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第2話 カイルとシャルロット
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迷宮都市タラスに来てすぐに俺達は冒険者になった。
身よりもないし身分を証明する物を持ってない俺達だったが、冒険者ギルドは俺達を受け入れてくれた。
決して冒険者ギルドが来るもの拒まずといった訳ではない。
出身が分からない不審者は当然、冒険者になどなれない。
だが、俺のラングレンという姓は、冒険者の間では有名だった。
父と母は冒険者としてそれなりに名前が通っていたのだ。
そして両親が死んだという俺の報告に冒険者達には少なからず衝撃があった。
というわけで俺がドイルとカレンの息子だというと、快く受け入れられたのだ。
もちろん、最初は本当にラングレン夫妻の子かどうか疑われたが、俺が巨大な大剣を振り回すのをみて納得してくれた。
怪力のカレンというのが母の通り名であったのか、すぐに疑いは晴れた。
それに俺の黒髪に黒い瞳と、どこか面影がカレンによく似ているという古参の冒険者の証言が後押しした。
これは母さんのおかげだ、不思議と父に似ているという古参はいない。
……顔も知らない父さんだが、少し可哀そうに思えた。
そんなわけで古参の冒険者達は、俺達が冒険者ギルドの登録をしようとして、
ギルド職員が俺たちの出自が分からないという理由で追い返されそうになった時に割って入ってくれたのだ。
「この坊主は間違いない、カレンの息子だ! 間違いない。この黒髪と黒い瞳は、カレンのだ!
間違いないんだ、おい! ギルド長を呼べ! この子はカレンの子だよ。
ん? 証拠がない? 馬鹿が! 俺が何度もカレンにプロポーズして何度も何度も振られた、その俺がカレンの子を見間違えると思うか?
それに、どこかドイルの野郎の面影も少しだけだが。僅かにある、俺を疑いの目で見るその表情。そっくりだ。ドイルめ、俺のカレンをさらいやがって、今でも許せねー」
……表情は遺伝しないと思うが。それにおっちゃんの存在と主張があまりに怪しいから悪いのだ。
まあ、つまり俺は全体的に母さんに似ているという事か。
古参の冒険者のおっちゃんと父さんは、どうやら恋のライバルだったらしい。
ややこしいと思ったが、両親はもう過去の存在だ。
ここから遥か遠くの国で護衛任務の最中に強力な魔獣の襲撃を受けて死んだそうだ。
彼らは知らなかった。
だから、古参の冒険者のおっちゃんは少し目に涙を溜めていた。
いろいろあったのだろう。
ギルドの受付には人が集まる、それも熟練の冒険者達ばかりが集まり静かに黙祷した。
嬉しかった。俺の両親は人気者だったのだ。彼らは両親と共に数々の依頼をこなしたのだろうか。
そういう歴戦の冒険者達は十人以上はいた。それにしても筋骨隆々のおっさんばかりだ。
なるほど怪力のカレンか、さぞ母さんはモテモテだったのだろう。
ということで俺の出自は証明され、正式にカルルク帝国の冒険者になることができた。
ちなみにシャルロットは……孤児だったため養子として育てられた義理の妹ということにした。
それも疑いなく受け入れられた、ドイルとカレンなら当たり前にそうするだろうと……嘘をついたのは彼らに申し訳ないと思ったが、同時に俺の知らない両親はとても素晴らしい人格者だと誇らしく思った。
俺達はマンイーターの討伐報告を終えると、行きつけの酒場に来ていた。
「シャルロット、今年で16歳だろ? 酒を飲める年になったな、おめでとう」
俺の相棒シャルロット・レーヴァテインは元々は伯爵のご令嬢だったが、今は俺の義理の妹としてシャルロット・ラングレンと名乗っている。
美しい金髪で青い瞳の美少女。
かつてレーヴァテイン家は公爵だったようだが。祖父の失態で伯爵に降格された過去を持つ。
彼女が生まれる前の話だ。
だから、彼女は家門の名誉を取り戻すために努力していた。
だけど、それも、もはや叶わない。俺たちの故郷エフタル王国は一匹のドラゴンに滅ぼされたのだ。
ドラゴンは王や上位の貴族や俺達の母校であった魔法学院を焼きつくした。
そして、上位の貴族がいなくなると、残された下位の貴族たちは、今度は支配していたはずの平民たちによって処刑された。
――だから俺達は逃げたのだ、このカルルク帝国に。
カルルク帝国の皇帝は俺達がいたエフタル王国ほどに貴族主義ではない。
皇帝こそ生粋の魔法使いであるが、配下の者は優秀ならば平民でも官僚になれるほどには寛容だった。
だから、俺達のような没落貴族でも受け入れてくれる。
もっとも何らかの仕事に就くことが必須の条件だが、だから俺達は冒険者になった。
俺はもともと平民で、たまたま魔力が発現したから魔法学院の入学を許され、準貴族の身分になった。
だから再び平民として冒険者になるのは抵抗はない。
だが、シャルロットは違う。
降格されたといえ、それでも伯爵という身分は平民とは別世界だろう。
きっと、こんなみじめな生活は耐えられない、彼女は絶望してしまうのでは。
……と、2年前にここに来たときはそう思っていたっけ。
彼女は順応しすぎている。
酒場に着くとウエイトレスのお姉さんに一通りの注文を終え。
いつもの席に着くなり、ブーツとソックスを脱ぎ素足になったかと思えば、膝を持ち上げ、かかとを座っている椅子の端に乗せると太ももやらふくらはぎのマッサージを始める。
疲れたのはわかるが、……わかるんだけど、酒場のテーブルでやることかよ、元伯爵令嬢のお嬢様よ。
何度も見た彼女の素足だが、相変わらず綺麗な足だなとは思う。
それでも、行儀が悪い。これが美少女でなければ店を追い出されるぞ。
ちなみに彼女の服装は機動性を重視した、ノースリーブのインナーに革製の胸当て、下はショートパンツをはいているので下着は見えない。
さすがにそこまで非常識ではない。
それでも、年頃の少女が公共の場で生足を露わにするのはさすがにどうかと思う……俺は慣れたけど。
ウエイトレスさんも慣れてしまったのか、顔色一つ変えずに、当たり前のようにテーブルに料理と酒を運ぶ。
まあ、俺達はこの店の常連だ。
冒険者になってからは仕事が終わると必ず利用するくらいには。
だから、彼女の無作法さはちょっとした名物になっている。
一部のおっさん冒険者たちは彼女の生足が出たら一杯お代わりといった習慣まである。
つまり、売り上げに貢献している、この足マッサージはお店としてありがたいのだろう。
「ちょっと、なに私の足をガン見してんのよ、スケベ」
「あのなぁ、毎回の事だけど保護者の立場として言わせてもらえばだ。俺だけじゃなくて周りの客もガン見してるぞ。
……はぁ、女の子のすることかって感じで軽蔑の目を向ける新規のお客さんや、ありがたいといった感じで拝む常連客までな」
「あら、それはどうも。でも私、もう16歳だし。保護して貰わなくても構わないわ。
それに仕方ないじゃない、疲れがたまったら足からほぐさないと。
明日に疲れを残すのは冒険者として愚かな行為よ、それに…………(ちゃんとくっついているのか不安だし……)」
「それに?」
「何でもない、さて飲みましょうか」
彼女はマッサージを終え再びブーツを履くと、ちょうどテーブルには料理が揃っていた。
俺達はジョッキを持ち上げると乾杯をし、豪快に飲みほした。
「ふぇー、お酒って結構美味しいのねぇ。この料理もお酒と一緒に食べればもっと美味しいわ。今まではちょっとしょっぱいと思ってたけど、なるほど、こういうことね」
初めての飲酒にしてはわかっているな。
ここは酒場だ、肉体労働の冒険者がお客のほとんどであり、料理全般がちょっと塩辛い、それが絶妙で酒が進む味付けになっているのだ。
シャルロットは酒飲みの素質がある。さっきからバクバクとゴクゴクを繰り返していた。
実に気持ちのいい食いっぷり飲みっぷりで。つられた周りのお客さんも追加注文が止まらない。
「ふぅ……で、今日の反省会だけど、あんた、ちょっと私の魔法に頼りすぎじゃないかしら、もし私が失敗したら、あんた死んでるわよ」
お代わりのジョッキが来る頃には、自然と今日の仕事の反省会が始まる。
今回は相手が5匹という乱戦状態だった。
後方支援の彼女から見ると、結構危うい場面があっただろう。
それに、俺がもっと実用的な魔法が使えれば戦術に幅を持たせることが出来る。
彼女は俺に魔法を教えてくれるが、俺はだめな生徒だろう。進捗はよくない。
「あんた自身が魔法をそれなりに使えればいいんだけど、今の進捗は?」
「あれから教わった通り、アイスニードルは無詠唱でだせるようになった。ストーンバレットはあと少しかな」
「へぇ、初級魔法だけど、まあ、偉いわ、確実に伸びていくのは評価してあげるかしら。
でも、まだ初級よ、初級の攻撃魔法じゃ実戦で使い物にならないのよ。まだまだ精進が足りないかしらー、ふぇー。
れも、えらいえらい、あんたは剣士として冒険者とーろくしてるんだし、実際わらひと組んれたら魔法はいらないのにねー、えらいえらい、ふぇー、えらーい」
「おい、シャルロット、さっきから口調が溶けていってるぞ」
って、寝たか、たまには息抜きにとおもって酒を飲ませたのがいけなかったか。
身よりもないし身分を証明する物を持ってない俺達だったが、冒険者ギルドは俺達を受け入れてくれた。
決して冒険者ギルドが来るもの拒まずといった訳ではない。
出身が分からない不審者は当然、冒険者になどなれない。
だが、俺のラングレンという姓は、冒険者の間では有名だった。
父と母は冒険者としてそれなりに名前が通っていたのだ。
そして両親が死んだという俺の報告に冒険者達には少なからず衝撃があった。
というわけで俺がドイルとカレンの息子だというと、快く受け入れられたのだ。
もちろん、最初は本当にラングレン夫妻の子かどうか疑われたが、俺が巨大な大剣を振り回すのをみて納得してくれた。
怪力のカレンというのが母の通り名であったのか、すぐに疑いは晴れた。
それに俺の黒髪に黒い瞳と、どこか面影がカレンによく似ているという古参の冒険者の証言が後押しした。
これは母さんのおかげだ、不思議と父に似ているという古参はいない。
……顔も知らない父さんだが、少し可哀そうに思えた。
そんなわけで古参の冒険者達は、俺達が冒険者ギルドの登録をしようとして、
ギルド職員が俺たちの出自が分からないという理由で追い返されそうになった時に割って入ってくれたのだ。
「この坊主は間違いない、カレンの息子だ! 間違いない。この黒髪と黒い瞳は、カレンのだ!
間違いないんだ、おい! ギルド長を呼べ! この子はカレンの子だよ。
ん? 証拠がない? 馬鹿が! 俺が何度もカレンにプロポーズして何度も何度も振られた、その俺がカレンの子を見間違えると思うか?
それに、どこかドイルの野郎の面影も少しだけだが。僅かにある、俺を疑いの目で見るその表情。そっくりだ。ドイルめ、俺のカレンをさらいやがって、今でも許せねー」
……表情は遺伝しないと思うが。それにおっちゃんの存在と主張があまりに怪しいから悪いのだ。
まあ、つまり俺は全体的に母さんに似ているという事か。
古参の冒険者のおっちゃんと父さんは、どうやら恋のライバルだったらしい。
ややこしいと思ったが、両親はもう過去の存在だ。
ここから遥か遠くの国で護衛任務の最中に強力な魔獣の襲撃を受けて死んだそうだ。
彼らは知らなかった。
だから、古参の冒険者のおっちゃんは少し目に涙を溜めていた。
いろいろあったのだろう。
ギルドの受付には人が集まる、それも熟練の冒険者達ばかりが集まり静かに黙祷した。
嬉しかった。俺の両親は人気者だったのだ。彼らは両親と共に数々の依頼をこなしたのだろうか。
そういう歴戦の冒険者達は十人以上はいた。それにしても筋骨隆々のおっさんばかりだ。
なるほど怪力のカレンか、さぞ母さんはモテモテだったのだろう。
ということで俺の出自は証明され、正式にカルルク帝国の冒険者になることができた。
ちなみにシャルロットは……孤児だったため養子として育てられた義理の妹ということにした。
それも疑いなく受け入れられた、ドイルとカレンなら当たり前にそうするだろうと……嘘をついたのは彼らに申し訳ないと思ったが、同時に俺の知らない両親はとても素晴らしい人格者だと誇らしく思った。
俺達はマンイーターの討伐報告を終えると、行きつけの酒場に来ていた。
「シャルロット、今年で16歳だろ? 酒を飲める年になったな、おめでとう」
俺の相棒シャルロット・レーヴァテインは元々は伯爵のご令嬢だったが、今は俺の義理の妹としてシャルロット・ラングレンと名乗っている。
美しい金髪で青い瞳の美少女。
かつてレーヴァテイン家は公爵だったようだが。祖父の失態で伯爵に降格された過去を持つ。
彼女が生まれる前の話だ。
だから、彼女は家門の名誉を取り戻すために努力していた。
だけど、それも、もはや叶わない。俺たちの故郷エフタル王国は一匹のドラゴンに滅ぼされたのだ。
ドラゴンは王や上位の貴族や俺達の母校であった魔法学院を焼きつくした。
そして、上位の貴族がいなくなると、残された下位の貴族たちは、今度は支配していたはずの平民たちによって処刑された。
――だから俺達は逃げたのだ、このカルルク帝国に。
カルルク帝国の皇帝は俺達がいたエフタル王国ほどに貴族主義ではない。
皇帝こそ生粋の魔法使いであるが、配下の者は優秀ならば平民でも官僚になれるほどには寛容だった。
だから、俺達のような没落貴族でも受け入れてくれる。
もっとも何らかの仕事に就くことが必須の条件だが、だから俺達は冒険者になった。
俺はもともと平民で、たまたま魔力が発現したから魔法学院の入学を許され、準貴族の身分になった。
だから再び平民として冒険者になるのは抵抗はない。
だが、シャルロットは違う。
降格されたといえ、それでも伯爵という身分は平民とは別世界だろう。
きっと、こんなみじめな生活は耐えられない、彼女は絶望してしまうのでは。
……と、2年前にここに来たときはそう思っていたっけ。
彼女は順応しすぎている。
酒場に着くとウエイトレスのお姉さんに一通りの注文を終え。
いつもの席に着くなり、ブーツとソックスを脱ぎ素足になったかと思えば、膝を持ち上げ、かかとを座っている椅子の端に乗せると太ももやらふくらはぎのマッサージを始める。
疲れたのはわかるが、……わかるんだけど、酒場のテーブルでやることかよ、元伯爵令嬢のお嬢様よ。
何度も見た彼女の素足だが、相変わらず綺麗な足だなとは思う。
それでも、行儀が悪い。これが美少女でなければ店を追い出されるぞ。
ちなみに彼女の服装は機動性を重視した、ノースリーブのインナーに革製の胸当て、下はショートパンツをはいているので下着は見えない。
さすがにそこまで非常識ではない。
それでも、年頃の少女が公共の場で生足を露わにするのはさすがにどうかと思う……俺は慣れたけど。
ウエイトレスさんも慣れてしまったのか、顔色一つ変えずに、当たり前のようにテーブルに料理と酒を運ぶ。
まあ、俺達はこの店の常連だ。
冒険者になってからは仕事が終わると必ず利用するくらいには。
だから、彼女の無作法さはちょっとした名物になっている。
一部のおっさん冒険者たちは彼女の生足が出たら一杯お代わりといった習慣まである。
つまり、売り上げに貢献している、この足マッサージはお店としてありがたいのだろう。
「ちょっと、なに私の足をガン見してんのよ、スケベ」
「あのなぁ、毎回の事だけど保護者の立場として言わせてもらえばだ。俺だけじゃなくて周りの客もガン見してるぞ。
……はぁ、女の子のすることかって感じで軽蔑の目を向ける新規のお客さんや、ありがたいといった感じで拝む常連客までな」
「あら、それはどうも。でも私、もう16歳だし。保護して貰わなくても構わないわ。
それに仕方ないじゃない、疲れがたまったら足からほぐさないと。
明日に疲れを残すのは冒険者として愚かな行為よ、それに…………(ちゃんとくっついているのか不安だし……)」
「それに?」
「何でもない、さて飲みましょうか」
彼女はマッサージを終え再びブーツを履くと、ちょうどテーブルには料理が揃っていた。
俺達はジョッキを持ち上げると乾杯をし、豪快に飲みほした。
「ふぇー、お酒って結構美味しいのねぇ。この料理もお酒と一緒に食べればもっと美味しいわ。今まではちょっとしょっぱいと思ってたけど、なるほど、こういうことね」
初めての飲酒にしてはわかっているな。
ここは酒場だ、肉体労働の冒険者がお客のほとんどであり、料理全般がちょっと塩辛い、それが絶妙で酒が進む味付けになっているのだ。
シャルロットは酒飲みの素質がある。さっきからバクバクとゴクゴクを繰り返していた。
実に気持ちのいい食いっぷり飲みっぷりで。つられた周りのお客さんも追加注文が止まらない。
「ふぅ……で、今日の反省会だけど、あんた、ちょっと私の魔法に頼りすぎじゃないかしら、もし私が失敗したら、あんた死んでるわよ」
お代わりのジョッキが来る頃には、自然と今日の仕事の反省会が始まる。
今回は相手が5匹という乱戦状態だった。
後方支援の彼女から見ると、結構危うい場面があっただろう。
それに、俺がもっと実用的な魔法が使えれば戦術に幅を持たせることが出来る。
彼女は俺に魔法を教えてくれるが、俺はだめな生徒だろう。進捗はよくない。
「あんた自身が魔法をそれなりに使えればいいんだけど、今の進捗は?」
「あれから教わった通り、アイスニードルは無詠唱でだせるようになった。ストーンバレットはあと少しかな」
「へぇ、初級魔法だけど、まあ、偉いわ、確実に伸びていくのは評価してあげるかしら。
でも、まだ初級よ、初級の攻撃魔法じゃ実戦で使い物にならないのよ。まだまだ精進が足りないかしらー、ふぇー。
れも、えらいえらい、あんたは剣士として冒険者とーろくしてるんだし、実際わらひと組んれたら魔法はいらないのにねー、えらいえらい、ふぇー、えらーい」
「おい、シャルロット、さっきから口調が溶けていってるぞ」
って、寝たか、たまには息抜きにとおもって酒を飲ませたのがいけなかったか。
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