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剣士達の帰還
153 再会
しおりを挟む谷の危機を感じた2人は、寝る間を惜しんでトレヴァのギルドまで馬を駆った。
トレヴァに着いた頃には深夜を回っていた。
2人は街の入り口を守る衛兵に名を名乗り、営業の終了した馬屋へ自分達の馬だとメモを書き添え、馬を置くと街の中へ入った。
しんと静まり返った街中を歩きながら、クリスはカーソンへ話す。
「懐かしいなぁ。あたし達が初めてこの街に来た時も、こんな夜遅くだったよね?」
「そうだったな。初めて良い人間に出会ったのもこの街だ」
「うんうん。確かそこの角を曲がって……あった、宿屋」
「さすがに疲れた。今晩は泊まるか?」
「そうね。あたしも疲れたし、泊まろっか。こんばんはー」
2人は宿屋へと入って行った。
奥から店主が現れ、2人に話しかける。
「いらっしゃい。今から泊まるなら15ゴールドでいいよ。どうするね?」
「お部屋ひとつお願いします。あと、出来たら何でも良いので食事も」
「よしきた。2人で30ゴールドだよ」
「はい、30ゴールド」
「はい、確かに。ちょっと待っとくれよ、食事の準備するから」
「……おじさん、変わってないね」
「おや? お2人さん、以前にもウチに泊まりなさったかい?」
「はい、8年以上前に、ここでお世話になりました」
「そうかいそうかい。歳をとるとね、物忘れがひどくなっていけない」
「そうかな? たった8年ですよ……ん?」
(あたしらの8年と、人間の8年とじゃ大分違うのよ)
クリスはカーソンに耳打ちをした。
2人は軽食を頂くと2階に上がり、部屋に入り休んだ。
長距離移動の疲れもあってか、すぐに深い眠りへと誘われる。
翌日の昼。
「…………んっ!? キャーッ! 寝坊したーっ!」
「わっ!? 何だどうしたっ!?」
「もう昼過ぎよ! あーっ、急いで支度するわよ!」
「昼っ!?」
2人はベッドから飛び起きて、荷物をまとめると1階へ駆け降りた。
クリスはカウンターの店主にお金を渡しながら話す。
「おじさんありがとう! はい、2人分60ゴールド!」
「えっ!? ちょっとお客さん! 宿代はもう貰ってるよっ!?」
「いいのいいの! 寝坊代っ!」
2人は急いで街中へ飛び出して行った。
走りながら冒険者ギルドへ駆け込むと、受付にクマを置いてまた駆け出した。
「マッコイさん久しぶり! これ、お土産のクマ! あたし達これから翼の民と交渉してきます! それじゃ、手続きは後でよろしくっ!」
「おっ!? 随分と久しぶり……って、待てようぉぉーい!」
「ごめーん急いでるの! また来るから! その時ね!」
「……行っちまった。相変わらずのお姫様っぷりじゃねぇか、クリスめ」
トレヴァの受付、マッコイはまるで幻のように突然やって来てあっという間に消え去った2人に茫然とする。
目の前に置いていかれた、事前の情報で知る木彫りのクマが届けられた事に本物が来たのだと察した。
2人は馬に乗り、急いで街を出ると、南西の谷へと向かった。
谷へと近付いて来ると、草原の所々に人が見えた。
よく見ると、背中に翼が生えている。
クリスは馬から飛び降り、大声で叫びながら駆け出した。
「あっ! 谷のみんなだっ! おおーいっ! みんなぁーっ!」
「!? 誰だっ!」
突然声をかけられた翼の民達は、こちらを向いて身構えた。
クリスは身構える人々の中に、懐かしい顔ぶれを確認する。
「レイナ! ナタリー! 久しぶりーっ!
あ、あれっ!? もしかしてお父様!?
お父様ーっ! たっだいまーっ!」
「……クリス? クリスかっ!?」
「キャーッ! クリスーっ! それにカーソンっ! おかえりーっ!」
「お父様っ! でも、何でここに居るの?」
「今の谷で矢反らし使えるのは俺だけなんだよ。肉の調達に出てきたんだ」
「あ、そうなの?」
「何にせよ、2人ともよく帰って来たな! おかえり!」
「ただいまっ!」
クリス達は抱き合い、再会を喜ぶ。
クリスの父、セルゲイはカーソンに握手を求めてきた。
「カーソン君、よくぞ無事でっ! 娘を守ってくれてありがとうっ!」
「ちょっとお父様!? まるであたしがコイツのお荷物だったみたいな言い方やめてよ! あたしだって強くなったんだからね!」
「そうですよクリスの父さん。クリスには俺の背中預けてばっかりでした」
「ほらっ、コイツもそう言ってるでしょ!」
「俺にはお前が強くなったとか、とてもじゃないが信じられん」
「本当ですよ、クリスの父さん。少なくとも8年前のソニア隊長より、今のクリスのほうが強いです」
「ううむ……カーソン君がそこまで言うなら、本当なんだろう。
いや、2人とも良くぞ無事に帰って来てくれた!
さぁ、今日の狩りはとりやめだ!
今すぐ谷へ帰ろう、みんな喜ぶぞ!」
ナタリーとレイナがクリスを肘でつつきながらひやかす。
「イザベラ様達へ面会が終わったらあんたの近衛引退式、みんなで盛大にやってあげるわよ!」
「ついでに結婚式もしちゃう?」
クリスは何の事かと聞き返す。
「え? あたし、まだ近衛引退する気なんて無いよ?
あ、でも……結婚式は……うん、ちょっとしたいかも」
「へっ? だってあんた、近衛には純潔の掟があるじゃん?」
「もう、処女じゃないんでしょ?」
「ううん。あたしまだ処女だよ?」
周囲にはしばし沈黙が流れる。
カーソンとクリス以外の人々は、一斉に口を揃えた。
「………………えっ!?」
セルゲイは右手で頭を抱え、ゆっくりと自分自身にも言い聞かせながら愛娘へ怒鳴る。
「いやいやいやいや、ちょっと待て!
それはおかしいぞ我が娘よ!
健全なっ!
男女がっ!
8年も一緒に過ごしておきながらっ!
お前がっ!
処女のままとは……どういう事だあぁぁぁーっ!?」
「あ、あたしだって一応努力はしたんだからねっ!」
「努力したんなら結果が出ているだろうがっ!?」
「だってしょうがないじゃない!
イザベラ様が魔力の封印を解除なされなかったの!
そのまんま谷から出て、人畜無害にされちゃっちゃんだからっ!」
「え? イザベラ様が?」
「うん。だからコイツ、男だけど男じゃなかったのよ」
「ぬわぁぁ……何てこったぁ……バルボアぁ……ミモザぁ……すまん!」
セルゲイは全身の力が抜け、その場に座り込んだ。
クリスはしゃがみこみ、セルゲイと視線を合わせながら話す。
「ところでお父様、いつ島から谷へ帰って来れたの?」
「ん? ああ、お前達が脱出してから3日後くらいだったかな? 突然村へ帰っていい事になった。きっとお前達に酷いことをした穴埋めだったんだろうよ」
「あ、なるほどね」
クリスは当時の事を思い出し、立ち上がって両腕を組みながら怒る。
「ほんっとに、あんのクソ馬鹿王子! 今度会ったらぶん殴ってやる!」
レイナはカーソン達の荷物を馬から降ろしながら話す。
「……実はねクリス。イザベラ様があなた達の事を呼び戻そうとしたの、その馬鹿王子が関係しているのよ。詳しくはイザベラ様から伺ってちょうだい」
「え!? あのクソ馬鹿が絡んでるって知ったら、余計に腹立つわ!」
「うんうん、みんなそう思ってるよ」
カーソンは自分達の馬から鞍や鐙を外すと、馬達に話しかける。
「カートンにクリシス。お前達はもう自由だ、今までありがとう」
「ヒンッ?」
「ブフンッ?」
「俺達はほら、あの崖の向こうにある故郷に帰るんだ。
お前達はもう、俺達乗せて頑張らなくてもいいんだよ。
今までありがとう、お疲れ様。元気でな?」
「今までありがとね? すっごく助かったよ。これからは自由に楽しく生きてってね?」
カーソンとクリスは今まで苦楽を共にした愛馬、カートンとクリシスへ別れを告げた。
翼が消えたままのカーソンとクリスは、レイナ達に掴まり飛び立とうとする。
「ヒィーン!」
「ヒヒィーン!」
2人の後ろで、馬達が鳴いた。
カーソンは驚いて馬達に話し返す。
「えっ!? だってお前達、今日から自由になったんだぞ? もう、好きなとこに行ってもいいんだぞ?」
「ブヒィーン!」
「ヒンッ! ヒヒィーン!」
「そ、そうか? うん、ちょっとお願いしてみるよ」
クリスはナタリーの手に掴まりながら、カーソンに聞く。
「ねえカーソン? あの子達、何て言ってるの?」
「自分達も連れてってくれ、だってさ」
「え?」
「俺達と離れたくないって。まだ走れるから、連れてってくれって」
「ありゃま……でも実を言うとね、あたしもあの子達と別れたくないのよ」
「えっと……ごめんナタリー、レイナ。馬達も谷へ連れて行きたいんだけど……いいかな?」
「うん、いいよ。あんた達、そんだけあの馬達と仲良しになったんだね?」
「あの馬達が別れたくないっていう気持ち、私にもよく分かるよ」
「それじゃあ、俺が先に帰って人手とロープ準備してこよう」
「お父様、お願いしてもいいの?」
「ああ、それこそ俺が適任だ。俺がこっちで待ってたところで、人間から襲われでもしたら役に立たねえしな?」
「クリスの父さん、宜しくお願いします」
「任しといてくれ。カーソン君はここで、万が一の為に矢反らしを頼む」
「はい、分かりました」
セルゲイは一足先に、谷へと飛び立った。
馬を運びに来た応援達と共に、谷へと帰ってきたカーソンとクリス。
谷の民は総出で出迎えた。
「おかえりクリスっ! カーソンちゃんっ! 無事で良かったよ!」
「ただいまお母様! みんな元気そうで良かった!」
「ただいま母さん! ただいまみんな! 俺達、何とか無事に帰って来れました」
「おかえり!」
「ほらぁ! やっぱり色男じゃない!」
「おっしゃ! やる気出てきた!」
「いやー好みぃーっ!」
「はいはい、あんた達はそれ以上カーソンちゃんに近寄っちゃ駄目!」
「えーっ! 何でよ!」
「もっと近くで見たぁーい!」
「求婚申し込まれてる娘連中は駄目駄目!」
「えーっ、そんなのやだー!」
「やだじゃないっ! とっとと求婚相手に承諾しなさいっ!」
「くっそぉ……妥協すんじゃなかったわ」
「カーソンちゃん消えて3日後に男帰って来るなんてっ!」
「溜まりに溜まってたモン吐き出すんじゃなかったわ!」
「あんたらが相手したげた男、責任もって貰いな!」
「んぐう……」
「8年前の自分、ぶん殴ってやりたい……」
クリスは母親衆が武装し独り身の女からカーソンを守っている事に、イザベラとローラが谷の風を招聘し万全の体制で自分達の帰還を待っていたのかと察した。
クリスは母親のグレイスと抱き合い、再会を喜びながら話す。
「お母様! 元気そうで何より!」
「あんたもね!」
「谷の風……招聘されたの?」
「そうさ。カーソンちゃんを悪い虫から守んなきゃないからね」
「男の人達、全員無事に帰ってきた?」
「うんうん、どいつもこいつも自分の嫁にカーソンちゃんと何かしてねえかって疑いながらね」
「何それひっどおい!」
「だろ? 18年ぶりの再会だったってのにさ、開口一番そんなアホな事言うもんだからね、おもいっきりぶん殴られてたよ」
「あはは! お父様もお母様に殴られた?」
「んにゃ。あいつだけはあたしの事信じてたみたいでね、会えた途端に泣きながら喜んでくれたよ」
「あ、いいなぁそれ」
「んで? あんたはどうなんだい?」
「えっと……ごめんなさい。イザベラ様の封印には勝てませんでした」
「ああ、やっぱりかい。イザベラ様には解除されてなかったらごめんなさいって、内緒であたしとヨミ婆ちゃんにだけは教えて下さってたけど……まあ、しょうがなかったね?」
「う、うん。谷のみんなは?」
「みんな元気だよ」
「産まれた?」
「いや、全く」
「誰か……死んだ?」
「そっちも全く」
「そっか」
「あんた達が出る前と変わった事は、男が全員無事に帰ってきたくらいなもんさ」
「……あれっ? ヨミ婆ちゃんの姿が見えないけど、どうしたの?」
「え? いや、その……うん、まあ……」
グレイスはヨミの話をされ、急に口ごもった。
クリスはヨミの体調に何か異変が起きたのかと、心配しながら聞く。
「お母様、ヨミ婆ちゃんに何かあったの?」
「いや、無いよ。ただね……その……」
「もしかして……目が完全に見えなくなった……とか?」
「ううん、まだ見えてるはずだよ」
「ヨミ婆ちゃん、カーソンが帰ってきたら真っ先に飛んでくると思ってたのに」
「まあ……本人もそのつもりだったと思うよ?」
「でも……ここに見当たらないよ?」
「うん、まあ……そろそろ来るだろうけど……あんた笑っちゃ駄目だよ?」
「え? 笑うって……何で?」
「……あ、来た」
「あ、ホントだ…………って、えぇぇーっ!?」
遠くからひとりの老婆が全力でこちらへと走ってくる。
「カーソンちゃぁぁぁーんっ!」
「!? ヨミ婆ちゃん? ヨミば…………」
叫ばれたカーソンは振り返り、全力で走ってくるヨミを見つける。
右手を振ってヨミへ場所を知らせようとしたカーソンは、ヨミの姿を見て右手を挙げたまま、硬直した。
こちらへと走ってくる老婆。
顔が真っ白で、口の部分のみが異様に赤い。
老婆の見開いた目から狂喜を感じ取ったカーソンは、ヒノモトで出くわした魔物を思い出していた。
真っ白い顔の老婆ヨミは、硬直したままのカーソンへと抱きつきながら話す。
「おかえりカーソンちゃんっ! 元気だったかい!」
「よ、ヨミ婆ちゃん……だよね?」
「そうだよっ! ヨミだよっ!」
「ヨミ婆ちゃん……ど、どうしたの?」
「カーソンちゃんが帰ってきたって聞いて、大急ぎでお化粧してきたよ!」
「あ、それって……お化粧?」
「うんうん! 綺麗になって会いたかったんだよっ!」
「良かった、お化粧かぁ。俺、ヨミ婆ちゃん死んじゃったかと思った」
「死んだなんて酷いじゃないかカーソンちゃんっ!」
「だってヨミ婆ちゃん、そんなに真っ白だったら死体かと思っちゃうよ?」
「え? し、白くしすぎちゃった……かい?」
カーソンの死体発言に、谷の民達は爆笑した。
「あははははは!」
「だから言ったでしょヨミ婆ちゃんっ! それ白すぎますよって!」
「しっ、死体っ……あははははは!」
「動く死体かっ! わははははは!」
「まあ、ヨミならくたばってても平気で動きそうだもんねぇ」
「その真っ赤な紅がまた……死に化粧っぽいわな」
「そういやヨミ、昨日死んで埋葬されてなかったかい?」
「どうやら墓から出てきたみたいだねぇ」
「ほれほれヨミよ、さっさと墓地へ帰りな」
「やっ、やかましいクソババア共っ! あたしゃ頑張ってお化粧してきたんだよっ!」
「白くすりゃお化粧じゃないんですってば!」
「口の紅もそんなにはみ出しちゃ駄目ですって!」
「うぐぐっ……なんだいみんなしてっ!」
ヨミは周りの笑い声に、顔を真っ赤にして怒る。
但し、白い化粧のせいで顔色に全く変化はなかった。
カーソンは笑われ続ける祖母のヨミに、優しく話しかける。
「ヨミ婆ちゃん、俺の為にお化粧してきてくれてありがとう」
「この馬鹿野郎共……え? カーソンちゃん……今、なんて?」
「ヨミ婆ちゃん、可愛い。俺、そんなヨミ婆ちゃん大好き」
「やっ、やだようカーソンちゃんったら! 婆ちゃん照れちゃうよ」
「ただいま、ヨミ婆ちゃん!」
「うんうん! おかえりカーソンちゃん!」
「元気だった?」
「うんうん! 元気だよっ!」
「ヨミ婆ちゃんのお化粧、いい匂いがするね?」
「そ、そうかい?」
「うん。いい匂い……」
「流石あたしの孫だね! 女心くすぐられちまうよ」
「うん! 俺、ヨミ婆ちゃんの孫だよ! ヨミ婆ちゃんが何処に出しても自慢できる孫だよ!」
「カーソンちゃん……ぐすっ……婆ちゃん……嬉しいよ……」
「婆ちゃん、泣かないでね? お化粧落ちちゃうよ?」
「あっと、そりゃいけないね。折角塗ったのにね」
「うんうん。婆ちゃんお化粧して俺に会ってくれるなんて、凄く嬉しいよ」
「えへへ……頑張ってきた甲斐あるよ、カーソンちゃん」
カーソンはヨミが自分の為に、慣れない化粧をしてきた事を喜んだ。
笑っていた民達も静まり返り、ヨミとカーソンの会話に心を奪われた。
「カーソンちゃんって……とんでもない女殺しだわ」
「どんなに的外れな事されても……女心傷つけないんだね」
「なんとまあ……こりゃ……末恐ろしい程の優男だね」
「あんな素敵な言葉……しれっと言えちゃうんだ……」
「バケモンみたいなババアでもお構い無しなんかい」
「こりゃあ……男の器量として学んどかなきゃねえな……」
「ただ笑うだけだったとかよ……俺、男として負けちまった」
「谷の風だけで……この色男守れるか自信ないわ」
「まずいねぇ。こりゃ本当に谷の掟だけは避けなきゃないよ」
「まあ、ヨミはそうなってくれたほうが嬉しそうではあるけどね」
「ヨミの曾孫ばっかりになるとか……勘弁しとくれよ」
「曾孫どころか玄孫まで出来ちまうんじゃないのかい?」
「え? それってどういう事ですか?」
「ヨミ婆ちゃんの曾孫が、どうかしたんですか?」
「…………年寄り共の戯れ言さ。深い意味なんて無いよ」
「いつも通りの軽口さ。聞き流しておくれ」
谷の掟を知る老婆衆は、掟を知らない女衆から問いかけられ言葉を濁す。
谷の民は、カーソンの懐の深さに心から感服した。
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