38 / 39
36
しおりを挟む
◆ルーベンside
「ハハハハハハッ」
翠光を蛇が砕き、【自爆】は【阿鼻決別】の腹で弾き返す。剣が俺の身体を覆うほど大きいからこそ可能な芸当だ。
元が一般人の俺もリコリス達のお陰で、かなり戦い方が分かってきた。これで、この先は無駄な復活を避けられる。
俺は狂ったように嗤いながら爆破の死地を潜り抜け、群れなす腐肉戦士を斬り捨てる。リコリスの戦法はワンパターンだ、これだけ戦えばバカでも対処に慣れるだろう。
しかし、慣れ親しんだパターンの中に一点の異物があった。
「リコリス、ずっと一緒にいましょう」
無論、『姉』である。
彼女は見当外れのセリフを宣いながらも戦い方は的確で、今も【自爆】を目眩ましに光る拳で殴り掛かってきた。戦闘技術は身体が覚えているから心が壊れていようと関係ないのだろうか。
「舐めんな!」
速度で勝る俺は『姉』の不意打ちを身体を丸めて回避した後、転がるように前へ進む。即ち、リコリスの方へと。
リコリスには時間がない。彼女を『証明』の贄とするには、自傷ダメージで死ぬ前に俺がトドメを刺す必要がある。
初めて【翠涙に沈む】を発動した時を考えて、もう数分の寿命だろう。エリカの後押しまで受けたのだから達成しない訳にはいかない。
焦ったせいで、多少のダメージを受けながらもリコリスまで辿り着いた俺は粗末な槍を突きだす腐肉戦士を蹴散らし、リコリスを【絶対制裁】で斬りつけた。
戦闘の序盤より遥かに集まった腐肉戦士の影響で、予定終わりとは言え後半ボスの火力を上回るATKを手に入れた俺が倍率1200%のスキルを直撃させたのだ。確実に殺しただろう。
「あなダ……ゴブッ……は自慢ノ妹よォゲッ」
そう思い次は『姉』だと後ろを向けば、そこには腹を斬られて血と臓物を溢す『姉』の姿だった。
どういうことだ? さっき『姉』が俺に殴り掛かってきたときには【同胞渇望】の効果は切れていた。だから俺が直接ダメージを与えたという事はありえない。
そもそも【同胞渇望】で外傷はつけられない。これではまるで、【絶対制裁】の直撃を受けたような傷ではないか。
そうして、背後からは倒した筈の敵が動いてる気配が。
「アネウエを返せ! それは貴様が触れていい代物ではない!」
ここに至って、ようやく自身の失敗を悟った。
まさか『姉』はリコリスのダメージを引き受けてやがるのか。
弾かれたように振り返れば、先程まで死んだと思っていた真紅の手が、俺の持つ杖へと伸びてきたのだ。
開いた瞳孔に目と口から止めどなく流れる血液、スキルの副作用で全身を紅く染める彼女は生者どころか人間にすら見えない。
「私はここに居るわ」
腸を引き摺りながら笑顔で迫ってきた『姉』はリコリスへ回復スキルを使うと流れるような動作で俺に拳を突きだす。
これは、避けきれないな。
せめて攻撃を反らそうと一か八かで光る拳を横から殴りつければ、俺の拳が『姉』に触れた途端、自身の傷が癒えるのを感じた直後に内部から爆散した。
◆
あ~、死んだ死んだ。
なんだ、さっきのは? 触れただけで死亡確定とかヤバすぎるだろ。
復活して全快した身体の調子を確認しつつ俺はパワーバランスという概念を何処かに置き忘れた理不尽なる一撃を心中で愚痴った。
「あ、アネウエ~」
背後からリコリスの声が聞こえたので目を向けると、俺が爆散した衝撃で吹っ飛んだであろう杖が天を舞っており、落下予測地点でリコリスが手を伸ばしていた。
飛び上がって掴めばいいものを、自身の身体能力も忘れているのだろうか?
まぁ、俺には都合が良かったが。
「もらうぞ」
あと数センチで届きそうなところで、俺は横から掻っ攫う。リコリスはいい加減に杖の上から生首が消えてると気付かないのだろうか。
「ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァッ!」
気付かないな。本当に(戦闘の時は)都合がいい女だ。
三度、最愛の姉(だと思ってる抜け殻)を奪われたリコリスは業を煮やしたのか、これまでとは違う行動をとる。
俺へ密集させた【自爆】発動間近の腐肉戦士達で僅かな時間を稼ぐと自身を腐肉戦士に担がせ、いつの間にか出来ていた天井の穴から外に出る。
『姉』に運ばれた方が早いだろうに、本当に認識してないんだな。それか認識してても少し変わった腐肉戦士だと思ってるか。別にどちらでも構わないが。
「ずっと一緒にいましょう」
最愛の妹に置いていかれた『姉』は、それでも微笑んだまま健気にリコリスを追いかける。何も知らない者が見れば、完全に悪質ストーカーである。
不意打ちされるのはよくても、するのは嫌な俺は『姉』が地上に上がり切ってから向かおうと待機していたが意外な事が起こる。
「ありがとう、リコリス。お姉ちゃん嬉しいわ」
リコリスが出た穴から腐肉戦士が降ってきて『姉』に直撃すると同時に【自爆】したのだ。哀れにも空襲を受けた『姉』は、それでも妹へ語り掛けることを止めない。むしろ奇跡的にセリフが噛み合った事で嬉しそうにすら思える。
こんな状況でもなければ指を差して笑ったであろう姉妹のやり取りで、リコリスが出た穴から外に出るのは時間が掛かると判断した俺は、天井の別の箇所を【絶対制裁】で新たな穴を開ける。最初に侵入した時と逆パターンだ。
「そこか、ルーベンッ!!」
地上へ出れば、そこには開けてる視界を埋め尽くすほどの腐肉戦士と、それを率いるリコリスがいた。さらには自我を失ってからは雑に突っ込ませるだけだった腐肉戦士に陣形を組ませ、万全の迎撃態勢を整えている。
祭壇の外へ出る直前の反応から逃げたわけではないと思っていたが、それでも少し心配だったので一安心だ。
「お探しの姉上は見つかったか?」
「巫山戯たことを……お主が妾から奪ったんじゃろうが!」
そう言いながらリコリスから奪った杖を見せつけるように弄ぶ。
口調や振る舞いから考えるに、かなり正気に近付いていると思われるリコリスだが、生首が消え、抜け殻に等しい姿となった杖を見ても未だに『姉』を認識出来ないようだ。
「ふふふっ、リコリスは本当に甘えん坊ね」
『姉』も『姉』で相変わらずだったが。
俺が出てきた事により空襲の必要がなくなったから出てこられたのだろう。まぁ、仮に続いていたとしてもその内出てきただろうが。
「下僕共、突撃じゃ!」
しれっと腐肉戦士達の先頭に立った『姉』は、リコリスの扱いに微笑んで従い、俺を爆散させた光る拳を構えて突撃してくる。
リコリスは勝ちを確信したのだろう得意げに笑い、後ろで余裕そうに腕組をしていた。それも当然だろう、地上に広がる腐肉戦士達は数えるのも面倒になるほど存在する。そんな連中の一体一体が並のゾンビとは比べ物にならない程の精鋭ばかりなのだから。
普通の相手ならの話だがな。
「それは悪手の極みだよ」
リコリスの余裕は俺の能力を正しく把握してないからこその反応だ。地上では数の利を活かせると踏んだのだろうが、失敗だったな。
リコリスも『姉』も目測で半径五十メートル以内にいる。つまり、俺の射程圏内だ。
「【同胞渇望】」
エリカの願いと絶望を吐き出すこのスキルは蛇となって周囲を呑み込んだ。
妄想に浸る『姉』も涙に沈むリコリスも、全て。
───────────────────────
下記は『姉』のステータスになります。
ステータス【???(LR)】☆0
能力値
・ATK:10000
・VIT:10000
・DEX:10000
スキル
・アクティブスキル
名称:【聖光鉄槌】
効果:[敵単体に最大HPの170%回復、超過回復分は反転しダメージとなる]
名称:【最愛への祝福】
効果:[【リコリス】へ最大HPの100%回復、デバフ全て解除]
名称:【創痍未癒】
効果:[【リコリス】以外にATK1000%攻撃、100%の確率で【阻害】デバフ付与]
・パッシブスキル
名称:【守りたい笑顔】
効果:[【リコリス】の被ダメージ90%を引き受ける]
名称:【姉の矜持】
効果:[【リコリス】がいる場合10秒に1度、最大HPの50%回復&被ダメージ50%ダウン]
名称:【魂刻の約束】
効果:[【リコリス】がいる場合HPが0になれば、100秒後にHP最大値で復活]
名称:【血縁仕舞】
効果:[【リコリス】がいない場合ATK、DEXを200%上昇]
※参考までに『姉』の合計能力値はURキャラの合計値の三倍です。
「ハハハハハハッ」
翠光を蛇が砕き、【自爆】は【阿鼻決別】の腹で弾き返す。剣が俺の身体を覆うほど大きいからこそ可能な芸当だ。
元が一般人の俺もリコリス達のお陰で、かなり戦い方が分かってきた。これで、この先は無駄な復活を避けられる。
俺は狂ったように嗤いながら爆破の死地を潜り抜け、群れなす腐肉戦士を斬り捨てる。リコリスの戦法はワンパターンだ、これだけ戦えばバカでも対処に慣れるだろう。
しかし、慣れ親しんだパターンの中に一点の異物があった。
「リコリス、ずっと一緒にいましょう」
無論、『姉』である。
彼女は見当外れのセリフを宣いながらも戦い方は的確で、今も【自爆】を目眩ましに光る拳で殴り掛かってきた。戦闘技術は身体が覚えているから心が壊れていようと関係ないのだろうか。
「舐めんな!」
速度で勝る俺は『姉』の不意打ちを身体を丸めて回避した後、転がるように前へ進む。即ち、リコリスの方へと。
リコリスには時間がない。彼女を『証明』の贄とするには、自傷ダメージで死ぬ前に俺がトドメを刺す必要がある。
初めて【翠涙に沈む】を発動した時を考えて、もう数分の寿命だろう。エリカの後押しまで受けたのだから達成しない訳にはいかない。
焦ったせいで、多少のダメージを受けながらもリコリスまで辿り着いた俺は粗末な槍を突きだす腐肉戦士を蹴散らし、リコリスを【絶対制裁】で斬りつけた。
戦闘の序盤より遥かに集まった腐肉戦士の影響で、予定終わりとは言え後半ボスの火力を上回るATKを手に入れた俺が倍率1200%のスキルを直撃させたのだ。確実に殺しただろう。
「あなダ……ゴブッ……は自慢ノ妹よォゲッ」
そう思い次は『姉』だと後ろを向けば、そこには腹を斬られて血と臓物を溢す『姉』の姿だった。
どういうことだ? さっき『姉』が俺に殴り掛かってきたときには【同胞渇望】の効果は切れていた。だから俺が直接ダメージを与えたという事はありえない。
そもそも【同胞渇望】で外傷はつけられない。これではまるで、【絶対制裁】の直撃を受けたような傷ではないか。
そうして、背後からは倒した筈の敵が動いてる気配が。
「アネウエを返せ! それは貴様が触れていい代物ではない!」
ここに至って、ようやく自身の失敗を悟った。
まさか『姉』はリコリスのダメージを引き受けてやがるのか。
弾かれたように振り返れば、先程まで死んだと思っていた真紅の手が、俺の持つ杖へと伸びてきたのだ。
開いた瞳孔に目と口から止めどなく流れる血液、スキルの副作用で全身を紅く染める彼女は生者どころか人間にすら見えない。
「私はここに居るわ」
腸を引き摺りながら笑顔で迫ってきた『姉』はリコリスへ回復スキルを使うと流れるような動作で俺に拳を突きだす。
これは、避けきれないな。
せめて攻撃を反らそうと一か八かで光る拳を横から殴りつければ、俺の拳が『姉』に触れた途端、自身の傷が癒えるのを感じた直後に内部から爆散した。
◆
あ~、死んだ死んだ。
なんだ、さっきのは? 触れただけで死亡確定とかヤバすぎるだろ。
復活して全快した身体の調子を確認しつつ俺はパワーバランスという概念を何処かに置き忘れた理不尽なる一撃を心中で愚痴った。
「あ、アネウエ~」
背後からリコリスの声が聞こえたので目を向けると、俺が爆散した衝撃で吹っ飛んだであろう杖が天を舞っており、落下予測地点でリコリスが手を伸ばしていた。
飛び上がって掴めばいいものを、自身の身体能力も忘れているのだろうか?
まぁ、俺には都合が良かったが。
「もらうぞ」
あと数センチで届きそうなところで、俺は横から掻っ攫う。リコリスはいい加減に杖の上から生首が消えてると気付かないのだろうか。
「ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァッ!」
気付かないな。本当に(戦闘の時は)都合がいい女だ。
三度、最愛の姉(だと思ってる抜け殻)を奪われたリコリスは業を煮やしたのか、これまでとは違う行動をとる。
俺へ密集させた【自爆】発動間近の腐肉戦士達で僅かな時間を稼ぐと自身を腐肉戦士に担がせ、いつの間にか出来ていた天井の穴から外に出る。
『姉』に運ばれた方が早いだろうに、本当に認識してないんだな。それか認識してても少し変わった腐肉戦士だと思ってるか。別にどちらでも構わないが。
「ずっと一緒にいましょう」
最愛の妹に置いていかれた『姉』は、それでも微笑んだまま健気にリコリスを追いかける。何も知らない者が見れば、完全に悪質ストーカーである。
不意打ちされるのはよくても、するのは嫌な俺は『姉』が地上に上がり切ってから向かおうと待機していたが意外な事が起こる。
「ありがとう、リコリス。お姉ちゃん嬉しいわ」
リコリスが出た穴から腐肉戦士が降ってきて『姉』に直撃すると同時に【自爆】したのだ。哀れにも空襲を受けた『姉』は、それでも妹へ語り掛けることを止めない。むしろ奇跡的にセリフが噛み合った事で嬉しそうにすら思える。
こんな状況でもなければ指を差して笑ったであろう姉妹のやり取りで、リコリスが出た穴から外に出るのは時間が掛かると判断した俺は、天井の別の箇所を【絶対制裁】で新たな穴を開ける。最初に侵入した時と逆パターンだ。
「そこか、ルーベンッ!!」
地上へ出れば、そこには開けてる視界を埋め尽くすほどの腐肉戦士と、それを率いるリコリスがいた。さらには自我を失ってからは雑に突っ込ませるだけだった腐肉戦士に陣形を組ませ、万全の迎撃態勢を整えている。
祭壇の外へ出る直前の反応から逃げたわけではないと思っていたが、それでも少し心配だったので一安心だ。
「お探しの姉上は見つかったか?」
「巫山戯たことを……お主が妾から奪ったんじゃろうが!」
そう言いながらリコリスから奪った杖を見せつけるように弄ぶ。
口調や振る舞いから考えるに、かなり正気に近付いていると思われるリコリスだが、生首が消え、抜け殻に等しい姿となった杖を見ても未だに『姉』を認識出来ないようだ。
「ふふふっ、リコリスは本当に甘えん坊ね」
『姉』も『姉』で相変わらずだったが。
俺が出てきた事により空襲の必要がなくなったから出てこられたのだろう。まぁ、仮に続いていたとしてもその内出てきただろうが。
「下僕共、突撃じゃ!」
しれっと腐肉戦士達の先頭に立った『姉』は、リコリスの扱いに微笑んで従い、俺を爆散させた光る拳を構えて突撃してくる。
リコリスは勝ちを確信したのだろう得意げに笑い、後ろで余裕そうに腕組をしていた。それも当然だろう、地上に広がる腐肉戦士達は数えるのも面倒になるほど存在する。そんな連中の一体一体が並のゾンビとは比べ物にならない程の精鋭ばかりなのだから。
普通の相手ならの話だがな。
「それは悪手の極みだよ」
リコリスの余裕は俺の能力を正しく把握してないからこその反応だ。地上では数の利を活かせると踏んだのだろうが、失敗だったな。
リコリスも『姉』も目測で半径五十メートル以内にいる。つまり、俺の射程圏内だ。
「【同胞渇望】」
エリカの願いと絶望を吐き出すこのスキルは蛇となって周囲を呑み込んだ。
妄想に浸る『姉』も涙に沈むリコリスも、全て。
───────────────────────
下記は『姉』のステータスになります。
ステータス【???(LR)】☆0
能力値
・ATK:10000
・VIT:10000
・DEX:10000
スキル
・アクティブスキル
名称:【聖光鉄槌】
効果:[敵単体に最大HPの170%回復、超過回復分は反転しダメージとなる]
名称:【最愛への祝福】
効果:[【リコリス】へ最大HPの100%回復、デバフ全て解除]
名称:【創痍未癒】
効果:[【リコリス】以外にATK1000%攻撃、100%の確率で【阻害】デバフ付与]
・パッシブスキル
名称:【守りたい笑顔】
効果:[【リコリス】の被ダメージ90%を引き受ける]
名称:【姉の矜持】
効果:[【リコリス】がいる場合10秒に1度、最大HPの50%回復&被ダメージ50%ダウン]
名称:【魂刻の約束】
効果:[【リコリス】がいる場合HPが0になれば、100秒後にHP最大値で復活]
名称:【血縁仕舞】
効果:[【リコリス】がいない場合ATK、DEXを200%上昇]
※参考までに『姉』の合計能力値はURキャラの合計値の三倍です。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる