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夜闇にゆらゆらと揺れる炎の灯り。
耳をつんざく悲鳴と怒号。
「ーーーーー金目の物は根こそぎ掻っ攫え!村人は見つけ次第殺しちまえ!」
放火に強奪、殺人といった惨たらしい光景を前にし、一人、また一人と斬り殺しては高笑いを上げる野蛮人の群れ。
小さな村は盗賊からの襲撃を受け、ものの数分で壊滅的な状況に陥っていた。
ーーーーー楽しそうな声・・・・・
村の隅に置かれた一つの古屋。
その地下に押し閉じ込められた少女が村の騒ぎに目を覚ました。
ーーーーー薬が切れたのね・・・・・今なら出られそう・・・・・
拘束もされずにゴミの様に投げ捨てられていた少女は弱り切った身体を起こし、目の前の扉に手を掛けた。
扉を開くと地上から差す炎の灯りが道標となり、地上へと繋がる階段を上がり、その少女は数ヶ月ぶりに外へと出たのだった。
そこですぐさま目に入ったのは同郷の者たちが見知らぬ人間の手により次々と斬殺されていく惨状だった。
その光景を目の当たりにし、言葉も出ず立ち尽くしていると、少女の前に逃げ惑う村人の一人が現れた。
「な・・・なんでお前が、呪われた子がここにーーーーーッ!!?」
そう叫んだ村人はそれ以上何も言わなくなった。否、言えなくなったのだ。
それは彼女が刃の振り方を覚えたからだった。
その村人は頭と胴体を斬り離され、地面に転がった。
「素敵・・・!」
薄汚れた布切れに鮮血を滲ませ、少女は恍惚な笑みを浮かべる。
おどろおどろしく揺れる炎に地面を彩る真っ赤な血。そして大嫌いな人間たちの悲鳴にそんな人間たちを一人ずつ黙らせる愉快な人間たちの小気味いい笑い声。
少女は夢心地な気分でそんな彼らに接触しようと近付いた。
「なんだ?ガキが一人でこっちに来るぞ?」
「殺すかーーーーー」
「待て!どうやら女みたいだ。あれはあれで金になる。こっちに来るってんなら生捕にして後で奴隷市にでも売りにいきゃいい」
そんな彼らの思惑も知らずに少女は彼らの元へと近寄り、何の恐怖も躊躇いもなくこう言った。
「ーーーーー私とお友達になりましょう」
それが世界中にその悪名を轟かせていた極悪非道の盗賊団"紅"と、呪われた子供と呼ばれた少女の運命的な出会いとなった。
耳をつんざく悲鳴と怒号。
「ーーーーー金目の物は根こそぎ掻っ攫え!村人は見つけ次第殺しちまえ!」
放火に強奪、殺人といった惨たらしい光景を前にし、一人、また一人と斬り殺しては高笑いを上げる野蛮人の群れ。
小さな村は盗賊からの襲撃を受け、ものの数分で壊滅的な状況に陥っていた。
ーーーーー楽しそうな声・・・・・
村の隅に置かれた一つの古屋。
その地下に押し閉じ込められた少女が村の騒ぎに目を覚ました。
ーーーーー薬が切れたのね・・・・・今なら出られそう・・・・・
拘束もされずにゴミの様に投げ捨てられていた少女は弱り切った身体を起こし、目の前の扉に手を掛けた。
扉を開くと地上から差す炎の灯りが道標となり、地上へと繋がる階段を上がり、その少女は数ヶ月ぶりに外へと出たのだった。
そこですぐさま目に入ったのは同郷の者たちが見知らぬ人間の手により次々と斬殺されていく惨状だった。
その光景を目の当たりにし、言葉も出ず立ち尽くしていると、少女の前に逃げ惑う村人の一人が現れた。
「な・・・なんでお前が、呪われた子がここにーーーーーッ!!?」
そう叫んだ村人はそれ以上何も言わなくなった。否、言えなくなったのだ。
それは彼女が刃の振り方を覚えたからだった。
その村人は頭と胴体を斬り離され、地面に転がった。
「素敵・・・!」
薄汚れた布切れに鮮血を滲ませ、少女は恍惚な笑みを浮かべる。
おどろおどろしく揺れる炎に地面を彩る真っ赤な血。そして大嫌いな人間たちの悲鳴にそんな人間たちを一人ずつ黙らせる愉快な人間たちの小気味いい笑い声。
少女は夢心地な気分でそんな彼らに接触しようと近付いた。
「なんだ?ガキが一人でこっちに来るぞ?」
「殺すかーーーーー」
「待て!どうやら女みたいだ。あれはあれで金になる。こっちに来るってんなら生捕にして後で奴隷市にでも売りにいきゃいい」
そんな彼らの思惑も知らずに少女は彼らの元へと近寄り、何の恐怖も躊躇いもなくこう言った。
「ーーーーー私とお友達になりましょう」
それが世界中にその悪名を轟かせていた極悪非道の盗賊団"紅"と、呪われた子供と呼ばれた少女の運命的な出会いとなった。
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