翼の民

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剣士達の帰還

141 救世主

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 ゲストールは男の子の左手の小指を切り落とそうとする。

 男の子は必死に抵抗し、暴れた拍子に手の甲を切られてしまう。

 
 ゲストールは男の子を地面に押し倒し、頭の上に腰かけ左足で手を踏みつけながら話す。

「暴れんじゃねえこのクソガキがっ!」

 切られまいと握りしめられた左手を無理矢理こじ開け、ゲストールは小指めがけて剣先をあてがい、突き刺しにかかる。


 今、まさに指を斬り落とされるその時。

 遠くから2頭の馬が駆けてきた。


 何かが起きようとしていると感じたマーシャは、周囲の気を引こうと張り裂けんばかりの叫び声をあげる。

「お父さぁぁぁーんっ!」

 マーシャの叫び声を聞き、その場に居た全員が声のした方向を振り向いた。

 マーシャを乗せた馬は、そのまま北の丘まで一気に駆け込んでくる。



 馬上の男の後ろに居るマーシャを見つけたゲストールは、男の子の頭に腰かけながら喜んだ。

「おうおう! マーシャか!
 よく帰って来たな!
 なんだ村長、今日帰ってくる事になってたのかよ?
 そんならそうと早く言えよ。
 さ、こっち来いマーシャ! たっぷり可愛がってやる」
「マーシャっ!? 何故……今……ここ…………に」

 ダンヒルは、マーシャと共に居る男と女を見て、言葉を失った。



 男と女は静かに馬を降り、続けてマーシャを馬から降ろす。

 男が右手で合図を送ると、2頭の馬は馴れた足取りでその場を離れた。



 マーシャはダンヒルの元へと駆け寄り、抱きつきながら話す。

「お父さん! 帰ってきたよ!」
「あ……あ……う……」
「うん、うん! 生きてたの! 2人ともね、生きてたの!」
「い……生きて……た……」
「もう大丈夫! お兄ちゃんとお姉ちゃんが戻ってきてくれたから、もう大丈夫だよ! お父さんっ!」

 呆気にとられているダンヒルへ、マーシャは目に涙を浮かべながら話した。



 男と女は腕を組みながら、抱き合うダンヒルとマーシャを守るようにゲストールの前へ立ち塞がる。

 手下達はダンヒルとマーシャと男女を取り囲み、剣を抜いた。


 ゲストールはいぶかしげな表情で、2人へ話しかける。

「……何だぁ? てめぇら、俺に何の用だ?」
「その子に何をした?」
「あ? 何言ってんだ?」
「その子に何をしたか聞いてるの」
「……何者だ、てめぇら?」
「冒険者ギルドから、お前をぶちのめす為にやって来た」
「あーん? 聞こえねえな。もう一度言ってくんねぇか?」
「あんたをぶちのめしに来たのよ」
「あ? おいおい、おめぇら寝ぼけてんのか?」

 ゲストールは立ち上がり、両手を仰ぐ。

 その隙に男の子は逃げ出し、一目散に女のところへと駆け出す。

 女はしゃがみ込み、男の子を受け止めると怪我をしていないか調べる。

 左手の甲から血が出ているのを見つけると、腰に下げていた水袋を取りだし、栓を抜いて男の子の左手へと輝く水をかける。

 女がしゃがみ込むと同時に男は数歩前進し、男の子とすれ違うと同時にゲストールの視界から女と男の子の姿を遮りながら、ウンディーネと呟いていた。

 男と女の行動を見ていた村人達は、2人の正体に気付く。

 マーシャと共に村へとやって来た2人の姿に、今まで失意の表情で固まっていた村人達の顔は、みるみると希望に満ちた表情へと変わっていった。



 ゲストールは両手を広げ、村人達へ叫ぶ。

 男は無表情のまま返答し、女は怪我を治した男の子を後ろに居るダンヒルとマーシャの元へ逃がしながら追従する。

「おーい、みんなぁ! 俺の事を、この無知な冒険者共に教えてやってくれ!」
「…………お前の事なんか、知らんぞ?」
「かぁーっ! このルーキーめ! 伝説の冒険者、カーソンとクリスの名前くれぇ知ってんだろ!」
「伝説かどうかは知らないけど、名前はよく知ってるわ」
「あのな? その伝説の冒険者をブチ殺した男だぞ! 俺は!」
「知らん」
「知らない」
「みんなぁー! こいつら俺の名前を知らねえ……って……よ?」

 ゲストールは村人全員が自分の事を睨んでいる事に気が付いた。


 女は男の横へと並び、腕を組みながら男と共にゲストールへ話す。

「もう一度言うぞ? お前なんか知らん」
「会った事も無いわよ」
「おめぇら! このゲストール様の事、知らねえの?」
「じゃあ、逆に聞くわ。あんたさ、あたし達の事知ってるの?」
「あ? 何で俺がてめえらの事……知るわけねえだろ!」

 逆に自分達の事を知っているのか、と聞かれたゲストール。

 冒険者の男と女は腕を組んだ姿勢を崩さず、淡々とゲストールに話しかける。

「多分、この村のみんなはあたし達の事、覚えてくれてると思うわよ?」
「…………は?」
「会った事も無い奴に殺されていたとは、気分が悪いでござるな」
「…………え?」
「あんたさ、よくもまあ今まで好き勝手にこの村で暴れてくれたわね?」
「な……何言って……んの?」
「俺達に殺される覚悟、出来たか?」
「は? えっ……?」

 ゲストールの背中に冷たい汗が流れる。


 薄々2人の正体に気付いたゲストールは、恐る恐る2人へと聞き返す。

「あ、あの……てめっ……いえ。あなた達……もしかして?」
「冒険者やってるカーソンとクリスよ。初めまして・・・・・・、ゲストールさん?」
「ディザード」
(はい、ご主人様。這い上がらないようにもしときますです)

 ズドォォン


 手下達の立っていた地面が突然消え、落とし穴が口を開ける。

 周りを取り囲んでいた手下達は、ひとり残らず落とし穴へと落ちていった。

 落とし穴の幅は50cm、深さが3m。

 手下達が穴底へ着地したと同時に土が盛り上がり、下半身が埋まるとそのまま土は固まり、どんなにもがいても脱出不可能となった。



 ゲストールは何が起きたのか分からないまま、ひとり残された。

 足をガタガタ震わせながら、2人へ挨拶する。

「は、初めまして。カーソンさんにクリスさん。ボク、ゲストールといいます」
「本当はあたしが斬り殺してやりたいけど、あんたの方が怒っているみたいだし、譲ってあげるわ」
「ありがとうクリス」
「あ、あのっ! ボクも好きでこんな事してたんじゃないんです!」
「聞く耳持たん」
「地獄へ落ちろ」

 カーソンは右の腰からサイファを取りだし、刃を作る。

 サイファの刃は薄く、細身の刀身を形成した。

 まるでヒノモトの武人が好んで使う、刀のような姿をしていた。

 つかつかとゲストールへ歩みを進めたカーソンは、サイファを振りかぶる。

「ひっ、ひぃーっ! お助けっ! おおお俺はゴルドに頼まーー」

 カーソンはゲストールの脳天へサイファを振り下ろす。

 何かを話しかけていたゲストールは、脳天から股下まで縦に1本の線が刻まれた。

 左右真っ二つに斬り裂かれたゲストールの身体は、右半身が前方へ倒れ、左半身は後方へと倒れた。

 綺麗に裂かれた傷はサイファの高熱で炭化し、微量の血を漏らしながらブスブスと煙をあげていた。


 
 真っ二つとなったゲストールの身体を睨んでいたカーソンは、はっと我に返りクリスへ話す。

「…………あ。しまった、クリス」
「ん? どしたの?」
「ギルドにこいつの首、持ってくんだった」

 クリスは右手で髪を掻き上げながら話す。

「まっ、別にいいんじゃない? 左右両方・・・・持って行けば」
「そうか、それもそうだな」
「見事な切り口ね」
「これを覚えただけでも、ヒノモト行ってきた甲斐があるよ」
「オド吸う魔物ですら、スッパリ斬れちゃうもんね、それ」

 カーソンは刀の形状をしたサイファの刃を、すっと消した。



 ゲストール一味を始末した2人へ、村人達は歓声をあげる。

 ダンヒルは男泣きしながら、カーソンに抱きついて話す。

「よ……良かった……っ! 君達が無事でっ……本当に……ぅぅっ」
「ダンヒルさんこそ、無事で良かった。なあ、クリス?」
「本当よ。こんな奴等の暴行に1年も耐えた皆さん、遅くなって本当にごめんなさい!」

 頭を下げたクリスに、村人達は深々と頭を下げて感謝した。

 村人達の反応に、クリスは慌てながら話す。

「やめてくださいってば! もうっ、あんたからも何か言ってよ!」
「ええっと……その前に、村長何とかしてくれないか?」

 ダンヒルは、まだカーソンに抱きついたまま号泣していた。




 カーソンはまだ鼻をグスグスと鳴らすダンヒルをなだめ、落とし穴の処分を相談する。

「ダンヒル村長。そろそろ、落とした奴等どうするか決めて下さい」
「ぐすっ……ああ、そうですね」
「殺すんなら殺すし、生かすんなら助けますよ?」
「カーソン君……」
「殺すのは俺がします。みんなが手を下す事は無いですよ」
「……いや、私にもさせて下さい。皆も望むならば参加します」
「でも、人を殺すといつか後悔する事になると思いますよ?」
「この村を今まで苦しめ続けた盗賊共に、生かす選択肢はありません」
「そうですか。それじゃ、焼きます。クリス、火種頼む」
「ほいほい。10個もあればいいかな?」
「あっと、2人とも少しお待ちを」

 手下達の焼却を始めようとする2人を止め、ダンヒルは村人達へ話す。

「みんな! 燃える物をこの穴に落としてくれ! カーソンさんとクリスさんの力を借りて、今までの苦しみを炎で焼き払おう!」
「おおーっ!」
「躊躇うならば、強要はしない! 憎しみ、悲しみを消し去りたい者だけ参加してくれ!」
「誰が躊躇うもんか!」
「そうだそうだ! そいつらは人間なんかじゃない!」
「魔物だ! 人の皮を被った魔物だったんだ!」
「ゲストールに媚びへつらってた、ただの魔物だ!」
「あたしゃ焼くよ! 家から油持ってくる!」
「俺は薪を持ってくる!」
「誰か石集めるの手伝ってくれ! 焼く前にぶつけてやる!」

 村人達は一斉にその場を離れ、それぞれ目的の物を取りに駆け出した。



 カーソンとクリスは、村人達の行動を見つめながら話す。

「子供達まで、石拾ってるね」
「本当は殺したくないんだけどな、しょうがない」
「誰ひとりとして、殺すの反対してなかったもんね」
「それだけこいつら、悪い事してみんなの事苦しめてたんだろうな?」
「……えいっ!」
「あ。マーシャもうやってんのか?」
「えいっ! このっ! このっ!」
「人に危害を加えると、いつか自分に帰ってくるのよね」
「よくもっ! お兄ちゃんとお姉ちゃんのリンゴの木、伐ったわね! 許さない! 絶対に許さないんだからっ!」
「ああ、マーシャはそれにも怒ってるのか」
「確か右がクリスの木、左がカーソンの木って名付けてたよね?」
「真ん中のが、マーシャの木だったよな」
「水かければ治るって、いつ教えてあげようか?」
「村のみんながこいつら痛めつけてる間に、治しておこうと思う」
「あ、そうだね。そのほうがいいわ」
「問題は……あっちだな?」
「あー、南ね? よくもまあ、あんな派手にぶっ壊してくれたわね」
「俺、あそこ見てなくて良かったよ。もし先に見てたら、ゲストール消し炭にしてたと思う」
「ホントだね。70万ゴールドの証拠、灰になってたわ」

 カーソンとクリスは、自分達の立つ北の丘から村の全景を眺め、ゲストール一味に荒らされた傷跡を悲しげに見つめた。



 やがて先に戻ってきた村人達から順に、落とし穴へ落ちている手下達への投石が始まった。

「この野郎っ! よくもっ! 俺のかみさんをっ!」
「あたしの受けた屈辱っ! こんなもんじゃないんだよっ!」
「畜生っ! こん畜生共めっ!」
「地獄へ落ちろっ! そのまま二度とこの世に戻ってくんなっ!」
「ほうら! あんた達がした糞尿、返したげるよっ!」
「こんな肥料にすらなんないモン、一緒に地獄へ持ってきな!」
「お前達、よく見とくんだよ? 悪い事すると、こんな目に遇うんだよ?」
「うん、お母さん」
「僕、絶対に悪い事しない」

 村人達が怒りと憎しみをぶつける側で、子を持つ母親達は自分の子へ、悪事を働くとこういう目に遭うと教えていた。

 子供達は真剣な顔で、絶対にこうはなりたくないと心に刻み込んでいた。



 
 手下達の悲鳴と村人達の怒号が入り乱れる中、風の流れに乗って花びらが周囲へ飛び交う。

 続けて漂うリンゴの甘い香りに村人達は手を止め、一斉にリンゴの木を見た。

 マーシャが村を脱出してからすぐ、たった1本だけにされたリンゴの木。

 村人達の目には、1年前まで当たり前のように見慣れていた光景、3本の木が色鮮やかなリンゴを、たわわに実らせながら佇んでいた。

 知らず知らずのうちに、村人達は大粒の涙をボロボロとこぼし始める。



 嗚咽まで始まり、木の側で作業していたカーソンとクリスは村人達へ謝る。

「あ、ごめんなさい。みんなを泣かせる気は無かったんです」
「すみません。豊穣の水って手加減出来なくて、実が出来るまで止まらないんです」
「リンゴの木、死んでませんでしたよ? ほら、元通り」
「まるでみんなの心のように、この2本の木も耐え忍んで生きててくれましたよ?」
「…………あ。それ、言っちゃ駄目だったみたい」
「ありゃ……もっと泣かせちゃったな」

 カーソンの一言で村人達は、もう復讐などどうでもよくなる程、声を出して泣き出した。



 村人達の気持ちが落ち着くまで待ち、クリスは火種をダンヒルへ渡すとマーシャを呼ぶ。

「マーシャ、ちょっとリンゴ採るの手伝ってくれる?」
「うん、お姉ちゃん」
「子供達にもお願いしよっかな」
「分かった、わたし集めとくね?」
「よろしくね。あんたは焼いといて」
「ん、分かった」

 クリスはジャンプして木の枝を掴み、そのまま登ると周辺のリンゴをもいでは下へと落とす。

 木の下ではマーシャと子供達が待機し、落ちてくるリンゴを受け取った。



 カーソンは火種を受け取ったダンヒルと、ダンヒルから渡された村人達へ話す。

「それじゃ、火種落として下さい」
「分かりました」
「念の為言いますけど、こいつら殺すのは俺ですからね? 殺人に関わったなんて思わないで下さい」
「カーソン君、何でそこまで気にするんだい?」
「8年前にちょっとありましてね、未だに殺したの後悔してる人達が居るんですよ」
「私達なら大丈夫ですよ。殺したい程憎んでた奴等ですから」
「それなら……いいですけど」
「お気遣いありがとう」
「龍の姿した炎が出ますけど、俺達の味方ですから驚かないで下さい」
「分かりました。それでは、落とします」

 ダンヒル達は火種の紐を引き、落とし穴へと落とした。

 火種は落とし穴の底で発火し、油や薪に引火する。

 炎に焼かれる手下達の悲鳴が、周囲へ響き渡った。



 耳を塞ぎ始めた村人達を見ながら、カーソンは話す。

「サラマンダー、頼んだぞ?」
(任しといて下さいご主人様! アレやってもいいですか?)
「ああ。むしろやってくれるとみんなの気も紛れる」
(派手にやらせて頂きまーす!)

 ゴウッ

 サラマンダーが炎の龍の姿で6体出現した。


 村人達が驚きの悲鳴を上げると、サラマンダーは奇妙な行動を始める。

 3体が穴へと引っ込み、もう3体が引っ込むと3体がひょこっと再び穴から出てくる。

 何度か繰り返すと、6体が全て出てきて村人達へペコリと頭を下げる。

 そして右回りに動きながら、奇妙な踊りを始めた。

 厳つい龍の顔には不釣り合いな小さい両手を右、左と動かす。

 6体の龍の奇妙な踊りに、最初は恐れていた村人達も次第に笑顔となり、段々と笑い声が出始めた。


 カーソンは足元にあった薪を取り、炎の龍へと放り投げる。

 炎の龍は薪をぱくりと食べ、ゴウッと更に燃えた。

「みんなもやってみて下さい。火の勢いが強くなれば、そいつら喜びますよ?」
「はいっ! どれどれ……」
「おおーっ! 食べた食べた!」
「こりゃ面白い!」
「あっ! 喧嘩始めちゃった!」
「あはははは!」
「わはははは!」

 炎の龍は投げ込まれた薪を横取りし合い、食べた龍と食べられなかった龍同士、その小さな手でポコポコと子供じみた喧嘩を始めた。

 村人達はその滑稽さに、腹を抱えて笑いだした。


 ダンヒルはカーソンへ聞く。

「カーソン君、あの龍は?」
「俺が契約してる火の精霊です。あの踊りは精霊が見よう見真似で覚えた『盆踊り』っていう、ヒノモトの伝統舞踊です」
「へぇ……何とも……楽しくなる踊りですね?」
「ヒノモトの人達にも評判良かったんですよ。あの小さな手が可愛いって」
「本場の人達にも好評だったんですね?」
「ええ。それであいつも喜んじゃって、呼び出すと毎回やっていいかどうか聞かれます」
「あの喧嘩も、わざとやってるんですか?」
「はい。全部同じ龍ですから、喧嘩してるフリです」
「……これはなかなか、気を紛らわせてくれますね」
「そうですね。あの下では、人が焼かれてるんですけどね」
「人じゃないと思いましょうよ、カーソン君」
「…………ええ、そうですね」

 村人達は再び踊りだした炎の龍の真似をし、楽しそうに踊り始めた。



 カーソンはサラマンダーの陽気な性格に、今殺人をしているという心の傷を癒されていた。



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