異世界で大人のオモチャ屋さんを開いたら大成功しました！〜美男美女とセックスできる最高のお仕事です〜

異世界転生は前途多難⁈

「セックス最高」

これが前世で発した私の最後の言葉だった。

私は前世で「セックスをする」お仕事をしていた
その日出会ったお客さんとの相性がよく、何回も行為に及んだ
気持ちいいことを追い求めすぎた私は最高の絶頂とともに命を落としてしまった。

なんとも幸せな最後だったと思う。

痛みも苦しみもなく、「気持ちよく」死ねたのだ

その後のことは考えたくもないが…
相手には申し訳ないし、親はどう思ったのか。



私がセックスの後に気付いたのがつい先ほど

真っ白な空間に全裸で寝ていた
フワフワと柔らかい床にどこまでも続いていそうな広い場所
辺りを見渡すけれど何もないし、誰もいない

さっきまでソファーの上でヤってたはず…

そう思いながら起き上がる

「誰かいませんかー？ここどこですかー！」

大きな声でとりあえず問いかけてみる



すると後ろから声が聞こえた
振り返ると綺麗な女性が立っていた
空間と同じ真っ白な肌と髪。白いドレスのようなものを着た人は優しく微笑み私が「死んだ」ということを教えてくれた

「え…あのまま？イッたって…逝ったの！？」
「そうです。あの瞬間、逝きました」
「あー…そうですか。そうなんですね…」

「あなたはこの後、別の人間として生まれ変わります。」
「えぇー…また一から人間か…。また言葉や字覚えて、学校行って、部活して、受験もやるの？…ヤダヤダヤダ」

私の人生は派手で楽しいことばかりだった。ということはないが、特に不幸なこともなく普通の人生だった
優しい両親に育ててもらい、学校でも友達ができた。
受験も失敗することなく部活も楽しく、イジメられることもなかった。大学まで普通に卒業し就職もした。
ただ毎日同じことの繰り返しで、このまま定年まで同じような毎日が続くことを想像すると急に仕事がつまらなくなり辞めてしまった。
そのあとは自分の好きなことを仕事にしよう！と考えてたどり着いたのが風俗店だった。
セックスは好きだし給料もいい。
若いときしか働けないが、逆にそれがいいと思った
定年まで同じ仕事というのが嫌だったからだ。
30歳くらいで風俗は辞めて、貯めたお金で何かしてもいいし、最悪バイトでもしたらいい。
この先の人生を楽観的に考え、楽しく過ごしていた。

そんな人生を回想して思った。

またこれに似たことをするのはめんどくさい。

もしかしたらもっと恵まれた環境になるかもしれないし、
苦労するかもしれない。どちらにしても、もう一から人間をするのはごめんだ。

女性になにか動物になれないかと相談した。

猫もいいな…あ、空飛びたいし鳥もいい。
いや、クジラになって海でのんびりってもの最高か？

ハッキリと無理。と言われヤダヤダと駄々をこねていると
呆れた女性がこのまま異世界に転生するか？と提案してくれた

異世界！今の私のまま異世界！それなら楽しそう。
どうせなら魔法が使える世界がいい！
そしてできるだけ平和でありますように…

女性は私に言語能力と魔力だけ与えてくれた
文字の読み書きや魔法の使い方は自分で学ぶように言われたので頑張ることを決心した
最後のお願いに服だけ着せてほしいと頭を下げて私は転生したのだ