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第五章 迷宮都市タラス
第86話 敵討ち⑧
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三日が過ぎた。
俺達の視線の先には魔獣の王、ベヒモスがいる。
奴は俺達に後ろ姿を見せながら、先程狩ったのであろう大型の魔物を捕食している。
「うーむ、気のせいかのう、あいつ前よりデカくなってないか?」
「はい、私もそう思います。おそらくこの二十年で成長したのでしょう、それにルカ様の毒を克服してからは暴食を繰り返し、より大きくなっていると思われます」
ルカは眼鏡の様な魔道具を取り出し遥か遠くにいるベヒモスを見る。
「ふむ、見事な肉体じゃな。まるで筋肉の要塞よのう。どこを狙っても弱点らしきものはない。やはり定石通りに顔面を狙うしかないか……」
「ではルカ様。当初の作戦どおりに。カイル様も問題ありませんね?」
「はい、俺がシャルロットを、セバスティアーナさんがルカ様を守る。問題ありません」
作戦の概要はこうだ。
序盤は魔法による遠距離からの集中攻撃で奴にダメージを与える。
倒せればそれでよし、無傷であった場合は速やかに撤退をすること。
最悪の事態は俺達四人の全滅。
だから乱戦状態になったら必ず二人一組で行動し、それぞれのパートナーの事のみを考え、他に何があろうとパートナーだけは責任を持って守る。
それならば敗北しても二人生き残る。
そして速やかに撤退しタラスに報告する手はずだ。
それさえ頭に入れておけばいざという時に判断を間違えない。
俺だってプロの冒険者だ、覚悟はしている。
「ところでルカ様。その眼鏡のような魔法道具は何ですか? 望遠鏡のようなものでしょうか?」
シャルロットはルカに質問した。
「おう、お嬢ちゃん、良い質問じゃ。これは『透視眼鏡マーク2』じゃ、望遠鏡の他にも相手の弱点を知ることができる吾輩の意欲作じゃが……世に出回る前にお蔵入りになってのう」
「それは当然です。そんな盗撮専用の魔法道具が世に出回っていたら、今頃はルカ様は『変質者のルカ』と言われていたでしょう」
「……まあ、それはそれじゃ。さてと、ではここでキッチンカーを設置する。魔法結界を最大出力にしてこの場に拠点を作る。これを中心に戦いを挑むとしようか」
そうして拠点を設置すると、俺達はキッチンカーの前に出る。
いよいよ作戦開始だ。
「では皆の者、最善を尽くそうじゃないか」
ルカの手には細身の剣が握られていた。
「これは三番の魔剣。雷の剣『トール』。吾輩が学生時代に作った中級魔法『ライトニング』を発動させる基本に忠実な魔剣じゃ。貴族共は鼻で笑っておったな。
そんな魔剣に頼るくらいなら普通にライトニングを使えばいいじゃない。とかな、それは馬鹿にしておったわ。意味不明な発明だともな。……だがな」
そういうと、ルカはフローティング魔法を剣に掛ける、それをセバスティアーナさんに渡すと、ルカの合図と共に思い切りベヒモスの上空に向かって投げた。
フローティング魔法によって重さを無くした魔剣はベヒモスのいる上空に向かって勢いよく飛んでいった。
「いくぞ! 全員目を閉じ耳をふさげ!『魔剣崩壊・トール』!」
次の瞬間、空の彼方にある魔剣から巨大な一本の光の柱が降り立つ、光の柱は一瞬で消え、次の瞬間にはその周囲に爆発が起こり雷をいくつも束ねたような轟音が聞こえてきた。
その爆発の中心にいるベヒモスは何が起きたのかと、周囲を見回している。
シャルロットは耳をふさいでいた手を放すと興奮気味に言った。
「すごいです、まるで極大雷撃魔法みたいです」
「そうじゃな、吾輩が学生の頃、吾輩には極大魔法が使えないと知ってな。どうにかしてそれっぽい魔法を使えるように苦心しておったんじゃ。魔剣もその一環じゃな。
だが、結局は無理じゃった。だが魔力をフルチャージした魔剣を潰せば一度だけは使用できた、もっとも、あくまでそれっぽいだけじゃがな」
「そんなことないですって、あれを量産すればルカ様は歴史に名を遺す偉大な魔法使いになれるのに……」
「いや、そうはならんさ。せいぜい最終戦争を引き起こした大罪人として後の歴史家に糾弾されるだけじゃて……さて、やつは吾輩たちに気付いたみたいじゃな、こっちに走ってくるぞ!
奴は今の攻撃では無傷のようだのう。せめて爆音と閃光と電撃である程度やつの五感に影響を与えていればいいのじゃが……さてと、では次の攻撃といこうか」
ベヒモスはもの凄い勢いでこちらに向かって走ってくる。
頭から槍のような二本の角が延びている巨大な魔獣は周囲の木よりも背丈が大きい。直立したなら、おそらくは10メートルはある。俺は深呼吸をして心を落ち着かせる。
シャルロットは少し震えているようだった。だが、彼女は両手で頬を叩くと気合を入れた。そして七番の魔剣を取り出す。
「じゃあ、次は私達の出番ね、カイルもいいわね?『魔剣開放』!」
俺も同時に二十番の魔剣開放をする。そして同時にヘイストを自身に掛ける。
「よいか二人とも、狙うは奴の顔面じゃ。確実にあたる距離まで引きつけておけよ。撃つタイミングはお主らに任せる。直撃を確認したら速やかにキッチンカーの後に隠れよ」
「分かったわ、じゃあ、カイル、手を繋いで、魔力を通わせて同じタイミングで魔法を発動しましょう」
片手で二十番を持つには少し重い、だがヘイストの効果と七番の魔剣の相乗効果で俺の筋力は格段に上がっている。
俺は彼女の手を握ると、迫りくるベヒモスに注視する。
目の前に見えるベヒモスが大きくなっていくにつれて奴の表情が良く見える。
俺達を睨む目はまさに憎悪そのものだった。
恐ろしい。
でも俺の両親はあれに対峙してなお勇敢に戦ったんだ。
シャルロットのお爺さんだってあれに立ち向かった。
そして、シャルロットの手が俺の手を強く握った。
「いくわよ、極大火炎魔法。最終戦争、序章、第三幕、『選別の炎』!」
俺も魔剣に魔力を込めながら魔法を放つ。
「ファイアアロー!」
放たれた二本の青白い光の線がベヒモスの顔面に集中して照射される。
極大火炎魔法『選別の炎』は疑似ドラゴンブレスともいわれる。
超高熱の光を照射し、どんな物質も焼き切る魔法だ。
二十番の魔剣によって増幅されたファイアアローも同様の効果がある。
あのとき呪いのドラゴンロードの翼を焼き切った魔法だ。
これを同時に受ければさすがに無傷ではないだろう。
次の瞬間、ベヒモスの周囲はあまりの高熱により蒸気爆発を引き起こした。
煙により視界が良くない。
だが、すぐに煙が晴れると奴は五体満足で姿を表す。
やつの動きは止まっていたが、首を横にそらしていたのだろう。
正面側の右目を含めた顔半分は焼かれ、右側の一本の角は根元の部分で焼き切れていた。
さらには、奴の右前腕からも煙を上げている。
だが前腕のダメージは少ない、咄嗟の判断で魔法防御力の高い前腕で魔法を防いでいたのだろう。
そして、ベヒモスは大きな咆哮を上げると、もの凄い勢いで俺達に迫ってくる。
「右目と角一本、右腕は健在か……。なかなかの戦果よ、欲を言えばあれで倒せれば良かったがな。まあこれも想定の範囲内よ、さてといよいよ接近戦といこうかのう」
ルカの声を聞くと俺達はキッチンカーの設置してある魔法結界の背後に走る。
「さてと、お次は吾輩達の本気の戦いを見せてやろうか。セバスちゃんよ、行くぞ!」
俺達の視線の先には魔獣の王、ベヒモスがいる。
奴は俺達に後ろ姿を見せながら、先程狩ったのであろう大型の魔物を捕食している。
「うーむ、気のせいかのう、あいつ前よりデカくなってないか?」
「はい、私もそう思います。おそらくこの二十年で成長したのでしょう、それにルカ様の毒を克服してからは暴食を繰り返し、より大きくなっていると思われます」
ルカは眼鏡の様な魔道具を取り出し遥か遠くにいるベヒモスを見る。
「ふむ、見事な肉体じゃな。まるで筋肉の要塞よのう。どこを狙っても弱点らしきものはない。やはり定石通りに顔面を狙うしかないか……」
「ではルカ様。当初の作戦どおりに。カイル様も問題ありませんね?」
「はい、俺がシャルロットを、セバスティアーナさんがルカ様を守る。問題ありません」
作戦の概要はこうだ。
序盤は魔法による遠距離からの集中攻撃で奴にダメージを与える。
倒せればそれでよし、無傷であった場合は速やかに撤退をすること。
最悪の事態は俺達四人の全滅。
だから乱戦状態になったら必ず二人一組で行動し、それぞれのパートナーの事のみを考え、他に何があろうとパートナーだけは責任を持って守る。
それならば敗北しても二人生き残る。
そして速やかに撤退しタラスに報告する手はずだ。
それさえ頭に入れておけばいざという時に判断を間違えない。
俺だってプロの冒険者だ、覚悟はしている。
「ところでルカ様。その眼鏡のような魔法道具は何ですか? 望遠鏡のようなものでしょうか?」
シャルロットはルカに質問した。
「おう、お嬢ちゃん、良い質問じゃ。これは『透視眼鏡マーク2』じゃ、望遠鏡の他にも相手の弱点を知ることができる吾輩の意欲作じゃが……世に出回る前にお蔵入りになってのう」
「それは当然です。そんな盗撮専用の魔法道具が世に出回っていたら、今頃はルカ様は『変質者のルカ』と言われていたでしょう」
「……まあ、それはそれじゃ。さてと、ではここでキッチンカーを設置する。魔法結界を最大出力にしてこの場に拠点を作る。これを中心に戦いを挑むとしようか」
そうして拠点を設置すると、俺達はキッチンカーの前に出る。
いよいよ作戦開始だ。
「では皆の者、最善を尽くそうじゃないか」
ルカの手には細身の剣が握られていた。
「これは三番の魔剣。雷の剣『トール』。吾輩が学生時代に作った中級魔法『ライトニング』を発動させる基本に忠実な魔剣じゃ。貴族共は鼻で笑っておったな。
そんな魔剣に頼るくらいなら普通にライトニングを使えばいいじゃない。とかな、それは馬鹿にしておったわ。意味不明な発明だともな。……だがな」
そういうと、ルカはフローティング魔法を剣に掛ける、それをセバスティアーナさんに渡すと、ルカの合図と共に思い切りベヒモスの上空に向かって投げた。
フローティング魔法によって重さを無くした魔剣はベヒモスのいる上空に向かって勢いよく飛んでいった。
「いくぞ! 全員目を閉じ耳をふさげ!『魔剣崩壊・トール』!」
次の瞬間、空の彼方にある魔剣から巨大な一本の光の柱が降り立つ、光の柱は一瞬で消え、次の瞬間にはその周囲に爆発が起こり雷をいくつも束ねたような轟音が聞こえてきた。
その爆発の中心にいるベヒモスは何が起きたのかと、周囲を見回している。
シャルロットは耳をふさいでいた手を放すと興奮気味に言った。
「すごいです、まるで極大雷撃魔法みたいです」
「そうじゃな、吾輩が学生の頃、吾輩には極大魔法が使えないと知ってな。どうにかしてそれっぽい魔法を使えるように苦心しておったんじゃ。魔剣もその一環じゃな。
だが、結局は無理じゃった。だが魔力をフルチャージした魔剣を潰せば一度だけは使用できた、もっとも、あくまでそれっぽいだけじゃがな」
「そんなことないですって、あれを量産すればルカ様は歴史に名を遺す偉大な魔法使いになれるのに……」
「いや、そうはならんさ。せいぜい最終戦争を引き起こした大罪人として後の歴史家に糾弾されるだけじゃて……さて、やつは吾輩たちに気付いたみたいじゃな、こっちに走ってくるぞ!
奴は今の攻撃では無傷のようだのう。せめて爆音と閃光と電撃である程度やつの五感に影響を与えていればいいのじゃが……さてと、では次の攻撃といこうか」
ベヒモスはもの凄い勢いでこちらに向かって走ってくる。
頭から槍のような二本の角が延びている巨大な魔獣は周囲の木よりも背丈が大きい。直立したなら、おそらくは10メートルはある。俺は深呼吸をして心を落ち着かせる。
シャルロットは少し震えているようだった。だが、彼女は両手で頬を叩くと気合を入れた。そして七番の魔剣を取り出す。
「じゃあ、次は私達の出番ね、カイルもいいわね?『魔剣開放』!」
俺も同時に二十番の魔剣開放をする。そして同時にヘイストを自身に掛ける。
「よいか二人とも、狙うは奴の顔面じゃ。確実にあたる距離まで引きつけておけよ。撃つタイミングはお主らに任せる。直撃を確認したら速やかにキッチンカーの後に隠れよ」
「分かったわ、じゃあ、カイル、手を繋いで、魔力を通わせて同じタイミングで魔法を発動しましょう」
片手で二十番を持つには少し重い、だがヘイストの効果と七番の魔剣の相乗効果で俺の筋力は格段に上がっている。
俺は彼女の手を握ると、迫りくるベヒモスに注視する。
目の前に見えるベヒモスが大きくなっていくにつれて奴の表情が良く見える。
俺達を睨む目はまさに憎悪そのものだった。
恐ろしい。
でも俺の両親はあれに対峙してなお勇敢に戦ったんだ。
シャルロットのお爺さんだってあれに立ち向かった。
そして、シャルロットの手が俺の手を強く握った。
「いくわよ、極大火炎魔法。最終戦争、序章、第三幕、『選別の炎』!」
俺も魔剣に魔力を込めながら魔法を放つ。
「ファイアアロー!」
放たれた二本の青白い光の線がベヒモスの顔面に集中して照射される。
極大火炎魔法『選別の炎』は疑似ドラゴンブレスともいわれる。
超高熱の光を照射し、どんな物質も焼き切る魔法だ。
二十番の魔剣によって増幅されたファイアアローも同様の効果がある。
あのとき呪いのドラゴンロードの翼を焼き切った魔法だ。
これを同時に受ければさすがに無傷ではないだろう。
次の瞬間、ベヒモスの周囲はあまりの高熱により蒸気爆発を引き起こした。
煙により視界が良くない。
だが、すぐに煙が晴れると奴は五体満足で姿を表す。
やつの動きは止まっていたが、首を横にそらしていたのだろう。
正面側の右目を含めた顔半分は焼かれ、右側の一本の角は根元の部分で焼き切れていた。
さらには、奴の右前腕からも煙を上げている。
だが前腕のダメージは少ない、咄嗟の判断で魔法防御力の高い前腕で魔法を防いでいたのだろう。
そして、ベヒモスは大きな咆哮を上げると、もの凄い勢いで俺達に迫ってくる。
「右目と角一本、右腕は健在か……。なかなかの戦果よ、欲を言えばあれで倒せれば良かったがな。まあこれも想定の範囲内よ、さてといよいよ接近戦といこうかのう」
ルカの声を聞くと俺達はキッチンカーの設置してある魔法結界の背後に走る。
「さてと、お次は吾輩達の本気の戦いを見せてやろうか。セバスちゃんよ、行くぞ!」
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