199 / 271
めぐり会い
197 絶体絶命
しおりを挟む再生したヒドラの頭のひとつが、横たわっているクリスに頭からかぶりつく。
鎌首を持ち上げ、クリスを垂直に立てるとそのまま飲み込もうとする。
身動きひとつもしないクリスは、瞬く間に蛇の喉奥へと滑り込んでいった。
「クリス様ぁーっ! 駄目ぇぇーっ!」
ティコは進路を妨害する蛇達を蹴り継いで上昇しながら、クリスを飲み込んでいる蛇へと肉迫する。
「この辺っ! やぁぁーっ!」
クリスを飲み込んで膨らんでいる蛇の喉を、誤って中のクリスごと切断しないように気をつけながら、ティコはヒドラの本体から切断した。
中にクリスを飲み込んだまま、落ちてゆく首。
ティコは落ちた蛇の首に跨がると、必死の形相をしながら短刀で縦に斬り裂いた。
中から白目を剥き、唇が紫色になり小刻みに痙攣してるクリスを救い出す。
「クリス様生きてっ! 死なないでっ! よいしょぉーっ!」
ティコはクリスの体温を確認し、まだ冷たくなっていないと感じながら担ぎ上げた。
ヒドラはその場からクリスを担いで離脱しようとしているティコを追う。
イザベラに頭を爆破され続け、再生を繰り返しながら獲物を逃すまいと襲い続ける。
ティコはクリスを担ぎ上げたまま、必死に逃げまどいカーソンへ合流しようとする。
カーソンの姿を正面に捉え、足元への注意を怠ったティコはヒドラから切り離された蛇の死骸を踏んでしまう。
自らの毒で溶解したヒドラの首、その強い酸性の毒溜まりに片足を踏み入れたティコ。
2人分の体重で右足を深く沈めてしまったティコは、左足で踏ん張りその場に留まる。
「うぎぃぃっ!? はぎぃっ……いぎゃぁぁぁ!」
ティコの右足はヒドラの毒で皮膚を溶かされ始めた。
娼婦時代に足へ熱湯をかけられた痛みを思い出しながら、ティコは力を振り絞ってその先に見えるカーソンめがけ、クリスを投げつけた。
「カーソン様ぁーっ! クリス様をーっ!」
「ティコぉーっ!」
「大丈夫ですっ! クリス様より先には死にませんっ!」
「クリス助けたらすぐにお前も助けるっ! 待ってろ!」
「はいっ! 先にクリス様――」
ブチッ
追いついた蛇が、渾身の力を込めてティコを頭上から叩き潰した。
カーソンの目の前で叫んでいたティコ。
今そこにあるものは、ティコを下敷きにしたヒドラの頭。
蛇が真っ赤な瞳で、舌をチロチロと出しながらカーソンを睨んでいた。
投げ飛ばされてきた人形のようなクリスと、その先で蛇に圧し潰されたティコ。
カーソンは目の前の光景を受け入れられず、その場へ膝から崩れ落ちた。
心の底から込みあがる怒りに、カーソンの身体は段々と黒くなってゆく。
ゆっくりと立ち上がり、その黒く澄んだ瞳は燃えるような赤色へと変化し始める。
(殺す……殺す……殺してやる!
やめろ! お前は出てくるな!
許さん……殺す! あのクソ蛇ぶっ殺す!
やめろ! 出るなっ! 引っ込め!
俺にあいつ殺させろ!
駄目だ! 先にクリスとティコを助けるんだ!
うるさい! 俺を出せ! 俺に殺させろ!
やめろ出てくるな! クリスとティコを助けるのが先――)
ボンッ
ボボンッ
連続して爆発音が発生し、蛇は粉々に爆散する。
爆ぜ散った蛇の下には、5つの黒い玉に覆われたティコが俯せに寝そべっていた。
「間に合ったハズよっ! 早く2人をっ!」
「…………はっ!? イザベラさんっ!」
「ローラっ! 守ってあげてっ!」
「はいっ! お姉様!」
「ソニアっ! 私の補佐を!」
「はっ!」
イザベラの叫び声でカーソンは自我を取り戻し、怒りで暴走しようとするもうひとりの自分を封じ込めた。
ローラはカーソンの隣へ立ち、防御の結界を張る。
イザベラは以前カーソンがクリスを助ける為に島へと向かった際に護衛させた、闇の下級精霊魔法を5つティコへ纏わらせ、蛇の叩きつけから直撃を守っていた。
ヒドラの注意を逸らす為、攻撃に集中するイザベラの護衛にソニアは就いた。
結界を展開させながら、ローラはカーソンへ叫ぶ。
「結界が届きませんっ! ティコを連れてきなさいっ!」
「はっ、はいっ! ティコーっ!」
「連れ戻したら直ちにクリスをっ!」
「はいっ! ティコっ! ぬぉりゃぁっ!」
カーソンは毒溜まりの中へと埋まったティコを力任せに抜き出す。
蛇が救助しているカーソンを狙って吐いた毒液は、イザベラの放った闇玉が5つ密集し阻止していた。
ティコを担いだままローラの結界内へと戻ってきたカーソンは、ティコをクリスの横へと寝かす。
水袋の栓を抜き、クリスを抱き起すとそのまま口の中へと水袋を押し込んだ。
痙攣を続けるクリスは水を受け付けず、肺に溜まった血と共に水を吐き戻す。
「クリスっ! 飲めっ! 飲んでくれっ!」
「……………………けぽっ……」
クリスは血混じりの水を口から吐き出し、痙攣が止まる。
土気色していた顔は段々と青白くなり、瞳の瞳孔が開き始める。
自主的呼吸は、既に止まっていた。
「クリスっ! 死ぬなっ! んぐっ……んぶぅ……っ」
カーソンは水を口に含み、クリスに口移しで水を送り込んだ。
ヒーリングの効果がクリスにかかり、青白かった顔色に赤みが戻ってきた。
半分開きかかっていた瞳孔がすぼみ、意識を取り戻すクリス。
「がっ! げふっ! ごふっ! …………あ。カー……ソン?」
「げふっ、げふっ……ごほっ! 大丈夫かクリス!」
「あたし……助かった?」
「んぐっ…………ぶっ! 少しじっとしてろ! 次はティコだ!」
「えっ? ティコも……うっ!? とっ、溶けてる……」
クリスは血を吐き出しながら咳き込み、意識を取り戻す。
口移しで水を送り込んでいたカーソンは、逆流してきたクリスの吐血をその口で受け止めていた。
カーソンはクリスの血を吐き出し、水を口に含み軽く濯ぐとティコの治療を始める。
身に着けていた防具からは、ブスブスと煙が出ている。
ティコの全身はヒドラの溶解毒により、皮膚が溶け始めていた。
カーソンはティコの全身に水をかけ、回復と解毒を施す。
治癒の確認後、抱き起こすとティコの顔を叩いた。
「ティコ! 起きろっ! ティコっ!」
「…………」
イザベラの精霊魔法で即死は免れたものの、ティコは地面に叩き付けられた衝撃で失神していた。
カーソンは再び自分の口に水を含み、ティコへと口移しする。
「ティコっ! んぐっ……んぶぅ……っ」
「……ごくっ…………」
「ティコっ! 死ぬなっ!」
「うっ……カーソン……様?」
「良かったティコ! 気がついたか!?」
「クリス……様……は……?」
「大丈夫だっ! 生きてる!」
「……ああっ……良かった……ですぅ……」
「お前のおかげでクリスも助かった! ありがとうっ!」
「助けられて……良かったです」
ティコも徐々に意識を取り戻し、横に居るクリスへ微笑んだ。
ローラはヒドラの攻撃を結界で防ぎ続けながら話す。
「カーソン! 私が防いでる間に……2人を後方へ!」
「ローラさんっ! クリス、ティコ! 動けるか!? 一旦離れるぞ!」
「うっ……大丈夫、動ける」
「わたしも大丈夫です!」
「動けるなら先に行ってくれ! 俺はローラさんを手伝う!」
「分かった!」
「はいっ!」
起き上がったクリスとティコは、一足先に結界から後方のイザベラとソニアが居る場所へと駆け出した。
ローラと共に、どうにかしてこの場を離脱しようと機会を窺っていたカーソン。
イザベラの絶え間ない爆破魔法で怯んだヒドラ。
この瞬間を見逃さなかったカーソンは、強引にローラを抱き抱えて後方へと駆け出した。
「ローラさんっ! 逃げます!」
「きゃぁっ!?」
「突然抱き上げちゃってすみませんっ!」
「あっ、いえ……構いません…………わ」
ローラは突然カーソンに抱き抱えられ戸惑う。
カーソンはローラを両手で大事そうに抱き抱え、文字通り姫君を丁重に運ぶ姿でイザベラ達の元へと走る。
自分を抱えて走るカーソンの凛々しい顔を斜め下からじっと見上げ、その両手をカーソンの首へ絡みつかせると、そっと目を瞑りしがみつく。
父親以外の男に生まれて初めて身体を抱かれたローラは、カーソンが無意識に放った恋の魔法の直撃を受けてしまっていた。
カーソン達はイザベラの元へと集まり、体勢を整え直した。
「危なかった……死にかけたわ」
「わたしもです……」
「2人ともすまん。私が行っても3人目となるだけだった」
「全員無事で何よりですわ。一度戦略を整え直しましょう」
「あんな外見だけど、知能が高いわね。もう同じ手は通用しないわ」
「どうしましょうイザベラさん。一度撤退しますか?」
「そうねえ……私のとっておき、通用しなかったら逃げましょう」
「とっておき?」
「みんな離れててね。巻き添え受けないようにね?」
イザベラはカーソン達を遠くに離すと、杖を天高く掲げた。
「我が名はイザベラ=ローズヴェルク。
我と契約せし強大な火の龍よ、我に力を授け給え!
我に敵なす輩へ裁きの業火を! いでよ! 火龍っ!」
イザベラが叫ぶと、ヒドラの目の前に巨大な炎の火柱が立ち、天へと伸びてゆく。
カーソン達は呆然と炎の行方を追っていたが、何者かの咆哮ではっと我に返った。
火柱が立った場所には、ヒドラよりも更に大きな深紅の龍が居た。
「り、龍っ!?」
「私のとっておき、火の最上級精霊よ。さあ、焼き尽くして!」
「……承知した、我が主よ」
「り、龍が喋った!?」
驚くカーソン達を横目に、火龍はヒドラに灼熱のブレスを吹いた。
ヒドラは悲鳴を上げながら全身を焼かれる。
ヒドラの体内の水分は水蒸気と化し、その身体はみるみると縮んでいった。
火龍の放つ灼熱のブレスでヒドラは炭化し、胴体からはブスブスと煙が立ち込める。
目の前の光景に茫然とするカーソンの頭の中で、火の下級精霊が歓声を上げる。
(さっすがオヤビンっ! かっこいいっ! どうだお前らすげーだろ!)
(べっ、別にサラマンダーには関係ないでしょっ!)
(ひっ、火の最上級なんかより水の最上級さまのほうが強いもん!)
(ワシ、素直に凄いと思う)
(すげっすよねっ! ご主人さまっ! ねっ? ねっ?)
「あ、ああ……凄い」
(いやっほぉーっ! 火属性さいこおーっ!)
(調子に乗んなアホトカゲ)
(お前の力じゃないもん!)
(ワシ、控えめに言って羨ましい)
(だろ? だろ? ディザード!)
(ワシもあれくらい、強くなりたい)
(……お、おう……そうだな……)
(あっ、アホトカゲ恥ずかしくなった)
(自分の力じゃないもんねぇ)
(う、うるせえよ! それとアホトカゲ言うな!)
(じゃあ弱火)
(おいこらディザード!)
(弱火いいね!)
(やーい! 弱火弱火ぃー!)
(覚えてろお前ら! オイラ強火に絶対なってやる!)
カーソンの下級精霊達は、いつも通りの口喧嘩をしていた。
火龍のブレスで完全に沈黙したヒドラ。
イザベラは火龍にブレスを止めさせるとカーソン達へ叫ぶ。
「今よ! 再生が始まる前に心臓をえぐり出して!」
「はいっ!」
カーソン達はヒドラの元へ駆け出した。
ソニアとティコはヒドラの胴体を切り裂き、クリスはその切り裂かれた部分へ両腕を突っ込み、心臓を引きずり出して地面へ放り投げる。
3人から水袋を預かっていたカーソンはそれぞれに水をかけ、解毒を施す。
ヒドラの心臓は抜き取られても暫く動き続け、やがてその鼓動を止める。
心臓が止まったとほぼ同時に、ヒドラの身体は崩壊しながら崩れ落ちた。
イザベラは火龍を戻すと、崩壊したヒドラの死骸に語りかける。
「どう? 私のとっておき、凄かったでしょ?」
「お見事ですわ、お姉様。オドは大丈夫ですか?」
「かなり減らしたけど、まだ大丈夫よ」
「それは何よりですわ」
「ところで……惚れちゃった?」
「えっ? な、何の事でしょうか?」
「とぼけたって駄目よ? 私達、双子だもの」
「……はい。恥ずかしながら」
「うん、私も惚れた」
「言葉や態度だけでなく……あそこまで勇敢だとは……」
「素敵な男の子よねぇ……」
「ええ。次の守り手は是非とも……カーソンと……」
「私も……いい?」
「それは私に決める権利など……あっ」
「持ってるのよね……私達」
「お姉様……谷の掟を行使してはいけません」
「それは分かってるわ。使ったらクリスが可哀想だもの」
「カーソンも……可哀想ですわ」
「でも……ね?」
「……ええ。この気持ちはもう消えてしまわないかと」
「うん。あの掟は本当に最後の手段よ」
「はい。私達に振り向いて下さるよう、頑張りましょう」
「うん」
心臓の回収をソニア達へ任せ、何かを言いにひとり戻ってくるカーソンへ、イザベラとローラは顔を赤らめた。
先に戻ってきたカーソンは、ヒドラを一瞬で丸焼きにしたイザベラの精霊魔法に驚きながら話す。
「イザベラさんのとっておき、凄いですね!」
「でしょ? ユアミの火吹き岩の所で契約したの」
「えっ!? あそこに居たんですか!? あの火龍って!」
「そうよ。私が先に契約しちゃったから、それ以降は私と共にね。
あなた達が寄った時にはもう、サラマンダーしか居なかったけどね」
「もしかして……ローラさんも最上級の精霊を?」
「ええ。水と光は私が契約しておりますわ」
「イザベラさんも、他にあるんですか?」
「もちろん。オドを沢山使うからそう簡単に呼べないけどね」
「お、お2人とも……こえー……」
「あらやだ、怖くないわよ?」
「優しい淑女ですわよ? 私達」
カーソンは、イザベラとローラの底知れぬ力に恐怖を覚えた。
ヒドラの心臓を布袋に詰め、戻ってきたクリス達へイザベラとローラは話しかける。
「でも良かったわ。クリスもティコも無事に回復して」
「どうでしたか? 素敵な王子様のキスは?」
「えっ!? きっ、キス……ですか?」
「あら、どうやって助かったのか気付かなかったの?」
「クリスもティコも、カーソンのキスで回復したのですよ?」
「ウンディーネの水を、口移しで飲ませて貰ったのよ?」
「クリスは吐いた血まで、口で受け止めて頂いたのですよ?」
「えっ……ええええっ!?」
「カーソン様が、わたしにキスを……」
助けられた経緯を知り、クリスとティコは顔を赤くした。
カーソンは2人へ謝る。
「無理矢理口に流し込んで飲ませた、ごめん。
でも、2人ともそれだけ危なかったんだぞ?」
「あ、あたしは別に構わないよ。命を助けて貰ったんだし!」
「わたしもカーソン様のキスなら、いつでもお待ちしています。
いえっ! もう、わたしのほうから是非キスをさせて下さいっ!」
「何でそうなるのよ! それよりヒドラの討伐、報告に行くよ!」
「そうだな。でもその前に……ちょっと待っててくれ」
「ん? うん」
カーソンはひとり、ヒドラの死骸へと歩きだした。
手をかざし、ヒドラの死骸で毒溜りと化した場所へヒーリングをかけ、毒を浄化させる。
カーソンの行動にローラも気付き、いそいそと駆けつけてヒーリングの手伝いを始める。
毒の浄化を終えたカーソンとローラは、沼の水へヒーリングをかけ始めた。
深い緑色をしていた沼の水はヒーリングによって輝き、澄んだ透明色へと変化してゆく。
イザベラ達が沼の浄化を見に近寄ると、対岸にも鹿や猿を始めとする動物達が姿を出し始めた。
沼の支配者が駆除されたと知った動物達は水面へと近寄り、水の匂いを嗅ぐ。
飲めるようになったと思った動物達は、こぞって沼の水を飲み始めた。
対岸で水を飲み続ける動物達を見ながら、クリスはカーソンへ話しかける。
「そっか。ここの水を飲めるようにしてあげたんだね?」
「水が飲めなくて辛い、苦しいって声が聞こえたからな」
「へえ、あんたあの子達の声に応えてくれたんだ?」
「うん。あいつら今な、ありがとうって言ってくれてる」
「そっか。動物達まで助けてあげるって、あんたらしいわ」
「……あ。お前剣と盾、どこで落とした?」
「え? あっ!? いい! 自分で探すから!」
「えっと……確か……あの辺か?」
「いやホントいいから! 探さないで!」
カーソンはクリスの落とした剣と盾を探し始める。
剣に入っているヒビを知られたくないクリスは、慌ててカーソンの後を追いかけた。
何としてもカーソンに見つかる前に剣を回収しなければと焦るクリス。
しかし、非情にもカーソンが先に剣を見つけてしまう。
「おっ! あったぞクリス! ここにある」
「げっ!? ありがとう! あたし取りに行くからそこ離れて!」
「いや、そっちに持ってくよ」
「いいってばっ! あたしが拾うからっ!」
「よっ……と」
「おおっとぉーっ! 足がすべったぁーっ!」
「おわっ!? とっとっとっ……あっ……あっ……あーっ」
ドボォン
落ちていたクリスの剣を拾いあげようと、前屈みになったカーソン。
そこへ後ろから全力で走ってきたクリスがカーソンのお尻を蹴って押し出す。
前屈みになっていたカーソンはバランスを崩し、前へ前へとつんのめってゆく。
沼のふちギリギリで持ちこたえていたカーソンは、押された勢いを殺しきれずに沼の中へと、ドボンと落ちた。
一心不乱に水を飲んでいた動物達は顔を上げ、沼へ落ちたカーソンをキョトンとした表情で見つめていた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる