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新たなる旅路
169 湯治
しおりを挟む太陽が真上に昇り、一行は昼食の為馬車をユアミへの街道脇に停めた。
クリスは食糧と調理器具を出し、下ごしらえを始める。
カーソンとソニアは薪を集めに、街道外れの奥地へと入って行った。
手持ち無沙汰となったイザベラとローラは、クリスの作業を感心しながら見ていた。
「クリス、あなたって料理も上手に出来るのね。凄いわ」
「お姉様、私達も見て覚えませんか?」
「それいいわね! よし、じっくり見てるわよ。次のゴハンは私が作るわ」
「お姉様の次は私ですわね。その次はソニアに」
「じゃあ、最後にカーソンね」
「あいつは料理全然ダメです。薪集めと後片付けさせましょう」
「ダメって、どうしてなの?」
「あいつ、自分が旨いと思った食材何でもポンポン放り込んで作っちゃうので、煮ても焼いても味がイマイチなんですよ」
「美味しい食材で作れば、美味しくなるのではないのですか?」
「食材にも相性があります。お肉とお魚を一緒にしたら、お互いが喧嘩しあって美味しくありません」
「へえ、そういうものなのね?」
「言われてみますと、お肉とお魚が混ざる料理は食べた事がありませんわ」
「甘くしすぎたら塩入れたり、しょっぱかったら砂糖入れたりと、どんどん味を酷くしますからあいつにはやらせないで下さい」
「ふむ、確かに。食べるのは私達だものね」
「出来ればゴハンは美味しいものが良いですものね」
「あいつ、そんなヘンテコなゴハン作っても旨い旨いって食べるので……あたし作ったゴハンを旨いって言われてもあんまり嬉しくありません」
「あの子……舌まで馬鹿なの?」
「お姉様、それは流石に言ってはいけませんよ……」
イザベラとローラは、カーソンへ調理させないクリスの心情を察した。
材料を切り終えた所でカーソンとソニアが薪を集めて戻って来る。
ソニアは薪を積み、かまどを作ると周囲の警戒へその場を離れて行った。
カーソンは氷室から先程トレヴァの市場で買っていた野菜や果物、それとは別にクリスから見られないようにコッソリと自分のリュックから小瓶を3個取り出すと、一休みしている馬達へ向かった。
クリスが調理を始める為に火種の紐を引こうとした時、イザベラが聞いてきた。
「ちょっと待ってクリス。その八面立方体、何に使うの?」
「火種といって、とても便利なアイテムなんです。見てて下さい」
クリスは立方体の紐を引き、薪の中へ放り込んだ。
火種は赤く光り、やがて発火する。
あっという間に薪へ燃え広がる炎を見て、イザベラは関心する。
「へぇ、火が出るのね? 面白いわ」
「ええ。いつも近くに火があるとは限らないので、凄く便利なんです」
「これだったのね? クリスが持ってきた便利な人間の道具って民達が騒いでいたのは?」
「はい。お母様達にこれと氷種を配ったら、大喜びされちゃいました」
「へぇ……でも、便利さなら私の杖も負けてないわよ?」
「イザベラさんの杖がですか?」
「ええ。七元の杖といって、とても便利なんだから」
「しちげんのつえ?」
「そうよ。この杖1本に7つの精霊の力が宿ってるの。
本来ならば近くに元素が無いと使えない精霊魔法もね?
この杖さえあれば大丈夫、どんな場所でも……そうねぇ。
乱暴な例えだけど、水中でも火の魔法が使えるわ」
「えーっ凄い! 場所の制約無しに精霊呼べるんですね!?」
「そう。しかもね、私がこの杖を持ってみんなの近くに居るだけで、みんなも制約無しに精霊を呼べるのよ?」
クリスが調理をしている間、イザベラはクリスと熱心に話し合い、ローラはクリスの調理手順を熱心に見つめていた。
カーソンは馬達の目の前に、食事となる野菜や果物を置きながら話しかける。
「お前達、お疲れ様。さぁ、ゴハンだぞ」
「ヒヒンッ」
「どうだロザニア? 疲れてないか?」
「ブヒンッ ヒンヒンッ」
「そりゃ良かった。無理させる気はないからな? 疲れたらすぐに言ってくれ」
「ヒンッ ブヒヒンヒンッ」
「カートンとクリシスが言ってた通りだって? 何て言われたんだ?」
「ヒンッ ブヒンッ ブフンッ」
「ははは、そうかそうか。じゃあ、いいものあげるぞ」
「ヒンッ?」
「普通のハチミツよりも旨い、ロイヤルハチミツっていうんだってよ」
「ブフッ………ヒンッ ヒンヒンッ」
「おおっ、そんなに旨いのか? そりゃ良かった」
「ブフゥッ」
「ブルルッ」
「大丈夫だよ心配すんな。お前達の分もちゃんとあるから」
「ヒンッ」
「ブヒンッ」
「お前達にはあげないとか、そんな意地悪するワケないだろ?」
「ヒヒィン」
「ヒィーン」
「ははは! よしよし」
カーソンはクリスに内緒で買った、通常のハチミツよりも数倍高いハチミツを馬達に与え、大喜びされていた。
クリスは谷から出てきた際に、人間達を全滅させたイザベラの魔法について聞く。
「あの……イザベラさんが使った、人間の頭を吹き飛ばした魔法、あれってどの精霊魔法だったんですか?」
「あれは私の火の下級精霊魔法で、プライマリの『爆破』よ。
それに闇の下級精霊魔法、セカンダリの『追尾』を複合させたの。
爆破する位置を闇のセカンダリで人間達の頭の中に指定してね。
闇に誘導された火のプライマリをドカンと起爆させたのよ」
「複合魔法ってそんな事まで出来ちゃうんですか!?」
「そうよ。使うにはちょっとコツがいるけどね」
「あたしも攻撃魔法、欲しいなぁ……」
「あなたには剣術があるじゃない?」
「あんな簡単に大人数相手を倒せるなんて、羨ましいです」
「私は剣を振り回せる方が羨ましいわ」
「あたしの魔法って『フレイムソード』と『シャープエッジ』で、剣に付与するタイプの魔法しか習得してないんです」
「セカンダリは?」
「火が『トーチライト』で、土のはまだ習得出来ていません」
「そのうち土も習得するわよ。遠隔攻撃系の魔法だといいわね?」
「そうですね…………よし、ゴハン出来ました」
「あら美味しそう」
「……よし。最初から最後まで、全部この目で見ましたわ」
歩哨中のソニアと馬に給餌しているカーソンを呼び、全員で昼食を食べる。
一行は食事を終えると、再び馬車を走らせユアミ村へと向かった。
ユアミ村へと到着したのは、夕方近くであった。
カーソンは村の入り口で馬車を停め、イザベラ達へ話す。
「到着しました、ここがユアミ村です」
「へぇ……あら、何か変な臭いがするわね?」
「本当ですわね……」
「すんすん……確かに、腹の調子が悪い時に出る屁の臭いだなこれは」
「ソニアさんの例えが酷い……」
「この村には温泉、というのがあるんです。大きなお風呂です」
「へぇ、そうなの?」
「まあっ! 大きなお風呂?」
「どれだけ大きいのだ?」
「谷で言ったら……泉から兵舎まで全部がお風呂くらいの大きさです」
「……それはでかいな」
「宿屋に部屋を取ったら、みんなで行きましょう」
「何で先に宿屋なの?」
「そのまま向かってはいけないのですか?」
「ええ。荷物が誰かに盗まれるかも知れませんし」
「大金持ったままですからね。泥棒に狙われるのも嫌です」
馬屋へ馬車を預けると一行は荷物を背負い、宿屋へ向かった。
クリスは全員分の冒険者証を預かり、店員へ見せながら話す。
「こんにちは、5人お願いします」
「いらっしゃいませ。冒険者の皆様ですね?」
「はい。これカード」
「ありがとうございます。割り引き致しますね」
「よろしくお願いします」
「あいにく本日は大部屋しか空いていませんが、宜しいでしょうか?」
「あらら、ここもか……いいですよね? 大部屋で」
「ええ、大丈夫よ」
「問題ありませんわ」
「構わん」
「はい。それじゃ、お願いします」
「おひとり様30ゴールドで5名それぞれ10%引き、135ゴールドでございます」
「えっと………はい、135ゴールド」
「ありがとうございます。こちらがお部屋の鍵となります、どうぞごゆっくり」
部屋を取り、荷物を置いてそれぞれ着替える。
部屋に鍵をかけると一行は風呂屋へと向かった。
風呂屋へ到着すると、入り口で男女に別れる。
カーソンはクリスに話しかけた。
「それじゃ、そっちは任せたぞ」
「うん……あんたは湯女さんに気をつけなさいよ?」
「俺、あの時何であんなことされたのか未だに分からん」
「……まあ、まだ分かんないままでいいと思うよ?」
カーソンは男湯へ、クリス達は女湯へと入って行った。
イザベラとローラは温泉に浸かると声をあげる。
「あ″ぁー……ぎもぢいいぃー……いぎがえるぅー……」
「はぁ……本当、生き返りますわ」
「……イザベラさん、溶けてません?」
「これはただの湯ではないな……とても滑らかな湯だ。肌に染み込んでくる」
ソニアは両手で湯を掬い、顔をザブザブと洗った。
イザベラとローラは温泉を満喫している。
クリスは3人を見ながら話す。
「あたし、3人の裸をこんな間近で見るの初めてですけど、みんな美しい身体してるんですね?」
「あらそお?」
「体型には自信ありましてよ?」
「お前が子供の頃は、よく私と一緒に入っていたではないか」
「ええ、懐かしいですね。その時も思ってましたけど……大きい」
「大きすぎて、剣を振り回す時邪魔だ」
「イザベラさんもローラさんも、肌が白くて美しいです」
「クリスに誉められてもねぇ……カーソンならともかく」
「カーソンはひとりで殿方の湯へ入っておりますの?」
「ええ……たぶん、そろそろだと思います」
「え? 何がそろそろなの?」
男湯の方からカーソンの悲鳴が上がった。
「わーっやめろーっ! あひゃひゃ! くすぐったい! あひゃひゃ!」
「このっ! 起てっ! 起ちやがれっ!」
「ええぃこれでもかっ! きぃーっ!」
男湯ではカーソンが湯女に押し倒され、蹂躙されていた。
ソニアはクリスに聞く。
「向こうから女の声が聞こえるのだが、カーソンが何かされているのか?」
「……湯女って人達に童貞狙われているんです」
「どっ!? 童貞……お、おほん」
ソニアは顔を真っ赤にしながら、咳払いした。
イザベラはフフンと鼻で笑いながら話す。
「ふふん、人間ごときに私の魔力は破れないわよ?」
「……はい。あたしも破れませんでした」
「それについては……うん、ごめんね」
クリスは俯いて当時を思い出した。
ローラは男湯側の垣根を見つめ、右手を頬にあてがいながら話す。
「可哀想ですわね、カーソン。ひとりでお風呂なんて」
「ふむ……じゃあ、今度は女にしてみんなで一緒に入ろうか?」
「まぁ! それが良いですわお姉様! そうしましょう」
「女に……ティナにしてでございますか?」
「ローラさん、以外と大胆ですね……」
クリスはカーソンが男湯に入ろうと女湯に入ろうと、いずれにしても女達の玩具にされるのを気の毒に思った。
暫く男湯の方へ聞き耳を立てていた女達。
男湯の垣根の一部が開き、案の定2人の湯女がげっそりした顔で入ってきた。
落ち込んでいる湯女達へ、クリスは声をかける。
「湯女さん、お久しぶりです。カーソン、どうでした?」
「……あらクリスちゃん、久しぶり。あんた変わってないねぇ」
「若いっていいねぇ……あたい達はもう、遠ざかってきちまったよ」
「いえいえそんな。湯女さん達こそ、変わりなさそうで」
「8年前の屈辱、やっと晴らせると思ったのに……」
「またプロとしての自信、へし折られたわ……」
「年頃の男のチンポひとつも勃起させられないたぁね……」
「ほんと、悔しいったらありゃしない……」
「あ、あの……あんまり気を落とさないで下さいね?」
「もう、あたいらも引退時かねぇ……」
「まだまだイケるって思ってたけど……自惚れてたかねぇ……」
クリスはフラフラと男湯へ戻って行く湯女達を、気の毒に見送った。
イザベラとローラは立ち上がり、両手で顔を扇ぎながら話す。
「ふうっ……さて、だいぶ身体も温まったし!」
「そろそろ上がりましょうか?」
「ええ、そうですね」
「いいお湯でした」
4人は風呂から上がり、タオルで身体を拭くと衣服に着替える。
脱衣場を出ると、入り口ではカーソンが先に出て待っていた。
カーソンは何やら白い色の物体を食べていた。
クリスは首にかけているタオルで髪を拭きながらカーソンへ聞く。
「ふう、さっぱりした……んで、あんたそれ一体何食べてるの?」
「ユアミの新名物、アイスクリームって言うらしい。冷たくて旨いぞ」
「アイスクリーム? へぇ、あたし達も食べてみようかな?」
「あら、いいわね」
「すいませーん。4つ下さい」
クリス達もアイスクリームを買い、それぞれ口に入れた。
「どれどれ……あむっ…………何これっ!? 美味しいっ!」
「ふむ、濃い牛乳と砂糖を混ぜ、冷やし固めたようだな。これは旨い」
「へえ! こんな冷たくて美味しいものがあるなんて知らなかったわ!」
「お風呂上がりの火照った身体に、ちょうど良い食べ物ですわね!」
「いやこれ美味しいっ! いくらでも食べられそう!」
「これは旨いな。ひとつだけでは到底物足りぬ」
「私はこれくらいで充分。いや、欲を言えばもう少し食べたいわね」
「私はもっと食べたいですわ」
「あたしもう1個食べたい! おかわり欲しい人挙手っ!」
「うむ、頂こう」
「うん、もうひとつくらい食べてもいいかしらね」
「私も」
カーソン以外の4人が手を挙げた。
普段厳格な顔つきのソニアがご機嫌な顔でアイスクリームを食べる姿に、カーソンは意外だなと思いながら話しかける。
「えー……ソニアさんまでおかわりしたんですか」
「いや、実はな……私は大の甘党なのだ」
「あ、そういえばいつもパンにジャムごってり塗って食べてますね」
「うむ、甘いものは私の大好物だ」
「俺はこの冷たいアイスクリームよりも、ケーキのほうがいいですね」
「ケーキ? 何だそれは?」
「甘くてとても旨いですよ? そのうち一緒に食べましょう」
「ほう! それは楽しみだ……どれ、もうひとつ頂くとしよう」
「もう食ったんですか!?」
ソニアは追加でアイスクリームを注文した。
クリスは目を輝かせて店員に聞く。
「これ美味しい! すみません、あたしにも作り方教えて貰えませんか?」
「ダメダメ、お客さん。すまないけど教えられないよ」
「そこを何とかっ! あたしも作ってみたいんです」
「申し訳ないけどそれは……おっとっと、お客さん勘弁して下さい」
クリスは店員の後ろをしきりに覗き込む。
店員はクリスへ後ろを見せないように、身体で隠す。
店の奥ではどうやらアイスクリームを作っている様子だ。
店員に妨害されるクリスは、諦めてその場を離れた。
一行は宿屋へ向かい、歩き出す。
途中でクリスは足を止め、懐から鍵を取り出しながら話す。
「みんな先に部屋に戻って貰ってていいですか? これ、部屋の鍵です」
「あら、どうしたの? お風呂に忘れ物でもした?」
「いいえ。あたし、どうしてもアイスクリームの作り方見てみたいんです。カーソンにセイレーン出して貰ってこっそり見てきます。駄目ですか?」
カーソンは驚きながらクリスに聞く。
「おいおい本気かクリス!?」
「本気よ。あんな美味しいもの食べたこと無いわ。あたしも作りたい」
こっそり見たいと息巻くクリスへ、ソニアは両腕を組みながら睨んで話す。
「クリス……人間から作り方を盗んでくるつもりか?」
「あの……やっぱり、盗むのは良くないです……か?」
「うむ、これは隊長命令だ! 行ってこい、クリス!」
「はいっ! 行ってきます! さ、カーソン行くよ!」
「えっ!? ええぇ……ソニアさん止めないの!?」
カーソンはクリスに引っ張られて行った。
イザベラはソニアへため息をつきながら話しかける。
「そういえばあなた、筋金入りの甘党だったわね」
「はい。私は今まであんな美味しいもの、食べた事がありません」
「クリスだったら、見ただけで再現出来そうですわね」
「私、あと5個は食べられました。クリスには任務を何がなんでも成功して貰いたいです」
「人間の技術を盗むのよ? あなたが許可しちゃいけないでしょうよ?」
「それはそれ、それはこれです。もしクリスが失敗したら、私が行きます」
「脅してまで作り方聞き出す気なの?」
「あれは私が追い求めていた甘いものです。人間だけに独占などさせません」
「あなたが言うと冗談に聞こえないわね」
「ええ、冗談などではなく本気です」
「…………そう、それが甘党の信念なのね……」
真顔でアイスクリームの製法を盗んでこいとクリスを送り出したソニアに、イザベラは呆れた。
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