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ダンジョン探索
224 ローストビーフ
しおりを挟むカーソン達は宿屋へ帰る前に、帰還報告の為冒険者ギルドへ立ち寄る。
ギルド主任のセイルは受付にやってくるカーソン達の姿を確認し、奥から出てくる。
「お帰り。無事で何よりだ」
「ただいま帰りました」
「ダンジョンはどうだった? 君達でも手に余しそうか?」
「その件で、ちょっとギルドに報告したい事があります」
「了解だ。此方も君達が見て、感じた事を聞きたい」
「はい。イザベラさん、お願いします」
「……明日でもいいかしら?」
「えっ? 今じゃなく明日にですか?」
カーソンからギルドへ説明を頼まれたイザベラは、明日でいいかと聞く。
「今から話すと夜までかかるから、明日にしたいわ」
「そんなに情報入手したのかい? たった一度の探索で?」
「ええ。魔物の正体とかね?」
「何だってっ!? そりゃ本当かっ!?」
「ええ。興味あるでしょ?」
「そりゃもちろんさ。こんな街中の地下に魔物が居るんだ。
どこから湧くのかなんて、興味ないわけがないじゃないか。
住人達からも地上に出て来やしないかと、心配の声が絶えない」
「明日の朝からで良ければ、その仕組みを説明してあげるわよ?」
「是非お願いする。時間はそちらへ合わせるよ」
「じゃあ、宿の朝食終えたらここに来るわね?」
「了解した。此方も聴聞希望者を集めておくよ」
「魔力の存在や概念を理解している人だけにしてね?
理解出来ていない輩に最初から説明するのは面倒だから」
「ああ、分かった。人選には気をつけさせて貰うよ」
明日報告会の場を設けると約束し、カーソン達は宿へと帰っていった。
宿へと着いたカーソン達は、扉を開けて中へ入る。
ホールで食事会場の準備をしていたライラは、帰って来たカーソン達へ声をかける。
「あっ、お帰りなさい! 無事で良かった!」
「ただいま、ライラさん」
「お弁当美味しかったです。ありがとうございました」
「それは良かった。次に行く時も準備しますね」
「すみません。ボロボロになっちゃって……」
「いいんですよぉ。それくらい過酷な場所ってのは承知の上です」
「弁当が旨くって、元気に魔物ぶちのめせましたよ」
「あははは! それは何よりでした」
「こんな姿で返しちゃって……ごめんなさい」
「私もバスケットを持たせるなんて、思慮不足ですみませんでした。
次からは邪魔にならないよう、簡素な包みでご用意を致しますね?」
クリスはライラへ戦闘中にボロボロとなったバスケットかごを返し、損傷させてしまった詫びを入れる。
ライラはかごを受け取り、カーソン達の無事を喜んだ。
厨房に居るソシエの合図を確認したライラは、カーソン達へ話す。
「ご夕食の準備、出来ました」
「あ。先にお風呂入ってきていいですか?」
「はい。行ってらっしゃい」
「セラン達は?」
「ちょうど今、お風呂の番をしていますよ?」
「おっと、じゃあ今誰か入ってるんですね」
「お食事前に入浴される皆さんは、そろそろ落ち着いた頃ですよ」
「着替える前に、風呂の様子見とくかな」
「はい、お部屋の鍵です」
ライラから部屋の鍵を受け取り、カーソン達は風呂へと向かった。
風呂場の入り口には札がかかってなく、誰も入っていなかった。
カーソンは『混浴中』の札を入り口に下げ、ひとり中へと入りながら話す。
「俺ここで待ってますんで、みんな先に着替えてきて下さい」
「わたしもここでお待ちしていますっ」
「じゃあ、あんた達の着替え持ってくるね」
カーソンとティコを脱衣場へ残し、クリス達は着替えを取りに部屋へと戻った。
着替えを持って風呂場へと戻って来たクリス達。
脱衣場への扉へ手をかけたクリスは、中の異変に気付く。
「……ん? 人の気配が……多い……げっ!?」
扉を開けると、中には素っ裸の男女がカーソンとティコを囲んでひしめきあっていた。
素っ裸の男女に囲まれているカーソンとティコは脱いでおらず、周りからしきりに脱衣を求められている。
「ささ、カーソンさん達も脱いで脱いで」
「みんなで一緒に、裸のお付き合いしましょうよ」
「ほらぁ、そんな恥ずかしがらないで?」
「お風呂なんだから、裸になるのが当たり前なんですよぉ?」
「ティコさん、その手をどけてぇ?」
「駄目ですっ! カーソン様にはお見せ出来ませんっ!」
素っ裸の女性達は、何とかしてティコの手をどかそうと苦戦している。
自分達のあられもない姿を見せる為に、カーソンの目を覆って邪魔しているティコの手を。
ティコはカーソンの背中にへばりつき、後ろからカーソンの目を両手で隠していた。
目を点にしながら状況を眺めていたクリス達は我に返り、カーソンとティコへ話す。
「ティコ、お疲れ様。カーソン、ちょっと目ぇ瞑っとけ」
「そのまま歩いて。ティコ、こっちに誘導しながら連れてきて」
「皆さん、ごめんなさいね? ちょっと用事が出来ました」
「すまん、邪魔したな」
目を瞑ったまま歩くカーソンはティコに首を動かされ、進む方向を誘導されながらクリス達の元へと辿り着いた。
カーソンとティコを連れ戻したクリス達は、脱衣場の扉を静かにパタンと閉じて出て行った。
「あーくそっ、逃げられた」
「一緒に入りたかったのにぃ……」
カーソン達と混浴しようと待ち伏せしていた宿泊客達は、直前で逃げられてしまい肩を落とした。
風呂に入れず、渋々と部屋に戻ってきたカーソン達。
着替えるカーソンとティコを見ながら、クリス達は愚痴を呟く。
「まさかお風呂を狙ってくるなんて……」
「油断していたわね。混浴にした盲点だったわ」
「他者との混浴もしなければなりませんでしたわね」
「客が増えると弊害も起きる……という事か……」
「どうにかして脱がせようと……抵抗するのも大変でしたっ」
隣で下着姿となっているティコへ話しかけるカーソン。
「別にあのまま、一緒に入っても良かったじゃないか?」
「カーソン様が良くっても、わたしは嫌ですっ!」
「あたしもあんた以外の男なんかに、裸は見せたくない」
「そうね。カーソンの裸も、他の女共に見せたくないわ」
「そう易々と、見せたくも見られたくもありませんわ」
「確か扉に鍵をかけられたハズだな。次はそれを利用するか」
カーソンと入りたいが為に、混浴を選んでいるクリス達。
赤の他人と入浴する事までは承諾出来ないと、口を尖らせた。
クリスは両腕を組みながら、今後の対策を話す。
「差し当たって、今後お風呂入るときは入り口に鍵かけよう。
後はちょっとお願いして、あたし達の入浴時間作って貰おっか?」
「うーん、俺はそこまでライラさんに特別扱いをお願いするのは嫌だな」
「それとこれとは話が別よっ!」
「ライラさんだって、そんなワガママ言われても困るだろ?」
特別扱いを嫌がるカーソンに、イザベラは話す。
「あなたの事をティナにして、女湯で入るならまだ許せるかしら?
ただ、他の女共があなたの容姿を見たら相当落ち込むと思うけど」
「落ち込むって……どうしてですかイザベラ様?」
「あら、ティコはまだティナと会った事なかった?」
「ティナ様?」
「カーソン。ちょっとそこでじっとしててね?」
「? はい」
着替え途中のカーソンに近寄って来たイザベラは、右手の人差し指をカーソンの額にあてがう。
イザベラの魔力で、カーソンはティナへと姿を変えた。
着替え途中の妖艶なティナの容姿を見たティコは、大変な衝撃を受けた。
「ほら、彼女がティナ。カーソンが女になった時の姿よ?」
「かっ、カーソン様っ……せっ…せくしぃ……ですぅ」
「でしょ? 男共がむしゃぶりつきそうな身体よねぇ?」
「おっぱいが……凄くおっきい……」
「男なのにこんな身体つきされるとねぇ……ほんとにもうっ」
イザベラは右手でティナの大切な所をつねった。
「いだぁっ! 痛いっ! イザベラさんソコ痛いですよ!」
「そんな大きなものぶら下げてるから、ついやっちゃった」
「勝手に大きくなっちゃったんだから、勘弁して下さいよ」
「勝手に大きくなってくれない私達は、どうしてくれるのよ?」
「えっと……あ、そうだ。うんとゴハン食べましょう」
「そんな事してもただ肥るだけでしょ、もうっ」
「いやホントに痛いんでっ! 勘弁して下さい!」
再び乳首をつねろうとしたイザベラの手を、ティナは必死にヒラリと躱した。
ローラは、じっとティナを見つめている。
「は、早く男に戻して下さい。ローラさんの視線が怖い」
「私も……つねってみたいですわ」
「嫌だ! 絶対駄目です! 早く戻して下さい!」
「んぅー? どうしよっかなぁー?」
「いやホント勘弁して下さい! 痛いの嫌だ!」
「隙ありっ! えいっ!」
「いでぇっ! イザベラさぁん……もうやめて……」
「ごめんごめん。もうつねらないからね?」
「揉んであげましょうよ、お姉様」
「そうね。よしよし……」
「揉めば更に……大きくなりそうですわね」
「もうこの際、好きなだけ大きくなってみなさい」
イザベラとローラから、執拗に乳房を揉みしだかれるティナ。
ティナはクリスに助けを求める。
「クリスぅ……助けて……」
「そんな身体してるあんたが悪い」
「好きでこうなったワケじゃないのにぃ……」
「でっかくなりすぎて、逆にもげてしまえ」
「言い方が……ひでぇ」
「やめて下さいっ。カーソン様をいじめないで下さいっ!」
「いじめてないよ? 可愛がってあげてんの」
「俺はいじめだと思います」
「あら、いじめってのは乳首をぐりっと……」
「ごめんなさい! いじめじゃないです! もうやめてっ!」
ティナにされたカーソンは、涙目になりながら元に戻して欲しいと懇願した。
その後、少々時が経った風呂場前。
カーソン達と混浴出来なかった宿泊客の最後のひとりが風呂場の札を外して出てゆく。
誰も居なくなり、静まり返った風呂場の扉が音もなくスッと開く。
突然『混浴中』の札が現れ、扉へ表示される。
音もなくスッと閉じた扉は、内側から鍵のかかる音がカチャンと鳴った。
脱衣場にはひとり、またひとりとカーソンから手を離した女性陣が姿を現す。
「……よし。どうやら上手くいったようね」
「誰にも気付かれず、やってこられましたね」
「あの時は騙された側でしたが……いや懐かしいですな」
「カーソン様って、姿を消せる魔法まで使えるのですね?」
「俺じゃなくて、消してくれるのは風の上級精霊だけどな?」
「何はともあれ、成功成功っ。よしよしっと」
セイレーンの力で姿を消していたカーソン達は、誰からも目撃されずに風呂へと辿り着いた。
乱入される事もなく入浴し、風呂から上がるとカーソン達は夕食の席へと向かう。
他の宿泊客達は既に食事を済ませ、カーソン達が最後の利用者となっていた。
食事の席につくとソシエが厨房から食事を運び、テーブルの上へと並べる。
パンやスープ、副菜と並べられたテーブルを見ながらカーソンはソシエへ聞く。
「あれ? ソシエさん? 今日の主菜は?」
「今ライラさんが仕上げていますので、楽しみにして下さいね?」
「え? もしかして俺達の為にですか?」
「はい」
「なんかごめんなさい。手間かけさせてしまいましたね」
「いえいえ? 皆様同じものをお召し上がられましたよ?」
「同じものって……?」
「もうじき完成……あ、きました」
ライラは厨房から焼いた肉の塊をワゴンに乗せ、席へと運んできた。
「今日は良いお肉が手に入ったので、丸焼きにしてみました」
「うおおおっ!? 凄い塊肉っ! 丸焼きだっ!」
「わぁっ! 美味しそうっ!」
「お昼からじっくり焼いていたんですよ。今、切り分けますね」
目の前に現れた牛の丸焼き肉に、カーソンとティコは歓声を上げる。
ライラは丸焼き肉を分厚く切り分けると、それぞれ皿に分けた。
「さあどうぞ、召し上がれ。おかわり沢山ありますからね」
「いただきます!」
「あぐっ、あぐっ……もぐもぐ……んぐっ」
「はぐっ、はぐっ……」
「飢えた獣が……2匹も居るわ」
「おかわりっ!」
「わたしもおかわりっ!」
「はい、準備していました。どうぞ」
「うほぉーっ! さっきのよりも分厚いっ!」
「わぁーいっ!」
「お味の程は、如何ですか?」
「もう最高っ! おかわり!」
「無事に帰って下されば、こうして美味しい食事をご提供致しますよ?」
「俺もう死んでられない! 何が何でも生きてここに帰ってきます!」
「ふふふっ……約束ですよ?」
ライラはカーソンの顔を満足げに見ながら、追加の肉を切り分ける。
クリスはどんどん目減りしてゆく肉の塊を見て、ライラへ聞く。
「ライラさん。下手すりゃこいつら、ソレ全部食べちゃいますよ?」
「ええ、構いませんよ? クリスさんも遠慮なさらずどうぞ」
「じゃあ……お願いします。とっても美味しい」
「でも、いくらか余したほうがいいんじゃないの?」
「セラン達も召し上がりたいでしょう?」
「大丈夫です。きちんと別分けしていますから」
「では、このハラペコ共に食い尽くされても構わんのだな?」
「ええ。ささ、ソニアさんもおかわりいかがですか?」
「ありがとう、頂くとしよう」
「あぁ、旨いっ! 幸せだぁ……」
カーソンは肉を頬張りながら、言葉を漏らした。
イザベラとローラは肉を噛みしめ、その味わいを吟味しながら話す。
「美味しいわねぇ、ライラの作る料理って」
「ええ。非の打ちどころがありませんわ」
「ありがとうございます」
「このお肉にかけられているソース、最高だわ」
「とっても濃厚な味わいで、ピリッとした辛みもあって」
「実はこのソースですね、素材はこのお肉から出た肉汁なんです」
「えっ、そうなの?」
「辛みは野菜をすりおろしたものから出ています」
「まぁっ、そうなのですか?」
「素では辛すぎて食べられない、ラディシュという野菜がありまして」
「へぇ、ラディシュ?」
「薄くスライスしたり、すりおろして使うんです」
「この辛みは、ラディシュという野菜なのですね?」
「イザベラとティコさんにお出しした、野菜ジュースにも入れてました」
「あれにも入っていたの!?」
「辛いんですけど、胃の働きを助けるんですよ」
「胃の働き……とは何ですの?」
「お肉って、食べ過ぎると胃がもたれませんか?」
「うんうん、だからあまり沢山食べられないわ」
「ですので、胃の働きを助けるラディシュをソースに入れたんです」
「それはとても素晴らしい発想ですわ!」
「料理人の食べる人へ対するいたわりの心、素敵ね」
食べ過ぎても胃に負担をかけ過ぎないようにと、共に食すソースへ工夫を凝らしたライラ。
ライラの気遣いが込められたソースに、イザベラとローラは流石と唸った。
イザベラとローラはふと真顔になり、テーブルの一角を見ながらライラへ聞く。
ライラはせっせと肉を切り分けながら、2人へと答えた。
「ところで……ああいう人はどうなるの?」
「ソースだけで胃を癒せるのか、気になりますわ」
「ええ…でもまあ……喜んで召し上がられていますし……」
「食べすぎにも効くものなの?」
「どうでしょうか……と、いいますか……あのぅ?」
「何でしょう?」
「カーソンさんって……普段どれくらい召し上がるのですか?」
「そりゃもう、自分の食欲が満足するまでずっとよ?」
「放っておけば、いつまでも食べ続けますわよ?」
「料理人冥利に……尽きすぎます……」
「ライラさーん? 俺、あとどれくらい食ってもいいですか?」
「おいこら! あんたもう、いい加減にしときなさいよ!」
「お前……本当にあの肉、ひとりで全部食い尽くす気か?」
「わたし……もう……無理……ですぅ……」
パンパンに膨れ上がった腹を両手でさすり、生気の無い目で遠くを見つめているティコ。
まだ肉を食べ続けてもいいかと、ライラへ聞くカーソン。
クリスとソニアは左右からカーソンの手を掴み、もういい加減にしろと止める。
「ホントもう食うな! ライラさん達の分が無くなっちゃうでしょ!」
「え? ライラさん達の分って、取り分けてるんだろ?」
「馬鹿者! 残してくれなんてライラが言えるか!」
「取り分けてるってのは、このお肉以外の事言ってんの!」
「お前が食い尽くしてしまえば、セラン達の分が無いのだぞ!」
「えっ!? あっ、俺もうお腹いっぱいになりました」
「だよね? お腹いっぱいになったよね?」
「うむ。ライラ、どうやら満足したようだ。下げてくれないか?」
「いえ、どうぞお好きなだけ召し上がって下さって構いませんよ?」
「いえもう、お腹いっぱいです。ごちそうさまでした」
「そ、そうですか? 遠慮なされなくてもいいのに?」
残念そうにワゴンを下げるライラ。
ワゴンを厨房へと運ぶソシエ。
厨房のカウンターには、セラン・ポラン・レニタの3人が頭を並べて覗き込んでいた。
ホッとしたような目で、食べ尽くされずに済んだ肉が戻ってくるのを見守りながら。
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