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マリル、チャンスを掴む
魔女見習いは王女の復讐の依頼を受けた
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マリルがサンサの弟子になってから、二年と数カ月ほど経ち、マリルは十二歳になった。
背だけはすくすく伸びて、一六〇cmを少しだけ超えるサンサと目線がほぼ変わらなくなり、実年齢よりも四、五歳は年上に見える
まったくどこまで伸びるんだかとサンサが呆れる度に、マリルは笑顔で、早く大きくなってお師匠様の役に立つって約束したんだもんと返す。
明るく素直な性格はそのままだが、サンサが仕掛ける捻った魔法にも、マリルは素早く状況を読み、対応できるようになっていた。
そんな可愛い弟子のために、サンサは母親役も買って出て、食事にも手をかけてやっている。今朝もオムレツに使う新鮮卵を、家から数メートル先の鳥小屋に取りに行くところだった。
その鳥小屋は二年前、マリルがサンサの結界を破ってここに侵入したときに、追い払おうとしたサンサを閉じ込めようとして、木の根を編んで作った超特大サイズのかごだ。後からサンサが上辺に屋根と、側面に木の板を貼り付けて鶏小屋に改造したのだが、とても役に立っている。
マリルは今日も朝から元気で、サンサの後をついて回りながら、いつものおねだりを始めた。
「ねぇ、お師匠さまったら、いい加減私にも魔術師の免許皆伝の認定証をくださいな。サンサさまは、いつも私の魔力量はすごいって感心して下さるじゃないですか。厳しい修行も頑張ってきたし、古代魔法だってもう少しで習得できそうなんです。ねっ、ねっ、お願いします」
亜麻色の髪を振り乱し、大魔導師サンサの周りを右へ左へ移動するマリルは、何とか主張を受け入れてもらおうとして、サンサがドアノブを掴む前に、魔法でドアを開け、杖をつく先の落ち葉や草を消す。
通常魔女が魔法を使う際に用いる杖や呪文を、マリルは必要としない。少し人差し指を上げて念じれば、指先から魔力が飛び出していく。肩で切りそろえた白い髪を揺らしてサンサが振り返り、肩を竦めてハァとため息をつく。
「全くマリルは落ち着くということを知らないんだからね。背も高くて体つきも早熟だから、一六歳くらいに見えるけれど、中身はまだまだ子供だ。なのに一端に免許皆伝だと寝言を言う。困った子だ」
「意地悪!」
サンサが鶏小屋で産み落とされた卵を手に取るのを見計らい、マリルが指を上げた。卵にひびが入り、いきなりひよこが顔を出す。
「マリル~~~っ!」
「だって、お師匠さまが意地悪なんだもん。ちょっとぐらいチャンスをくれたっていいじゃない」
「そんなかわいい膨れっ面をして、大きな瞳で睨んだって、少しも怖くないよ。それどころか、ますます独り立ちをさせるのが心配になるね」
とりあえず、まだ力不足だとマリルに分からせようと決めたサンサが、手の上で頭に殻を貼りつけたままピーピー鳴くひよこに杖を振り、短い呪文を唱える。
急に膨れ始めたひよこがサンサの手に乗り切らなくなり、地面に降りる。どんどん大きくなって幼児ほどの背丈になった。
大きくてもひよこのままなら、まだかわい気があるが、半目で睨むひよこは、正直いって不気味だし、近寄りがたい。しかも三角の卵の殻が頭から背筋に沿ってギザギザに並んでいる。見るからに狂暴そうなひよこが、キーッ、と鋭い鳴き声を上げ、口から炎を吐いた。
「きゃっ。火を吐くなんてすごいわ。背中のギザギザがドラゴンみたい! ぴよドラって呼んでもいいかしら?」
大喜びして手を叩くマリルを、ぴよドラがギロリと睨んだ。
大きく息を吸ったぴよドラの胸が膨らみ、くちばしが開く。
「ちょ、ちょっと待って。私に向かって吐くのはやめて! 丸焼けにされちゃう」
ゴ~~~~~ッ!
待ってと言っても聞かずに、火炎がマリルに噴射された。
マリルは森の木を盾にしながらジグザグに逃げていくが、ぴよドラが追ってくる。左足の真横に生えていた草がボッと燃えた。
「お師匠さま助けて~、蒲焼になっちゃう」
「フッフッフッ……炎は幻覚だ。火が熱いと感じるのは、マリルの知覚・感覚を引き出す魔法からきている。止めてやってもいいが、マリルが願いを取り下げるならな」
「ひど~い。弟子を魔法で脅すなんて。ギャッツ。あっちっち。ぴよドラいい加減にせ~よ!」
マリルが木の陰から飛び出ると、ぴよドラが獲物を捕らえられる喜びに短い羽を羽ばたかせ、くちばしを開く。
マリルが指を振ったのと、ぴよドラが火を吐いたのは同時。マリルは仁王立ちのまま逃げもしない。さすがに焦ったサンサが、保護魔法を使うために杖を振り上げる。
ところが、ぴよドラのくちばしからは、数センチほどの炎が上がっただけで、プスンと煙がたなびいただけだった。
「マリル。こいつに何をした」
「えっと~。火加減ができた方が便利かなっと思って、調節レバーをつけました」
サンサがぴよドラに近づくと、背中ににょきっと突起が出ている。マリルがぴよドラの頭部側に倒れていた突起を尻尾側に勢いよく倒すと、さきほどは不完全燃焼したように燻り出た火が、今度は大きな炎を勢いよく遠くの方まで噴射して、辺りをオレンジ色に染めた。
エッヘンと咳をして、両手を腰に当てたマリルが、サンサにどんなもんだとアピールする。
サンサは渋面のまま杖を振り、ぴよドラをひよこに戻して、転移魔法で鶏小屋へ送った。
「こんな子供騙しの魔法で勝負がついただのと勘違いをするな。火だって紛いものなんだから」
「お師匠様が私を傷つけないように、手加減を加えてくれたことぐらい分かっていますよ。だから私も仕留めずに、ぴよドラをおもちゃみたいにしたんです。お師匠様のおかげで、私は難しい魔法も、さっきみたいに瞬時に対処できる魔法も使えるようになりました。なのに、どうして認めてくれないんですか?」
「力は認めている。だが、子供に魔術の仕事が回ってはこない。問題なのはマリルの容姿だ。社交界デビューを果たせる年齢に見えるほど、マリルは早熟でかわいらしいのだ。危険な目にあうのは目に見えている」
「それなら、お師匠さまも街に出て、私が一人でもやっていけると分かるまで、保護者として私の傍についてもらえませんか」
「そうしたいのは山々だが、なぜここに隠れているのか忘れないでくれ。私の存在をあやつが察知すれば、必ずまた戦いを挑んでくるだろう。マリルを危険な目にあわせるわけにはいかないんだ。水晶や偵察に出した昆虫を通してあやつの行動を見張っているのだが、前回私との闘いで敗れて加護魔法をかけられたことで、あやつはいたくプライドを傷つけられたようで、まだ私を探している。今あやつを刺激するわけにはいかないのだ」
「分かりました。もういいです」
「そうか、分かってくれたか。あと三年も待てば、依頼を受けるのにも十分適した歳に……」
「いいえ。認定証がもらえないなら、荷物をまとめて、他の魔術師を探しに行きます。お師匠さまなんて大嫌いになるんだもん」
目を潤ませたマリルが、それではと頭を下げてから、くるりと踵を返し、すたすたと家の方に歩き始める。
慌てて追いかけたサンサは、マリルの前に回り込み、大きく両腕を広げて通せんぼをした。
「待て。お前がそこまで言うのなら、チャンスをやろう。ここを出て初めて会った人間から仕事の依頼を受けよ。転移魔法で街中に行くのは禁止する。歩いていける距離内で見つけなさい。最初の人物から仕事を得られず、次の人物をあたった時点で失格。最初の人物の依頼を成し遂げたら、魔術師の認定証を与えよう」
「ほんとですか? お師匠さま、嬉しいです。チャンスを下さってありがとうございます。さっそく出かけなくっちゃ。以来を片付けるまでに二三日もあれば十分ね。今度こそ認定証がもらえるんだわ。楽しみ過ぎてワクワクしちゃう! お師匠さま大好き!」
マリルはサンサに抱きつくと、すぐに離れて、行ってきますと言った。
「ああ、気を付けて。無理をするんじゃないよ。試験は一回きりじゃないんだから」
はーいと聞こえた返事は、もうだいぶ先にってしまったマリルのものだ。
「本当に子供なんだから。考えれば無理難題をふっかけたと分かりそうなものなのに」
ここから歩いて人のいるところにいくとすれば、国境を目指すしかない。大抵は人々は馬車か馬に乗って通り過ぎ、目的地へと急ぐから、マリルが最初の人物に依頼を受ける確率は、かなり低くなるだろう。
ふふっとほくそ笑んだサンサは、近くを飛んでいる蜂に魔法をかけ、マリルを尾行して様子を知らせるように命令した。
背だけはすくすく伸びて、一六〇cmを少しだけ超えるサンサと目線がほぼ変わらなくなり、実年齢よりも四、五歳は年上に見える
まったくどこまで伸びるんだかとサンサが呆れる度に、マリルは笑顔で、早く大きくなってお師匠様の役に立つって約束したんだもんと返す。
明るく素直な性格はそのままだが、サンサが仕掛ける捻った魔法にも、マリルは素早く状況を読み、対応できるようになっていた。
そんな可愛い弟子のために、サンサは母親役も買って出て、食事にも手をかけてやっている。今朝もオムレツに使う新鮮卵を、家から数メートル先の鳥小屋に取りに行くところだった。
その鳥小屋は二年前、マリルがサンサの結界を破ってここに侵入したときに、追い払おうとしたサンサを閉じ込めようとして、木の根を編んで作った超特大サイズのかごだ。後からサンサが上辺に屋根と、側面に木の板を貼り付けて鶏小屋に改造したのだが、とても役に立っている。
マリルは今日も朝から元気で、サンサの後をついて回りながら、いつものおねだりを始めた。
「ねぇ、お師匠さまったら、いい加減私にも魔術師の免許皆伝の認定証をくださいな。サンサさまは、いつも私の魔力量はすごいって感心して下さるじゃないですか。厳しい修行も頑張ってきたし、古代魔法だってもう少しで習得できそうなんです。ねっ、ねっ、お願いします」
亜麻色の髪を振り乱し、大魔導師サンサの周りを右へ左へ移動するマリルは、何とか主張を受け入れてもらおうとして、サンサがドアノブを掴む前に、魔法でドアを開け、杖をつく先の落ち葉や草を消す。
通常魔女が魔法を使う際に用いる杖や呪文を、マリルは必要としない。少し人差し指を上げて念じれば、指先から魔力が飛び出していく。肩で切りそろえた白い髪を揺らしてサンサが振り返り、肩を竦めてハァとため息をつく。
「全くマリルは落ち着くということを知らないんだからね。背も高くて体つきも早熟だから、一六歳くらいに見えるけれど、中身はまだまだ子供だ。なのに一端に免許皆伝だと寝言を言う。困った子だ」
「意地悪!」
サンサが鶏小屋で産み落とされた卵を手に取るのを見計らい、マリルが指を上げた。卵にひびが入り、いきなりひよこが顔を出す。
「マリル~~~っ!」
「だって、お師匠さまが意地悪なんだもん。ちょっとぐらいチャンスをくれたっていいじゃない」
「そんなかわいい膨れっ面をして、大きな瞳で睨んだって、少しも怖くないよ。それどころか、ますます独り立ちをさせるのが心配になるね」
とりあえず、まだ力不足だとマリルに分からせようと決めたサンサが、手の上で頭に殻を貼りつけたままピーピー鳴くひよこに杖を振り、短い呪文を唱える。
急に膨れ始めたひよこがサンサの手に乗り切らなくなり、地面に降りる。どんどん大きくなって幼児ほどの背丈になった。
大きくてもひよこのままなら、まだかわい気があるが、半目で睨むひよこは、正直いって不気味だし、近寄りがたい。しかも三角の卵の殻が頭から背筋に沿ってギザギザに並んでいる。見るからに狂暴そうなひよこが、キーッ、と鋭い鳴き声を上げ、口から炎を吐いた。
「きゃっ。火を吐くなんてすごいわ。背中のギザギザがドラゴンみたい! ぴよドラって呼んでもいいかしら?」
大喜びして手を叩くマリルを、ぴよドラがギロリと睨んだ。
大きく息を吸ったぴよドラの胸が膨らみ、くちばしが開く。
「ちょ、ちょっと待って。私に向かって吐くのはやめて! 丸焼けにされちゃう」
ゴ~~~~~ッ!
待ってと言っても聞かずに、火炎がマリルに噴射された。
マリルは森の木を盾にしながらジグザグに逃げていくが、ぴよドラが追ってくる。左足の真横に生えていた草がボッと燃えた。
「お師匠さま助けて~、蒲焼になっちゃう」
「フッフッフッ……炎は幻覚だ。火が熱いと感じるのは、マリルの知覚・感覚を引き出す魔法からきている。止めてやってもいいが、マリルが願いを取り下げるならな」
「ひど~い。弟子を魔法で脅すなんて。ギャッツ。あっちっち。ぴよドラいい加減にせ~よ!」
マリルが木の陰から飛び出ると、ぴよドラが獲物を捕らえられる喜びに短い羽を羽ばたかせ、くちばしを開く。
マリルが指を振ったのと、ぴよドラが火を吐いたのは同時。マリルは仁王立ちのまま逃げもしない。さすがに焦ったサンサが、保護魔法を使うために杖を振り上げる。
ところが、ぴよドラのくちばしからは、数センチほどの炎が上がっただけで、プスンと煙がたなびいただけだった。
「マリル。こいつに何をした」
「えっと~。火加減ができた方が便利かなっと思って、調節レバーをつけました」
サンサがぴよドラに近づくと、背中ににょきっと突起が出ている。マリルがぴよドラの頭部側に倒れていた突起を尻尾側に勢いよく倒すと、さきほどは不完全燃焼したように燻り出た火が、今度は大きな炎を勢いよく遠くの方まで噴射して、辺りをオレンジ色に染めた。
エッヘンと咳をして、両手を腰に当てたマリルが、サンサにどんなもんだとアピールする。
サンサは渋面のまま杖を振り、ぴよドラをひよこに戻して、転移魔法で鶏小屋へ送った。
「こんな子供騙しの魔法で勝負がついただのと勘違いをするな。火だって紛いものなんだから」
「お師匠様が私を傷つけないように、手加減を加えてくれたことぐらい分かっていますよ。だから私も仕留めずに、ぴよドラをおもちゃみたいにしたんです。お師匠様のおかげで、私は難しい魔法も、さっきみたいに瞬時に対処できる魔法も使えるようになりました。なのに、どうして認めてくれないんですか?」
「力は認めている。だが、子供に魔術の仕事が回ってはこない。問題なのはマリルの容姿だ。社交界デビューを果たせる年齢に見えるほど、マリルは早熟でかわいらしいのだ。危険な目にあうのは目に見えている」
「それなら、お師匠さまも街に出て、私が一人でもやっていけると分かるまで、保護者として私の傍についてもらえませんか」
「そうしたいのは山々だが、なぜここに隠れているのか忘れないでくれ。私の存在をあやつが察知すれば、必ずまた戦いを挑んでくるだろう。マリルを危険な目にあわせるわけにはいかないんだ。水晶や偵察に出した昆虫を通してあやつの行動を見張っているのだが、前回私との闘いで敗れて加護魔法をかけられたことで、あやつはいたくプライドを傷つけられたようで、まだ私を探している。今あやつを刺激するわけにはいかないのだ」
「分かりました。もういいです」
「そうか、分かってくれたか。あと三年も待てば、依頼を受けるのにも十分適した歳に……」
「いいえ。認定証がもらえないなら、荷物をまとめて、他の魔術師を探しに行きます。お師匠さまなんて大嫌いになるんだもん」
目を潤ませたマリルが、それではと頭を下げてから、くるりと踵を返し、すたすたと家の方に歩き始める。
慌てて追いかけたサンサは、マリルの前に回り込み、大きく両腕を広げて通せんぼをした。
「待て。お前がそこまで言うのなら、チャンスをやろう。ここを出て初めて会った人間から仕事の依頼を受けよ。転移魔法で街中に行くのは禁止する。歩いていける距離内で見つけなさい。最初の人物から仕事を得られず、次の人物をあたった時点で失格。最初の人物の依頼を成し遂げたら、魔術師の認定証を与えよう」
「ほんとですか? お師匠さま、嬉しいです。チャンスを下さってありがとうございます。さっそく出かけなくっちゃ。以来を片付けるまでに二三日もあれば十分ね。今度こそ認定証がもらえるんだわ。楽しみ過ぎてワクワクしちゃう! お師匠さま大好き!」
マリルはサンサに抱きつくと、すぐに離れて、行ってきますと言った。
「ああ、気を付けて。無理をするんじゃないよ。試験は一回きりじゃないんだから」
はーいと聞こえた返事は、もうだいぶ先にってしまったマリルのものだ。
「本当に子供なんだから。考えれば無理難題をふっかけたと分かりそうなものなのに」
ここから歩いて人のいるところにいくとすれば、国境を目指すしかない。大抵は人々は馬車か馬に乗って通り過ぎ、目的地へと急ぐから、マリルが最初の人物に依頼を受ける確率は、かなり低くなるだろう。
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