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剣士達の帰還
145 店主の想い
しおりを挟む翌朝、カーソンは目覚めた。
「うーん、ふわぁ……あ」
「う……ん……あ……」
隣で目覚めたマーシャと目が合う。
「あ、おはようマーシャ」
「キャーッ! 寝坊したっ! 朝ゴハンっ!」
マーシャは飛び起きて部屋から出て行こうとする。
カーソンはマーシャの姿を見ながら話す。
「おいマーシャ、せめて服着てけよ。裸のまんまだぞ?」
「ひゃっ!? ありがとうお兄ちゃんっ! 下着下着っ……ああっ! もういいや! 寝巻きだけ着てっ!」
「ほら、ここに下着あるぞ?」
「お兄ちゃんにあげるっ!」
「いや、貰ったって俺も困る」
「すぐにゴハン作るねっ!」
マーシャはカーソンの部屋を飛び出す。
飛び出した先に、運悪くダンヒルが居た。
ダンヒルはマーシャのあられもない姿に目を丸くし、思わず叫ぶ。
「まっ!? まままマーシャっ!? 何だその格好はっ!?」
「お父さんごめんなさいっ! 今からゴハン作っ……きゃぁぁぁ!」
マーシャは階段で寝間着を足に引っ掛け、ゴロゴロと下まで転がり落ちた。
お尻をさすりながら自分の部屋へと逃げ込むマーシャに、ダンヒルは頭を抱えた。
「あ……あの馬鹿娘っ! クリスさんが居ないの良い事に何て事をっ……」
「おーいマーシャ! 下着……あ、おはよう村長」
マーシャの下着を持ったまま部屋から出て来たカーソンに、ダンヒルは頭を下げながら謝る。
「すまんカーソン君! クリスさんが居ない間にウチの馬鹿娘がとんでもない事を!」
「いや、ただ一緒に寝ただけですよ?」
「ねっ、ねねね寝たってことは!?」
「何かマーシャ疲れてたみたいで、部屋に来てすぐに寝ましたよ?」
「そ、それはただ寝た……って事かい!?」
「はい、すぐにひとりで寝てました」
「そっ、そのっ……男女が交わるような事したワケでは無いんですねっ!?」
「はい、クリスとしてるような事はしてませんよ」
「…………はぁーっ、良かった。クリスさんに何て言えばいいかと……」
「あの、これ。マーシャ下着忘れてったので、お返しします」
「はぁ……はい。私から返しておきます」
こうしてマーシャの夜這いは未遂に終わる。
マーシャが寝坊した為、朝食は遅めとなった。
「お、お兄ちゃんごめんなさい。朝ゴハン、簡単なものになっちゃって」
「いや、これだけでも充分だよ。うん、旨い」
「………………はぁっ」
溜め息をついたダンヒルに、マーシャはビクッと身体を縮める。
ダンヒルとマーシャの間に気まずい空気が流れている事に、カーソンは気がつかなかった。
「ふうっ、ごちそうさま。それじゃ、先にみんなのとこへ行ってます」
「行ってらっしゃい。……さて、マーシャ。お父さんはお前に話がある」
「…………はい」
ダンヒルから下着を手渡されたマーシャは、これから始まる父からの説教を覚悟していた。
カーソンは筋肉痛を訴える村人達にヒーリングの水を飲ませた後、訓練を再開する。
村人達に木の棒を持たせ、実際に1対2、1対3で模擬戦闘をさせ、優位性を体で覚えさせる。
村人達は口々に話す。
「本当だ、2人がかりで行けば簡単に倒せる!」
「2人とか3人で一気に来られたら、ひとたまりも無いよ!」
盗賊役になった村人達も、複数相手にする怖さを知った。
カーソンは、いくら待てどもやって来ないマーシャを心配しながら、村人達と午前中の剣術訓練を終える。
昼食に宿屋へ戻ると、入り口でマーシャが出迎える。
昼食は既に用意されていた。
「どうしたマーシャ? 何か元気無いぞ?」
「うん。お父さんに怒られちゃって……」
「何かしたのか?」
「……お風呂一緒に入ったのもバレちゃって。今度そういう事がしたいんなら、ちゃんとクリスお姉ちゃんの許可貰ってからにしなさい、って」
「そういう訳だカーソン君。どうか昨夜の事は忘れて下さい。クリスさんには私から謝っておきます」
「別にあいつ、マーシャなら怒らないと思うけどな?」
昼食後マーシャも参加し、噴水前では剣術の基本を徹底的に訓練させた。
夕方前にクリスが、マーシャを呼び戻す為に出た使いの村人と共にダルカンから戻って来た。
村人と2人、大きな袋を担ぎながら噴水前に来たクリスはカーソンへ話す。
「ただいまー。みんな何やってるの? 剣なんか振り回して?」
「お帰りクリス。実はな、あれから村人達に剣術教えてるんだ」
「あ、成る程ね。自衛させる為にね? んで、何であんたは片目瞑ってんの?」
「埋められた水路、シルフとディザードに直して貰いながら教えてるんだ」
「何とまあ……随分と器用な事してるわね」
「あっ、お姉ちゃんおかえりなさい」
「ただいまマーシャ。カーソンのお守り、お疲れ様。はい、これ」
「? これ、何?」
「ダルカンの馬屋でね、マーシャ呼び戻す為に手紙持ってきてたモーリンさんと出会ったのよ」
「あ、そっか。すれ違ってたんだもんね」
「モーリンさんが宿に行ったらね、マーシャが買い集めてたお土産、折角だから持って帰ってくれって渡されてたのよ」
「わっ、嬉しい。女将さん、まだ捨てて無かったんだ」
「あたしがギルドに報告終えるまで待って貰って、今一緒に帰ってきたとこよ」
「良かった。色々買ってて、ちょっと処分したの惜しかったかなぁって思ってたの」
「はい、マーシャからみんなに渡してあげてね?」
「うん。でも、その前に……お姉ちゃん……ちょっと、いい?」
「ん? どしたの?」
クリスとマーシャは少し離れた所へ2人で移動する。
何事かと不思議がるクリスに、マーシャは突然頭を下げて謝罪を始める。
「お姉ちゃん、ごめんなさい!」
「な、何? どうしたのマーシャ?」
「わたし、お兄ちゃんとお風呂入ったり、一緒に寝ちゃいました! ごめんなさい!」
「それ、本当?」
「…………はい」
「マーシャ……やってくれたわね?」
マーシャはクリスに怒られるのを覚悟し、ぎゅっと目を瞑った。
クリスは微笑みながら、マーシャへ聞く。
「ふふっ……あいつさ、何もしなかったでしょ?」
「…………はい。して欲しかったんですけど、結局何もされませんでした」
「別に謝らなくてもいいわよ?」
「え?」
「あいつね、そういう事に関してまだ何も知らない子供のまんまなのよ」
「えっ!?」
「実はあたしね、マーシャがそういう事すると思ってたんだ」
「ごっ、ごめんなさい!」
「だから謝らなくてもいいってば。実はあいつね、ゴニョゴニョ……」
「えっ!? ええええーっ!?」
「本当にそうなのよ。だからね、全く心配してなかったの。この事ダンヒルさん知ってるの?」
「は、はい」
「それじゃあ、あたしからもマーシャの事許して貰う様に、お願いしてあげるね?」
「お姉ちゃん……」
「あいつさ、クリスには内緒だけど何人かの女にやった事あるって言わなかった?」
「い、いえ……」
「言ってたでしょ?」
「…………言って……ました」
「あいつさ、まだバレてないと思ってんだろうけど、あたしは全部知ってるのよ」
「そ、そうなの?」
「そういう事した時ってね、あたし以外の女の匂いプンプンさせてんだもん。そりゃバレないワケ無いでしょ」
「ごめんなさい、お姉ちゃん。わたしもお兄ちゃんの魅力に負けちゃって……」
「うん、大丈夫よ。女ならしょうがないもんね?」
「お姉ちゃんって……大人だなぁ……」
「ふふっ、ありがとっ!」
話を終えたクリスとマーシャは、噴水前へと戻る。
マーシャは買い貯めていたお土産を、村人達へ配り始めた。
クリスは笑いながらカーソンへ話す。
「どうだった? マーシャの攻撃は?」
「うん。マーシャの剣術、なかなか筋がいいぞ。強い剣士になれそうだ」
「そっちじゃなくて……まぁ、いっか」
「ああ、一緒に風呂に入って寝たことか?」
「そそ。あの子もなかなかやるわね」
クリスは微笑んでいた。
「ところでさ、ギルドに首持ってったんだけど、おじさんとお兄さん、2人で賭けしてたのよ」
「賭け?」
「そそ。ゲストールの首がそのまま来るか、もっと切り刻まれて来るかって」
「どっちが勝ったんだ?」
「受付のお兄さん。真っ二つの首を見て、そりゃもう大喜びしてたわ。いくら賭けて勝負してたのかしらね?」
「ははは。おじさん負けちゃったのか」
「それと例の手紙。国の役人も絡んでるから、ギルドから然るべきとこへ訴えるってよ」
「然るべきとこって……何処だ?」
「それはあたし達、知らないほうがいいみたいよ?」
「あ、それ知ったらギルド職員にされるかも知れないのか?」
「そそ。この件は全てギルドに任せてくれって」
「じゃあ、ダルカンに報告して正解だったな? オストのセリカさんに報告してたら、余計ややこしくなってたかもな?」
「あ、やっぱあんたもそう思った?」
2人の脳裏には、不敵な笑みを浮かべるセリカの顔がよぎった。
カーソンはクリスへ、盾の使い方をまだ教えていない事と、剣と盾の代金が未払いである事を伝える。
「クリス、みんなに盾の使い方を教えてくれないか? 俺、盾の扱い苦手で教えられないんだよ」
「いいわよ。盾の扱い方はあたしが教えてあげる」
「頼むよ。それと、武器屋に剣と盾の代金、払ってくれないか?」
「分かった。それじゃ、今から武器屋行きましょ」
2人は村の武器屋へと向かった。
武器屋の店主は2人を出迎える。
「おや、いらっしゃい。今度は槍でも出しましょうか?」
「いやいやおじさん。槍は俺も使った事無いから、みんなに教えられませんよ」
「今お借りしている剣と盾の代金、お支払いに来ました」
「ああ、その事ですか。いいんですよ、お代は要りません」
「えーっ!? お代は要らないって、そんな困りますっ!」
「そうですよ。お金払うからって言ったじゃないですか」
「いえいえ、本当にお代は結構ですよ」
武器屋の店主はニコニコしながら、村人達に渡した剣と盾は無料にすると申し出た。
カーソンとクリスは、店主へ代金を支払おうと食い下がる。
「そんな、駄目ですよおじさん! ちゃんとお金貰って下さい!」
「おじさん、ひとりだけ損しちゃうじゃないですか!」
「それじゃあ、こうしましょう。カーソンさんにクリスさん。私は、剣と盾を村の将来に投資したという事にしましょう」
「? 投資って……何の事です?」
「8年前、あなた達がこの村にした事ですよ?」
「あ、あれはあたし達が好きでやった事で……」
「そう、私も好きでやるんです。見たでしょう? 子供や女性まで、みんな交代で剣を振って訓練してるじゃありませんか。どうしてなのか、お2人には分かりますか?」
カーソンは漠然としながら答える。
「それは、俺が剣術教えるって言ったからだと思います」
「ええ、そうです。そして、村人達は剣の練習をしている。なぜです?」
続けてクリスが漠然としながら答えてみた。
「もしかして……この村が好きだから?」
「おおっ! さすがクリスさん。分かっていらっしゃる」
「……? 俺にはさっぱり分からないでござる」
「この村が好きだから、自分達でこの村を守る。そういう事ですか?」
「はい。私もこの村が好きだから、剣と盾の代金は要らないんです」
「あっ、そういう事ですか!」
カーソンも気が付いた。
店主はこの村の為に自らの私財を差し出す。そう言いたいのであった。
店主は2人に自分の過去を語り始める。
「実は私ね、この村に来る前はゴルドの町で商売をしておりました」
「えっ!?」
「あの炎で私の店もメチャメチャになり、怒りに身を任せてあなた達に石を投げつけましたよ」
「あの、その……あの時はごめんなさい」
「いえいえ……どうか最後まで私の話を聞いて下さい。あなた達を追放した後、町では何が起きたかご存知無いでしょう?」
「……はい」
「略奪が始まったのですよ。
町の住人全員が泥棒になりました。
私の目の前で、私の店の商品が全て盗まれたのです。
当然お金も、根こそぎ奪われました。
私はね……泣き叫ぶ事しか出来なかった。
店の売り上げも、売る商品も全て盗まれ、何も無い。
私に残されたのは焼けた店と土地だけ……。
幸いな事に、床下に隠しておいたへそくりは無事でした。
そのお金で何とか食べる事は出来たものの、商売を再開する目処も立たず、そのまま3ヶ月が過ぎました」
2人は店主の話を、黙って聞く事しか出来なかった。
店主は引き続き、その後の出来事を話す。
「ある日ね、ゴルド町長がやって来ました。
店を再開出来ないのなら、町から出て行けと私に言ってきました。
私はやむなく土地を手放し、他の街で商売を再開しようと、町長に土地を売りました。
ところがです。町長はお金を私に払うどころか、店の解体費用を……土地代では足りないからと請求してきたのです。
私は、なけなしのへそくりも町長に取られてしまいました。
裸同然で町の外に放り出された私は、町を怨みました。
誰ひとりとして助けてくれなかった、町の住人を心底怨みましたよ。
私は……行くアテも無くさまよい歩き、野に倒れ……意識を失いました」
2人は恐る恐る店主へ聞く。
「この村には……どうやって?」
「倒れてた所を……助けられたんですか?」
「ええ。気が付いたら私は……荷馬車の上で揺られていました。
隣にあった果物を、他人のものだと承知しながらも空腹に負け、手を出してしまいました。
夢中になって食べていた私は、背中をポンと叩かれました。
助けてくれた恩人に私は何て事をしてしまったんだと、土下座をして謝りました。
でもね、私の恩人は……好きなだけ食べなさいと言ってくれました。
私は泣いた。泣きながら……食べました。
過去にこの命の恩人へ石を投げ、町から追い出した愚かな私を……助けて下さったんです」
2人は店主の話を黙って聞いた。
「村まで連れてきてくれた後も、ここの人達は私に親切にしてくれました。
ゴルドの町から来たのを承知で。
私を村へ迎え入れてくれた村人達。
こうして再び武器屋を営む事が出来たのも、皆さんが協力して下さったお陰。
そして何より、この村を作ったあなた達へ……お……恩返しを出来ればと……」
話の途中で店主は言葉を詰まらせた。
目には涙が浮かんでいる。
「お、おほんっ。失礼しました。
私はね、とても嬉しいんですよ。
やっとこの村に、そしてあなた達に恩返しが出来る事にね……」
クリスは貰い泣きしながら、店主に話す。
「ありがとう、おじさん。
おじさんのお店の剣と盾、きっとこの村を守ってくれるでしょう。
でも、やっぱりタダじゃ駄目ですよ!」
「し、しかしクリスさん! どうか私の気持ちを…………え?」
「おじさん、是非このクマ貰って下さいっ! お店に飾ると商売繁盛するそうですよっ!」
「お、おおっ……ありがとうございます! お2人から頂いたこの宝物! 生涯大切にさせて頂きます!」
クリスが取り出した木彫りのクマに、カーソンは唖然としながら心の中で思う。
(おい、クリス……そのクマ、いったい何個買ったんだ?)
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