翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

229 地下3階 宝物庫

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 休養を挟み、ダンジョン探索を再開したカーソン達は地下3階へと降りた。

 周囲は薄暗く、生暖かい風がカーソン達の立つ階段前に向かって吹いてくる。

 その重苦しい風は、微かな血の臭いも運んできていた。


 探索再開の高まる緊張感を静めながら、クリスは話す。

「さて…っと。今回も頑張って、地下3階の探索を始めるよ。
 ライラさんのお弁当と、念の為に食料も買ってきてるから」
「何日分持ってきた?」
「明日までの3食分。あんたがバカスカ食べなければね?」
「俺の腹加減次第かよ」
「今日中に戻らないかもって、ライラさんには伝えてきたし。
 食料そんな心配しなくていいので、ある程度長く探索出来るよ」
「じゃあ今回は、地下4階行くまでの見通しがつくまで籠るのか?」
「目標はそうだね。危ないなって感じたら、即時撤退を前提でね」
「ん、分かった」

 クリスとカーソンの探索方針説明に、イザベラとローラが続く。

「ここから先の道筋は、マップに一切表示されていないからね。
 あまり闇雲に歩かずに、この右手の壁に沿って歩きましょう」
「罠も仕掛けられているでしょうし、慎重に参りましょう。
 マップからの情報も含め、些細な兆候も見逃してはいけません」
「はっ! よし、隊列を組むぞ。クリスは前衛左、私は右を担当。
 中衛に両陛…イザベラさんとローラさん。全体の指揮を願います。
 後衛はカーソンとティコ。背後の警戒と戦闘時には遊撃を任せるぞ」

 ソニアは2人で3列の編成を提案し、クリス達は従う。

「了解っ! 左は任せて下さい」
「後方は俺とティコで警戒します」
「戦闘時は飛び道具で支援しますねっ!」
「マップはローラに持たせてあげてね」
「ええ。手が塞がっていないのはわたくしだけですからね」

 隊列を編成し、各自の役目を決めたカーソン達。

 右手の壁に沿って歩き始め、マップに記憶させてゆく。



 マップを見ながら歩いていたローラは、ふと足を止め全員へ話しかける。

「あらっ? ちょっと止まって下さい」
「どうしたの?」
「この先に罠があるかも知れません」
「え? 未踏破なのにマップへ表示されたの?」
「ええ。それらしき表示が出てきましたわ」

 ローラは隣に居るイザベラへマップを見せる。

 マップには、自分達を表示している緑色の点。

 その1マス先には赤い点が薄らぼんやりと浮かび上がっていた。

 イザベラはマップに表示されている赤い点を指差しながら、前方の通路を眺める。

「……未発見の状態だから音は出ないけど、恐らくありそうね」
「このマップは、罠があると認識しているのでしょうね」
「でも、どうやって認識しているのかしら?」
「罠は魔力で作られていますから、順当に考えれば……」
「魔力を検知して赤い点を出した、という事ね」
「ええ……ですが、見えませんわね?」
「……うん」

 イザベラとローラは目を細め、前方の通路を凝視する。

 やがて両膝を床へ着き、四つん這いになって低い姿勢で調べ始めた。

 カーソンも2人の後ろで格好を真似て、前方の床を眺めてみる。


 顔を床すれすれまで下げ、ほぼ上半身だけを寝そべらせた2人は作動部分を発見した。

「…………見つけた。あの辺全部、作動スイッチになっているわ」
「床すれすれの位置……ほぼ全面にありますわね」
「床の色と同化させてちゃ、ここまでしないと見えないわね」
「上からの目線ですと、床の色と同じで視認出来ませんわね」
「どう? カーソンあなたにも見える?」
「…………いえ。お2人のお尻しか見えません」
「あらやだ。どこ見てるのよ?」
「いやですわ、カーソンったら……」

 カーソンも2人の格好を真似て床を眺めてみるが、その視線の先にはイザベラとローラの突き出された格好のお尻しか見えなかった。

 イザベラとローラはその体勢のまま顔だけで振り返り、微笑みながらカーソンへ向けてお尻を軽く左右に振り、性的な魅力を顕示して見せた。

 
 この光景に嫉妬したクリスは、イザベラ達と同様に四つん這いとなりお尻を突き出しているカーソンの背後へと回り込み、股間を右足で蹴り上げる。

 ズムッ

 その爪先は無情にも、カーソン最大の弱点部分へ鈍い音と共にめり込んだ。

「おぶぅっ!?」
「どこ見てんのよ馬鹿ーソンっ!」
「ぉぉぅぉぃぃ……そこだけは……やめ…てぇ……うぐぅぅ……」
「だっ、大丈夫ですかカーソン様っ?」
「うぅぅ……だいじょう……ぶ……ない……」
「こうして腰を叩けば、少しは痛みが和らぐみたいですよ?」
「うあぁ……ううぅ……いだいぃ……ってか…ぐるじぃぃ……」


 ティコは股間に痛恨の一撃を受けたカーソンを心配し、両手を握り拳にして交互に腰をトントンと優しく叩いた。

 カーソンは情けない呻き声を上げたまま、グッタリと横になりティコから腰を叩かれている。


 クリスは蹴った右足を素振りしながら、そんな強く蹴ったつもりはなかったのにと首をかしげる。

 予想を遥かに上回るダメージを受けたカーソンの姿に、可哀想な事をしてしまったと憐れんだ。
 


 重症のカーソンと介護しているティコを気にかけながらも、イザベラとローラは罠の作動する仕組みを説明し始める。

「あの先の床ね、ほんの少し浮いたところに作動スイッチがあるわ」
「しかも、床全面に張り巡らされています」
「多分だけど、踏んでもスグに作動するものじゃないわね」
「パーティが歩き続け、その何歩めかで作動すると思われます」
「問題は、どんな罠が作動するか……よね」
「今まで体験した事のある罠なのか、未知の罠なのか……ですわね」
「引き返してここを迂回するにしても、試しに作動させてみてもいい?」
「ここに仕掛けられている罠の正体だけは、探っておかねばなりませんわ」
「どう? カーソン? 動けそう?」
「動けずに巻き込まれては大変です。回復を待ちますね?」

 カーソンが立ち上がり、イザベラ達へ話そうとするとティコはカーソンの腹へと抱きつく。

「はい、大丈夫動けま…すっ!?」
「よいしょっとっ! わたしがカーソン様を担ぎますねっ?」
「いやいいって。ひとりで動けるから」
「何かあったら大変ですからっ! わたしがお守りしますっ!」
「……じゃあごめん、頼む」
「はいっ! お任せ下さいっ!」

 ティコはカーソンを担ぎ上げ、自分が責任を以て一緒に退避すると話す。

 カーソンは自分を気遣ったティコへ恥をかかせまいと、その身体を預けさせた。



 イザベラとローラは魔力を送り込み、床に張り巡らされている罠の作動スイッチを刺激する。

「それじゃあ、いくわよ? 1歩、2歩、3歩……」
「4歩、5歩、6歩、7歩…作動しました!」

 ブシャァァァ

 床全面から何かの液体がまるで噴水のように噴き上がる。

 その色は薄紅色をしており、粘り気のありそうな液体であった。

 そして、その匂いは……


「何? 変な色の水が床から出て……うっ!?」
「くっ、臭いっ!」
「うぐっ! おえっ……とんでもない腐臭っ!」
「はっ、吐きそう……うぐぇ……」
「みんな逃げてっ! 撤退よ撤退っ!」
「ひぃぃーっ!」

 イザベラ達は口元を手で覆い、親指と人差し指で鼻をつまみながら後方へ一目散に逃げだした。

 全力で走りながら後退し、突き当りを右へと曲がる。

 恐る恐る鼻から指を離し、異臭がここまで届いていないかを確認するイザベラ達。

 続けて自分達の袖の匂いを嗅ぎ、異臭から解放された事に安堵しながらその場へと座り込む。

「驚いたわね。こんな酷い嫌がらせもしてくるの?」
「肉体的ではなく、精神的な攻撃もしてくるのですね」
「何ですかあの臭さは……この世のものとは到底思えませぬ」 
「あれに近いの、腐った死体から嗅いだ事ありますけど……。
 死体から出た汁をうんと濃くしたような、強烈な臭さですね」
「あまりの臭さに、気絶しそうになっちゃいました」
「俺、多分ちょっと意識飛んでたかも?」

 魔物が接近していないかと周囲を警戒しながら、イザベラ達は話す。

「あんなの全身に浴びたら…堪んないわね」
「恐らく何もかもが…嫌になってしまいますわね」
「よもや悪臭の液体を振り撒く罠まであるとは……」
「あんなの浴びたら冗談じゃない、すぐ地上に帰りますよ」
「気力を削ぐ罠なんて……酷すぎじゃありませんか?」
「いやいやティコ。命取る罠のほうが酷いだろ」

 イザベラ達は立ち上がり、角から悪臭罠のある通路を覗き込みながら話す。

「どうする? こっちの道に切り替える?」
「あの罠を越えて進むのは、気が引けますわね」
「あんな腐水モノなど……浴びたくないですな」
「とりあえず、罠のところまで戻ってみませんか?
 途中から臭くなってきたら、引き返すって事にして」
「罠の先に何かあったら……って事か?」
「もし行き止まりだったら、ダンジョンの嫌がらせですよね?」
「あんまり気乗りしないけど……行ってみましょうか」
「罠そのものの現象は魔力なので、どうにか出来そうですわ」

 イザベラ達は、罠の手前へと再び進む。



 悪臭罠の仕掛けられている床は、何事も無かったかのように乾いていた。

 胃の中身が逆流してきそうなほど強烈な腐敗臭も、消え去っている。

 イザベラはカーソンを手招きし、話しかける。

「カーソン、ちょっと手伝って」
「はい」
「風の目で、この先調べましょう」
「分かりました」
「何かありそうだったら、この罠を越えて行くわ」
「うへ……」
「大丈夫。作動させずに進む方法があるから」

 イザベラとカーソンは風の目を使い、通路の先を調べる。

「…………行き止まりね。ただ、部屋があるわね」
「ええ。この先真っすぐ進んだ突き当りに」
「とりあえず、行っても何かがある事だけは分かったわね」
「扉に……何か書かれてますよ?」
「ふむ……『宝物庫』と書かれているわね」
「お宝部屋ですか……」
「お宝っ!? 気になるし行ってみましょう!」
「クリスもそう言ってる事だし、行ってみる?」
「では、罠は回避して行きましょうね」

 2人の会話から『宝』という単語を耳に入れたクリスは、鼻息を荒くしながら行ってみたいと提案した。


 イザベラとローラは目の前の床へ右手をかざし、魔力を送る。

 罠の作動スイッチが張り巡らされている床の上に、浮遊する白色の床が現れた。

「スイッチ踏まなきゃ、恐らく作動はしないでしょ」
「この白い足場の上を渡り、進みましょう」
「くれぐれも踏み外さないようにね?」
「あれを全身へ浴びる事になってしまいますからね?」
「あんたふざけてわざと踏み外さないでよ?」
「お前が行ってみたいって言わなきゃ良かったのに……」
「あ? なに? なんか文句でもあんの?」
「いえっ! 宝物庫行ってみたいです!」

 クリスに睨まれ、カーソンは背筋を伸ばしながら白い床の上を先頭になってシャキシャキと進んだ。



 罠の先にある通路の突き当り、宝物庫と書かれている扉の前へとカーソン達は辿り着いた。

 扉のノブに手をかけたカーソンは、扉を押してみたり引いてみたりする。

「……予想はしてたけど、やっぱり鍵かかってるな」
「まっ、鍵かかってないお宝部屋なんてあるわけないよね」
「んー……この鍵穴に合う鍵、どっかから探してこなきゃないのか」
「ここに来るのは、まだ早かったって事なのかな?」
「あのっ、カーソン様? わたし、ちょっと試してみてもいいですか?」
「ん? 試すって何をだ?」
「見た感じ、こじ開けられそうな気がするんです」
「おっ、本当か?」
「やってみてもいいですか?」
「うんうん、やってみてくれ」
「はいっ」

 ティコは自分ならこの扉の鍵をこじ開けられそうだと、カーソンへ話す。

 カーソンはティコと場所を入れ替わり、扉の鍵穴を見せた。

 荷物の中からピッキングツールを取り出しているティコへ、カーソンは聞く。

「どうだ? 開けられそうか?」
「たぶんですが、いけると思います」
「おおっ、そうか。頼む」
「はいっ。お任せ下さいっ」
「どんなお宝があるんだろ? 楽しみぃ」
「楽しみってお前……」

 ティコは棒状のツールを2本使い、鍵穴へと差し込んで開錠を試みる。

 クリスはティコの後ろでしゃがみ込み、開錠を楽しみに待っている。

 カーソンはクリスの態度に、油断しすぎてはいないかと心配する。

 ティコの開錠作業を、カーソンとクリスは固唾を飲んで見守っていた。



 ゴウッ


 突然背後から異音と赤い発光が起こり、カーソン達は驚きながら振り向く。

 そこにはソニアが大剣を構え、イザベラは杖を、ローラは右手を通路の先へと向けていた。


 赤い光の正体は、イザベラの放った火柱。

 炎の中で、動く物体が悲鳴を上げてもがき苦しんでいる。


 更にローラの放った突風により、炎の中でもがいていた物体は消し炭となって散り散りに吹き飛んでいった。


 カーソンは何が起きたのかとイザベラ達へ聞く。

「何が……起きたんですか?」
「ゴブリンよ。後ろから迫ってきていたの」
「勝手に罠を踏んで、あの悪臭を撒き散らされては堪りませんもの」
「全く、つくづく迷惑な奴等だ」
「踏まれる前に焼いたはいいけど、周囲の空気減らしちゃうからね」
わたくしが突風を起こし、お姉様の火ごと消し飛ばしました」
「私はただ念の為、抜刀していただけの事だ」
「すみません。俺達ゴブリン来てたの知りませんでした」
「扉に集中して、警戒を怠っていました。申し訳ございません」
「ごっ、ごめんなさいっ」

 後方で露払いをしたイザベラ達に謝罪するカーソン達。

 ソニアは大剣を背中へと納めながら、カーソン達へ話す。

「構わん。その為の6人パーティなのだ」
「各自が分担して、適切に処理していけばいいだけの事よ?」
「其方はどうですか? 鍵を外せそうですか?」
「はいっ! いけそうです」

 ティコはペコリと頭を下げ、振り向くと再び開錠作業へと戻った。



 両手でツールを巧みに動かすティコ。

 やがてカチャンと音が鳴り、鍵が外れた。

「……開きました」
「おおっ、すげぇ! やったな!」
「お見事っ! 偉いっ!」
「えへへっ」
「じゃあ……開けるぞ?」
「何かいい物があるといいですねっ!」
「……持って帰る気してんのか?」
「何言ってんのよ。当たり前でしょ」

 カーソンはティコの頭を撫でながら、宝物庫の扉をそっと開けた。



 部屋の中は整然とし、収納用と思われる箱が所せましと並べられている。

 但し例外なく、全ての箱は蓋が開いたままとなっている。

 それはつまり、箱の中身は既に消失している事を物語っていた。


 見渡す限り空箱しかない部屋に、クリスとティコは溜め息を漏らす。

「……はぁっ……残念……」
「先に来た誰かに、全部持って行かれたようですね……」

 既に何者かに中身を持ち去らてしまったのだろうかと、がっかりするカーソン達。

 失意の元、部屋から出ようとしたその時。


 ピコン ピコン


 マップからこの部屋に何かがあると告知音が鳴った。

 マップを持つローラは部屋を見渡しながら話す。

「何やら、見落としている事がありそうですわよ?」
「マップ鳴りましたね? どこだ?」
「ここの箱全部、丁寧にひとつずつ調べてみましょうか」
「そうですね」
「私は奥から見てこよう」
「じゃあ俺は、左を」
「わたしもご一緒しますっ」
「んじゃあたしも」
「私とローラは右から攻めてみるわね」

 カーソン達は宝箱をひとつずつ確認し、マップが知らせている要因を探す。



 捜索を始めてから、暫くして。


 ピンポコリン


 マップが正解を音で通知した。


 カーソン達は振り返り、マップを持っているローラを見つめる。

 右手に何か小さな物を持つローラは、カーソン達へそれを見せながら話す。

「どうやら、このコインのようですわよ?」
「コイン?」
「ええ。この箱の中に、1枚だけ入っていましたわ」
「どれどれ? ちょっと見せて?」
「はい、お姉様」

 ローラは隣へ来たイザベラへ、手にしたコインを手渡す。

 イザベラがコインを眺めていると、カーソン達も集まり確認する。

「銅貨……みたいですね?」
「1ゴールドでも5ゴールドでも無さそう」
「でも、10ゴールドより小さいですよ?」
「流通しているお金ではなさそうね?」
「地下2階の黒い玉のように、この階で使用するようだな?」
「何処かでこのコインを使い、仕掛けを解くのでしょうね?
 このコイン、わたくしがマップと一緒に持ちますね」
「はい、お願いしますローラさん」


 空と思われた箱から見つかった1枚の鈍色に光るコイン。

 地下3階の謎を解く重要なアイテムだとマップから教えられたカーソン達は、ローラへ所持を頼み宝物庫を出た。

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