翼の民

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めぐり会い

202 金色の人狼王

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 子狼達と仲良くなったカーソンは、2匹の頭を撫でながら話しかける。

「さ、お母さんが心配してるぞ? そろそろ帰ろうか」
「ワフッ?」
「ウォン?」
「街の外でお迎えが待ってるぞ? 家に帰ろう」
「イ エ ニ?」
「カ エ ロ ウ?」
「そうそう。上手く言えてるぞ?」
「ワゥッ!」
「ワフッ!」
「うんうん。その棒は持ってけ。肉も持って帰れ」
「ハッハッ…」
「クゥーン」

 カーソンは身振り手振りでわんにゃん棒と肉を持って行けと伝える。

 子狼達はカーソンの話を理解し、わんにゃん棒を大事そうに抱えながら、屈み込んで床に置いた肉を拾う。



 ご機嫌な子狼達と共に荷台から馬車の幌を捲ったカーソンは、目の前に広がっている光景を目の当たりにする。

 身構えているイザベラ達、恐れ慄いている衛兵や冒険者達。

 そして戦慄の対象、金狼と銀狼。


 カーソンはイザベラ達が街の中に迎えを招き入れたのかと勘違いし、子狼達へ話す。

「おっ、良かったなお前達! ここまで迎えに来てくれてるぞ?」
「ワフッ!」
「ウォンッ!」
「よしよし。今、降ろしてやるからな?」

 カーソンは先に荷台から降り、順番に子狼を担ぎ上げて荷台から降ろす。

 金狼と銀狼は、我が子に触れている人ならざる者カーソンを微動だにせず見つめていた。


 子狼達は父の金狼と、それぞれの母である銀狼が迎えに来ていると喜び、駆け出してゆく。

 途中、ふと立ち止まった子狼達はカーソンの元へと戻り、話しかけてくる。

「ワフッ! ワホンッ!」
「オンッ! ワオンッ!」
「ん? どした? 何で戻ってきた?」
「オンッ! ワウンッ!」
「ウォンッ!」
「おいおい、押すなよ……あ? もしかして俺を紹介させたいのか?」
「ワフン!」
「ワゥン!」
「うん、分かった。一緒に行くよ」

 両手が塞がっている子狼達は、身体を使ってカーソンを後ろから押す。

 カーソンは子狼達が親へ自分を紹介させる為に押しているのかと思い、両手を開いて少し待ってくれと子狼達へ合図する。

 荷台へと戻り、道具袋を手にするとカーソンは子狼達と共に、金狼と銀狼の前へと歩き出した。



 子狼達と共に横を通り過ぎてゆくカーソンへ、イザベラ達は顔を強張らせながら話す。

「ちょっと……カーソンっ……」
「それ以上近寄ってはいけませんわ!」
「え? 迎えに来て貰ったんですよね?」
「いや違うぞ! 奪い返しに来ているのだ!」
「やめときなさいよ! あんた殺されるわよ!」

 引き留めようとするイザベラ達へ、カーソンは言い返す。

「俺がちゃんとこいつら返して、謝ってきますよ。
 謝って許される事なんかじゃないと思いますけど。
 怒られて、何発かぶん殴られるくらいの事は覚悟してます」

 イザベラ達は『殴られるどころか殺されてしまう』と声に出そうとし、金狼の鋭い眼光で睨まれる。

 迂闊な事を言えばカーソンの命が危ういと思ったイザベラ達は、右手を伸ばし倒れそうな程前のめりになりながら、人狼の王ライカンの元へと向かうカーソンの背中を見つめた。


 
 イザベラ達を眼で牽制し、金狼は目の前へとやって来た子供達と男へと視線を移す。

 子狼達は父親である金狼に、貰った肉とわんにゃん棒の報告を始めた。

「ワフッ! ワウワウッ、ワンワンッ、ニャンニャン!」
「ワフンッ! ワウワゥン! ワンワン、ニャンニャン!」
「…………ウォン」

 子供達からの報告を聞き入れた金狼は小さく頷き、後ろの銀狼母親達の所へ行けと促した。

 銀狼達は駆け寄ってくる子狼達を屈みながら受け止め、そっと抱きしめる。

 子供狼達はカーソンから貰った肉を見せ、母も食べてみて欲しいと薦めていた。
 

 母子の再会を微笑みながら見つめていたカーソンは、金狼から見られていると気付き視線を金狼へと向ける。

 金狼は一言も発せず、カーソンをじっと見続ける。



 カーソンは姿勢を正し、無言の金狼にぺこりと頭を下げながら謝る。

「誘拐して、ごめんなさい」
「…………」
「誘拐した悪い奴はちゃんと罰せられるので、許して下さい」
「…………」
「俺の事ぶん殴ってもいいですから、街を襲わないで下さい」
「…………」
「そうじゃないと、俺も――」
エオマお前 イナヨツ強いな
「え?」

 金狼から話しかけられたカーソンは、思わず下げていた頭を上げる。


 何度か首をかしげ、考え事をしながら金狼はカーソンへ口を開いた。

 わざわざ自分達の言葉を並び変え、カーソンに分かり易く話し始める。

「オマエ ツヨイ ミル ワカル テ ケガ サセタ オマエ」
「……あ、外の仲間の手を怪我させたの俺です。ごめんなさい」
「イイ ツヨイ ケガ サセル ヨワイ ケガスル トウゼン」
「いや、でも……あの子達助けに来たのに怪我させちゃったし……」
「オマエ シラナイ シカタナイ」
「知らなかったとはいえ、ごめんなさい」
「ツヨイ オマエ アヤマル ツタエル アイツラ ヨロコブ」
「え? 喜ぶって?」
「オレラ ツヨイヤツ ホメル ウレシイ オレラノ ホコリ」
「そ、そうなの?」
「オマエ アヤマル ツヨイ イワレル イッショ アイツラ ヨロコブ」
「よ、よろしく言っといて下さい」
「ワカッタ オレ アイツラ イウ」

 金狼はカーソンへ、にこっと微笑む。

 
 見た目に反して友好的な対応をする金狼へ、カーソンは意外だなと思いながら話を続ける。

「へぇ、自分の事をオレって言うんですね?」
「オレ イウ ヘン カ?」
「いや? 俺も俺って言うし、変じゃないですよ?」
「オマエモ オレ カ?」
「うん、俺です」
「オレ オナジ オマエ ヘン」
「いやいや、俺が変だったらあなたも変ですよ?」
「オレハ オレ イウ ヘン チガウ オマエ オレ イウ ヘン」
「何でですか?」
「オマエ ツヨイ オレ アワナイ ワレ ニアウ」
「自分の事、我って言うのは嫌だなぁ……」
「ナゼ ダ?」
「何か偉そうに聞こえるし、別にそんな偉くないし」
「オマエ ヘン」
「いやまあ、その自覚はあります」

 カーソンは金狼とごく普通に会話を続ける。

 イザベラ達は、その見た目では全く想像が出来ない金狼の社交性に驚いていた。


 金狼は急に真剣な顔となり、身振り手振りを添えてカーソンへ話す。

「オマエ オレノコ タスケタ アリガトウ」
「あ、いえ。どういたしまして」
「オレ キコエタ オマエ ナカマ オレノ ミカタ ナッタ」
「え? 街の外からでも聞こえました?」
「オレ ミミ イイ オレノコ オマエ ハナス キコエタ」
「へぇ、馬車の中での話も聞こえてたんですか?」
「オレノコ ウレシイ ワラッタ ニク モラッタ」
「あ、俺には分かんなかったんですけど、旨いって言ってました?」
「ニク ウマイ イッタ オレモ クイタイ アトデ モラウ」
「子供から貰うんですか!?」
「モシ クレナイ カナシイ オレ ナク」
「……なんか、面白いお父さんだなぁ……」

 金狼は大袈裟に身体を動かし、一喜一憂を表現して見せる。

 肉を貰えなかったら悲しむという表現までして見せ、カーソンは面白い父親だと思った。


 金狼の話を聞いていたギルド受付の男は、数人を引き連れて街中へと向かおうとする。
 
 動きに気付いたクリスは、呼び止めて聞く。

「おじさん、どこ行くの?」
「肉屋だ、事情話して肉の調達してくるんだよ」
「今の話を聞いて?」
「ああ。肉渡せば円満に帰ってくれそうなら、いくらでも調達する」
「あ、じゃあね? サルナシっていう果物もあったらお願いします」
「サルナシ? あの甘そうな匂いのクセに、えらく酸っぱいやつか?」
「うんうん。カーソンの話だとね、狼の大好物なんだって」
「そりゃウェアウルフも好物かもな? よし、あったら調達してくる」
「お願いします」

 調達に向かう途中、ギルド受付の男はソニアがイザベラ達を運んできた台車に目が止まる。

 これを持って行き、調達した食料を乗せて運んで来ようと引いていった。



 金狼の傍には、子狼達が寄って来ていた。

 屈んで子供と同じ目線になった金狼は、子供達の顔を舌で舐める。

 人間達の前であるにも関わらず、我が子を溺愛して見せる金狼。

 その子煩悩な程に可愛がる金狼父親の姿に、カーソンは子狼達を少し羨ましく思った。



 流石に人狼の尊厳プライドに傷が付くと思ったのか、銀狼母親2匹が金狼父親へ近寄ってきて頭を叩いた。

 カーソンは、この金狼父親銀狼母親へ子狼達を無事に返せて良かったと胸を撫で下ろす。



 カーソンの目の前で子狼達から肉を分けて貰い、金狼は銀狼と共に一口食べる。

 一口だけしか食べなかった事が気になり、カーソンは金狼へ聞く。

「あれ? その肉、口に合いませんでした?」
「ニク ウマイ モット タベタイ ダメ シナイ」
「え? 旨いなら食べちゃってもいいじゃないですか? どうして?」
「ゼンブ タベル ナカマ タベナイ ズルイ ダメ ミンナ ワケル」
「……いや、なんか想像以上に律儀で仲間想いなんですね?」
「ナカマ ダイジ ナカマ マモル」
「うんうん、そうですよね」
「ダカラ オマエ ヘン」
「え?」
「オマエ ニンゲン チガウ ナゼ ニンゲン マモル?」
「あ、それはちょっと……内緒にして下さい」
「ニンゲン オマエ ワカル イヤ カ? ワカッタ」
「すみません。ちょっと、色々ありましてね」
「オレ ワカル ニンゲン ウルサイ キライ ニク マズイ」
「いや、あの……何か最後のほう、すんげぇ事言いませんでした?」
「ニンゲン クウ ニク マズイ コロス クワナイ」
「ど、どう不味いんですか?」
「ニク クサイ マズイ オエッ ナル」
「へ、へぇ……そんなに不味いんなら、俺も食わないようにします」
「ソウスル イイ」

 金狼は人肉の不味さを教え、カーソンは返答に困りながら食べないと答えた。



 カーソンは道具袋に手を入れ、残りのわんわん棒とにゃんにゃん棒を取り出す。

「あの。もし良かったらこれ、お父さんとお母さんもいかがです?」
「ソレ ワンワン ニャンニャン カ?」
「はい。子供達にあげた奴とおんなじ物です」
「オレニ クレル カ?」
「ええ。別に必要なかったらごめんなさい」
「オレ ソレ ホシイ モラウ」
「どうぞどうぞ。お母さん達にも、はい」

 カーソンは金狼と銀狼へわんにゃん棒をそれぞれ2本ずつ、合計6本を手渡した。


 わんわんっ
 にゃんにゃんっ

 子狼達は親へわんにゃん棒を振って見せ、こうやって使うんだと教えている。

 金狼と銀狼親バカ達も棒を振り、実際に犬猫の鳴き声が聞こえてくる不思議な棒に、声を出して笑い始めた。


 魔物の図鑑には、もし出会ったら到底無事では済まされないと書かれている人狼の王、ライカンスロープ。

 ところが今、こうして無事どころか目の前で親子仲睦まじく和んでいる姿を見せつけられている。


 イザベラ達は唖然としながら、目の前の光景を見つめた。

「あのわんわん棒とにゃんにゃん棒って、実は凄い道具だったのね」
「まさか……ウェアウルフ族に特殊な効果があるとは思いませんでしたわ」
「あいつ、いつの間にあんな物を買っていたのだ?」
「しかも、いったい何本買ってたのよ……」
「確か5本ずつ10本、あれで全部のハズよ?」
「何故そんなに買い込むのかと聞きましたら、『欲しがる人達用に』と」
「この世の中に無駄な道具なんて、実はひとつも無いかも知れないわね」
「まさかここまであの棒に効果があるとは……驚きましたわ」

 カーソンが買った当時、そんなガラクタを買ってどうするのだと呆れていたイザベラとローラ。

 まさかの実用性に、棒の製作者ですら予想など出来なかっただろうと、驚きを隠せなかった。




 街中へ戻り、肉屋と八百屋を起こして食料を調達してきたギルド受付の男が戻ってくる。

 同行した冒険者達が引く台車には、生肉とサルナシという酸っぱい果物が大量に乗せられていた。



 冒険者達はビクビクとしながら金狼の傍へ台車を運び、そそくさと逃げた。

 ギルド受付の男は、金狼からの視線に怯えながらカーソンへ話す。

「カーソン。すまんがそれ、人間からのお詫びだって伝えてくれないか?」
「おじさんが直接話してもいいんですよ?」
「無茶言うなよ。言い方間違えて挽肉にされちゃ堪んねえ」
「大丈夫だと思いますよ? 人肉は不味いから食べないそうですし」
「へぇ、そうなのか? い、いや喰わなくても殺す事は出来るだろ」
「この雰囲気なら、いきなり殺される事はないと思いますよ?」
「勘弁してくれよ。頼むって」
「分かりました。ええっと……金色の狼…さん?」

 逃げ腰な受付の男から頼まれたカーソンは、名も知らぬ金狼へ話しかける。

 金狼は右手の人差し指で自分を指差しながら、カーソンへ答えた。

「オレ ナマエ ラウ イウ」
「おおっ、ラウさんって名前なんですね?」
「ホントハ ナマエ オシエル ユルス ナイ デモ オマエ イイ」
「俺はカーソンって名です、ラウさん」
「オマエ ナマエ カーソン ワカル」
「あ、そうか。さっきから俺の名が耳に入ってましたもんね?」
「ニンゲン ナニ モッテ キタ?」
「子供誘拐してきたお詫びに受け取って下さい、だそうです」
「クレル カ?」
「ええ。肉と……あ、サルナシだ」
「ニンゲン サルナシ イウ カ オレ スキナミ イウ」
「好きな実? やっぱ好物なんですか?」
「タベル ウマイ スキ」
「良かったらお詫びに、これも貰ってってくれませんか?」
「モラウ ニンゲン ユルス」
「良かった! じゃあ、この台車ごと持って帰って下さいね?」
「ナカマ ヨブ イイ カ?」
「あ、そうか。ここに呼ばなきゃないのか」

 金狼のラウは貰った物を運ばせる為、仲間をここへ呼んでもいいかと聞いた。

 カーソンは振り返り、ギルド受付の男へ相談する。

「おじさん、運びたいから仲間呼んでいいかって?」
「いや、その、入れた途端に襲われたりなんかしねえよな?
 もし外の連中が暴れたりなんかすんなら、俺は許可出来ねえ」
「ラウさん。仲間がここで暴れたりしなければいいみたいです」
「……ワカッタ ナカマ シカエシ オレ ユルス ナイ」

 ウォォォォー……ン

 金狼のラウは、門の外へ居るウェアウルフ達に向けて遠吠える。
 
 オォォォー……ン

 外から返事と思われる遠吠えが返ってきた。



 金狼のラウは、カーソンへ話す。

「シカエシ シナイ ヤクソク ヤブル オレ ナカマ コロス」
「いや……そこは殺さないであげて下さい」
「コロス ダメ カ?」
「ラウさんの仲間なんでしょ? 殺しちゃ駄目ですよ」
「ヤクソク ヤブル ダメ オレラノ ホコリ ヤブル ユルス ナイ」
「人間側としては、これ以上双方に怪我人を出したくないんです」
「ワカッタ オレ ケガ シナイ サセナイ」
「どうか、お願いします」

 カーソンはラウに頭を下げる。

 ラウもまた、カーソンを真似て頭を下げた。



 どうやら話が纏まったと判断したギルド受付の男は、現地に集合していた衛兵の責任者・役人の責任者・自警団の責任者と話し合う。

 先方の気が変わる前に帰って頂こうという意見が一致し、東門を開ける旨を決定した。



 門番は指示された通り、東門の閂を外す。

 数人がかりで重い門扉を開放し、外を見た衛兵達はギョッとした。


 街の外では30匹以上のウェアウルフが、門の解放をずっと待っていた

 ウェアウルフ達は雄叫びを上げながら、次々と街の中へ駈け込んでくる。


 街の人々は戦々恐々としながら、侵入してきたウェアウルフ達の行動を見つめる。

 街の中へ入ったウェアウルフの数匹が興奮し、自分の手を傷つけた者の匂いを探す。

 匂いの元を辿り、カーソンを見つけたウェアウルフ達。


 最初に東門を襲い、手を傷つけられた3匹のウェアウルフが金狼ラウの言いつけを無視し、カーソンめがけ一目散に飛びかかっていった。

 ガウァァッ!


 突然の出来事にイザベラ達はカーソンを守ろうと、咄嗟に駆け出す。


 グシャァッ



 間に合わなかったイザベラ達の目の間で、肉が潰されるような鈍い音が起きた。

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