翼の民

天秤座

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新たなる旅路

175 コボルドの群れ

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 おやつ時間にケーキを食べすぎたカーソン達は、宿の夕食時間となっても空腹にはならなかった。

 宿へ夕食の断りを入れ、空腹になったら街中へ出向く事にした。
 


 やがて空腹となった一行は夕食の為、宿を出て騒がしい夜の街を散策する。

 昼間の雰囲気とは異なる、夜のネストの街並み。 

 繁華街には夜しか営業していない食べ物屋もあり、イザベラとローラは心を踊らせていた。



 店の入り口から店内を覗き込み、人間達が食べている料理を物色しながら2人は騒ぐ。 

「見てローラ! あれ美味しそう! あっ! あっちも美味しそう!」
「まぁっ! 本当に美味しそう。あっ! お姉様、あのお店も美味しそうですわ!」
「ほんと!? どこどこ?」
「あのお店ですわ! 何やら美味しそうなものを焼いておりますわ!」
「あらっ! いい匂い!」

 店の前でキャーキャー騒ぐ2人を見て、クリス達は目を細める。

「イザベラさん達、楽しそうだね。これはまだお店決まらないかな?」
「うー……腹減った」
「少し待とうじゃないか」

 あっちこっちと店選びに迷っていたイザベラとローラだが、店を決めたのか3人の元へと駆け戻ってきた。

「みんな、決まったわよ! あそこのお店の料理、凄く美味しそう!」
「お待たせしてごめんなさい。さぁ、行きましょう!」
「店のおすすめって頼めばいいのよね?」
「そうお願いすれば、美味しい料理が出てくるのですわよね?」
「ええ、そうです」

 イザベラとローラが厳選した店で、一行は遅めの夕食を楽しんだ。




 翌朝、朝食を終えた一行は部屋の鍵を宿に預け、冒険者ギルドへと向かう。

「こんにちはー。おじさん、お久しぶりでーす」
「おおっ! カーソンにクリスじゃないか! 前はクマだけ置いて行ったが、今度はこの街に長く居れるのかい?」
「んー、仕事次第かなぁ?」
「何かあります?」
「それじゃあ、魔物退治なんてのはどうだ?」
「魔物退治? どんな魔物?」
「えーっと、コボルドって言う半人半犬の魔物だ。
 単体ではそんな強くは無いが群れで襲ってくる。
 決してなめてかかるような相手じゃないぞ?
 50匹くらいの大集団だが、どうする? やるか?」
「こっちも5人居るし、その仕事受けます」
「よし、分かった。こことイサリの間に居るから、蹴散らしてやってくれ。ウチには群れのボスの首を持ってきてくれ」
「ボス? どんなの?」
「他のより一回りも二回りも大きい奴だから、一番デカかった奴の首持ってくりゃ充分さ」
「はい、分かりました。巣は……この辺ですね?」

 クリスは地図に魔物の巣の位置を書き込むと、他の4人と話し合った。
 
「50匹か……結構居るね」
「大丈夫よ。まとめて焼き払っちゃうわ」
「バラバラに襲って来られると危ないですわね。お姉様は私がお守りしますわ」
「じゃあ、俺達は各個撃破だな」
「ふむ、魔物か……久々に人間以外の相手だが、ウデがなるな」
「それじゃあ、一応キャンプの準備もして行きますか」

 全員のギルドカードを提出し、依頼受注の記録をする。

 カードを受け取ると、一行はギルドを後にして宿屋へと戻った。


 道中、カーソンとクリスはイザベラとローラに聞かれる。

「そういえばあなた達、この街で人殺したって言ってなかった?」
「今更とは思いますが、再びこの街に入っても大丈夫ですの?」
「ええ、大丈夫です」
「谷へ帰る前に、ここのギルドへ顔を出したんですよ」
「あのおじさんには、凄く助けられましたから」
「捕まるの覚悟で挨拶に行ったら、とっくに終わってました」
「あら、そうだったの?」
「街の中に紛れ込んだ、魔物の仕業って事で解決したみたいです」
「魔物って、街に入って来る事もあるのですか?」
「ごくたまにですけど、あるみたいですよ?」
「ふむ、そんな物騒な事もあるのだな?」
「ええ。あの件から4日後に、たまたま出たみたいなんです」
「だからもう、その退治された魔物の仕業にされたそうです」
「あなた達には幸運だったみたいね?」
「魔物のせいにされたのですものね?」
「退治され、濡れ衣まで着せられた魔物にとっては不運だったな?」
「ええ、ホントに……」
「変な話ですけど、魔物に感謝です」

 以前この街でカーソンが暗殺者を殺害した事件は、既に街中へ出没した魔物の仕業として解決されていた。
 

 宿へ戻ると荷物をまとめ、部屋を引き払う。

 その足で一行は馬車に乗り、イサリ村を目指した。




 イサリ村へと続く道を進んで行くと、遠くに転倒した馬車が見えてきた。

 一行は転倒した馬車まで近付くと自分達の馬車を止め、周りを調べる。

 馬車は襲われてから2、3日くらい経ったのであろうか。

 無数の刺し傷が残る馬の死骸は、徐々に腐敗が始まっていた。


 荷台の中には、3人の人間の死体があった。
 
 恐らく家族であったのだろうか、男の死体はうずくまる女の死体を守るように倒れている。

 うずくまる女の死体は、子供の死体を抱き抱えたままの姿で、いずれも全身に無数の刺し傷が無惨にも深く刻まれていた。

 積み荷であったのであろうか、散らばる食料品は全て食い荒らされていた。



 一行は襲われて死んでいった人間達の最期を想像し、目を伏せながら話す。
 
「これは酷いわね。いくら人間とはいえ、同情するわ……」
「これが、コボルドの仕業ですのね……」
「どれ程の集団にやられたのか想像出来んが……死体から無念さをひしひしと感じるな」
「ねぇカーソン、せめて埋めてあげようよ?」
「ああ、そうだな。分かった」
 
 カーソンはディザードで穴を掘り、親子の死体を丁重に葬った。

 続けて馬も葬るカーソンに、クリスは話す。

「馬も葬ってあげるなんて、あんたらしいわね」
「こいつらも、まだ死にたくなかっただろうな……可哀そうに」
「そうだよね……人間達も親子っぽかったし、悲しいね」
「……あいつらの巣、ここからどれくらいだ?」
「ちょっと待ってね………えーっと、近いわ。ここから西、あの丘の向こうかな?」
「陽が落ちて暗くなる前に仕留めたいな。ここからは歩いて行くか?」
「馬車どうするの? 誰か留守番する?」
「馬車は結界で隠して行きましょう。少し動かして、邪魔にならない場所へ」
「はい、分かりました」

 カーソンは馬車を移動させ、ローラは馬車の周りに結界を張った。

 カーソンは馬達を撫でながら、話しかける。

「それじゃお前達、ここで待っててくれ」
「ブヒンッ」
「ヒンッ」
「ブフンッ」
「大丈夫だよ。お前達置き去りにしたまま死ねるもんか」
「ではカーソン、退治に参りましょうか?」
「えっ!? あ、あれっ?」
「あら? どうかなさいましたか?」
「いや、あの…ローラさんも結界から出たら、中に誰も戻れなくなるのでは?」
「大丈夫ですよ。結界の楔道具を使ったわたくしだけは出入りが自由ですから」
「あ、そうなんですね?」

 カーソンとローラは3人に合流し、コボルドの巣を目指した。




 丘を乗り越えると、眼下には砂原が広がっていた。

 砂原の中央付近には洞窟のような穴があり、2足歩行する犬達が頻繁に出入りをしている。

 人の様な姿をした犬、コボルドだ。


 コボルド達は巣と思われる洞窟の周囲を歩き回っている。

 気付かれないようにゆっくりと移動し、近くにあった大岩の陰に身を隠した一行。

 コボルド達は、まだ此方には気が付いていないようであった。

 やがて此方に一番近いコボルドが何かに気付き、匂いを嗅ぎながら単独で近付いてくる。


 イザベラとローラは、近寄ってくるコボルドを見ながら話す。

「どうやら1匹、気付いたみたいね?」
「此方が風上ですし、わたくし達の匂いを嗅ぎつけたのでしょう」
「俺、先に始めてもいいですか?」
「ええ、任せるわ」
「では、カーソンの先制攻撃を合図に致しましょう」
「……先手必勝」

 カーソンはサイファを弓に変形させ、コボルドに狙いを定めて矢を射った。

 放たれた矢はコボルドの頭に命中し、悲鳴ひとつすら出来ないまま、前のめりに倒れた。

 


 5人は巣へと向かって走り出した。

 コボルド達は5人に気付き、遠吠えを上げる。

 洞窟からおびただしい数のコボルドがぞろぞろと出てきた。

 魔物達は右手に剣、左手に盾を持ち、雄叫びをあげながら向かってくる。




 イザベラは迫り来るコボルドの集団に向かい、杖を横に振った。

「そんなに急いでると、大やけどしちゃうわよ?」

 イザベラの行使する火の下級精霊魔法、セカンダリの『火柱』が発動する。

 ゴウッと巨大な火柱が立ち上がり、複数のコボルドが全身を炎に包まれ、のたうち回りなら焼け死んでいった。

「ふふっ、次は気をつけなさい? もし覚えていたらね」

 


 ソニアは風の下級精霊魔法、プライマリの『疾風』を発動する。

 先日アイスクリームを作る為に使用した、身体高速化の魔法。

 長大で幅広の大剣を右手で軽々と振り回しながら、コボルドの集団に突っ込んだ。

 無数のコボルドがソニアの大剣に触れ、たちまち肉塊へと姿を変える。

 振り回される大剣の射程に入れないコボルド達は、遠巻きにソニアの周りを取り囲んだ。

 ソニアは大剣を振り回すのを止め、地面に突き立てると叫ぶ。

「つかめっ! ゴーレム!」

 ズボォッ
 
 ソニアを囲むコボルド達の足元から突然、砂で出来た大きな手が現れるとコボルド達を握りしめた。

 砂で出来た大きな手はコボルドを握り締めたまま、ゆっくりと地中へ沈んでゆく。

 コボルド達は必死に逃れようとするが、握りしめている手は掴んだまま少しも弛まない。

 
 ソニアが呼び出したのは、土の上級精霊ゴーレム。

 キャインキャインと鳴き叫ぶコボルド達はゴーレムの手によって砂の中へ引きずり込まれる。

 そしてそのまま、二度と地中から姿を現す事は無かった。

「ふっ。けだもの共よ、砂中に眠れ……」




 イザベラとローラはコボルドの集団に囲まれていた。

 唸り声を上げながらコボルド達は、四方から一斉に2人めがけて飛びかかる。

「そうは参りません! 結界!」

 ローラを中心に半円形状の透明な結界が展開され、コボルド達は弾き飛ばされた。

 尚も結界に飛びかかるコボルドに、ローラは静かに右手を挙げる。

 そしてゆっくりと左下に下げ、胸元の高さに止めると真横に右手を振った。


 次の瞬間、半円形状の結界から無数の棘が突き出る。

 コボルド達は全身を棘に貫かれる。

 キャインと鳴き、結界に突き刺さったまま絶命した。

「痛かったですか? ごめんなさいね?」




 カーソンはサイファを弓に変形させたまま戦っていた。

 狙いを定め、射ち放った矢はコボルドの眉間を貫く。

 カーソンから狙われたコボルドは1匹、また1匹と確実に仕留めてられてゆく。


 コボルド達は遠巻きにカーソンを囲い始めた。

 唸り声を上げ、一斉に襲いかかる機会を窺うコボルド達。


 カーソンが1匹を射殺した時、コボルド達はカーソンめがけて一斉に襲いかかる。

「当たったらすぐ消えてくれよっ! みんなに当たるなよっ!」

 カーソンはサイファを空に向け、弦を引き絞ると矢を放った。


 サイファは弓の先から四方八方に光を撒き散らす。

 その光は矢へと変わり、襲いかかってきたコボルド達を刺し貫いた。

 襲いかかってきたコボルド達は全て眉間を貫かれ、硬直したまま次々と倒れていった。

「みんなには……あ、良かった…当たってない」




 クリスは剣に炎をまとわせ、1匹ずつ相手に戦う。

 火を恐れるコボルドはクリスが持つ炎の剣に恐怖し、近寄れずにいた。

「よっ! ほいっ! あらよっとぉ!」

 クリスはたじろぐコボルドの間合いを一気に詰め、斬り倒しては次のコボルドをと反撃の隙を与えず、確実に数を減らしてゆく。

 やがてクリスの振る炎の剣への恐怖心に圧し潰されたコボルド達は、一目散に逃げだし始めた。

「ちょっ!? 待てこらっ! 逃げんなぁーっ!」
「キャインキャインッ!」




 小一時間も経たず、コボルドの群れは残り3匹となった。

 1匹をカーソンが、逃げ回る1匹をクリスがようやく仕留め、残り1匹となる。

 生き残ったコボルドは情けない声で鳴き叫びながら、尻尾を巻いて巣へと逃げ帰っていった。

「ふぅっ……追っかけんのしんどいっ!」
「お疲れ、クリス」
「あんたはサイファで飛び道具、イザベラさんは精霊魔法。
 ローラさんは防御からの反撃、ソニアさんも精霊魔法。
 あたしだけコボルドと追いかけっこって、あほみたいじゃないのよっ!」
「うん、俺もそう思って見てた」
「なんだとこらぁーっ!」
「ごめんなさいっ! ホントは走り回ってるクリスを可愛いと思って見てました!」
「やかましいわっ! この馬鹿ーソンっ!」
「やめて下さいクリスお姉様っ! 俺はコボルドじゃありませんっ!」

 ひとりだけ多数相手の戦闘手段を持っていないクリス。 

 カーソンはクリスから八つ当たりをされていた。




 一行はコボルドの巣、洞窟の入り口まで近付く。

 洞窟の中からは、風に乗って強烈な獣臭が漂ってきた。


 クリスは顔を歪ませながら話す。

「うわっ! 臭いっ……この中に入るの?」
「……ボス、仕留めないといけないしな……」
「入るのを躊躇う臭さだな……」
「私とローラは遠慮しておくわ」
「ごめんなさいね?」

 一行が洞窟に入るのを躊躇っていると、中からキャイーンという甲高い悲鳴が聞こえてきた。



 更に洞窟の奥から怒りに満ちた唸り声が響いてくる。

 唸り声は段々と入り口へと近付いてきた。


 やがて洞窟の前で身構える5人の目の前に、ボスが姿を現す。

 逃げてきたコボルドの頭を手に持ちながら、外で戦った個体よりも二回り程大きいコボルドが姿を現した。
 
 ボスコボルドの目は、真っ赤に光っている。



 イザベラは鼻をローブの袖で覆いながら話す。

「こいつがボスみたいね? さっさと首、持って帰りましょうか」
「そうですね。向こうから出てきてくれて良かった」
「さて、さっさと首跳ね飛ばし――」

 イザベラが杖を地面にトンと突くと、ボスコボルドの頭がくるくると空を飛んだ。

 カーソンとクリスは目を点にしながら話す。

「ボスの首……ふっ飛んだ……」
「イザベラさん……今度はどんな魔法を……」
「風の『鎌鼬かまいたち』を闇の『追尾』で確実に当てて、飛ばしてあげたわ。
 こいつの頭、ギルドに持っていくんでしょ? 爆破させなかったわよ?」
「いやホント、イザベラさんって怖い」
「こんなの無理だよ。そりゃ暗殺ギルドも泣いて謝るよね……」
「頭爆破させたり、ポンッて飛ばしたり……無茶苦茶すぎますよ」
「剣振り回すのがあほらしくなってくるわ……」

 呆気なくボスコボルドはイザベラに殺され、カーソンとクリスは茫然とした。



 クリスはボスコボルドの首をつかみ、袋へと入れた。

 目を瞑り、洞窟内を風の目で見ていたカーソンは困った顔で話す。

「イザベラさん……風の目で見たら、中に子供のコボルドが5匹居ます」
「あら、そうなの? どれどれ…………うん、居るわね」
「どうします? 見逃します?」
「うーん……親も死んだし、生き延びられないだろうけど、殺してあげるのが情けかもね」
「もし生き延びてしまわれたら、また周辺を荒らすでしょうね。殺しましょう」
「お2人がそう言われるのでしたら……俺、ちょっと行ってきます」
「行かなくていいわよ? 今殺したわ」
「えっ!? あっ……頭吹っ飛んでる……」
「風と闇と火を複合。ここから見て、狙って、爆破したわ」

 イザベラは『風の目』『追尾』『爆破』の精霊魔法を使い、幼いコボルド5匹を殺した。

 
 カーソンは恐怖のあまり、クリスに抱きつく。

 クリスもカーソンを抱きしめ返し、震えながら話す。

「イザベラさん、怖すぎます……」
「見えないところから爆殺とか……無茶苦茶以上の無茶苦茶じゃないですか」
「精霊魔法は応用するものなのよ? 3つ以上は流石に面倒だけどね?」
「本人が知らないまま殺されて、犯行も目撃されないとか……」
「最強の暗殺者じゃないですかイザベラさん……」
「と、思うでしょ?」
「え?」
「これね、人間や魔物だから出来るのよ」
「……と、言いますと?」
「精霊と契約している私達には上手く行かないの。抵抗レジストされちゃうのよ」
抵抗レジスト?」
「うん。契約している精霊にとっては、突然契約者を殺されちゃうからね。
 対象の相手が契約する精霊は、攻撃者の行使した同じ属性の精霊を無効化させるのよ」
「あ、なるほど。精霊にとっては他と契約してても、同じ精霊ですもんね」
「別な人と契約してる自分自身・・・・を、攻撃出来ないって事なんですね?」
「それが下級精霊魔法の、あまり知られていない弱点よ?
 上級なら下級の抵抗レジスト無視して、殺す事も出来るけどね。
 だからね、もしカーソンに向けて同じ攻撃しても効かないわね」
「え? あ、俺って闇とは契約してないけど、風と火は契約してますもんね?」
「あなたにはセイレーンも居るから、下級精霊魔法で仕留めるのは不可能ね」
「ああっ、良かったぁ……って、上級なら俺殺せるの!?」
「クリスにだったら、風使えば首は飛ばせるかしらね?」
「ひぃぃ……助けて下さいぃぃ……」
「馬鹿ねぇ、そんな事する訳ないじゃないのよ?」
「ほっ、本当にしないで下さいね?」
「しないしない。もしやったら、私と契約している精霊が怒って自分から解約しちゃうかも知れないし」
「ちょっと安心したような……まだ怖いままのような……」
「絶対怒らせないようにしなくちゃ……」

 カーソンとクリスは、イザベラの殺傷能力に心の底から恐怖した。

 イザベラは下級精霊魔法で殺せなくても、魔力を使えば簡単に殺せると言おうとしたが、これ以上2人を怖がらせる事も無いかと思い、口には出さなかった。


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