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聞いてしまった音
しおりを挟むいつの間にか寝てしまっていた私は今もルドーさんに抱っこされている。
目を覚ましていたが心地よさにこのままもう一度眠ってしまいたい…とウトウトしていた。
そして地面に降りたのか少し重力を感じた。
掴んだままの手はこのままにルドーさんの胸に頬を寄せて厚かましくも二度寝をかまそうとしていた。
眠い…このままがいい。
ドアが開けられ室内に入ったが当然私の家ではない。
あれ?と思ったが私が起きないからホテルにでも放り込まれるのか。と思っていた。
しかしルドーさんの香りがする…
抱っこされているからもあるだろうが、空気が、室内がルドーさんの匂いでいっぱいだった。
もしかしてルドーさんの家⁈
そして靴を脱がされるとベッドに降ろされた。
ルドーさんの家…そしてこの柔らかい感覚は…ベッド⁈
緊張と戸惑いで思わずギュッと力が入ってしまい、掴んだままになってしまった。
ヤバい。そっと手の力を抜こうとしたがそのままルドーさんが横に入ってきてしまった。
えええ!
一緒に寝るの?同じベッドで?
ルドーさんてそういうキャラだっけ⁈
いや、私がベッド使って…
家主のルドーさんが床とかソファーで寝るそうがおかしいのか?
ん?どういうこと?
パニックになり、完全に起きるタイミングも失った。
そのまま寝たフリを続けていると…
キス…… された?
ほっぺに柔らかい感触。
そしてそのまま抱きしめられる
頭を撫でられ何度もキスされている。
それはまるで愛しい人、恋人にするような甘くて優しいキスだった。
しばらくすると飽きたのか部屋から出たルドーさん。
思わず起き上がり周りを見た。
「え?ルドーさんだよね?誰かにすり替わってないよね?」
寝室はシンプルな家具が置かれていて、淡いランプが付いていた。ベッドサイドに置かれた本は間違いなくルドーさんが使っている魔導書だ。
シャワーを浴びている音が聞こえてきたため、この隙に帰ろうか…起きたと声をかけにいくか…このまま起きて待っていようか。迷っていた。
ただ面と向かって話すのはさっきのキスを思い出して顔に出てしまいそうなので避けたい。
かと言って何も言わず帰るのも、さっき起きてたと言っているようなものだし心配もかけてしまうだろう。
そして出した結論は、「いま」起きたことにしておいて、シャワー室にいるルドーさんにドア越しに声をかけてベッド以外で寝るか家が近ければ帰ろう!ということだった。
寝室を出て音がする方へ足を進める。
そーっとドアを開けると脱衣所だった。
ただ何て声をかけようか…タイミングをはかっているとルドーさんの艶かしい声が聞こえてしまった。
「くっ…うっ…!はぁ」
そしてクチュクチュという音。
シャワーの流れる音と一緒に聞こえてしまった。
オナニーしているる。
風俗店を経営している私だ。
聞き間違えるはずがない。
これはお邪魔できないし、声をかけられるはずもない。
気付かれないようにそっと扉を閉めて寝室に戻って作戦を立て直さなければ!
そう思ったそのとき「あっ!アンナっ…くっ!」
自分の名前を呼びながら果てる声を聞いてしまった。
え?私?オカズはわたし⁈
何度も聞いた少し低めの優しい声。ルドーさんに間違いないのだけれど…
さっきのキスもやはりルドーさんなんだと思いドキドキした。
ルドーさんが私を思いながらオナニーしている。
そしてシャワーの水音とは別にボタボタと液体が大量に落ちる音もした。
オナネタにされ、大量に射精したルドーさんのことを思うと嫌悪感ではなく興奮した。
もっとして欲しい。もっと聞きたい。名前を呼ばれたい。
寝室に戻らず耳を澄ましてしまう。
するとルドーさんは次の射精に向けて再び手を動かしているようだ。
初めて見たときも一回では終わらなかった。
あの時みたいに大きなモノを握り、手を動かしながらも射精間近になると腰を突き上げるように振っているのか…と想像し下着の中が濡れてしまう。
そっと指を入れルドーさんの吐息と音を聞きながらオナニーしてしまう。
もしドアを開けられたらオナニーしているのがバレてしまう。絶対してはいけない場所でシているのにやめられない。
クチュクチュと音がしていて聞こえてしまうかもしれない。
そしてルドーさんの2回目が終わろうとしている。
「ぁ…はぁ…はぁ…アンナ!…でる!」
名前を呼ばれて私もイってしまう。
自分に出されたような感覚になり大量の精液をかけられたことを想像し最高に興奮した。
さすがにもう出てくるかもしれない。
急いで指を抜き、ゆっくりとドアを閉めて寝室に戻った。
心臓がバクバクとうるさくて仕方がない。
起きておこうか…もういっそのこと寝たフリをしていようか…。
しかししばらくしてもルドーさんは戻ってこないし、シャワーも止まらない。
もしかしたらまだ…もう一度抜いているのだろうか。
私ももう一度シたい。と思ったがいつ戻ってくるかも分からないので我慢して気持ちを落ち着かせていた。
そしてシャワーが止まりかちゃかちゃと音がした後、足音が近づいてきた。
迷ったがまともに顔を見れる自信がないため寝たフリをした。
寝室に戻ってきたルドーさん。
ベッドに座ったのか少しベッドが沈んだ。そして頭を撫でられる。
頭から手が離れ、すこし寂しく思っていると布が擦れる音がする。
そしてまた…アレをしている音がする。
ベッドから離れたのか沈んだマットレスが戻った。
絶対目を開けちゃいけない!起きていることがバレないように!と寝たふりを全力で取り組んだ。
そして少しするとまたベッドが沈み、近くにルドーさんの気配がする。
あきらかにぬちゃぬちゃと音をたてながらシゴいている。
これは…ルドーさんはどういうつもりなのか。
私を起こして…その…ヤりたいのか?
誘われている?
試されているのか?
「アンナ…アンナっ!」
かなり小さい声だが、起きている私にはハッキリと聞こえている。
また私の名前を呼びながらシている。
お風呂でもシていたのに目の前でもヤるなんてとんだ変態さんか?
いつもの雰囲気ではあり得ない。
クールで厳しく、規律を守り強く正しく!というような人だ。
それがこんな痴態を…
きっと音の感じからすると、私の顔の近くであの大きすぎるモノを出してシコっている。
あのルドーさんが!!
もう起きてしまって一発ヤってしまおうか?
今後の関係には確実にヒビは入るが、それをルドーさんも望んでいるのか?
セフレ…になるのだろうか。
考えているとベッドから降りたルドーさんは射精したらしく、床に大量の精液をぶち撒けていた。
そしてすぐに部屋から出ていくと、待っていてもそのまま帰ってくることはなかった。
ホッとしたような残念なような。
ムラムラしたのでセックスしてしまいたかった気持ちと
ただ一緒に抱きしめて寝てほしかった気持ちと
一緒に居たら絶対寝れないという気持ち。
明日からどうしようかと考えると結局寝れなかった。
朝までルドーさんの匂いでいっぱいの布団に包まれ、ふわふわした気持ちのまま朝を迎えた。
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