くと着物を着て髷を結っている人間ばかりの場所にいた。
そこは馬喰町だと言うが窓の外にビルは見えなかった。
外に飛び出した夕輝の目に入ったのは舗装されていない土の道に木造の建物。そして、着物を着て髷を結っている人々。
帰る方法が分からない夕輝は湯屋を営んでいる御用聞き平助の家に厄介になることになりながら、現代に帰る方法を探すことに。
カクヨム、小説家になろう、ノベマに同じものを投稿しています。
【完結】二度目の転生は一度目の転生で俺が作ったメイドロボットでしかも人妻だった件
神谷モロ
ファンタジー
一度目の転生で俺は勇者となり魔王を倒した。
ついでに自分を転生させた神も倒した。
その後は人里離れて過ごし、魔王を復活させたり、メイドロボットを作った。
俺の生涯に悔いなしと思っていたが最後に心残りがあった。恋愛くらいしとけばよかったと。
まさか二度目の転生がおこるとは思わなかった。しかも自分が作ったメイドロボットで魔王の嫁になっていたと……。これからどうしたものやら。
※本作品は『異世界勇者と幼稚な神』『リッチさんと僕』『幼稚な神様、スタディ中』と世界を共通にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる