翼の民

天秤座

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プロローグ 命のバトン

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 うららかな昼下がり、とある自宅の部屋で1人の女が椅子に座りながら編み物をしている。
 女の背中には白くて大きな翼が2枚、身体の揺れに呼応しながらゆらゆらとなびいている。
 目の前にあるテーブルには編み終えた服が2着、置かれていた。
 その服はとても小さく、誰もが赤ん坊用の服と思うほどの大きさしかない。


 女は両手に持った2本の編み棒を下げ、コキコキと首を鳴らしながら独り言を呟く。

「………ふうっ、ちょっと休憩。あー、肩凝った。
 これが完成したら…丁度5組ね。
 あの2人、編み物出来ないから…あたしが作ってあげないとね。
 ふふっ…結局、あたしの子がこの谷では末っ子になっちゃっちゃ・・なぁ……」

 女は編みかけの服をテーブルの上に置き、両手でお腹をさする。
 女のお腹はパンパンに大きく、赤ん坊を身籠っている。
 既に臨月となり、いつ産気づいてもおかしくないような状況であった。


 女はお腹をさすりながら、自分の正面に向かって話しかける。

「昨日、一昨日と立て続けに産まれたから…今日産まれたら1日違いの3人兄弟、兄妹になるのかな?
 まっ、あなたがいったい何人の女を孕ませて・・・・・・・・・……どんくらい産ませたのか分かんないけどね?
 あたしもあなたとの赤ちゃん産んで、お母さんになるよ。
 例えあたしが死んでもちゃんと産むよ?
 大丈夫、死んだら死んだであなたの近くに………ふふっ、行けないか」

 女は哀しい顔で微笑みながら、目の前を見つめ続けた。

 女の目の前、そこにあるのは丁寧に飾られた鎧。
 窓辺から射し込む太陽の光で、淡く青白い光をキラリと反射させている。

 女が『あなた』と呼ぶものは―――鎧であった。


 初老の女が両手でお盆を持ち、台所からやって来る。
 お盆の上にはティーポットとティーカップが2組、お茶請けのお菓子が乗せられていた。


 初老の女はお盆をテーブルに置き、女の横にある椅子へ腰かけながら話す。

「お茶にしようか、クリス」
「ありがとう、お母様」
「それ、3着目かい?」
「うん。これが出来れば5組完成よ」
「あんたもマメだねえ。お兄ちゃん達の分も作るなんてさ」
「だってあの2人、いくら教えても不格好な毛玉モドキしか作れないんだもん。あたしが作ってあげなきゃ」
「まぁ、両陛下にはちょっと難しいかもねぇ。編み物なんておやりになった事、全く無いだろうし」
「でしょ? 子供の為に料理は徹底的に叩き込んだけどね。いくら谷の最長老とはいえさ、女としてはあたしのほうが先輩なんだもん」
「両陛下にそんな軽口叩けんのは、この谷じゃあんただけだよ」
「友達なんだからいいじゃない? グレイスには断られて寂しかったって、今でもたまに愚痴られるよ?」
「そりゃそうだろ。あんたったらホントに怖いモン知らずなんだから。あたしゃね、うちの娘が馬鹿で申し訳ございませんって、両陛下の元へ土下座しに行ったんだよ?」
「うん、それ2人から聞いたよ。あまりに可笑しくて笑われたんでしょ?」
「あたしゃもうね、申し訳ないのと恥ずかしいのとでずっと頭が上がんなかったよ」

 部屋で話している初老の女は母親のグレイス、女はその娘のクリス。


 グレイスはティーポットからカップへお茶を注ぎながら、クリスに話す。

「どうだい? 旦那のご機嫌は?」
「調子良さそうだよ? ほら、光ってる」
「無事に帰って来てくれるって…信じてたのにねぇ」
「しょうがないよ、あのクソ神に仕組まれてたんだもん」
「神様にクソなんて付けんじゃないよ」
「あいつを返してくれたら付けないよ。当のクソ神本人から末永く罵ってくれって言われてんだし、いいんだよ」
「………寂しいねぇ。旦那が鎧で帰って来るなんてさ」
「………うん。でも大丈夫、あいつはほら…この子遺してくれたし」
「無事に産まなきゃなんないね。じゃないと、両陛下もさぞや悲しまれるよ?」
「大丈夫よ。今も元気に胎内なかから蹴ってるもん」
「みんな首を長くして、産まれてくんの待ってるからね? 早く出て来ておくれよ?」

 クリスは両手で自分のお腹を愛おしくさすりながら微笑み、グレイスへ赤ん坊の進捗を伝える。
 グレイスはお茶を飲みながら娘の子、自分の孫へ想いを馳せた。
 
 とても穏やかで、幸せに包み込まれるような時間が流れてゆく。
 

 お腹の中から伝わる振動を両手で感じながら、クリスはグレイスに話す。

「ところでお父様は?」
「庭でまた木を切ってるよ。今度はシーソー作るんだってよ」
「え? この前ブランコ作ったばっかりでしょ?」
「2人で遊ばせたいんだとよ」
「まだまだ先の話でしょ。今から作ってどうすんの?」
「男ってな馬鹿なんだよ。特にあいつは何でも先走る大馬鹿さ。婿殿が産まれた次の日にあんたを嫁に貰ってくれってお願いしたくらいだ、こうなんのは分かってたよ」
「でもそれ、お母様も結構乗り気だったんでしょ?」
「まあね。どうせならあんたとくっ付けたかったって気はあったよ」
「お父様の事言えないじゃない?」
「あんな駄目亭主とあたしを一緒にしないどくれよ。あたしゃそこまで馬鹿じゃないよ?」
「でもさ、ミネルバはちゃんと育ててるじゃない?」
「まあね。あんたん時よりはちゃんと頑張ってるよ」

グレイスは内心、父親の奮闘ぶりに頼もしさを感じながら、クリスへ話した。


クリスは妹のミネルバについて、母へ疑問を投げかける。

「………ねえ? ミネルバって、ホントにお父様が名付けたの?」
「あんたまだそれ言ってんのかい? あたしゃ神様に誓って、あんたの旦那から子種を仕込んじゃいないよ?」
「だって…あいつがその名前決めたような気がしてなんないんだもん。例えあの子本人がその名を望んでお父様に伝えたとしてもさ、どう考えてもおかしいよ」
「確かに、偶然にしちゃ不思議だけどさ。間違いなくあたしとセルゲイの子で、あんたの妹だよ?」
「あのクソ神ならなんかしてそうでさ…叔母さんが突然消えたのもあって、またなんか仕組んだんじゃないかなって…今でも思ってるよ」
「いいじゃないか。ミネルバが叔母の生まれ変わり、もしくは神様が旦那の望みを叶えてくれた子であってもさ?」
「…まあね。ところでミネルバは?」
「外に居るよ。まだとち狂ったようにブランコで遊んでるけど、お昼もろくすっぽ食べずに出てったから、お腹減らしてそろそろこっち来るんじゃないかね?」
「あ、ホントだ。来たね」


 ドタドタドタ

 足音を響かせながら、4歳くらいの小さな女の子が部屋に入って来た。


 女の子は部屋へ入るなり、グレイスへ叫ぶ。

「おかあさん! みねるばおなかへった!」
「こーらミネルバ、騒いじゃ駄目よ。クリスお姉ちゃんの赤ちゃんがビックリしちゃうでしょ?」
「あっ、おかあさんごめんなさい。おねえちゃん、ごめんなさい」
「いいよミネルバ、赤ちゃんビックリしてないから」
「おねえちゃん、あかちゃんさわってもいい?」
「いいよ。でも、ちゃんと手は洗ってね?」
「うん。おとうさんからいわれて、もうあらったよ」
「良し良し、おいで?」
「うん。あかちゃんあかちゃん」

 女の子の名はミネルバ。
 グレイスの娘であり、クリスの妹でもあった。

 クリスにとっては当時の出来事もあり、消失した叔母の面影が見え隠れするミネルバの存在を常々疑問に思っている。



 クリスの前へやって来たミネルバは、真っ先にテーブルに置いてあるお茶請けのお菓子に両手を伸ばし、掴み取ってパクパクと食べる。
 3つ食べ終えるとその小さな両手をクリスのお腹にあてがい、さすりながら優しく話しかける。

「あかちゃん、はやくうまれてきてね? みねるば、おねえちゃんになってあげるね?」
「ふふっ、そうね? ミネルバも楽しみだよね?」
「うん。おねえちゃんのいもうとがみねるば、みねるばのおとうとかいもうとが、あかちゃんだよね?」
「んー…ちょっと違うかな? ミネルバは赤ちゃんの叔母さんだよ?」
「みねるば、あかちゃんのおばさんなの?」
「そうよ? だってこの子はお姉ちゃんの赤ちゃんだもん。あたしの妹のミネルバはね、赤ちゃんの叔母さんになるのよ?」
「そっかぁ。ねーあかちゃん、みねるばおばさんね、あかちゃんうまれるのまってるよー?」
「あ。ほらほら、赤ちゃんお返事したよ?」
「あーほんとうだ! あかちゃんぽこぽこって、おへんじした!」

 ミネルバは返事をし返そうと、クリスのお腹をポンポンと叩く。


 グレイスは慌ててミネルバを抱き上げ、叱りつける。

「こらっ、叩いちゃ駄目でしょ。赤ちゃんビックリして泣いちゃうから」
「大丈夫よお母様。これくらいじゃこの子はビクともしな………い」
「ん? どうしたんだいクリス?」
「いや…ちょっと…あれっ?」
「もしかして…下着湿ってきたのかい?」
「………うん。お母様、ちょっと見てくれない?」
「あいよ。ミネルバ、ちょっとお父さん呼んで来て」
「うん。おかあさん」

 グレイスに下ろされたミネルバは、外に居る父親セルゲイを呼びに駆け出して行った。


 グレイスは一度台所へ行き、手を綺麗に洗ってから戻って来る。
 そしておもむろに右手をクリスの下着の中へと滑り込ませ、人差し指を膣内へと差し込んで状況を調べる。

「ちょっと…じっとしてなよ?」
「うん」
「………こりゃ…もしかすると…今日かも知んないね」
「え? 今日?」
「ああ。この粘り気………おしるしかも知んないよ」
「おしるし?」
「………うん、匂いも間違いなくそれだ。こりゃ急いだほうがいいね」

 グレイスは右手の人差し指でクリスの膣内から拭った液体を親指とこすり合わせ、匂いを嗅いで出産が間近であると確信する。


 グレイスの真剣な表情に、クリスは段々と不安になりながら話す。

「いよいよ…産まれるの?」
「前兆のおしるしが出て来たよ。痛みはまだ出てないかい?」
「う…うん。まだ痛くは…なってない」
「いいかいクリス、よくお聞き。そのうち物凄い痛みが襲ってくるけどね、苦しいからといって絶対にいきんじゃ駄目だからね?」
「痛いっては聞いてるけど…ホントに痛いの?」
「そりゃもう想像を絶するとんでもない痛みだよ。辛くて苦しいだろうけど、みんなからいきんでいいって言われるまで絶対に我慢するんだよ? じゃないと赤ちゃん、下手すりゃあんたまで死ぬかも知んないからね?」
「えっ………」
「赤ちゃんはね、あんたがちゃんと産道を開ききる前に出てきちゃうとね、翼が産道に引っ掛かってそのまま死んじゃうんだよ」
「あ…あたしがちゃんと産む準備出来てないと…あたし自身が赤ちゃん殺しちゃうの?」
「ああそうさ。だからね、みんなからいきんでいいって言われるまで、ずっと我慢するんだよ?」
「お、お母様。あたし…怖い………怖いよ」
「大丈夫だよ。あんたの旦那はね、そりゃもう立派なモン持ってたんだ。あんたソレで何度も突かれまくられたろ?」
「いや…それ、今言う話?」

 グレイスから赤裸々な事を言われたクリスは、顔を赤くした。

 
 娘の赤ら顔をよそ目に、グレイスは少しでも娘の不安を解消させようと話す。

「あんたのアソコはね、旦那に充分なほど広げられてたんだよ。赤ちゃんくらいポンッてね、産めるって」
「確かに…おっきすぎて何度もそのうち殺されるっては思ってたけど…さ」
「旦那はちゃんとね、仕事してくれてたんだよ? 子種と一緒に、あんたの産道も広げてくれてたんだよ?」
「お母様…こんな時に冗談言わないでよ」
「冗談なんかじゃないよ、本気さ。あんなバカでっかいモン突っ込まれ続けたあんたはね、よっぽどヘマでもしない限りちゃんと産めっから」
「イザベラもローラも…それで産めたの…かな?」
「そうさ。あんたは見てないけどね、そりゃもうスポーン! って出てきたんだから」
「ホ、ホントに…大丈夫なの?」
「大丈夫、この日の為にみんな準備してたんだから。昨日も一昨日もちゃんと無事に産まれてんだ。あんたも頑張んな?」
「でも…怖い。あたし…失敗しそうで怖いよ…」
「今からそんな弱気になってんじゃないよ! あんたカーソンの嫁だろ! この世でたった一人の! カーソンに選ばれたお嫁さんだろ!?」
「………うん。あたしが…ちゃんと産まなきゃ…あいつの、カーソンの赤ちゃんがこの世に産まれてこれない…」
「そうだよ! 頑張れ! 大丈夫! あんたなら産めるっ! イザベラ様もローラ様もちゃんと頑張って産んだんだ! あんたが出来なくてどうすんのさ!」


 ドドドドドド

 けたたましい足音を立てながら、男が部屋へと飛び込んでくる。


 男は狼狽しながらグレイスへ話す。

「お、おい! まさかクリス、産まれそうなのか!?」
「そうだよっ! もういつ始まってもおかしくないよっ! ほれっ! 準備始めなっ!」
「おっ、おうっ! 湯沸かすのが先か!? ヨミ婆さん呼んでくるのが先か!?」
「お湯なんて後でいいっ! 先にヨミばあちゃん呼んできな!」
「わっ、わわわわ…」
「しっかりしな! ほれっ! 無事に孫の顔拝みたかったらさっさと行きな!」
「おっ、おうっ!」
「まずは先にヨミばあちゃん! すれ違う連中にも産まれそうだって話すんだよっ!」
「任しとけっ! クリス! みんなが助けてくれっからな! 大丈夫だ! いざとなったらヨミ婆さんがお前の腹かっさばい――」
「余計な事言うなこの駄目亭主っ! とっとと行きやがれっ!」
「うっ…すまねえっ! 行ってくるっ!」

 クリスの父、セルゲイは大急ぎで部屋を飛び出し、けたたましく扉を蹴飛ばして外へと出て行った。


 グレイスはクリスに安静を言いつけ、部屋を出て行く。

「じっとしてなさい。あたしはお産床準備しに行くからね、良くない事は考えるんじゃないよ?」
「うん。ちゃんと産む事だけ考える」
「ちょっとでも痛くなってきたら呼ぶんだよ? すぐ飛んでくっからね!」
「お願いします…お母様」
「任しときな! さあクリス! こっからが踏ん張りどころだよ!」

 グレイスは隣の部屋にあるベッドの布団をはぎ取り、前もって準備していた新品のシーツに交換を始めた。



 独り部屋に残されたクリスは椅子に座ったまま両手をギュッと組み、額にあてがいながらぶつぶつと呟く。

「クソ神様、お願いします。
 この子を無事に産ませてくれたらもう、クソ神なんて言いませんから…。
 お願いします、無事に産ませて…お願いしますっ!
 クソ神様…助けて! あたし、失敗出来ない! これだけは絶対に失敗出来ないっ!
 お願いクソ神様っ! あたしを助けてっ!
 イザベラ! ローラ! 無事に産まれてくれるよう…祈ってて!
 カーソン……助けて……。
 嫌だ……嫌だよ……絶対嫌だよ……。
 イザベラもローラも、ちゃんとあなたの子供産んだってのに…。
 あたしだけ……あなたとの愛が結果にならないなんて……嫌だよ……」



(大丈夫だよクリス。お前なら産める。心配すんな、お前なら産めるさ)

「!? ……カーソン?」

 クリスは顔を上げ、目の前の鎧を見つめる。
 鎧は淡く青白い光を、その全身から放ち続けていた。


 クリスはボロボロと涙をこぼしながら震える声を振り絞り、鎧に話しかける。

「………ありがとう。あたし…頑張ってあなたの子…産む…ね? 応援してて…ね?」




鎧は静かに、淡く青白い光を放ち続けている。


――まるでこれから始まる、クリスの出産を応援しているかのように――



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