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ダンジョン探索
242 不利益
しおりを挟む路地裏の暗闇から聞こえてくる、女性の叫び声。
その声を発している女性へカーソンとティコは青ざめながら叫び、黒覆面達はニヤけながら茶化す。
「クリスっ!? クリスぅー! 大丈夫かっ!?」
「クリス様っ! 無事ですかっ!?」
「心配すんなよ。気持ちいい事してんだからよ?」
「ひひっ。俺らも後でお仲間入りすっからよ」
「可哀想になぁ? 彼女、もう手遅れだぜ?」
「そこのガキも覚悟しときな? 妊娠させてやらぁ」
「2人共散々嬲った後で、娼館に売ってやる」
「それが嫌なら抵抗しねえで、俺らの言う事聞きな」
「ほれぇ、彼女気絶しちまったんじゃねぇのか?」
「おやぁ? アンアンもヒィヒィも聞こえなく――」
ゴスッ ゴスッ
ボゴッ ボゴッ
ガスッ ゴスッ
女性の喘ぎ声は途絶え、何かが殴られたり蹴られる音へと変わった。
やがて殴打する音もしなくなり、路地裏はしんと静まりかえる。
カーソンもティコも、黒覆面達すらも黙り込み、真っ暗で何も見えない路地の奥を見つめる。
視線を集める路地裏からひとり、両手の拳を真っ赤に染めた女が出てきた。
その顔には返り血が飛散し、人の姿をした魔物かと見紛う程の存在感を放つ。
襲ってきた暴漢を返り討ちにしたクリスは、首をコキコキと鳴らしながら口を開いた。
「……ったく。あたしを犯したきゃ最低でも10人くらいで襲ってこい」
「クリスっ!? 無事かっ!?」
「うん、無事無事。酔いはすっかり醒めちゃっちゃけど」
「お怪我してませんかクリス様っ!?」
「あたしはゼンゼン大丈夫。でもあっちで5人、死にかけてるかも?」
「…………容赦なしに殴ったのかよ」
「うん、あと蹴った。あたし、相手が女だろうとぶちのめすから」
「おいおいぃ……女の人にはちょっとくらい遠慮してやれよ」
「あんたみたく優しくないもん。そんなの無理よ無理無理。
相手が誰であろうと売られた喧嘩は、きっちりと倍にして返すよ」
「お見事ですっ! クリス様っ!」
「ありがとう。そっちは?」
「カーソン様と5人やっつけましたけど、他はまだピンピンしてます」
「ほいじゃ、あたしが許す。全員半殺しにしてもいいよ。
殺しさえしなけりゃ、カーソンがヒーリングかけるから」
「あのぅ、2人とも? 俺が治す前提での暴力は止めて貰えます?」
「はいクリス様っ! ボッコボコにしちゃいますねっ!」
「あたしも暴れ足りないから、やっちゃうよぉ!」
「だめだ俺の話、聞いてもくれねぇ……水探しとくか……」
クリスから許可を貰ったティコは、黒覆面達をキッと睨みつけながら歩み寄ってゆく。
無血での解決は不可能だと諦めたカーソンは、近くに水は無いかと探し始めた。
血まみれの拳を握りしめ、不敵な笑みを浮かべながらジワジワと近寄るクリス。
反対側からはティコが、殺意剥き出しで距離を縮めてくる。
前門の虎、後門の狼。
暗闇だというのにはっきりと視認出来る、殺意の滾った2人の瞳。
虎と狼に挟み込まれ、黒覆面達は絶望と恐怖心を植え付けられた。
相手の実力を見誤り、無謀な襲撃だったと後悔する黒覆面達。
「ひっ、ひぃぃ!」
「やべぇ逃げろっ!」
「やっぱ無理だぁぁ!」
「おっ、お助けぇーっ!」
「あっ! 逃げるなっ!」
「ひとりも逃がすな! 全員落とせカーソンっ!」
「でっ、ディザードっ!」
(はいです、ご主人様)
クリスに怒鳴られたカーソンは、慌ててディザードを呼ぶ。
ズドォン
前後の虎狼から逃れる為、左右に分かれて逃げ出す黒覆面達。
しかしカーソンが呼び出した土の精霊が開けた落とし穴へ全員捕まり、落下していった。
穴の中で着地した黒覆面達は、下半身が突然現れた土で埋められ固定される。
今までに全く経験した事の無い攻撃を受け、阿鼻叫喚の大混乱へと陥った。
自力での脱出が不可能となった黒覆面達は、恐怖のあまり張り裂けんばかりの悲鳴を上げる。
「ひぃーっ! 助けてくれぇー!」
「ぎゃぁぁぁーっ! やめてくれぇー!」
「殺さないでぇーっ!」
「うっさい黙れっ! 騒げばそのまま生き埋めにすっぞ!」
「ひぃぃっ!?」
「こんな時間に大声なんか出すなっ!」
「うわぁやっちまった……どうしよう……」
黒覆面達へ騒ぐなと怒鳴る、クリスとティコ。
攻撃こそ受けたが、もしや人違いで自分達を襲ってきたのかも知れないと思うカーソン。
命令されたとはいえ、ディザードを呼び落とし穴へと落としてしまった事を悔やんでいた。
ティコはクリスに手招きされ、共に路地裏へと姿を消す。
暫くして、2人は何かを引きずりながら路地裏から戻ってくる。
その両手には、顔面血だらけで失神している女性らしき人間の手や足が掴み取られていた。
情け容赦なくズルズルと引きずられ、落とし穴の中へと放り込まれてゆく。
無表情で往復するクリスとティコは、意識を取り戻した暴漢が発する呻き声も無視し、次々と落とし穴へと放り込む。
何故か2人の行動に、以前討伐した事のあるトロールの姿が脳裏によぎったカーソン。
話しかけると自分も何かされてしまうのではないかと、声もかけられずにオロオロとしていた。
落とし穴の中では黒覆面達が、追加で落とされてきた路地裏の別動隊の安否を気遣っている。
「おっ、おいっ……大丈夫か!?」
「うぅ……化け物……あれ化け物……」
「しっかりしろっ!」
「なによあれ……どうやったら勝てるってのよ……」
「俺らも駄目だった。あんなの無理だ」
「誰よ……少しびびらせるだけだって言った奴は……」
「お前もそれに乗ってきといて、言えた事じゃねぇだろ」
「……でよ? これからどうなんだ俺達?」
「…………分かんねぇ」
「このまま埋められちまう……のか?」
「やっ…やだ! そんなのやだよ!」
「嫌だっつったっておめえ……」
「俺らに選ぶ権利なんかねぇよ……」
「俺……これに近い話、聞いた事あるぞ」
「確か、カリス村で暴れてた盗賊がこうやって殺され――」
「うんうん! それ正解っ!」
「ひっ!?」
正解だと言われ、黒覆面達は上を見上げた。
見上げた先には、月を背景にクリスとティコが両腕を組みながら、自分達を見下ろしていた。
クリスは黒覆面達へ、カリス村での詳細を語る。
「カリス村でさ、こうやって落っことした盗賊共どうなったと思う?」
「……い……生き埋め?」
「ざんねーん。そんな優しく殺さなかったよぉ?」
「い、生き埋めで優しくないって……」
「村のみんな総出で糞尿ぶっかけて、石も投げつけてたよ?」
「ひぃぃ……」
「そっから油かけて、じっくりと焼き殺しね?」
「焼き……殺し……」
「そしてから埋めたの。さぁて、今回はどうしよっかな?」
「あっ、あのっ! どうか俺達の言い分を聞いて下さい!」
「聞いてどうすんのぉ?」
「俺達もやり方が悪かったです! どうか聞いて下さい!」
「こっちも無意味に襲ったワケじゃないんです!」
「でも聞かせる前にさぁ……真っ先に言うべき事があるんじゃないの?」
「すっ、すすすっ……すみませんでしたぁぁっ!」
「こんな事して、申し訳ございませんでしたぁぁっ!」
「こっ、降参です! どうかお許しを!」
クリスからの威圧を察した黒覆面達は、襲撃した事への謝罪を入れる。
落とし穴の中で泣きながら慈悲を懇願する黒覆面達を憐れみ、カーソンはクリスへ話す。
「なぁ? 助けてやってもいいんじゃないか?」
「あんたいいのそれで? 殺すつもりで襲ってきたんだよ?」
「まあお前もティコも、俺も怪我してないんだし」
「わたし手刀に気を込めなかったので、爪が割れちゃいました」
「そりゃ大変。怪我させられたから、やっぱ殺さなきゃね」
「ひぃぃ……」
「お願いしますぅ……命だけはぁ……」
「どうせ助けてもさぁ? また仕返しに来るんでしょ?」
「行きません! いえ来ません! もうしません!」
「どうだかなぁ? 口ではなんとでも言えるしぃ?」
「もう二度としません! 命だけはお助けを!」
「どっ、どうか耳を切り落とす程度でご勘弁を!」
「やだよ。耳切ったり指切って、他人の身体で遊ぶ趣味なんかないもん」
「どうせやるなら苦しませずに、お命頂戴ですよねっ?」
「うんうん。後腐れなく、キッチリと息の根止めないとね」
「嫌ぁ……まだ死にたくないぃ……」
「俺も殺したくねぇ……なぁ? 助けようよ……」
殺害する気マンマンのクリスとティコへ、カーソンは黒覆面達と共に慈悲を願った。
殺す、殺したくない、殺されたくない、喧々囂々とする現場。
そんな中、イザベラとローラとソニアが、酒場から現場へと合流した。
イザベラはクリス達を労い、酒場の経緯を伝える。
「お疲れ様。誰か殺した?」
「お疲れ様ですイザベラ様っ! 誰も死んでませんっ」
「酒場のほうはどうでした?」
「文句言いにきた連中、全員黙らせてやったわ」
「最初は綺麗事ばかりでしたが、すぐに本音を漏らしましたわ」
「要は下層に来る奴等が増えると、自分達の稼ぎが減る。
だから余計な助言をして、不利益を生み出すな。だとさ」
「えっ!? 何ですか不利益って? どういう事です?」
何をもって不利益なのかと驚いているカーソンへ、イザベラ達は話す。
「早い話がね? 深い階層へ来る冒険者を増やしたくないって事よ」
「あ。下手に死人増やして、魔物を強くさせたくないからですか?」
「その思いでしたのなら、私達も賛同致しました。
ですが死へと誘導していては、全く意味などありませんわ」
「……そうか、そうですよね。結局死なせたら一緒だ」
「我々が伝えた事実を聞いたらな? すぐに本音を暴露しおった。
人が増えると自分達の利益が減るから、勝手な事をするなだとよ」
「何ですかそれ! 信じらんねぇ!」
「それが下層を探索する冒険者達の、暗黙のルールだそうよ?
知ったこっちゃないわよね? 頭おかしいって言ってやったわ」
「魔物の仕組みを教えて差し上げたら、すぐ言い訳に使われましたわ。
ならば自分達のやっている事は、魔物を増やす行為ではない。とね?」
「自分達の階層で死者を出さないだけで、何の解決にもなっていない。
上層の死体が、下層の魔物となっていない証拠など、何処にもない。
己の浅知恵で死なせた罪を正当化させるな馬鹿者、と怒鳴ってやった」
「ショウの話にまさかって思ってましたけど、ホントだったとは……」
ショウから、競争相手を増やしたくないから教える奴はいないと聞いていたカーソン。
まさか冗談ではなく本当に利益目的で、他人の死を助長させているのかと言葉を失った。
動揺しているカーソンへ考える時間を与えようと、イザベラはクリスへ話題を振る。
「酒場に居た連中は納得させたわ。こっちはどうだったの?」
「ええっと……ご覧の通りです」
「このまま埋めちゃうの?」
「反省しないようなら、それもアリですよね?」
「じゃあこいつらの命、ちょっと私が預かってもいいかしら?」
「はい。むしろお願いします」
「分かったわ。ローラ、ちょっとこいつらの説得手伝って」
「はい。お姉様」
「ソニアは3人を連れて、水を用意してきてくれるかしら?」
「はっ。クリス、ティコ、カーソンも一緒に連れてきてくれ」
「はい。ほれほれ、水探しに行くよ?」
「大丈夫ですかカーソン様?」
「…………うん」
イザベラとローラは、実力行使にやって来た黒覆面達へ説得の工作を始める。
ソニアはクリスとティコ、放心状態のカーソンを連れて水の確保へと向かう。
人通りの多い道へと戻り、近くの飲食店からバケツごと水を入手しようとするソニア達。
今までの経緯を頭の中で整理したカーソンは、襲撃を受けた原因が自分のせいだったと謝罪する。
「ソニアさん、クリス、ティコ。俺が余計な事したんですね。
教えたらこんな大変な事になるなんて……すみませんでした」
「気にするな。お前のした事は非の打ち所が無い程、正しい」
「そうだよ。間違った事なんかゼンゼンしてないよ?」
「自分達の事しか考えていない、人でなし共が悪いんですっ」
「…………みんな、いつから気付いてたの?」
「お前がショウへ、罠の詳細を教えていた時にだな。
周囲の空気がやけにピリついてきたと感じた矢先だ」
「イザベラさんから魔力でね、どうも不穏な空気が漂ってきたって。
てっきり全員に伝えたと思ってたら、あんたには黙ってたみたいね?」
「カーソン様にお伝えしなかったのは、正解だったかと思いますっ。
あいつらは気付いていないカーソン様の事を、監視していましたので」
ソニアは、カーソン以外の全員で計画した作戦だったと話す。
「あの場で不穏な輩全員とやり合うのは、まずかったのでな。
物を壊して弁償しても、店にかける迷惑は金では弁償出来ん」
「でね? 力で捻じ伏せようとする連中は帰り道を狙うだろうってね。
あたし達が先に帰って、向こうの人員を分断させようって事にしたの」
「あの場で文句言ってくる人達には、イザベラ様とローラ様が。
ソニア様は万が一の為に護衛として、ご一緒に残られましたっ」
予め入念に練られていた計画だったと知らされたカーソンは、クリスへ聞く。
「お前が酔ったフリをして……こうなるように仕向けたんだな?」
「へへっ……どうだった? 可愛かったかにゃんっ?」
「うん、すっげぇ可愛かった」
「わたしはどうだったでしょうかわんっ?」
「お前は……可愛いのが当たり前だよ」
「えへへっ、嬉しいですわんっ」
「むしろお前から可愛さ取ったら、汚い忍者ってだけになる」
「わたし汚い忍者じゃないですよぅ……」
ティコがカーソンへ抗議している途中で、クリスは下腹部をさすりながら話す。
「ささ、いよいよヤバくなってきたから早くお店に入ろう」
「ん? ヤバいって、何がだ?」
「ホントにおしっこ漏れそう。トイレ借りなきゃ」
「え? あそこで済ませてなかったのか?」
「するワケないでしょバカっ! ちょっとそこ入るね!」
尿意を堪えきれなくなったクリスは、内股になりながら早足で近くの店へと入っていった。
バケツと水代の謝礼を支払ってきたソニア達は、現場へと戻ってくる。
現場ではイザベラとローラが、クスクスと笑っていた。
笑っている2人へ、クリスは尋ねる。
「お2人とも笑って……何かあったんですか?」
「あらおかえり。ほら、下を見てごらんなさい?」
「予想外でしたが、よいお仕置きになりましたわ」
「お仕置き? あいつら何を……うげっ!?」
「わっ、私は見ない! 絶対に見ないぞ!」
「うわぁ……気持ちわるぅぃ……」
「グールの時もそうだったけど、ソニアさんって虫ダメなんですか?」
「駄目なのだ! 子供の頃に見た地獄が蘇ってしまう!」
「地獄って? 何かあったんですか?」
「口にもしたくない! 頼む聞かないでくれ!」
「そんなに……辛い思い出なんですね……」
ソニアから虫嫌いの理由を聞こうとしたカーソンは、全力で断られた。
(あっ、隊長それって……家出した時の、谷底での出来事ですね?)
クリスはソニアの虫嫌いが、以前話してくれた家出が原因なのだろうと察した。
幼少の頃に家出し谷底へと隠れた際に、暗闇の中で全身虫だらけとなった経験のあるソニア。
今、落とし穴の中はイザベラが放った光の精霊魔法により、明るく照らされている。
その光に誘われ、土中に潜んでいた様々な虫が地表へと現れている。
黒覆面達へ集り、うぞうぞと蠢くおびただしい数の虫。
悲鳴を上げながら、泣き叫ぶ黒覆面達。
同じ体験をした事のあるソニアは、絶対にこの光景を直視出来ないだろう。
じわじわと落とし穴から遠ざかるソニアを見ながら、クリスは叔母の心的外傷を気の毒にと思った。
イザベラとローラの説得に応じ、黒覆面達は二度とカーソン達を襲わないと誓う。
カーソン達も、その覆面を剥ぎ取って素顔を確認しないと約束する。
交渉が成立し、カーソンはディザードへ指示し、落とし穴を解除させ黒覆面達を地表へと解放させた。
半泣きになりながら、虫を払いのける黒覆面達。
ローラは、バケツの水へヒーリングをかける。
クリスとティコは飲食店から水と一緒に買ってきたコップへとヒーリング水を汲み、黒覆面達へ手渡す。
ヒーリング水を受け取り、飲み干してコップを返却する黒覆面から順に、その場から立ち去ってゆく。
全員が立ち去り、カーソンは死人を出さずに良かったとホッとしながら、ディザードへ落とし穴の埋め立てを指示した。
少し離れた所で、まるで銅像のように立っているソニアへカーソンは話しかける。
「ソニアさん? 終わりましたよ?」
「む、虫は……居なくなったか?」
「ええ、はい。全部逃げました」
「そ、そうか……無様な姿を見せてしまった。すまん」
「いえいえ。あのソニアさんにも苦手があったなんて」
暗い道をオドオドと下を見ながらやってくるソニア。
「別に喰われるとか、噛まれて死ぬとかは無いとぉわぁぁぁ!?」
「うわっ!?」
「いっ、いいい居るっ! 居たっ! やだやだやだぁーっ!」
「そっ、ソニアさん?」
「もうやだやだやだ! 虫嫌だぁぁぁ!」
「いや……なんか可愛いなぁ、ソニアさん」
「ばっ、馬鹿者っ! 茶化すな!」
「あっ、あそこに居るやつ見たんですか?」
「嫌ぁぁっ! まだ居るぅ!」
足元で動いた黒い虫を見て飛び上がり、ソニアは悲鳴を上げながらカーソンへしがみつく。
カーソンに可愛いと茶化され憤慨するも、虫への恐怖心へは抗えないソニア。
声を裏返しながら叫び、カーソンを抱きしめ続けていた。
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