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社会貢献もしているんです

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いつもと変わらず、新しい魔道具をモデルに試してもらう。仕事という名の趣味を楽しんでいるとスタッフからの呼び出しがあった。

モデルが可愛い声で喘ぎながらオナニーしているのを手伝っているところだったのに。
すぐに行くと返事をした後、モデルが使用している魔道具のスピードをあげてイかせた。

「アンナ様!ぁう!あっあっああ!」

「気持ち良かった?後でレポート書いてスタッフに提出お願いね。ありがとう。」



もう少し焦らしたり楽しむつもりだったのに。

急な呼び出しとは…何が起きたのかと思いながら自室へ戻った。
スタッフから王宮の人が来ている、と伝えられ何事かと急いで応接室に向かった。





ーーーーー


「失礼します、アンナ クラエスと申します。お待たせしてしまい申し訳ございません。」

「いや、こちらこそ急に訪ねて来て申し訳ございません。クラエス様に依頼したいことがありまして。」



話を聞くと用件は2つ。
1つはたまに人手が足りないと言われたときに手伝っていたポーション作りを定期的に、決まった数量を生産して欲しい。という依頼だった。

私が作るポーションは主に体力と魔力回復の2つと、簡単なケガや風邪など体調不良に効く低級ポーションだ。
そして何度か依頼されて作っていたのは、深めの傷や骨折などにも効く中級ポーション。
中級となると作る人の魔力消費も多い為、作れる人も限られて1日に作れる本数も多くない。
作り方をルドーさんに教わってから、魔力消費も兼ねてたまに作っていた。

詳細な魔力量は伏せているが、ある程度の魔力量がある。ということと、全属性だという理由で王宮専属の魔法師や薬師、魔法騎士になって欲しい。と何度も言われたが断り続けて今がある。
最初は結構強引に王宮遣いにさせられそうになっていたのをルドーさんが間に入り止めてくれた。

その時の口約束で、緊急時などは手を貸す。というふわっとした契約をしていた。
その約束通りポーションも作っていたが…今回は改まって来たと言うことは、それなりの量が必要なのだろう。


「いつまでに、どれくらい必要ですか?」

「1ヶ月…できるだけ早く中級ポーションを30個と低級ポーションはできるだけ多く作って欲しいのです。
東の森で魔物が多く発生しており、その討伐のため騎士団を派遣します。今のところ30名ほどを2週間ずつ。ただ魔物の数や強さはまだ未確定なので期間を延長する可能性が高いのです。移動にも体力や魔力消費もするため…ご協力をお願いできますか?」

「魔物討伐…治癒魔法師さんは同行されますか?」

「もちろん。ただ3名なので魔法だけでは手が回らなくなる恐れがありますので、ポーションはしっかりと確保しておきたい。」

「そうですね。かりこまりました。
出来た物から王宮に届けるようにします。」

「ありがとうございます。報酬は通常より高く買い取らせていただきますので…その、お願いしておいて申し訳ないのですがポーションの質は騎士の命にも関わることなので、中級ポーションはクラエス様が作った物のみでお願いします。」

「わかりました。他のスタッフには低級ポーションのみ、もちろん作成方法や質は私が責任を持って管理します。」

「よろしくお願いします。」

「中級は…色々と難しいですからね。」

「後もう一つ。これは女性に直接お伝えしてもいいものか…という案件なのですが。」

「男性の方がいいですか?でも最終決定は私がするので二度手間になるだけかと。」

「そうですね…、では簡潔に説明します。」

もう一つは遠征中の騎士達の性欲処理についてだった。
魔物と戦うため、どうしても高ぶり溜まるそうだ。
そこに女性を連れていくには危険すぎるし、今までは自分の手で処理していたらしいが…

私が作り販売したオナホを使った騎士からアレが欲しい。と意見が上がったそうだ。
コンパクトな物は手のひらサイズで持ち運びにも困らない。
わざわざ高価なバッグを使わないですむのでオススメ商品だ。
そんなことならいくらでも協力する。
なんなら今後の売り上げにもなりそうなので無料で提供してもいいくらいだ。
さすが騎士団なだけあり、魔法バッグをいくつか持っていくという。ならば少し大きめの…リアルな物や女性の体を模した等身大に近いものまで選り取りみどりだ。

スタッフにいくつか持って来てもらいテーブルの上には様々な種類の男性用魔道具が並べられた。
一つずつ説明していると向こうの方が恥ずかしそうにしていたので選ぶときは席を外し、魔道具に数字を付けて希望する魔道具の番号と個数を書いてもらうことにした。

選んでもらっている間に退室し、魔力が高めでポーションが作れるスタッフを呼び出し簡単に説明した。
明日から無理のない程度に作成してもらい、作れたら私に提出ということを伝えるとみんな快く引き受けてくれた。




しばらくして部屋に戻ると少し顔の赤さが引いたお客様。

記入も終わったそうなので用意できたらまたポーションと一緒に納品すると伝えてお見送りをした。




「さーて!忙しくなるよ!ポーションも魔道具も作らないと!」

「この店って趣向品を扱っているつもりでしたが…まさか王宮から依頼がくるとは驚きですね」

「そうだね。でも性欲発散するのも大変だろうしね…騎士って普通の人より体力も魔力もあるだろうし。性欲強い人ばかりでしょ?溜まる量もすごそう。」

「たしかに。満足するまで手だけ…って手が疲れそうですね」

「そうだよね…。ってことはノーハンドでイける魔道具の方が需要ありそう?また新しい商品作らないとね」

「この件が落ち着いたら作りましょう」




仕事に戻り書類を整理し、注文書を制作部に持っていくように頼んでこの日は少し残業をして低級ポーションを作って帰宅した。



「ポーションの材料も発注しないとなー」









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