翼の民

天秤座

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序章 双子の神

4 戦いの終局

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 地上に降り立ち、人間達の設営する野営地に合流したアルフレッドは、全員無事に到着したか確認する。

「全員着いたか? 脱落者は居ないか各自確認してくれ」
「はい…………全員居るようです、アルフレッド」
「そうか、良かった」
「あ、いや……見知らぬ女が1人紛れ込んでます」
「何? 誰だそいつは?」
「アルフレッドの…後ろに居ます」
「俺の…後ろ?」

 アルフレッドは振り返り、女の顔を確認する。


 カールソンは3人のバルキリー達に注意していた。
 
「エトラ、ミトラ、フェトラ…俺の事大事にしてくれるのは嬉しいんだけどさ、ああいうのは勘弁してくんない?」
「? カールソン様をお守りしただけですが?」
「? 相手が同族であろうと、カールソン様の危険を容認など致しかねますが?」
「? あいつらがカールソン様を攻撃しようとしたのが悪いんだよー?」
「いや、あのね…あれは俺達を行かせないようにしただけで、本気だったワケじゃーー」
「かっ、カールソぉーンっ! ちょっと来てくれぇーっ!」
「!? どうしたアルフレッドぉーっ!」

 アルフレッドに叫ばれたカールソンは慌てて大騒ぎしている仲間の輪に向かって駆け出す。

 仲間の輪に入ったカールソンは目の前に居るアルフレッド、そしてアルフレッドに抱き付いている一人の女を見て絶句する。

「えっ……ウソ……だろ?」
「……どうも本物のようだ」
「ほ、本物って……ヒルダ…だよな?」
「…ああ。顔を変えて一緒に付いて来たようだ」
「や…やばくないこれ?」
「……やばいな」
「ルドロスは知らないだろ?」
「……たぶん」


 アルフレッドに抱き付いている女、ヒルダはニコニコしながら話す。
 アルフレッドとカールソンはしどろもどろになりながらヒルダに聞く。

「うふふっ、上手くいきましたわ!」
「上手くって…何で一緒に来たんだ? ルドロスは知っているのか?」
「兄上には紙に書いて置いて来ましたわ。きちんとお伝え致しましたので大丈夫ですわ」
「それってつまり…ルドロスには内緒で来た…の?」
「はい! わたくし、アルフレッドと離れるなんて考えられませんもの!」
「いやヒルダ…それはまずい、非常にまずいぞ」
「? 何故ですの? 兄上はきっと許して下さいますわ」
「いやそれ無理! 今頃絶対アルフレッドが連れてったって思ってるって!」
「大丈夫ですわ! 兄上はお優しい人ですのよ? わたくしがコチラに来たのをきっと誇らしく思っておりますわ!」
「…あいつはそんな奴じゃないぞ?」
「兄上を良く存じておりますのはわたくしですのよ? わたくしが言うのですから間違いありませんわ!」
「…ヒルダ知らないでしょ? あいつヒルダに近付く男全員ぶん殴ってたんだよ?」
「あら、そうでしたの? きっとアルフレッド以外の男に取られたくなかったのですわね?」
「いや…俺もルドロスに殴られてたんだぞ?」
「ええっ!? 兄上ったら…わたくしのアルフレッドに何という事をっ!」
「…ヒルダ帰ろうよ? 俺が一緒に付いて行くから帰ろう! じゃないとアルフレッド死んじゃう」
「嫌ですわっ! わたくしは絶対にアルフレッドと離れませんっ!」
「……参ったな」
「……俺達、ちゃんと要塞に帰れるかなぁ……」


 ヒルダはアルフレッドから離れ、エヘンと胸を張りながら話す。

「大丈夫ですわっ! わたくしは精霊の使役に自信がありますもの! きっと皆さんのお役に立ってみせますわっ!」
「いや、そういう事じゃなくてだな…」
「回復や戦闘の補助は是非わたくしにお任せ下さいませ! 絶対に皆さんを誰も死なせませんわっ!」
「そりゃ嬉しい申し出だけど…ヒルダ虫1匹も殺した事ないでしょ?」
「いいえ、虫くらい殺した事ありますわよ?」
「虫と魔物じゃワケが違うんだぞ?」
「大丈夫ですわっ! 魔物なんてわたくしが捻り潰して差し上げますわっ!」
「うへっ、ヒルダ怖っ!」
「あら、嫌ですわカールソンったら。わたくしはそこまで冷血じゃございませんわよ?」
「…敵に慈悲など与えるんじゃないぞ?」
「まぁっ! では、アルフレッドはわたくしも戦争に参加するのを許して下さるのですね?」
「ちょっ、ちょっとアルフレッド貸してねヒルダ」
「ええ、良いですわよ。ちゃんと返して下さいね?」
「はい。五体満足でキチンとお返し致しますので、暫くそのままでお待ち下さいませぇ」



 カールソンはアルフレッドを輪の外へ連れ出し、2人でヒソヒソと話す。

「なぁアルフレッド、これすんごくやばいぞ」
「いくら鈍い俺でも分かる。今頃ルドロスとんでもなく怒り狂ってるハズだ」
「帰る気は全く無いぞあのお姫様」
「…仕方ない、手伝って貰うか?」
「え、いいの?」
「いいも悪いも無いだろう? 来てしまったからには彼女を無事に守り通さないと」
「確かにあのお姫様、精霊は全部使役出来るし魔力も持ってるけどさ…ホントに大丈夫?」
「大丈夫なようにするだけだ。むしろ俺達神の一族最強の戦力だよ、彼女は」
「んー…そこまで言うなら俺もエトラ達に頼んでお姫様守らせるよ」
「それは助かる。バルキリーが守ってくれるなら俺も安心だ」
「…しっかしまぁ、何と言うか……女って強いね?」
「彼女がここまで頑固だったとは、流石の俺も驚いてる」
「好きな男に一途なんて可愛いな、流石お姫様だ」
「茶化すな、カールソン」
「お二人ともお幸せにぃ」
「だから茶化すなって…うおっ!?」

 いつの間にかヒルダが後ろに居て、2人の会話を聞いていた。


 ヒルダはカールソンに満面の笑顔で話す。

「ありがとうカールソン! わたくし、アルフレッドの子供を沢山産みたいですわっ!」
「お、おいヒルダ…」
「俺が死んでも2人を守ったげるよ。だから無事に戦争が終わったら、じゃんじゃん子供産んでよ」
「ええ! でも…カールソンも死んではなりませんよ? 死んでしまわれたらわたくし達、一生女達から恨まれ続けられてしまいますもの」
「へーい。両手両足失っても頭とチンチンだけは守りまーっす」
「まぁっ、カールソンったら…うふふふ」


 こうして地上に降り立った神の一族は人間達とシウスの分身十三体と共にネロスの軍勢と戦い始める。

 直系4人中3人が戦争に参加するという、神の一族にとっては異様な事態となってしまった。

 心配されたヒルダは本人の宣言通り、八面六腑の大活躍を繰り広げ、勝利に多大な貢献をもたらす。

 
 とある戦地ではヒルダが自軍頭上のみに雨を降らせ、雨に回復の効果をもたらす精霊を駆使した。
 自軍は雨の中に居る限り延々と回復し、雨の外の魔物をことごとく殺してゆく。
 負傷しては雨の中に後退し、雨の中から間髪入れずに追撃に出る波状攻撃にネロスの軍勢は蹂躙され、全滅していった。

 
 別の戦地では魔物の大軍に包囲され、圧倒的な物量で蹂躙されそうになった事もある。
 しかし、その時こそがヒルダの本領を発揮する戦況でもあった。
 強大な力を持つ精霊を前後左右に配置し、近寄る魔物の大軍を次々と蹴散らす。
 ヒルダの使役する精霊が暴れまわり、ネロス側の軍勢は皆殺しにされていった。


 アルフレッドが話していた通り、ヒルダは神の一族最強の戦力として、ネロスの軍勢をことごとく叩き潰してゆく。

 局地戦線も大規模戦線も、ヒルダの大活躍によって神の一族・人間・シウスの分身達は常勝無敗を続け、ネロスを追い詰めてゆく。
 各地で勝利した人間達はそのまま戦列に合流し、シウスの軍勢は総勢10万を超える大軍となっていった。


 そしてついに、とある戦地で自軍を滅ぼされ孤立したネロスに全面包囲網を敷き、最終決戦を挑む事となる。

 ネロスは独り、散り散りに逃げ出した魔物達を憎悪しながら、シウスの大軍勢と対峙する。





 一方、その同時刻。

 星の遥か上空、星と宇宙の境目に光り輝く玉がフワフワと浮かんでいた。
 地上から一筋の淡く光る玉が上がり、光り輝く玉へどんどんと近付いてゆく。
 淡く光る玉は光り輝く玉の前まで来ると、その形状を変化させる。


 やがて人型の姿へと変わり、光り輝く玉へと言葉を発する。

 「シウス、久しぶりだな」
 「……クロノスか」

 光り輝く玉はシウスと呼ばれ、光る人型はクロノスと呼ばれた。


 シウスとクロノスは話し始める。

「今まで何をしていた、クロノス?」
「それはお互い様だろう? お前こそ何をしていたのだ、シウス?」
「……ネロスと私の愛する生命体との戦いを見守っていた」
「私も似たようなものだ。ずっと先の未来を見続けていた」
「何をしに来た? いよいよ私を消滅させて新たな神となりに来たか?」
「馬鹿な事を言うな。そのような面倒、私がするとでも思ったのか?」
「お前は私に背いた唯一の生命体だ。それくらいの事をして貰わないと、背かれ甲斐が無い」
「何を言う。これでも一応、作ってくれたお前を父と思っている。背きなどせぬ」
「一応…か」
「一応な」


 クロノスはシウスに話す。

「そろそろ降りて来るかと思ったのだが…降りて来る気配が無いので、寝ておるのかと思ったぞ」
「……悩んでおるのだ」
「悩む? ネロスを消滅させるかどうかにか?」
「そうだ。お前はどうすれば良いと思う?」
「消滅させろ」
「…………」
「消滅させずに封印で済ませると、先の未来で復活してまた戦争が始まるぞ」
「時の分岐で…そうならない未来は無いのか?」
「無い。断言する、どんな分岐を経てもネロスは再び復活する。お前を憎悪しながらな」
「本当に無いのか? お前の時を見る目に見落としは無いのか?」
「シウス、私の能力を把握しているだろう? 断じて見落としなど無い」
「そうか。消滅させねば……ならぬのか」


 ネロスの消滅を躊躇ためらうシウスに、クロノスは叱責する。

「シウスよ。まさか兄弟だから消滅を躊躇ためらっておるのか?」
「違う…いや、違わない」
「神らしくない言葉だぞ」
「ずっと考えていたのだ。なぜネロスがあの生命体を体内に取り込んだ理由をな」
「答えは出たのか?」
「まだ憶測だ。ネロスは…あいつは悩んだのではないだろうか。本当にあの生命体をばら撒いて良いのかどうかな」
「ばら撒いたではないか」
「あれが本当にネロスの意思だったのか分からない。ばら撒けばどれ程生命体に危険な存在となるか、自らの身体に取り込んで確認した為…その生命体に意思を乗っ取られたのではないかと私は思っている」
「では、ネロスを乗っ取った生命体がばら撒いた…と?」
「そう思わねば、ネロスが何故自らの肉体で試したのかの理由が付かぬのだ」
「ふむ、ネロスも躊躇ためらったという事か。しかし、結果は変わらぬ。全生命体の脅威はもう既に存在してしまった」


シウスはクロノスに聞く。

「クロノス、あの生命体は先の未来でどうなるのだ?」
「10年単位で他の生命体に死の病をもたらす。100年単位で更に蔓延し、1000年単位で数多くの生命体に死を撒き散らす」
「お前の目に、この星の生命体が絶滅する分岐は見えるか?」
「いや、今のところは見えぬ。今より2000年後に大半の生命体が絶滅する分岐がひとつあるだけで、その先の生命体はあれに打ち勝っている」
「そうか。我等の作った生命体は、逞しく生き残ってくれるか」
「今ネロスを消滅させればそうなる。もし消滅させなければ…分岐次第だが今より9000年から9500年の間に復活し、更に強力な生命体をばら撒き、全生命体が絶滅する分岐が数多く現れる」
「その分岐は回避出来るか?」
「確率で言ったほうが分かり易いか? ネロスが復活すればどの分岐を辿っても、90%で絶滅する」
「10%の確率で助かるのか」
「たったの10%だぞ?」
「その10%に私は関わるのか?」
「当然だ。お前が関わらなければ100%絶滅だ」
「……そうか」
「その10%にも更に分岐がある。分岐を誤れば…97%で絶滅だ」
「ふむ、3%はあるのか」
「シウスよ…お前まさか?」
「……そのまさかだ」


クロノスはシウスを諭す。

「シウス、悪い事は言わん。今すぐネロスを消滅させろ」
「実は…したくても出来ぬのだ。もう…私にそのような力は残っていない」
「…………」
「お前には見えるのだろう? 今の私にネロスを消滅出来るかどうかが」
「……ああ。70%でお前が勝って消滅に成功する」
「30%は負けて、ネロスに今すぐこの星を滅ぼされるのか…」
「今の30%を恐れ、未来の3%に賭けるつもりか?」
「ここまで頑張ってくれた私の可愛い子達に、30%もの確率で絶望を与えたくない」
「十三に分けた分身の力を取り戻せ。そうすれば確実に消滅させられる」
「それをするかどうかも、お前には見えるのだろう?」
「…………」
「私は十三の分身に与えた命、奪うつもりは全く無い」
「それを説得に来たのだが…無駄のようだな。1%の可能性に賭けたが、私も失敗したな」
「ははは。私は1%も分身を殺す気があったのか。0%だと思っていたわ」
「お前は厄介な神だよ、シウス」


 シウスはクロノスに話す。

「私は決めた。ネロスは封印に留める」
「……神の意思には逆らえまい」
「そこでクロノス、お前に頼みがある」
「何を頼まれるかも知っている」
「そうか、ならば話は早い。不出来な父を助けると思い、手を貸してくれ」
「致し方あるまい」
「では、私は行く。クロノス、お前はどうする?」
光の精霊バルキリーが時間の概念を教えてくれとしつこくてな、ついでに教えてやりに私も行こう」
 
 議論を終えたシウスとクロノスは、地上へと降りてゆく。





 地上ではネロスとシウスの十三の分身達が激闘を繰り広げていた。

 神の一族と人間達はそのあまりにも大規模な戦闘に、遠くから見守っているだけであった。
 
 神の一族が使役する精霊も戦闘に参加していたが、戦力と呼べるのは少数しか居なかった。


 ネロスは息も絶え絶えに、シウスの分身達を睨み付ける。

「ヌフゥッ……ハァ…ハァ………グフゥッ…」
「ネロスよ、ここが貴様の終焉の地ぞ!」
「我等十三柱神の力、思い知るがよいわ!」
「おうおう、人間があみ出した武器とやらを真似て作ってみたが、これは良いわ!」
「お前は小さいからのぅ。それがお似合いじゃ」
「脚や胴から作られたお前達とは大きさが違うんだよ!」
「手や足から出来た我等には丁度良い得物ぞ!」
「お前達油断するでない! まだネロスには息があるのだぞ!」
「この状況でも油断するなとは、流石は主の頭から作られた奴だ。我等とはおつむ・・・の出来が違うわ」
「我を小馬鹿にするでない!」
「ほれほれ、仲間割れしておるとネロスに反撃されてしまうぞよ?」
「ブレスを使える者は奴の動きを止めよ!」
「うむ! 承知!」

 シウスの分身達は様々な姿をしていた。
 巨大なドラゴンのような姿。
 人のような姿。
 四つ足の獣のような姿と、実に様々な姿をしていた。
 シウスの分身達はそれぞれが自分の役割を充分に理解し、着々と、確実にネロスを追い詰めてゆく。


 ブレスの能力を保有している分身達と精霊達は渾身の力を込め、ネロスに向かってブレスを吐く。

 超高温の炎。
 極寒の冷気。
 超高圧の水。
 物質を削り散らす砂嵐。
 収束された光の束。
 物質を崩壊させる漆黒の闇。
 ほとばしる雷。

 この星を構成するありとあらゆる物質とエネルギーが、ブレスとなってネロスに襲いかかる。

 ネロスは四方八方からブレスの直撃を受け、肉体の崩壊を必死に耐える。


 飛び交うブレスの間隙を縫い、カールソンの使役する光の精霊バルキリー3人は自分の体長と同じ位大きな剣を両手で力強く握りしめ、動きの止まったネロスの首めがけて突撃した。

 ドスゥッ

 3人の手にした剣は、ネロスの首筋に深々と突き刺さる。

「ウグオォォッ!」
「ミトラっ! フェトラっ! そのまま回転して斬り落とすぞ!」
「はいっ! 姉上っ!」
「跳ね飛んじゃえぇぇぇぇーっ!」
「小賢シイワ雑魚共ォォォッ!」

 ネロスは3人を握り潰そうと両手を首に近付ける。

 シウスの分身達から四体が突撃し、ネロスの両手に武器を突き刺し食い止める。

「甘いわぁぁぁっ!」
「させるものかぁぁぁっ!」
「喰らうがっ…よいわぁぁぁっ!」
「今だっ! やれバルキリーぃぃぃっ!」
「援護感謝っ! やれえぇぇぇぇっ!」
「いやぁぁぁぁぁっ!」
「おっりゃぁぁぁぁーっ!」
「グブアァァァッ! ……ア…ア………」

 ネロスの首は3人の光の精霊バルキリーによって跳ね飛ばされた。

 ネロスの頭が大地にズズゥンと大きな音を立てて落ちる。

 頭を失ったネロスは片膝をついて崩れ落ちる。

 シウスの分身達は叫びながらネロスに襲いかかる。

「今だっ! 喰いちぎってしまえぇぇぃっ!」
「おおおおおおぉぉぉっ!」
「がぁぁぁぁっ!」
「ごぉぁぁぁぁっ!」

 シウスの分身達は一斉に噛み付いたり、武器を突き立てて次々とネロスの身体をバラバラに裂く。



 ネロスの肉体は13個の肉塊へと変わり、ピクピクと痙攣を続けていた。


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