翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

240 ドジな男と几帳面な男

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 パンッ


 部屋にローラの手を叩く音が鳴り、目覚めたカーソン達はモソモソと起き上がる。

「……うーっ、寝た寝た……ありゃ……外はもう暗いな」
「あたた……なんか節々ふしぶしが痛い……」
「わたしもです。寝違えちゃったのかな……」
「そりゃ2人ともあんなかっこで寝てたら……あれっ?」
「ん? どしたの?」
「あんなかっこって……何でしょう?」
「いや……2人とも、ずっと俺の隣りで寝てたっけ?」
「寝ぼけてんの? 起きたあたし達、今どこに居んのよ?」
「カーソン様の隣りで、ずっと一緒に寝ていましたけど……?」
「だよ……なぁ? 夢でも見てたかな?」

 身体が変に痛いと訴える、クリスとティコ。

 他のベッドで変な格好のまま寝ている2人を見ていたカーソン。

 しかし起きてみると、2人は自分と一緒に寝ていた。

 あれは夢だったのかと、カーソンは首をかしげた。


 イザベラとローラは自分達のベッドから起き上がり、無関係を装う。

 入れ替わって寝た事がバレていないと、2人は顔を合わせて微笑んだ。


 2人の邪悪な気配の漂う笑みから、就寝中に何があったのかを察したソニア。

 自分はカーソンの足元で添い寝でも構わなかったのに、仲間外れにされ強制で眠らされた。

 クリスとティコを排除しての添い寝工作に、自分も誘って欲しかったと悲しんだ。 


 起き上がるカーソン達の鼻に、夕食のいい匂いが吸い込まれてゆく。

「ああ、腹減った。ゴハン食いに行こう」
「もう夕方過ぎちゃって夜かぁ。だいぶ寝たね」
「いい匂いっ。今夜はどんなゴハンでしょうねっ?」
「……そうだな。食ってこの悲しみを忘れたい」
「あらソニア? 何か悲しい夢でも見たの?」
「……次回からは、私もお仲間に入れて頂けないでしょうか?」
「あ、あらっ……ごめんなさいね、ソニア」
「てっきりあなたから反対されるかと……」
「反対など致しませんので、今後は是非とも」
「ええ、分かったわ」
「ごめんなさいね」

 ソニアの悲しむ瞳から訴えられたイザベラとローラは、次からはソニアも誘おうかと目配せしながらコクリとうなずいた。



 カーソン達は部屋から出て、夕食の席に着く。

 ソシエが料理を乗せたワゴンを押しながら、給仕にやってくる。

 カーソンは、テーブルの上に料理を配膳するソシエへ聞いた。

「ソシエさん、お仕事慣れました?」
「あんた寝てたから知らないけど、それ一昨日あたし達が聞いてた」
「ありゃ、そうだったのか。同じ事聞いちゃってごめんなさい」
「いえいえ。お陰さまで、毎日楽しくお仕事しています」
「セラン達は?」
「あの娘達も楽しそうです。お客様から可愛がって頂いています」
「無理矢理ドラツェンから連れ出して来たようなモンですから。
 本当にそれで良かったのかなぁって、ずっと心配してたんです」
「皆様のご厚意には私達家族全員、本当に感謝しています。
 今こうしてお仕事出来るのも、皆様のおかげですから。
 あの時お借りしていたお金も、きちんとお返し出来そうです」
「あっ。あのお金は返さなくてもいいですよ?」
「そうはいきません。きちんとお返しさせて下さい」

 借金を肩代わりしたカーソンは、ソシエに返さなくてもいいと言う。

 ソシエはその提案を跳ねのけ、ちゃんと返すとカーソンへ頭を下げた。


 ライラが追加の料理をテーブルへと運び、並べながら話す。

「ソシエさんってば本当、困っちゃうくらい頑固なんですよ。
 借金分のお金、前払いするって言っても頑なに断るんです。
 ちゃんと自分で働いた分で、カーソンさんにお返しするって」
「俺は頑張るソシエさん達を見てるだけで、充分なのになぁ」
「ふふっ……あっ、はーい。ただいま参ります」

 ソシエは他の客に呼ばれ、席から離れていった。


 そういえばと何かを思い出した、クリスはライラに聞く。

「ねえライラさん? あの3人も、ここで雇うんですか?」
「ええ、勿論。頼ってきてくれたからには、雇わなきゃ」
「いつから働きに来るんですか?」
「シマさんはもう、今日から働きに来てくれていますよ。
 ヒューゴさんとラッカさんは、もう少し後になります。
 ソースのレシピを向こうに残すのが、辞める条件だそうで」
「おーっ、シマさんだけもう来てるんですね?」
「向こうのお店はあっさりと、解雇したそうなんです。
 彼の本当の価値を知らないだなんて、馬鹿ですよねぇ」
「シマさんってそんなに、料理上手なんですか?」
「滅多に調理場へ立たないので、気付いてない人が多いんです。
 彼の調理技術と独特な味付け、とっても素晴らしいですよ?」
「へぇ? そうなんですか?」
「因みに今日の夕食の献立は全て、シマさんに任せてみました」
「えっ!? じゃあ今ここに並んでるの全部っ?」
「はい。どれも変わった料理でしょ?」
「……確かに、言われてみれば野菜が多いなぁって気がしてます」

 クリス達は目の前に並ぶ料理をじっと見つめる。

 丸々ひとつを茹でたのに形が崩れていない、黄金色に光るタマネギ。

 でろんとしなびた菜物のように見えるが、食欲をそそる香りのソテー。

 スープに浸されている、何かを巻いたようなキャベツの煮物。

 主菜から副菜まで、全てが野菜中心の料理群であった。


 肉料理が全く見当たらず、もしや失礼な事を言い出さないかと心配になったクリスは、横に居るカーソンをチラッと見る。

 心配する必要など無かった程、カーソンは目を輝かせていた。

「うおーっ! このタマネギ旨そうっ! いやきっと旨い!」
「美味しそうな色してますよねっ!」
「いただきまーす! いい匂いだぁ」
「わぁっ! 中にソースが入ってますよっ」
「うおーすげぇっ! 何で外に漏れてなかったんだ?」
「このソースと一緒に食べるんでしょうねっ」

 カーソンとティコはナイフとフォークを持ち、黄金色のタマネギを真っ二つに割る。

 タマネギの中心部には、シマの作ったデミソースが仕込まれていた。

 ほぐしたタマネギへフォークを刺し、ソースを絡めて口の中へと放り込むカーソンとティコ。

「んむっ……むっ……むっ……ごくん。
 うっ、うまぁーいっ! これすっげぇ旨いっ!」
「タマネギなのに、タマネギじゃないみたいっ!」
「これタマネギですよね!? まるで肉食ってるみたいだ!」
「そうそうそれですっ! お肉の味するタマネギですっ!」

 ライラへ絶賛の報告をするカーソンとティコに、そんな馬鹿なと思いながらクリス達も口に入れた。

「んんっ!? 何これ美味しいっ!」
「旨い! 本当にこれは……タマネギなのか?」
「本当にお肉の味がしてくるわね……美味しい」
「見た目と香りはタマネギなのに、味は本当にお肉ですわ」

 驚きながら食事するカーソン達へ、ライラはニコニコとしながら話す。

「これがシマさんなんです。どんな食材も驚くような味わいに。
 野菜って脇役じゃないですか? でもシマさんの腕ならこの通り。
 野菜も主役にさせちゃうんです。私じゃこんな事まで、出来ません」
「本当に凄いと思います……このタマネギの仕上がり具合いと味付け」
「食材の下ごしらえが早い程度にしか見られないシマさんですけどね?
 それは食材の特性を誰よりも理解しているから、誰よりも早いんです。
 ヒューゴさんとラッカさんはレシピさえ残せば、大丈夫だと思います。
 ただ天性の腕と舌を持つシマさんを放り出すなんて、信じられませんね」
「ライラさんの中では、シマさんの評価が一番なんですね?」
「ええ。でも、彼に面と向かって褒めるワケにはいかなくてですね……」
「え? どうしてです?」
「シマさん! タマネギのおかわりありますかっ!?」
「わたしもタマネギっ! おかわり欲しいですっ!」

 カーソンとクリスは立ち上がり、厨房でハラハラしながら此方を見ていたシマへおかわりを要求した。

 シマは両手を天に突き上げ、満面の笑みでその場をクルクルと回転し始めた。


 ガラガラッ ガッシャーン


 ナベやフライパンが床に落ち、派手な音がホールまで鳴り響いた。


 ライラは困った顔をしながら、クリスへ話す。

「褒めちゃいけない理由、これで分かりました?」
「……ええ、はい。調子に乗ると失敗しちゃう人なんですね?」
「あれのせいで、何度出世の道を自分自身で潰しちゃった事やら」
「それを知ってるライラさんなら、シマさんの事上手く扱えそうですね?」
「これからまた彼と一緒に仕事出来るのが、とても嬉しい気持ちが半分。
 今度は何をやらかすのか、とても不安な気持ちが半分、複雑な気分です」
「じゃあいざとなったら、タマネギだけ剥かせとけばいいのでは?」
「そうですね。それ終わったら、お風呂の薪割りなんかもさせときます」
「あはははは!」

 料理人として稀有な才能を持つのに、同じくらいの不運も併せ持つシマ。

 クリスから上手に扱って下さいと言われたライラは、眉毛をハの字にして困惑していた。



 夕食を終え、部屋に戻ってきたカーソン達。

 全員まだ眠くはないだろうと思い、イザベラは今後の行動を提案する。

「これから皆で、酒場に行かない?」
「お姉様? わたくしのお酒、奢って下さるのですよね?」
「あらやだ、ローラってばしっかり覚えてたのね」
「大怪我までしましたから。今夜のお酒代、全てお願い致しますね?」
「やっぱり行くの…やめとうこうかしら?」
「お姉様?」
「うそうそ! 冗談よ! 皆で行きましょ!」
「イザベラさん。またティコにお酒飲ませないで下さいね?」
「そんな余裕ないわ。今日はローラのお酌しなきゃいけないから」
「今夜はじっくりと、飲み続けたいですわね」
「……お財布に、どれくらい入れていけばいいのかしら……」

 翡翠龍ドラゴンを見に行くと提案した時、渋るローラへ帰ったら酒を奢ると言った手前、ローラの飲み代を支払わなければならないイザベラ。

 金庫からゴールドを取り出しながら、どれくらいの代金を支払う事になるのだろうかと、戦々恐々としていた。



 カーソン達は部屋の鍵をライラへ預け、冒険者の酒場へと向かった。

 到着すると自分達専用の席、通称死神席に座ると店員を呼んで飲み物とつまみを注文する。

 届いたつまみに手を伸ばし、ジョッキに口をつけながら話す。

「次は地下5階か。どんな強い魔物が潜んでるんだろうな?」
「うんうん。それに、どんなお宝が待っているのかな?」
「お宝ってお前……ダンジョン入る本当の目的忘れてないよな?」
「最深部にある、世界の王になれる力を……どうするんだっけ?」
「おいおい馬鹿者。その力を人間に渡さず、封印する事だろうが?」
「そうね。そんな物騒な物が人間の手に渡れば、世界の混乱は必至だわ」
「何としても、わたくし達がこの手で封印しなければなりませんわ」

 うっかり人間ティコが同席している事を忘れ、翼の民目線で討論してしまう。

 ティコは首をかしげながら、何を言っているのだろうと質問する。

「……皆さん、いったい何のお話をされているのでしょうか?
 人間が封印とか何とか聞きましたけど、わたし達みんな人間ですよね?」
「ん、あ…『悪い人間に』だな。すまんちょっと言葉が足りなかった」
「力を欲しがるトラストの王様って、悪い人間なのですか?」
「自分の手駒を消耗させず、冒険者へ取りに行かせるクソジジイよ?
 そんな奴が良い人間だとは、とてもじゃないけど私は思わないわね。
 それに、先に力を手に入れるのはあのジジイじゃなく冒険者なのよ?
 すんなり自分に渡してくれると思っているなんて、馬鹿じゃないの?」
「お姉様は辛辣に非難していますが、それも曲がる事の無い事実ですわ」
「一国の王がそんな力を手に入れたら、その先どうなると思う?
 領地拡大の戦争が始まるかも知れんだろ? 沢山の人が犠牲になる」
「ソニアさんの言う通りだ。だから渡しちゃいけないんだよ」
「あ、そうですよね……その先にある殺し合いを防ぐ為なんですね?」
「そうだよ。ただ、この事は大っぴらに喋っちゃ駄目だぞ?」
「はいっ、分かりました」
「すみません。お酒、7でおかわり下さい」
「酒を飲むと舌の滑りもいい……私も7でおかわり」

 ローラとソニアは、空ジョッキの数をどんどん増やしてゆく。

 イザベラはローラが注文を入れる度に、代金を店員へ支払う。

 頻繁に注文され、面倒臭くなり財布ごと店員へ渡してしまおうかと思いながら、イザベラはカーソンと話す。

「……本当にあの2人、バカスカと飲むわねぇ」
「イザベラさんは、お酒ガブガブいかないんですか?」
「ローラ程強くないから無理よ。こんな飲むとは知らなかったわ」
「双子でも、差が出るもんなんですね?」
「性格も私が直情的で、あの子はのんびり屋って印象あるでしょ?」
「ええ、俺もその通りに思ってます」
「それは誤解よ? ローラを怒らせたら、私よりうんと怖いからね?」
「俺はイザベラさんのほうが怖いと思いますけど?」
「あなたあの子が怒ったところ、まだ見てないからそう思うのよ。
 ほら。以前クリス助けに行った時、ローラが雷を落としてたでしょ?」
「あっ、はい。あの時は本当に助かりました、イザベラさんに。
 闇の精霊に護って貰ってなかったら、あんなの避けれず直撃ですよ」
「あの時の凄く怖いローラの顔、あなたにも見せたかったわ」
「姉のイザベラさんですら怖れる、妹のローラさんって……」
「さっきも地下3階で、人形から醜女ブスって言われた時もね――」
「お姉様? 聞こえていますわよ?」

 ローラはジョッキの酒を飲み干し、ニッコリと微笑みながら答えた。

 よく見ると、微笑む瞳の奥は全く笑っていない。

「ひぃっ! ごめんなさいっ! お、おかわりする?」
「次は8で、いきたいですわね」
「おーいっ! ここのテーブルに8をひとつちょうだいっ!」
「イザベラさん……ホントに怖いんだ?」

 ローラにおかわりを要求されたイザベラは慌てて立ち上がり、5ゴールドを握りしめながら店員を呼ぶ。

 カーソンは姉も恐怖する程の妹だったのかと知り、背筋をブルッと震わせた。




 酒も進み、楽しく話す死神テーブル席へ、椅子を手にした大男が乱入してきた。

 以前喧嘩を売りテイコに殴り倒され、先日地下4階で謝罪してきた大男のショウ。

 カーソンの隣りへ自分の椅子を置き、座りながら話しかけてくる。

「いよぅ、お疲れ。ちゃんと帰ってくるのは流石だな」
「お疲れ。お前も無事に帰れたんだな」
「おうよ。そっちはどこまで進めて帰ってきた?」
「地下5階まで行けるようにして、帰ってきたよ」
「あんだとぉぅ!? もうかよ!」
「まあ、そこまでやるつもりじゃなかったんだけどな?」
「つもりじゃねぇのにやっちまうって、やっぱすげえなぁ!」
「今日は酒飲まないのか?」
「明日また行くからな。今日は少しだけしか飲めねえよ」
「なんだ結局飲むのかよ?」
「飲まなきゃやってらんねぇっての」
「仲間はどうしたんだ?」
「もう宿で休んでるよ。俺だけ飲みにきた」
「飲み過ぎて、また誰かにぶちのめされるなよ?」
「そいつはもうコリゴリだ。ガハハ!」

 ショウは親しげな態度で、カーソンへ絡んでくる。

 クリス達は、よくもまあこいつ初対面で喧嘩を売ってきたのに、神経の図太い奴だと呆れる。

 更には何の抵抗もなくショウを受け入れている、カーソンのお人好しな性格にも呆れていた。


 カーソンは明日攻略に赴くショウへ、激励の言葉をかける。

「じゃあ、明日は頑張ってこいよ?」
「おう、やってやるぜ」
「もう切り上げて、寝たほういいんじゃないのか?」
「いや、それがよぅ……変に緊張して眠れねぇんだよ」
「だからひとりで酒飲みに来たのか?」
「ああ……どうも何か嫌な予感、胸騒ぎがしてなんねぇ。
 ドラゴンはもう、鼻歌唄いながらぶっ殺せそうなんだけどな」
「それなのに不安なのか?」
「ああ。なんつうかよ、他の連中から忠告受けてんだよ」
「忠告? 何てだ?」
「『おめぇみてぇな几帳面な奴ぁ、絶対に地下5階へ行けねぇ』だとよ」
「……お前、几帳面だったのか?」
「俺ほど几帳面な奴ぁ、そんじょそこらに居ねえっての」
「誰がどう見てもガサツっぽいのに……」
「何でもキチッとしてねぇと、嫌な性分なんだよ俺ぁよぅ。
 何ならこの散らかってるテーブルも、綺麗にしてぇくらいだ」

 他の冒険者から忠告を受けたというショウ。

 そのせいでコイツは不安で眠れないのかと、カーソンは感じる。

 几帳面な性格なら、恐らくあの隠し通路は多少時間がかかっても発見出来るはず。

 地下5階へ行けないという忠告は、恐らくそこにある罠の事を言っているのだろうとカーソンは察した。


 本人が拒否すれば詳しくは教えないと決め、カーソンはショウへ話す。

「ダンジョンマップ、持ってきてるか?」
「んにゃ、俺ひとりだけだから持ってきてねぇ」
「俺達も持ってきてないんだ。じゃあ、メモと書くものとかは?」
「それなら持ってきてるぜ」
「酒飲むだけなのに持ってきてるとか、ホントに几帳面なんだな?」
「まあな。ちょっとした情報でも入手出来りゃぁよ、死なずに済むしな」
「じゃあ、几帳面な奴が地下5階へ行けない理由、俺が教えようか?」
「いいのかよ? 是非頼むわ」
「何だ、てっきり断ってくるとか思った」
「俺個人的には聞きたくねぇが、仲間の生死に関わるとなりゃ話は別だ。
 怪我とか死なれちまうのが回避出来りゃ、俺の意地なんざくだらねぇよ」
「お前って筋金入りの、いい奴なんだなぁ」
「仲間と死に別れた冒険者のツラ、嫌ってほど見てきたからよぅ。
 死んじまうのも御免だし、死に別れて俺だけ生き残るのも御免だ」
「そうだよな? 仲間と別れたくないその気持ち、俺にもよく分かる。
 地下5階に行けないっていう理由、紙に書くからそのペン貸してくれ」
「おぅ。頼むわ」


 カーソンはショウからメモ用紙と筆記具を借り、現地の説明をしながら地図を書き始めた。

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