翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

230 地下3階 武器庫

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 宝物庫から出たカーソン達は、浮遊床を使い悪臭罠を回避する。

 通路を突き当りまで戻ると振り返り、悪臭罠を酷評し始めた。

「それにしても酷いわよね。あの悪臭罠」
「ですわね。宝物庫へ行く為には必ず越えねば、だなんて」
「全くです。よくもあんなふざけた罠を仕掛けおって」
「ホントこのダンジョン作った奴、性格悪いですよ」
「そりゃ邪神が作ったんだから、優しくは無いんじゃないのか?」

 ティコは自分と初めて会った時の事をカーソンへ聞く。

「初めてお会いした時のわたしと、どっちが臭かったですか?」
「ん? ああ、あん時お前もなかなか結構、凄い匂いしてたよなぁ」
「あの時はドロドロに汚れてて、すみませんでしたっ」
「でも、お前のは頑張って生きてる臭さだったからな。
 あの罠のは死んでる臭さだ。比べもんになんないって」
「生きてる臭さって……どのような臭さですか?」
「生きてるからこそ、身体から醸し出す匂いだよ。
 汗臭いとか獣臭い、おならも生きてる匂いになるのかな?
 死んでる匂いってのは……うん、すっかり腐った匂いだな」
「腐った匂いが、死んでる匂い……ですか」

 カーソンは更にティコへ臭さの基準を語る途中で、クリスが割り込んでくる。

「生きてる匂いは、うわぁくっせぇってなる匂いな?
 嗅いでも不思議と、楽しくなった気分になる臭さだ。
 死んでる匂いってのは……うわ、くせえって落ち込――」
「あんたなにワケ分かんない事言ってんのよ。
 臭いモンは臭い、それ以外のなにモンでもないでしょ」
「そうか? クリスお前の下着の匂いなんていいぞ?
 まあ臭いけど、楽しくなってくる気がするような匂いだぞ?」
「ちょっ……は? 何よそれ?」
「何ていうか……うん、臭いけど俺の好きな臭さってやつかな?」
「はいそこっ! 自分の下着嗅がせてみようとしないっ!」
「あ、あらぁ……いったい何の事かしらぁ?」
「どう反応するのかなんて、思ってなどいませんでしたよぉ?」
「普通に臭いって言われて、傷ついても知りませんからね!」
「冷静に考えてみると……まあ臭いって言われそうよね」
「好きな臭さと聞き、つい衝動的になってしまいましたわ」

 ローブの裾をたくし上げ、下着を脱ごうとしている最中にクリスから注意されたイザベラとローラ。

 嗅がせてみたところで何の得があるのかと冷静に考え、ローブの裾を手放すと両手でパタパタと皺を伸ばした。



 気を取り直し、右手の壁沿いに探索を再開するカーソン達。

 先の通路から漂い始めた異臭を感知し、立ち止まる。

「ちょっと待って。また何か匂ってきたわよ?」
「前方から……微かに匂ってきていますわね」
「この匂いは……食った物を吐いたような匂い……」
「ちょっと何なんですか! この階は!」
「叫ぶなクリス。気づいてこっちに来た」
「ゴブリン4匹…来ます」

 クリスの叫ぶ声を聞きつけ、前方からゴブリンが4匹襲いかかってきた。

 本来ならば緑色のゴブリンが、全身薄黄色い姿でやって来る。

 吐瀉物ゲロのような匂いの液体を全身にかぶっていた。


 ティコは背負っていたリュックを脱いでカーソンへ預ける。

 前方へと駆け出し、左腕の腕盾を構えながらソニアとクリスの前へ出てきて話す。

「ここはわたしにお任せ下さいっ」

 ティコは腕盾の内側に仕込んでいたナイフを4本、右手で取り出す。

 指先に込めた気をナイフへ送り込み、ゴブリン達へ投げつけた。

「えいっ!」

 トスッ ボボンッ

 4本のナイフはそれぞれ4匹のゴブリンへと突き刺さり、込められていた気の力によって爆発した。

 眉間や胸を刺されたゴブリンの上半身は爆発し、肉片が飛び散る。

 残された腰から下の部分は、ふらふらとたたらを踏みながら後ろへと倒れた。


 死骸から漂う強烈な吐瀉物ゲロ臭に顔を歪めながら、イザベラ達は話す。

「どうやらこの先に……別の悪臭罠があるようね?」
「食欲からやる気まで、何もかもが失せますわね」
「我々が注意深く回避しても、踏んでくる魔物バカ共には無意味か」
「ホント嫌っ! とっととこの階抜けたい!」
「食料入れてる俺とティコのリュック……気をつけないとな」
「濡れたらもう、食べられなくなっちゃいますよね……」

 カーソンは預った食料入りのリュックをティコへ返しながら、これと自分が背負うリュックだけは悪臭罠の犠牲にしてはいけないと呟いた。



 通路を進むと、恐らく先程のゴブリンが踏み越えてきたと思われる罠がマップへと表示される。

 未確認状態の為警報を発せず、ぼんやりと光るだけの赤点を指差しながらローラは話す。

「お姉様、ここですわ。ゴブリンの踏んできた罠は」
「ふむ……ん? 床にスイッチ無いんじゃないの? ここ」
「両側面の壁に、穴が先まで3つずつ開いていますわよ?」
「あ、そうね。あれが作動させるスイッチかしら?」
「先程の黄色い液体の噴出口かも知れませんわよ?」
「どっちかしら?」
「調べない事には……そして作動もさせてみませんと」
「気が乗らないわねぇ……」

 イザベラは風の目を使い、壁の側面にある人差し指が入る大きさの穴を調べた。

「……これがスイッチみたいね。魔力を放出しているわ」
「では、対面の壁もですか?」
「うん。両方の穴から放出されている魔力を何かが遮ると検知。
 この先の穴3つが全て検知すれば、作動させる仕組みのようね」
「作動させてみましょうか?」
「仕組みが分かったから、そこまではいいんじゃない?」
「ですが、この先を進まねば道はありませんよ?」
「階段まで引き返して、反対の道を行ってみない?」
「恐らくその先にも、このような罠はあるでしょうね?」
「……ああ、もう帰りたいわ」
「出来る事ならわたくしも」

 心底嫌そうな顔をしながら、イザベラはローラと共に魔力で罠のスイッチを作動させた。


 プシャァァァァ


 天井からまるで雨のように黄色い液体が降り注ぐ。

 先程ティコが爆殺したゴブリンと同様、吐瀉物ゲロのような酸臭を周囲へと振り撒いた。



 ローラは左手を伸ばし、作動している罠に向けて風の精霊魔法『突風』を手加減して放つ。

 低威力で送り出した風は、臭気を通路の奥へと運んでいった。

「こうすれば、臭くありませんわね」
「やるわねローラ。ありがとう」
「素晴らしい機転、流石でございます」
「風で匂いを飛ばすなんて、なるほどぉ……」
「こういう使い方もあるのかぁ、すげぇ」
「ローラ様、凄いですっ」

 カーソン達がローラの機転に感心していると、通路の奥から微かに人の叫び声が聞こえてきた。

 罠が停止し、ローラは風を止めながら話す。

「あらっ……先の通路に他の冒険者が居たようですわね?」
「こっちは大丈夫だったけど、あっちに迷惑かけちゃったわね」
「むぅっ…この先に居た連中には悪い事をしてしまったようだ」
「あちゃ……何処の誰だか知らないけど、ごめんなさい」
「この先で会ったら、ちゃんと謝っとくか」
「そうですね。こっちもされたら謝って欲しいですものね」

 とりあえずと、先の通路で被害にあったと思われる冒険者達へ向けて頭を下げるカーソン。

 頭を上げると、先へ進む方法をイザベラへ聞く。

「イザベラさん。ここ、どうやって進みます?」
「もう進めるわよ?」
「えっ?」
「あの先6つの穴から出してる魔力、反射させたから大丈夫よ」
「遮られていないと誤認していますから、通り抜けても検知しませんわ」
「あ、じゃあ進んでもいいんですね?」
「ええ。先に進んでみて」
「はい」

 カーソンは通路を進み、ティコが後へと続いた。

 罠を越え、振り向いたカーソンはイザベラ達がまだ動いていなかった事に気づく。

「あっ!? 俺とティコだけ先に行かせたんですか!?」
「ええっ!? カーソン様とわたしで実験したのですかっ!?」
「だってぇ……作動しない保証、何処にもなかったしぃ……」
「ごめんなさぁい……でも作動せずに大丈夫でしたわねぇ?」
「俺とティコが食料持ってるんですよっ!?」
「汚しちゃったら、食べるもの無くなるんですよっ!?」
「まぁ…ちょっとだけそれも期待していたのよねぇ」
「街へと引き返す、口実にもなりましたしぃ」
「……お2人ともひでぇ」
「実験するのなら、わたしだけにして下さいっ」

 死へと直結する危険な罠では無いが為に、イザベラとローラは2人を実験として送り込んだ。

 動かなかったイザベラとローラを見ながら、ソニアとクリスはヒソヒソと話す。

「両陛下、このテの罠を相当嫌がっていらっしゃるな?」
「殺されちゃう罠よりも、かなり効いてそうですね?」
「お前はどうなのだ?」
「あたしはこの程度なら我慢出来ますよ? 隊長は?」
「臭い汚いなんぞを気にしていたら、剣士などやってられん」
「ですよね。やっぱ育ちの差でしょうか?」
「高貴な血筋であるからな…そこは致し方あるまい」

 イザベラとローラは身を屈め、天井を気にしながら罠を通り抜ける。

 ソニアとクリスは2人の慎重な行動に、かなり嫌なのだろうと思いながら後へと続いた。



 隊列を組み直し、通路を進むカーソン達。

 前衛右のソニアが、前方右手の壁に扉が見えてきたとの報告を入れる。

「右前方に扉発見」
「あたしも確認。左にはありません」
「扉に文字で表示あり…………どうやら武器庫の模様」
「武器庫……確かにそう書かれてあります」

 一行の進む通路の右手に、武器庫と書かれた扉が現れた。

 ソニアが扉に手をかけ、鍵がかかっている事を確認する。

「……ふむ、鍵がかかっているようだ」
「ねえティコ? この鍵も開けれそう?」
「確認してみますね…………ふむふむ」
「鍵穴覗き込むと、外せそうか分かるのか?」
「はい。5山くらいで作られている鍵なら、出来ます」
「5山? それって……ああ、デコボコが5つまでならって事か」
「はい。それ以上だと指10本じゃ足りませんっ」
「なるほど」
「カーソン様。すみませんが、わたしを固定して下さいませんか?」
「固定って? 身体をか?」
「鍵穴とわたしの高さが合わなくて、中腰でふらついちゃうんです」
「ん、分かった。こうか?」
「あっ…もっとガッチリとお願いしていいですか?」
「えっと……これでいいか?」

 カーソンは中腰のティコへ背後から覆い被さり、腰を密着させ両腕で胴に抱きついて押さえつける。

 その姿はさながら、犬や猫が交尾を行うような格好をしていた。


 2人の姿勢を見たソニアとクリスは、以前公園の林で覗き見した男女の営みの記憶がよみがえる。

 この格好で男が女へ激しく突き入れていた行為を思い出し、顔を赤くした。



 両手でピッキングツールを駆使したティコが解錠し、扉の鍵は外れた。

「開きましたっ」
「おっ! やったな!」
「やろうと思えば、意外と出来るもんですねっ」
「俺には出来そうにもないな。ありがとう」
「えへっ。お役に立てて何よりですっ」

 カーソンが離れ、ティコは立ち上がり両手を宛がいながら腰を伸ばす。

 ふと振り返り、ソニアとクリスが自分を羨ましそうな目で見つめているような気がし、首をかしげていた。



 カーソン達はゆっくりと扉を開け、武器庫の中へと入ってゆく。


 この武器庫も先程の宝物庫同様、何者かの手が入った後の様相をしていた。

 武器保管棚には何もなく、折れた剣や柄の曲がった槍が床に散乱しているだけであった。

 カーソン達は部屋を見渡しながら話す。

「ここも誰かが漁った後か?」
「そうみたいだね。めぼしい物、ぜんぜん無いね」
「そういう風体に見せかけて、宝物庫のような事もありそうね?」
「ええ。攻略に使う道具が隠されていそうですわね?」
「では、この床に散らばるガラクタのどれかという事ですか」
「探してみましょうっ」

 先程宝物庫で見つけた1枚のコインのように、重要な物があるかも知れないと思ったカーソン達。

 床に散らばる無数の折れた剣や曲がった槍を、それぞれ1本ずつ調べ始めた。



 使い物にならない剣や槍を漁っていると、1本だけ折れていない宝飾の施された剣をカーソンは見つける。

「あれっ? 何だ? この剣だけ折れてないぞ?」
「あ、ホントだ。ただ、刃がついてない飾り物の剣っぽいね」
「ふむ。装飾には興味を惹かれるが……これではパンも切れんな」
「なんか…いかにもっていう雰囲気を出してますねっ」
「確かに、他の物より異質な存在感を放っているわね」
「あ、そうだローラさん。ちょっとこの剣、持ってみて下さい」
「はい。どれどれ……」

 ダンジョンマップを持つローラへ持たせてみて、重要な物であればマップが反応すると思ったカーソン。

 宝飾を施された剣の剣先を返し、柄の部分を差し出してローラへ手渡す。


 ピンポコリン


 ローラが剣を受け取ると、マップから通知音が鳴った。

「あ。やっぱりその剣、この先どっかで使うみたいですね?」
「どうやら、そのようですわね?」
「じゃあ、邪魔にならないように私が持つわね?」
「ありがとうございます」

 戦闘時に邪魔とならないよう、手隙のイザベラが持つ事にした。


 右手に杖、左手に剣を持つイザベラの姿に、カーソンは感嘆しながら話す。

「なんかイザベラさん……かっこいいですね?」
「え?」
「両手に杖と剣持って、なんか戦神さまみたいです」
「あらそお? ふむ……こうかしら?」

 カーソンの例えに乗ったイザベラは、右手の杖を天高く掲げ左手の剣を真正面に突き出しながらポーズをとって啖呵をきる。

「勝利の鍵はこの両手にあり! 皆の者! 私に続け!」
「うおおっ! イザベラさんかっこいい!」
「イザベラ様っ、勝利の女神様みたいですっ!」
「あらそお? そんなに勇ましい?」

 カーソンとティコはイザベラの勇姿に拍手を送る。

 女神と言われたイザベラも、満更ではなさそうに笑っていた。


 ローラとソニア、クリスはその場のノリに乗ったイザベラの姿を見ながら話す。

「お姉様、意外とお気に召したようですわね」
「はっ。そのようで……」
「茶目っ気あったんですね……イザベラさんも……」



 イザベラはその後も楽しそうにくるくると舞い、カーソンとティコから拍手喝采を浴びる。

 ローラ達も楽しそうなイザベラのノリに合わせ、カーソン達を真似て喝采を送った。

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