143 / 271
剣士達の帰還
141 救世主
しおりを挟むゲストールは男の子の左手の小指を切り落とそうとする。
男の子は必死に抵抗し、暴れた拍子に手の甲を切られてしまう。
ゲストールは男の子を地面に押し倒し、頭の上に腰かけ左足で手を踏みつけながら話す。
「暴れんじゃねえこのクソガキがっ!」
切られまいと握りしめられた左手を無理矢理こじ開け、ゲストールは小指めがけて剣先をあてがい、突き刺しにかかる。
今、まさに指を斬り落とされるその時。
遠くから2頭の馬が駆けてきた。
何かが起きようとしていると感じたマーシャは、周囲の気を引こうと張り裂けんばかりの叫び声をあげる。
「お父さぁぁぁーんっ!」
マーシャの叫び声を聞き、その場に居た全員が声のした方向を振り向いた。
マーシャを乗せた馬は、そのまま北の丘まで一気に駆け込んでくる。
馬上の男の後ろに居るマーシャを見つけたゲストールは、男の子の頭に腰かけながら喜んだ。
「おうおう! マーシャか!
よく帰って来たな!
なんだ村長、今日帰ってくる事になってたのかよ?
そんならそうと早く言えよ。
さ、こっち来いマーシャ! たっぷり可愛がってやる」
「マーシャっ!? 何故……今……ここ…………に」
ダンヒルは、マーシャと共に居る男と女を見て、言葉を失った。
男と女は静かに馬を降り、続けてマーシャを馬から降ろす。
男が右手で合図を送ると、2頭の馬は馴れた足取りでその場を離れた。
マーシャはダンヒルの元へと駆け寄り、抱きつきながら話す。
「お父さん! 帰ってきたよ!」
「あ……あ……う……」
「うん、うん! 生きてたの! 2人ともね、生きてたの!」
「い……生きて……た……」
「もう大丈夫! お兄ちゃんとお姉ちゃんが戻ってきてくれたから、もう大丈夫だよ! お父さんっ!」
呆気にとられているダンヒルへ、マーシャは目に涙を浮かべながら話した。
男と女は腕を組みながら、抱き合うダンヒルとマーシャを守るようにゲストールの前へ立ち塞がる。
手下達はダンヒルとマーシャと男女を取り囲み、剣を抜いた。
ゲストールは訝しげな表情で、2人へ話しかける。
「……何だぁ? てめぇら、俺に何の用だ?」
「その子に何をした?」
「あ? 何言ってんだ?」
「その子に何をしたか聞いてるの」
「……何者だ、てめぇら?」
「冒険者ギルドから、お前をぶちのめす為にやって来た」
「あーん? 聞こえねえな。もう一度言ってくんねぇか?」
「あんたをぶちのめしに来たのよ」
「あ? おいおい、おめぇら寝ぼけてんのか?」
ゲストールは立ち上がり、両手を仰ぐ。
その隙に男の子は逃げ出し、一目散に女のところへと駆け出す。
女はしゃがみ込み、男の子を受け止めると怪我をしていないか調べる。
左手の甲から血が出ているのを見つけると、腰に下げていた水袋を取りだし、栓を抜いて男の子の左手へと輝く水をかける。
女がしゃがみ込むと同時に男は数歩前進し、男の子とすれ違うと同時にゲストールの視界から女と男の子の姿を遮りながら、ウンディーネと呟いていた。
男と女の行動を見ていた村人達は、2人の正体に気付く。
マーシャと共に村へとやって来た2人の姿に、今まで失意の表情で固まっていた村人達の顔は、みるみると希望に満ちた表情へと変わっていった。
ゲストールは両手を広げ、村人達へ叫ぶ。
男は無表情のまま返答し、女は怪我を治した男の子を後ろに居るダンヒルとマーシャの元へ逃がしながら追従する。
「おーい、みんなぁ! 俺の事を、この無知な冒険者共に教えてやってくれ!」
「…………お前の事なんか、知らんぞ?」
「かぁーっ! このルーキーめ! 伝説の冒険者、カーソンとクリスの名前くれぇ知ってんだろ!」
「伝説かどうかは知らないけど、名前はよく知ってるわ」
「あのな? その伝説の冒険者をブチ殺した男だぞ! 俺は!」
「知らん」
「知らない」
「みんなぁー! こいつら俺の名前を知らねえ……って……よ?」
ゲストールは村人全員が自分の事を睨んでいる事に気が付いた。
女は男の横へと並び、腕を組みながら男と共にゲストールへ話す。
「もう一度言うぞ? お前なんか知らん」
「会った事も無いわよ」
「おめぇら! このゲストール様の事、知らねえの?」
「じゃあ、逆に聞くわ。あんたさ、あたし達の事知ってるの?」
「あ? 何で俺がてめえらの事……知るわけねえだろ!」
逆に自分達の事を知っているのか、と聞かれたゲストール。
冒険者の男と女は腕を組んだ姿勢を崩さず、淡々とゲストールに話しかける。
「多分、この村のみんなはあたし達の事、覚えてくれてると思うわよ?」
「…………は?」
「会った事も無い奴に殺されていたとは、気分が悪いでござるな」
「…………え?」
「あんたさ、よくもまあ今まで好き勝手にこの村で暴れてくれたわね?」
「な……何言って……んの?」
「俺達に殺される覚悟、出来たか?」
「は? えっ……?」
ゲストールの背中に冷たい汗が流れる。
薄々2人の正体に気付いたゲストールは、恐る恐る2人へと聞き返す。
「あ、あの……てめっ……いえ。あなた達……もしかして?」
「冒険者やってるカーソンとクリスよ。初めまして、ゲストールさん?」
「ディザード」
(はい、ご主人様。這い上がらないようにもしときますです)
ズドォォン
手下達の立っていた地面が突然消え、落とし穴が口を開ける。
周りを取り囲んでいた手下達は、ひとり残らず落とし穴へと落ちていった。
落とし穴の幅は50cm、深さが3m。
手下達が穴底へ着地したと同時に土が盛り上がり、下半身が埋まるとそのまま土は固まり、どんなにもがいても脱出不可能となった。
ゲストールは何が起きたのか分からないまま、ひとり残された。
足をガタガタ震わせながら、2人へ挨拶する。
「は、初めまして。カーソンさんにクリスさん。ボク、ゲストールといいます」
「本当はあたしが斬り殺してやりたいけど、あんたの方が怒っているみたいだし、譲ってあげるわ」
「ありがとうクリス」
「あ、あのっ! ボクも好きでこんな事してたんじゃないんです!」
「聞く耳持たん」
「地獄へ落ちろ」
カーソンは右の腰からサイファを取りだし、刃を作る。
サイファの刃は薄く、細身の刀身を形成した。
まるでヒノモトの武人が好んで使う、刀のような姿をしていた。
つかつかとゲストールへ歩みを進めたカーソンは、サイファを振りかぶる。
「ひっ、ひぃーっ! お助けっ! おおお俺はゴルドに頼まーー」
カーソンはゲストールの脳天へサイファを振り下ろす。
何かを話しかけていたゲストールは、脳天から股下まで縦に1本の線が刻まれた。
左右真っ二つに斬り裂かれたゲストールの身体は、右半身が前方へ倒れ、左半身は後方へと倒れた。
綺麗に裂かれた傷はサイファの高熱で炭化し、微量の血を漏らしながらブスブスと煙をあげていた。
真っ二つとなったゲストールの身体を睨んでいたカーソンは、はっと我に返りクリスへ話す。
「…………あ。しまった、クリス」
「ん? どしたの?」
「ギルドにこいつの首、持ってくんだった」
クリスは右手で髪を掻き上げながら話す。
「まっ、別にいいんじゃない? 左右両方持って行けば」
「そうか、それもそうだな」
「見事な切り口ね」
「これを覚えただけでも、ヒノモト行ってきた甲斐があるよ」
「オド吸う魔物ですら、スッパリ斬れちゃうもんね、それ」
カーソンは刀の形状をしたサイファの刃を、すっと消した。
ゲストール一味を始末した2人へ、村人達は歓声をあげる。
ダンヒルは男泣きしながら、カーソンに抱きついて話す。
「よ……良かった……っ! 君達が無事でっ……本当に……ぅぅっ」
「ダンヒルさんこそ、無事で良かった。なあ、クリス?」
「本当よ。こんな奴等の暴行に1年も耐えた皆さん、遅くなって本当にごめんなさい!」
頭を下げたクリスに、村人達は深々と頭を下げて感謝した。
村人達の反応に、クリスは慌てながら話す。
「やめてくださいってば! もうっ、あんたからも何か言ってよ!」
「ええっと……その前に、村長何とかしてくれないか?」
ダンヒルは、まだカーソンに抱きついたまま号泣していた。
カーソンはまだ鼻をグスグスと鳴らすダンヒルをなだめ、落とし穴の処分を相談する。
「ダンヒル村長。そろそろ、落とした奴等どうするか決めて下さい」
「ぐすっ……ああ、そうですね」
「殺すんなら殺すし、生かすんなら助けますよ?」
「カーソン君……」
「殺すのは俺がします。みんなが手を下す事は無いですよ」
「……いや、私にもさせて下さい。皆も望むならば参加します」
「でも、人を殺すといつか後悔する事になると思いますよ?」
「この村を今まで苦しめ続けた盗賊共に、生かす選択肢はありません」
「そうですか。それじゃ、焼きます。クリス、火種頼む」
「ほいほい。10個もあればいいかな?」
「あっと、2人とも少しお待ちを」
手下達の焼却を始めようとする2人を止め、ダンヒルは村人達へ話す。
「みんな! 燃える物をこの穴に落としてくれ! カーソンさんとクリスさんの力を借りて、今までの苦しみを炎で焼き払おう!」
「おおーっ!」
「躊躇うならば、強要はしない! 憎しみ、悲しみを消し去りたい者だけ参加してくれ!」
「誰が躊躇うもんか!」
「そうだそうだ! そいつらは人間なんかじゃない!」
「魔物だ! 人の皮を被った魔物だったんだ!」
「ゲストールに媚びへつらってた、ただの魔物だ!」
「あたしゃ焼くよ! 家から油持ってくる!」
「俺は薪を持ってくる!」
「誰か石集めるの手伝ってくれ! 焼く前にぶつけてやる!」
村人達は一斉にその場を離れ、それぞれ目的の物を取りに駆け出した。
カーソンとクリスは、村人達の行動を見つめながら話す。
「子供達まで、石拾ってるね」
「本当は殺したくないんだけどな、しょうがない」
「誰ひとりとして、殺すの反対してなかったもんね」
「それだけこいつら、悪い事してみんなの事苦しめてたんだろうな?」
「……えいっ!」
「あ。マーシャもうやってんのか?」
「えいっ! このっ! このっ!」
「人に危害を加えると、いつか自分に帰ってくるのよね」
「よくもっ! お兄ちゃんとお姉ちゃんのリンゴの木、伐ったわね! 許さない! 絶対に許さないんだからっ!」
「ああ、マーシャはそれにも怒ってるのか」
「確か右がクリスの木、左がカーソンの木って名付けてたよね?」
「真ん中のが、マーシャの木だったよな」
「水かければ治るって、いつ教えてあげようか?」
「村のみんながこいつら痛めつけてる間に、治しておこうと思う」
「あ、そうだね。そのほうがいいわ」
「問題は……あっちだな?」
「あー、南ね? よくもまあ、あんな派手にぶっ壊してくれたわね」
「俺、あそこ見てなくて良かったよ。もし先に見てたら、ゲストール消し炭にしてたと思う」
「ホントだね。70万ゴールドの証拠、灰になってたわ」
カーソンとクリスは、自分達の立つ北の丘から村の全景を眺め、ゲストール一味に荒らされた傷跡を悲しげに見つめた。
やがて先に戻ってきた村人達から順に、落とし穴へ落ちている手下達への投石が始まった。
「この野郎っ! よくもっ! 俺のかみさんをっ!」
「あたしの受けた屈辱っ! こんなもんじゃないんだよっ!」
「畜生っ! こん畜生共めっ!」
「地獄へ落ちろっ! そのまま二度とこの世に戻ってくんなっ!」
「ほうら! あんた達がした糞尿、返したげるよっ!」
「こんな肥料にすらなんないモン、一緒に地獄へ持ってきな!」
「お前達、よく見とくんだよ? 悪い事すると、こんな目に遇うんだよ?」
「うん、お母さん」
「僕、絶対に悪い事しない」
村人達が怒りと憎しみをぶつける側で、子を持つ母親達は自分の子へ、悪事を働くとこういう目に遭うと教えていた。
子供達は真剣な顔で、絶対にこうはなりたくないと心に刻み込んでいた。
手下達の悲鳴と村人達の怒号が入り乱れる中、風の流れに乗って花びらが周囲へ飛び交う。
続けて漂うリンゴの甘い香りに村人達は手を止め、一斉にリンゴの木を見た。
マーシャが村を脱出してからすぐ、たった1本だけにされたリンゴの木。
村人達の目には、1年前まで当たり前のように見慣れていた光景、3本の木が色鮮やかなリンゴを、たわわに実らせながら佇んでいた。
知らず知らずのうちに、村人達は大粒の涙をボロボロとこぼし始める。
嗚咽まで始まり、木の側で作業していたカーソンとクリスは村人達へ謝る。
「あ、ごめんなさい。みんなを泣かせる気は無かったんです」
「すみません。豊穣の水って手加減出来なくて、実が出来るまで止まらないんです」
「リンゴの木、死んでませんでしたよ? ほら、元通り」
「まるでみんなの心のように、この2本の木も耐え忍んで生きててくれましたよ?」
「…………あ。それ、言っちゃ駄目だったみたい」
「ありゃ……もっと泣かせちゃったな」
カーソンの一言で村人達は、もう復讐などどうでもよくなる程、声を出して泣き出した。
村人達の気持ちが落ち着くまで待ち、クリスは火種をダンヒルへ渡すとマーシャを呼ぶ。
「マーシャ、ちょっとリンゴ採るの手伝ってくれる?」
「うん、お姉ちゃん」
「子供達にもお願いしよっかな」
「分かった、わたし集めとくね?」
「よろしくね。あんたは焼いといて」
「ん、分かった」
クリスはジャンプして木の枝を掴み、そのまま登ると周辺のリンゴをもいでは下へと落とす。
木の下ではマーシャと子供達が待機し、落ちてくるリンゴを受け取った。
カーソンは火種を受け取ったダンヒルと、ダンヒルから渡された村人達へ話す。
「それじゃ、火種落として下さい」
「分かりました」
「念の為言いますけど、こいつら殺すのは俺ですからね? 殺人に関わったなんて思わないで下さい」
「カーソン君、何でそこまで気にするんだい?」
「8年前にちょっとありましてね、未だに殺したの後悔してる人達が居るんですよ」
「私達なら大丈夫ですよ。殺したい程憎んでた奴等ですから」
「それなら……いいですけど」
「お気遣いありがとう」
「龍の姿した炎が出ますけど、俺達の味方ですから驚かないで下さい」
「分かりました。それでは、落とします」
ダンヒル達は火種の紐を引き、落とし穴へと落とした。
火種は落とし穴の底で発火し、油や薪に引火する。
炎に焼かれる手下達の悲鳴が、周囲へ響き渡った。
耳を塞ぎ始めた村人達を見ながら、カーソンは話す。
「サラマンダー、頼んだぞ?」
(任しといて下さいご主人様! アレやってもいいですか?)
「ああ。むしろやってくれるとみんなの気も紛れる」
(派手にやらせて頂きまーす!)
ゴウッ
サラマンダーが炎の龍の姿で6体出現した。
村人達が驚きの悲鳴を上げると、サラマンダーは奇妙な行動を始める。
3体が穴へと引っ込み、もう3体が引っ込むと3体がひょこっと再び穴から出てくる。
何度か繰り返すと、6体が全て出てきて村人達へペコリと頭を下げる。
そして右回りに動きながら、奇妙な踊りを始めた。
厳つい龍の顔には不釣り合いな小さい両手を右、左と動かす。
6体の龍の奇妙な踊りに、最初は恐れていた村人達も次第に笑顔となり、段々と笑い声が出始めた。
カーソンは足元にあった薪を取り、炎の龍へと放り投げる。
炎の龍は薪をぱくりと食べ、ゴウッと更に燃えた。
「みんなもやってみて下さい。火の勢いが強くなれば、そいつら喜びますよ?」
「はいっ! どれどれ……」
「おおーっ! 食べた食べた!」
「こりゃ面白い!」
「あっ! 喧嘩始めちゃった!」
「あはははは!」
「わはははは!」
炎の龍は投げ込まれた薪を横取りし合い、食べた龍と食べられなかった龍同士、その小さな手でポコポコと子供じみた喧嘩を始めた。
村人達はその滑稽さに、腹を抱えて笑いだした。
ダンヒルはカーソンへ聞く。
「カーソン君、あの龍は?」
「俺が契約してる火の精霊です。あの踊りは精霊が見よう見真似で覚えた『盆踊り』っていう、ヒノモトの伝統舞踊です」
「へぇ……何とも……楽しくなる踊りですね?」
「ヒノモトの人達にも評判良かったんですよ。あの小さな手が可愛いって」
「本場の人達にも好評だったんですね?」
「ええ。それであいつも喜んじゃって、呼び出すと毎回やっていいかどうか聞かれます」
「あの喧嘩も、わざとやってるんですか?」
「はい。全部同じ龍ですから、喧嘩してるフリです」
「……これはなかなか、気を紛らわせてくれますね」
「そうですね。あの下では、人が焼かれてるんですけどね」
「人じゃないと思いましょうよ、カーソン君」
「…………ええ、そうですね」
村人達は再び踊りだした炎の龍の真似をし、楽しそうに踊り始めた。
カーソンはサラマンダーの陽気な性格に、今殺人をしているという心の傷を癒されていた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる