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剣士達の帰還
154 虹色の翼
しおりを挟む谷の民達と一旦別れ、クリスはカーソンを連れて女王達の元へと向かう。
イザベラもローラも、相変わらずいつもの場所へ、いつものように座っていた。
カーソンとクリスは女王達へひざまづき、深々と頭を下げながら話す。
「陛下、無事2人共に谷へと帰還を致しました」
「長らく他国にて放浪していた為、招聘に気付かず申し訳ございません」
「カーソン、クリス、おかえなさい。よく無事に戻ってきたわね?」
「ごめんなさいねクリス? お姉様がうっかり忘れてしまいまして」
「いえ……」
「イザベラ様、何かお忘れになられたのでございますか?」
「あら、本人は全く気付いていないのね? それはそれで……いや、ごめんなさい」
「ずっと2人っきりでしたのに……許して下さいね?」
「……はい」
「? よく分かりませんが……はい」
「クリス。申し訳ないけど、封印の解除は民達の様子を見てからにさせてちょうだいね?」
「はい。出来る事ならそうして下さればと思っておりました」
「ところでカーソン? あなた随分と口調が変わりましたわね?」
「何か変なものでも食べて、死にかけちゃった?」
「それとも、頭を酷くお打ちになられましたか?」
「いえ。ヒノモトという国にて、礼儀作法を学んで参りました」
「あら、そうなの?」
「まあっ。それは何よりでしたわね?」
「はい。目上の御方を敬う心、習得致しましてにございます」
「ふむ。かなり饒舌になったわね?」
「そうですわね。聞いている私達が驚く程に」
イザベラとローラは、成長したカーソンの姿を微笑ましく見つめた。
女王達は微笑みながらカーソンへ話す。
「ずっと風の目で見てたわよ? あなたヨミの事、口説いてたわね?」
「お姉様から聞きましたわよ? 素敵な殿方に成長なされましたね?」
「? ヨミ婆ちゃんがお化粧してきてくれたのが嬉しかっただけですが、口説くとはどのような意味でしょうか?」
「あらやだ、あなた口説いてた自覚がないの?」
「女の心を揺れ動かし、喜ばせる事ですのよ?」
「あ、それを口説くと言うのですね? 女性には真心を込めて話しなさいと、これもヒノモトで学びました」
「あら、そうなの? ヒノモトってとても素晴らしい国なのね?」
「優しい殿方ばかりの国なのですね?」
「いえ? 武士となった男は常に殺しあい、もし自分が死んだ時の為に悲しんでくれる女性を数多く増やすのだという教義です」
「…………どうも思ってたのと随分違うわね」
「悲しませる女を増やす為なのですか? 何とも如何わしい教義ですわね」
「死んだ時に、心を通わせた数多くの女性を悲しませる事こそが、死にゆく武士の本懐だそうです」
「……あなたは女を悲しませちゃ駄目よ?」
「女を悲しませるのが当たり前な教義とは……何という国なのですか!」
「駄目……なのですか?」
「男はそれでいいんだろうけど、女の立場から言わせて貰えばそんなの堪ったもんじゃないわ」
「そんな馬鹿げた教義の為に、女達の人生を狂わせるつもりですかっ!」
「は、はい。申し訳ございません。以後気をつけます」
カーソンからヒノモトの教義を聞いたイザベラは呆れ、ローラは憤る。
女王2人の表情から、どうやら女性側の立場では酷い話なのだと感じ取ったカーソンは、あまり優しい言葉を女性にかけないようにと心掛けた。
クリスは女王達へ今まで燻っていた自分の不満を代弁して貰えたと、何度も頷いていた。
イザベラとローラはカーソンを、正確にはカーソンが着ているガーディアンを見つめながら話す。
「でもこれで、次に来る時には間に合ったわね」
「そうですわね」
「? イザベラ様、次って何ですか?」
「次って、ソーマの事に何か関係があるのですか?」
「あら、誰かから聞いてたの?」
「おっしゃる通り、ソーマですわ」
2人からの問いかけに、イザベラは困った顔で答える。
「ソーマの馬鹿が、ガーディアンよこせってうるさいの」
「えっ!? この鎧を……ですか?」
「そうよ。もう2年も断り続けてるんだけど、諦め悪いのよあの馬鹿」
「島のわがままには、本当に困りますわ」
ローラもため息をついている。
イザベラとローラは、カーソンに話す。
「と、いうわけで。一旦ガーディアン返してくれるかしら?」
「一度、痛い目を見せて差し上げようと思いますの」
「はい、分かりました」
「大事に使ってくれたみたいね? ありがとう」
「いえ、ガーディアンには何度も助けて貰いました」
「では、こちらの箱へ」
「はい」
カーソンはガーディアンを脱ぐと、箱に納めた。
箱を閉じ、イザベラとローラは話す。
「安心なさい。あなたが生きている限り、ガーディアンは他の者を拒むわ」
「ガーディアンに拒まれ、オドを吸われてしまえば良いのですわ」
「は……はぁ」
「さあ。あなた達の旅の話、みんな聞きたがっているわよ?」
「もちろん、お姉様と私もですわよ?」
「みんなここに呼んで、聞かせてちょうだい?」
「あ! それなら丁度良かった。イザベラ様、ローラ様。谷のみんなへ異国のお土産があるんです!」
「お前まさか……またクマか!?」
「ううん、違うよ? クマは品切れ。谷のお土産はこっちよ、じゃーん!」
クリスは荷物の中から袋を取り出し、中から取り出した小物を掌に乗せながら話す。
掌には動物の姿をした小物があった。
「遥か東の異国、ヒノモトで売られていた根付けっていう小物です」
「根付け?」
「はい。ゾウっていう稀少な動物の牙から掘り出して作られたそうです」
「あら、可愛いわね。何種類かあるみたいだけど、これは?」
「えっとですね。12種類の動物がいて、その人の年齢によって決められている、十二支と呼ばれる守り神なんだそうです」
「へえ、そうなの?」
「動物が守り神なのですか?」
「はい。それでですね、年齢早見表も一緒に貰って来たんですけど、なにぶん人間は短命なので80歳以上は載ってないんです」
「まあ、人間は長生きしたとこで精々100くらいが限界だものね」
「私達にも、当てはまるのですか?」
「はい。計算すれば割り出せると思います」
イザベラとローラはクリスから年齢早見表を手渡され、眺めながら話す。
「ふぅん……12種類の動物がいるのね?」
「この……龍とは何ですか?」
「龍と書いて、タツと読むそうです」
「タツ? ヒノモトではタツって呼ばれてる動物が居るの?」
「いえ。どうもタツだけは動物の扱いではなく、精霊を意味しているようなのです」
「あら、そうなの?」
「ヒノモトにも、精霊の概念があるのですね?」
「はい。ヒノモトでカーソンが火の精霊を呼び出したらですね、人間達にタツは実在していたのかと大騒ぎされました」
「あら、それ面白そうな話ね?」
「後でそのお話、聞かせて下さいね?」
「はい。それでですね、今年26歳のカーソンが午なのだけは分かりまして、自分の年齢から120を割り119から81なら更に12を引いて、80以内になった数字を年齢として調べ、決められた列びの動物順に当てはめてお配りしたいと思います」
「ふむ……割って引いて80以内にした数字を年齢として見るのね?」
「30や40余れば、この表の30歳や40歳として見るのですわね?」
「はい。それが果たして正しいのかどうかまでは分かりませんが……」
「うん、それでいいんじゃない?」
「そうですわね。必ずこの表に当てはまる数字を割り出せますものね?」
クリスの計算方法に、イザベラとローラは概ね賛同した。
カーソンは根付けを見ながらクリスに聞く。
「お前……いつこんな物買ってたんだ?」
「あんたが宿で寝ている間にお土産屋さん行って買っといたの。
これ1個でクマ3個も買えるのよ?
谷のみんなに配りたくて、どれかが足りなくなったら困ると思ってね?
道中お世話になった人達には渡せなかったの。
お土産屋さんで売ってた根付け、全部買い占めたんだから」
「へぇ、知らなかったよ」
クリスは12種類の根付けを、イザベラとローラの前に並べた。
2人は根付けをひとつひとつ手に取り、その姿を見ながら話す。
「あら可愛い」
「本当……その動物の特徴を捉え、可愛らしく作られてますわね」
「へえ、こんなに小さいのに良く出来てるわね」
「この子、とっても可愛いですわ……」
「……ふむ」
ローラはウサギの根付けを右手に取り、じっと見つめる。
そして左手で年齢早見表を見ながら、ローラは表情を曇らせた。
イザベラはローラの残念そうな顔を見ながら、思案した。
クリスは2人へ年齢を聞く。
「イザベラ様、ローラ様。お歳はおいくつですか?」
「卯よ」
「! お姉様?」
「私もローラも卯よ?」
「えっ!? もう計算しちゃっちゃんですか? いくつ余りました?」
「ふふふ。あなた、あわよくば私達が何歳か聞けると思ったでしょ? ダーメ、ヒミツよ? ふふふ……」
「そ、そんな事ありませんよ? では、ウサギです。どうぞ!」
(ちぇっ、バレてたかぁ……)
イザベラとローラは渡されたウサギの根付けを手に取り、喜んだ。
「本当に可愛いわ。扇子に付けさせて貰うわね? ありがとう」
「ウサギさん……可愛いですわ……とっても……」
「一番可愛いのが貰えて良かったわね、ローラ?」
「……ありがとうございます、お姉様」
「いいのよ?」
(実は私達、本当は巳なんだけどね。
ローラが一番欲しがってるのが卯だったみたいなの。
ごめんねクリス、ちょっとくらいトシ誤魔化してもいいわよね?)
ウサギの根付けをうっとりとしながら愛で続けるローラを見つめ、イザベラは微笑んだ。
女王達の呼び掛けで谷の民達も続々と集まり、カーソンとクリスは根付けを配り始めた。
「自分の年齢から120を割って、更に12ずつ引いて80以内になった数字をあたしに教えて下さーい!」
「計算苦手でしたら、俺に直接年齢教えて下さい」
「俺は今年で319だ」
「319なら79ですね。クリスの父さんは酉です、はいどうぞ」
「へえ、俺はトリか。ありがとう、カーソン君」
「何でもすぐに忘れるトリね。同じ失敗ばっかするあんたそのものだね」
「うるせえな。カーソン君、グレイスは542だぞ?」
「おいこらっ! あたしのトシ勝手にバラすなっ! この駄目亭主っ!」
「いいじゃねえかよ。おめえのトシなんざみんな知ってんだからよ」
「カーソンちゃんにだけはずっと内緒にしてたんだよっ!」
「母さんは62なので、俺と一緒の午です。はい、どうぞ」
「あらっ、一緒? そりゃ嬉しいね! ありがとね」
「カーソンちゃん。あたしゃ799歳なんだけど……どれになるんだい?」
「なに50歳も減らして嘘ついてんのよ母さん。今年で849歳でしょ?」
「うぐっ……何となく800前だったような気がしたん……だよぅ」
「母さんは9、わたしは42、レイナは75なんだけど、何になるかな?」
「えっと……ヨミ婆ちゃんは申、シリカ伯母さんは子、レイナは未です。はい、どうぞ」
「ありゃ! あたしゃサルなのかい?」
「いつもキーキー言ってる母さんそのままだね? わたしネズミなんだ?」
「レイナって、今年で195歳だったのか」
「わざわざ確認しないでよもうっ! あはっ、ヒツジ可愛い」
セルゲイとグレイス、ヨミ一家はカーソンから根付けを貰い喜んだ。
ナタリーはクリスへ実年齢を堂々と喋る。
「私192だから72!」
「それじゃ、ナタリーは龍ね。はい、どうぞ」
「わぁ、ありがとうクリス! ところであんたは何なの?」
「あたしは176だから56、亥よ」
「あはははは! あんたの性格そのまんまじゃないの!」
「ちょっとっ! それってどういう意味っ!?」
「きゃーっ、イノシシが怒ったぁー!」
「……んもぅっ! あ、隊長はおいくつですか?」
「にひゃ……おほん、53だ」
「53は……隊長、寅です。はい、どうぞ!」
「トラか……ありがとう。ふむ、意外と可愛いな」
「あ。ソニア隊長は293歳なんですね?」
「こらっ、カーソン! 私の歳を計算するな!」
「すみません、つい」
側で聞いていたカーソンに年齢を言い当てられ、ソニアは顔を赤くした。
クリスは谷の民達全員へ根付けを配り終えた。
それぞれ自分の年齢に沿った動物の根付けを貰い、その精巧に掘り込まれた造形美に関心した。
クリスは余った根付けを袋へ戻しながら話す。
「思ったより余ったわね。これなら途中で配っても良かったかな?」
「お前、谷のみんなに配る為に買ったって言ってたけど、俺達こうして谷に戻って来れるかどうか分からなかったんだぞ?」
「谷には戻って来れなくても、谷の近くには来れるでしょ? その時に渡そうと思ってたのよ」
「あっ、なるほど」
用意周到だったクリスに関心していると、イザベラが杖を持ってやって来た。
「さて。あなた達の翼、元に戻してあげるわね?」
「ありがとうございます、イザベラ様」
「あっ。俺に翼あった事、すっかり忘れかけてました」
イザベラが杖を地面にトンと突くと、カーソンとクリスの翼は再び姿を現した。
2人は久々に背中へ翼の重みを感じると、お互い目一杯翼を広げて伸ばしながら話す。
「あーっ、久しぶりの翼だぁーっ。うーん……気持ちいい!」
「本当ね! もう飛べないのかなって思って…………た」
クリスは隣で翼を広げるカーソンを見て、言葉を失った。
カーソンは途中から黙り込んだクリスを心配しながら聞く。
「あれっ? どうしたお前、途中から黙っちゃって」
「あ……いや……何? あんたの……その綺麗な翼……」
「綺麗って? ん? みんなどうしたの? 俺の事じっと見て?」
目一杯広げられたカーソンの翼は、淡く7色に輝いていた。
輝く翼を見た谷の女達は、まるで魂を奪われたかのように、息を飲んだ。
ヨミ達老婆衆も、グレイス達母親衆も、イザベラやローラまでも。
イザベラとローラは、思わず声を漏らす。
「何と……立派な翼……」
「美しい……ですわ……」
近衛兵達はため息をつき、カーソンをうっとりとした瞳で見つめている。
クリスは胸がドキドキしていた。
頭を左右に振って正気を取り戻したイザベラは、もう一度杖を床にトンと突く。
淡く7色に輝いていたカーソンの翼はその光を失い、白い翼へと戻る。
イザベラはカーソンへ、申し訳なさそうに話す。
「ごめんなさいね? その翼、私達女には目の毒だわ。その輝きだけ消させてちょうだいね?」
「イザベラ様。俺の翼、どこか変だったんですか? もう飛べないとか?」
「違うわ。あなたの翼から放たれる婚姻色が強すぎて、見てるとせつなくなるのよ」
「こんいんしょく?」
「あなたが私達、女を惹きつける力よ。ふふふ……何百年ぶりかで私が女だったって事、実感させられたわ」
「惹きつけるって……何をです?」
「女の翼はその匂いで男を惹きつけるようにね、男の翼はその色で女を惹きつけるのよ」
「翼の色……ですか?」
「今あなたは自分の翼を見てなかったでしょうけどね、見た女達全員に催淫効果をもたらしたのよ?」
「? 催淫効果って……何ですか?」
「女をその気にさせ……いや、あなたはまだ知らない事だわね」
「あ、そうなんですね? 俺が知らない事なら……まあ、いっか」
カーソンにかけられている封印が、理解しようとする思考を妨害する。
谷の女衆からは、未だにため息が漏れていた。
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